永代供養墓の検討で役立つ情報を紹介します

永代供養墓の検討で役立つ情報を紹介します

お墓の購入を考えている方のなかには、永代供養墓に入ることを検討している方もいるのではないでしょうか。近年さまざまな事情から、永代供養墓を希望する方が増加しています。

永代供養墓は、普通にお墓を建てるよりも費用が抑えられ、管理が必要ないなどのメリットがあります。ただし、選ぶお墓の種類などで費用は大きく変わります。そのため、永代供養墓を検討している場合は基本的な情報を知り、自分のニーズに合うお墓を選びましょう。

この記事では、永代供養墓を検討する上で必要な情報をお伝えします。詳しく知りたい方は、この記事を参考にしてみてください。

こんな人におすすめ

永代供養墓とはなにか知りたい方

永代供養墓の埋葬方法について知りたい方

永代供養墓の費用を知りたい方

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故人の冥福を祈る供養

供養は仏教用語のひとつで、亡くなった故人があの世でも幸せであり続けるように祈ることやお供え物をすることです。

もともと、仏教は古代インドで発祥し、お経はそのころインドで標準語だったサンスクリット語で書かれていました。そしてサンスクリット語の「プージャー(尊敬)」を訳したのが供養です。尊敬(プージャー)の意味の通りに、仏教の供養は故人に対して尊ぶ心でお供え物や祈りを捧げます。

また仏教の考え方では、物にも魂が宿っていると考えられています。そこで、寺院では針供養や人形供養などが執り行われています。

身近な供養といえば先祖への供養があるでしょう。しかし、大切な供養が続けられなくなる時代を招いているのが少子高齢化です。少子高齢化が進んで家の跡継ぎがなく、お墓を守れないといった悩みを抱える方が増えています。このような時代背景もあって、現代では永代供養墓の需要が高くなっています。

希望者が多い永代供養墓

永代供養墓では、身内ではなく、寺院や霊園が故人の供養と遺骨の管理をします

人が亡くなると葬儀をはじめ、初七日・四十九日法要・1年後の一周忌・2年後の三回忌・七回忌と行っていきます。また、毎朝仏壇に線香を上げて手を合わせて拝むことや、お盆やお彼岸の弔い、お墓参りなども欠かせません。これらは故人の冥福を祈るため行う追善供養です。

しかし、遺族が管理するお墓では、さまざまな理由から「先祖の追善供養ができなくなる」「自分が入るお墓がない」といったケースが増えています。そのため「身寄りがない、子供がいない」「お墓を受け継ぎ管理する墓守がいない」といった方々に永代供養墓は向いているでしょう。

永代供養墓の歴史と一般的な認知度

現在では、多くの方々が永代供養墓を希望し、テレビCMも流れ一般の認識度も高くなっています。とはいえ、最初に作られたのはほんの30年前で、歴史はまだ浅いです。

永代供養墓の歴史は、1985年に天台宗の総本山・比叡山延暦寺に作られた久遠墓から始まりました。その後、1987年に新潟県の角田山妙光寺の安穏廟、1990年に東京都巣鴨のもやい碑と少しずつ永代供養墓が作られ始めました。

しかし、1980年代後半から1990年代全般はまだまだ認知度も低く法律の壁もあったため、なかなか普及が進みませんでした。そして、1999年の法律改正で無縁墓から永代供養墓への改葬手続きがしやすくなり、また少子高齢化で家の後継者がいないなどの悩みを抱える家庭が増える時代背景も後押しして、2000年から永代供養墓は全国に広がっていきました。

年々少子高齢化が進む一方なので、永代供養墓がお墓選びの選択肢としてスタンダード化し、現在では希望者が増加しています。なかには仏教以外の宗教でも希望している方が見られます。「供養」とあるので、仏教徒以外の人は入れないのだろうか、と考えてしまうのは当然でしょう。

ここからは、永代供養墓は仏教以外でも利用できるのか解説します。

永代供養墓はどんな宗教の方でも入ることができる

日本には仏教だけではなく、他にも宗教があります。日本の宗教で一番信者数が多いのは仏教だと思われている方がほとんどです。

実は一番信者数が多い宗教は「神道」です。神道とは、神社で神様をお祀りする宗教です。そして2位が仏教、3位がキリスト教と続いています。

供養とは仏教用語ですが、神道とキリスト教には供養と似た言葉や考え方はあるのでしょうか。

まずキリスト教では、供養という考え方はありません。これは人が亡くなると神様のもとに召されるとされているからです。そのため人の死は悲しみではなく、感謝や尊敬の気持ちを持ちます。そのためキリスト教では、故人の死後に追悼ミサや記念式で祈りを捧げ、お墓参りもします。

神道では供養という言葉はありませんが、故人を追悼する霊祭(みたままつり)、式年祭があります。故人が亡くなってから10日ごとに100日目までは霊祭、1年目の命日からは式年祭と呼ばれる神事を行います。

このように、宗教が違うと供養という言葉はなく、考え方も多少違ってきます。しかし、故人を想う気持ちはどんな宗教でも変わりません。そして墓地にもよりますが、永代供養墓はどんな宗教でも入ることができるので心配はいりません

いろいろな埋葬方法

遺骨は次の4つの方法で埋葬します。

・個別安置
・集合安置
・合祀型
・墓石安置

個別安置は、個別に墓石を建てて埋葬します。ただし、決まった期間が経過すると合祀になるケースがほとんどでしょう。集合安置は、一つの空間内に他人の骨壺と一緒に埋葬するのが特徴です。合祀型は、骨壺から遺骨を出して他人の遺骨と一緒に埋葬します。そのため合祀した後で分骨はできません。また、各家のお墓で行う方法が墓石安置です。

埋葬方法をまとめると次の3つに分けられます。

・骨壺で個別に埋葬する
・他人の骨壺と一緒に埋葬
・骨壺から遺骨を出して他人の遺骨と混ぜて埋葬する

このように埋葬方法には複数のタイプがあります。そのため、費用も埋葬方法で変わるのが通例です。

永代供養墓の費用はいくらかかるのか

一般のお墓を建てる場合、だいたい150万円くらいかかるといわれています。費用の点で見ると、永代供養墓は安く抑えられます。とはいえ、かかる費用はお墓の選び方でも変わるでしょう。主な永代供養墓は、合祀墓・集合墓・個別墓の3つです。

合祀墓は合祀型で行います。費用は10万円~30万円の範囲でかかるようです。集合墓は、だいたい費用が20万円~60万円の範囲になるようで、集合安置で行います。また個別墓は、個別安置か墓石安置で行うのが特徴です。3つの中で一番費用が高く、50万円~150万円程度はかかるでしょう。

まとめると次のようになります。

【永代供養墓の種類】 【費用の目安】
・合祀墓 10万円~30万円
・集合墓 20万円~60万円
・個別墓 50万円~150万円

以上はあくまでも、おおよその概算金額です。そして、主に次のような場所に埋葬されます。

【埋葬方法】 【埋葬する場所】
・合祀型 丘陵地内に他人の遺骨と一緒に埋葬する
・霊廟型 屋内の仏壇型の納骨場所、仏壇の下に埋葬する
・ロッカー型 屋内のロッカー型の納骨場所に遺骨を埋葬する
・納骨塔型 石材で作られた塔型の建物内や地下に埋葬する
・納骨壇型 屋外の石材で作られた建物内に故人別で遺骨を埋葬する
・樹木葬 墓標の樹木の周辺に遺骨を埋葬する

選ぶお墓の種類や、場所の大きさなどで費用は大きく変わりますが、10万円~150万円程度は必要になると考えておきましょう。

永代供養墓の注意点

永代供養墓にはいくつかの注意点があるので解説します。

お布施が必要な場合がある

基本的な費用は以下のように計算できます。

永代供養料(遺骨の供養と管理の費用) + 納骨料(納骨時の法要料) + 刻字料(墓誌に氏名を彫る費用)

しかしこれ以外に、寺院に納めるお布施が必要な場合があります。お布施は「葬儀や法要でお経を上げてくれた僧侶へのお礼」です。そのため、はっきりとした金額は決まっていません。もしお布施が必要ならば詳しい方に相談しましょう。

埋葬方法

埋葬方法については一定の埋葬期間があります。遺骨を骨壺ごとに安置していても、埋葬期間を過ぎれば、合祀や合葬をすることが一般的です。

永代使用

永代使用という言葉があります。これは墓地内に設けるお墓の土地を購入して、永代に渡って使用する権利です。永代供養と混同し誤解しやすいので注意しましょう。

その他

そのほか、寺院の宗派の檀家になり戒名を付けなければならない場合もあります。また、お墓の購入時には税金や法律に関する手続きが必要です。

永代供養墓の選び方のポイント

永代供養墓を選ぼうとすると、複数の納骨場所・埋葬方法・費用・お墓のタイプなど、考えるとさまざまな選択肢が出てきます。いろいろな選択肢があると迷うことでしょう。永代供養墓を選ぶときの主なポイントは次の4つです。

・予算いくら用意できるのか
・お墓は個別、集合、合祀のどれがいいのか
・納骨場所は屋外と屋内のどちらがいいのか
・宗教に関係なく入れるのか

永代供養墓の希望者にとっては、普通にお墓を建てるよりも魅力が多く見えるでしょう。とはいえ、それなりの金額が必要なので決して安いわけではありません。そのため、お墓を探し始める前には以上の4つポイントを確認して、まず自分が何を求めているのかを考えてまとめておきましょう。

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まとめ

永代供養墓は、購入先の寺院や霊園が遺族に代わって永代(限りなく)に供養・管理をしてくれます。一般のお墓と比べて、費用が安く後世に渡り管理する必要がありません。そのため近年は「身寄りがない、子供がいない」といった、さまざまな理由で選ぶ方が増加しています。

納骨場所は屋外型と屋内型があり、埋葬方法には個別と集合、合祀があります。そしてかかる費用は、だいたい10万円~150万円の範囲が多いでしょう。

希望者にとって一般のお墓よりもメリットが多いです。しかし、基本的な費用以外にもお布施が必要な場合や、墓地によって納骨場所、埋葬方法が多少変わってくること、その他に税金や法律の手続きがあることなどがあります。このように永代供養墓に入るためには、さまざまなことが絡んでくるので詳しく知らないと判断できないこともあるでしょう。

永代供養墓を希望し検討する際は、小さなお葬式へご相談ください。検討から購入までを丁寧にサポートいたします。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
「小さなお葬式のコラム」では、合計2000記事以上を管理。
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