死亡前の兆候と死の3徴候の違い!悔いのない別れをするためには
葬儀の準備

作成日:2022年01月13日  更新日:2022年06月20日

死亡前の兆候と死の3徴候の違い!悔いのない別れをするためには

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「死期を前にして、兆候などはあるのか」と、気になる方も多いのではないでしょうか。この記事では、医師が死亡と判断するときの「死の3兆候(3徴候)」とは何なのか、脳死が死の3兆候に入らない理由なども解説します。

また、死亡前の兆候があらわれたときや、亡くなった後に家族はどうすればよいのかについてもまとめています。悔いのないお別れにするためにも、ぜひ参考にしてみてください。

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【もくじ】
死の3兆候(3徴候)とは
死の3兆候に脳死は入らない?
社会死の基準6項目
死亡前に見られる兆候
本人は苦しくないケースがほとんど
家族が亡くなってから埋葬までの流れ
まとめ

死の3兆候(3徴候)とは

死亡の判定をし、死亡診断書や死体検案書を発行できるのは医師のみです。医師が死亡を判定するときの基準に「死の3兆候(3徴候)」があります。死の3兆候は以下の3つです。

・呼吸が完全に停止している
・心臓が完全に停止している
・瞳孔が散大・対光反射が見られない

この3つの項目すべてに当てはまったとき、死亡していると判断されます。ここで、あまり聞き慣れない「瞳孔の散大・対光反射」について少し解説します。

目は瞳孔に入る光を調節するために、虹彩筋と呼ばれる筋肉で瞳孔の大きさを調節しています。虹彩筋とは、明るいと収縮し、暗いと散大する筋肉です。死亡すると全身の筋肉が弛緩するため、瞳孔が開かれた状態になります。同時に、光に対する反射も無くなるため、収縮もしなくなります。

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死の3兆候に脳死は入らない?

死の3兆候に脳死は含まれていません。脳死とは脳全体の機能が停止した状態のことです。脳幹と呼ばれる、呼吸や循環機能などの司令を送る重要な部分も停止します。つまり、脳死になると、体全体の機能も停止することになります。

脳死は法律上「死」と認められています。しかし、議論が続けられているのが現状です。

脳死は人の死といえるのか

基本的に脳死になると回復することはありません。そのため、ほとんどの国では脳死になれば、死亡していると判断しています。日本でも脳死は死と法律により認められていますが、議論が続いているのには複雑な理由があります。

実は、日本での脳死は、臓器提供を前提とした場合のみ認められています。また、脳死は司令を送る部分が停止してしまっているだけなので、人工呼吸器などを使えばしばらく肺や心臓は動きます。

脳死患者は1週間~1ヵ月のうちに心臓死をしてしまうことが多いようですが、上記の理由から「脳死は人の死といえるのか」と長年に渡って議論され続けています。

臓器移植法の問題

臓器移植の際に提供できる臓器は、心停止後だと「肝臓・膵臓・眼球」です。一方で脳死の場合は、提供できる臓器が「心臓・肺・肝臓・腎臓・膵臓・小腸・眼球」と増えます。これは、脳死だと人工呼吸器などの使用により、しばらく血液を循環させ臓器を維持することができるためです。

臓器提供は、もちろん本人と家族の意思が最優先されます。しかし、臓器移植法により、臓器提供を前提としている場合のみ、脳死を「死」と認めていることも議論の対象になっているのが現状です。

植物状態との違い

脳死は脳全体の機能が停止した状態のことであり、植物状態とは異なります。植物状態は、脳の「大脳」という部分だけが、停止してしまっている状態です。大脳は、記憶や感情、運動の指令などを司る部分とされています。

脳死は一度なると回復することはありませんが、大脳のみが停止している植物状態の場合は、治療を続けていくと回復することがあります。よく混同される脳死と植物状態ですが、実は全く違う状態なので注意しましょう。植物状態で寝たきりでも、周りの会話は聞こえていて記憶があったケースもありました。

社会死の基準6項目

医師が死亡を判断する、死の3兆候の他に「社会死の基準6項目」というものがあります。基本的に死亡の判断は医師しかできません。しかし、救急隊員が死亡を判断することができる場合もあります。

白骨化していたり腐敗していたり、頭部が分離しているといった明らかに死亡がわかる場合や、以下の6項目すべてを満たしている「社会死」の場合です。この社会死の6項目の確認を怠ったため、生きていたのに死亡していると誤認されたケースが、過去に何度かありました。

1. 意識レベルが300(痛み・刺激への反応が全くない状態)
2. 呼吸が全く感じられない
3. 脈拍が全く感じられない
4. 体温が異常に低い・冷たくなっている
5. 瞳孔が散大している
6. 死後硬直もしくは死斑が見られる

元は7項目でしたが、「死後硬直」と「死斑」の項目が1つになりました。社会死だと救急隊員が判断した場合は、病院へ搬送せず警察へその場を引き継ぎます。その後、警察による検査・検案が行われ、警察医により死体検案書が発行される流れです。

死亡前に見られる兆候

ここからは、医師が死亡を判断する死の3兆候とは別に、死亡前に見られる兆候を5つに分けて解説します。もちろん、すべての人に当てはまるわけではありません。しかし、最期の別れに悔いを残さないように、心の準備をするための目安として参考にしてください。

また家族が亡くなった後は、つらい中でさまざまな手続きがあります。心の準備がある程度整ったら、亡くなった後の流れも確認しておきましょう。

食事や水分が取れず体重が減る

まず気付きやすいのが「食事や水分が取れなくなる」「体重が減っていく」といったことでしょう。それに合わせて目が落ちくぼむといった変化もでてきます。

なぜ食事や水分が取れなくなるのでしょうか。それは、亡くなる直前は体の機能も衰え、体の中で水分をうまく処理できなくなるからです。そのため、お茶やお水だけではなく食事からの水分も摂取することが難しくなります。

その結果、体重も減ったり目元が落ちくぼんで見えたりします。水分が体内でうまく処理できない状態なので、無理やり食事や水分を取らせることは、かえって苦しい思いをさせる恐れがあります。迷ったときは医師に相談してみましょう。

寝ている時間が増える

体の代謝が悪くなり、寝て過ごす時間が増えてきます。「このまま死んでしまうのではないか」と不安になって、つい起こしたくなりますが寝かせてあげましょう。

せん妄などの症状が出る

急に奇声をあげたり、理解できないようなことを口走ったり、意識障害が出てきます。亡くなる直前は体の機能が衰えてきますが、それは脳も同じです。脳の動きが正常でなくなると、幻覚や幻聴といった症状が出てくることがあります。

気をつけたいのが、死亡前に見られる兆候ではない場合もあることです。薬の副作用や、他の病気の可能性もあるため、医師に相談しましょう。

手足が冷たくなり、皮膚の色が変わる

体は、弱ってきていると感じると心臓などに優先して血を回すため、末端である手足が冷たくなります。皮膚の色が青紫っぽくなってくるのも、血行が悪くなっているためです。やさしくさすってあげましょう。

呼吸の変化がある

死亡前の兆候としてよく聞くのが、呼吸の変化です。死期が近いときの呼吸の仕方は、大きく分けて2つあります。「下顎呼吸(かがくこきゅう)」「死前喘鳴(しぜんぜんめい)」です。

下顎呼吸は、顎を上下に動かすように呼吸することです。体の機能の衰えにより酸素が足りなくなり、体が酸素を取り入れようとするため、あえぎ苦しんでいるように見えます。しかし、脳内の二酸化炭素の濃度が上がり、エンドルフィンという脳内麻薬が出ている状態になるので、本人は苦しく感じていません。逆に「苦しそうだから」と酸素吸入をしてしまうと、二酸化炭素の濃度が下がりエンドルフィンが出なくなり、苦しませてしまうので注意しましょう。

死前喘鳴は、意識がない状態で、呼吸をするたびにゴロゴロと喉奥で音がなる呼吸です。これは痰が絡まっているわけではなく、唾液が喉奥で溜まっている音なので吸入しても音は消えません。下顎呼吸と同じく苦しそうに聞こえますが、本人は苦しくない呼吸です。どうしても苦しそうに見える場合は、口の中の唾液を拭き取ってあげる程度にしてあげましょう。死前喘鳴が始まると、おおよそ48時間以内に亡くなるといわれています。

本人は苦しくないケースがほとんど

ほとんどの人は、死の間際の姿を見て「苦しそう」と不安になるものです。しかし実際は、死期が近づいてきて体が衰えると同時に脳の機能も衰えていくため、本人は苦しいという感覚に鈍くなっています。

見た目が苦しそうに見えても、当の本人は苦しく感じていない場合がほとんどです。しかし、様子を見ていて不安に思う場合は遠慮せずに、医師や看護師に相談しましょう。また、意識がないように見えても、声は聞こえているようです。最期まで声をかけて、送ってあげましょう。

家族が亡くなってから埋葬までの流れ

家族が亡くなった後、遺族はゆっくり悲しむ間もなく、さまざまな手続きや準備に追われるでしょう。そこで、亡くなった後の大まかな流れを下記にまとめています。

まず、医師が死亡診断書(死体検案書)を発行します。その間に看護師が遺体のエンゼルケアを行うことが一般的です。このとき、遺族は葬儀社の手配をしておきます。死亡診断書の横は死亡届になっていますので、必要事項を記入しましょう。

葬儀社が到着したら、死亡診断書を葬儀社に預けます。死亡診断書がないと遺体を搬送できないためです。その後、葬儀社と葬儀の流れを確認しましょう。

死亡届は、亡くなったのを知った日から7日以内に、市役所へ提出しなければなりません。多くの葬儀社は代行して市役所に提出してくれるので、事前に確認しておくのがおすすめです。

市役所へ死亡届を提出する前に、コピーを10枚ほどとっておくのも忘れてはなりません。名義変更や保険金、金融関係の手続きなどに、死亡診断書・死亡届のコピーが必要となるため注意しましょう。

市役所へ死亡届を提出すると同時に、「火葬許可証」を発行してもらいます。火葬許可証がないと火葬ができないので、紛失しないようにしましょう

火葬が終わると、火葬場から「埋葬許可証」が発行されます。埋葬する寺院やお墓の管理者に提出する書類です。埋葬の仕方や場所は、家族とよく話し合って決めましょう。

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まとめ

医師が死亡を判定するための「死の3兆候」や、救急隊員が死を判断できる「社会死の基準6項目」をはじめ、「死亡前に見られる兆候」について解説しました。身近な方が亡くなるのは非常につらく、葬儀の手続きまで手が回らないことも多いでしょう。

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