遺骨を安置するのはどこが適切?方法や期間について解説!
葬儀マナー[喪主・遺族]

作成日:2022年08月19日  更新日:2022年09月27日

遺骨を安置するのはどこが適切?方法や期間について解説!

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遺骨を自宅に安置して、故人と一緒にいたいと考える方もいます。また、納骨までの間、自宅で保管しておきたい方もいるでしょう。

そこでこの記事では、遺体を安置する際に適した場所や方法、納骨するまでの期間などについて解説します。宗教別のポイントについても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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【もくじ】
遺骨を安置するのに適した場所は?
【宗教別】遺骨を安置する際のポイント
遺骨を自宅で安置する場合の注意点
保管している遺骨を納骨するまでの期間は?
まとめ

遺骨を安置するのに適した場所は?

自宅に遺骨を安置する際に適している場所は、仏間や仏壇が望ましいといわれています。仏間や仏壇がない場合は、リビングや寝室の一角を保管場所にしても構いません。

遺骨は骨壷での保管がおすすめです。また、専用の台を設置したり、小さな机を利用したりして、安置場所を作ります。お供え物を置くことを考えて直射日光の当たらない場所を選び、骨壷にカビを発生させないよう湿気に気をつけましょう。

【宗教別】遺骨を安置する際のポイント

宗教にかかわらず、火葬が終わった後は葬儀社のスタッフが後飾り祭壇を設置するのが一般的です。では、後飾り祭壇に遺骨を安置する場合には、どのようなことに気をつけなければならないのでしょうか。

ここからは仏教、神道、キリスト教の宗教別に、後飾り祭壇に遺骨を安置する際のポイントを紹介します。

仏教の遺骨安置

仏教の遺骨安置の場合、祭壇の素材は紙製のものから漆塗りのものまでさまざまです。遺骨は5キログラムほどの重さがあるため、端に乗せると落ちてしまう心配があります。後飾り祭壇に遺骨を安置する際には、遺骨を祭壇の端には置かず、中央に寄せて置くようにしましょう。

また、遺骨や遺影などの配置方法は特に決まっていませんが、燃えやすい物は手前に置かない、遺影はなるべく正面になどの配慮は必要です。

神道の遺骨安置

神道の遺骨安置の場合、神道はお供え物が多くあるため、三段式の後飾り祭壇がおすすめです。一番上の段に遺骨や遺影を置き、中段に霊璽や榊などを祀りましょう。下の段には酒や水、米、塩などの三方や玉串、ろうそくなどを置きます。

神道では、故人は子孫を守る神になるため、遺骨は来訪者の目線より上に祀ります。また、来訪者が来ると玉串を奉納するため、玉串を置く台を用意しておきましょう。

キリスト教の遺骨安置

キリスト教の遺骨安置の場合、白い布で覆われた祭壇を設置して、遺骨と遺影を安置します。仏教や神道の祭壇との違いは、キリスト教は最上段に十字架を置き、その下の檀が遺骨と遺影の安置場所となることです。また、祭壇に献花用のスペースを空け、献花の下には防水シートやトレーを敷き、布が汚れないようにしましょう。

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遺骨を自宅で安置する場合の注意点

遺骨を自宅で安置する場合には、祭壇を用意することの他に、いくつか注意しなければならないことがあります。注意点に気をつけて、適切な方法で安置しましょう。

湿気に気を付ける

一度焼いているから問題ないと考える方もいるかもしれませんが、実は遺骨は湿気に弱いものです。対策もせず骨壷に入れたままにしていると、湿気や結露によってカビが発生しやすくなります。

カビの発生を防ぐために、骨壷に吸湿剤を入れて骨壷内の湿気対策をしておきましょう。長期的に自宅にて保管したい場合には、遺骨をパウダー状にして真空パックにすれば酸素がないため、カビが繁殖することはありません。また、直射日光が当たる場所や水回り付近は避け、風通しのいい場所で保管しましょう。

庭には埋葬しない

遺骨を自宅に安置したり保管したりすることは、法律上、問題はありません。ただし、自宅などの私有地であっても、土の中に埋めることは「埋葬」となり、各市区町村の埋葬許可証なしの場合は法律違反になってしまいます。「墓地、埋葬等に関する法律」によって墓地以外の場所に埋葬することは禁じられているためです。

また、埋めるのではなく庭に散骨することは違法ではありませんが、近隣住民とのトラブルにならないように十分な配慮が必要となります。

(※参考:厚生労働省『墓地、埋葬等に関する法律』)

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保管している遺骨を納骨するまでの期間は?

納骨の時期は、遺骨を保管する方が自由に決めることができます。そのため、「いつまでに必ず納骨を終えなければならない」という決まりは存在しません。とはいえ、いつまでも自宅保管できるのでしょうか。

ここからは保管している遺骨をどのタイミングで納骨するかの期間について解説します。

四十九日か一周忌法要に納骨をする

一般的には、自宅に保管している遺骨は、四十九日法要か一周忌法要の際に納骨します。新たにお墓を建てる場合には、四十九日法要よりも区切りのよい一周忌に納骨する場合が多いでしょう。

仏式で納骨する際には、納骨式を執り行います。納骨式のみを執り行うよりも、四十九日法要などの他の法要と同時に執り行うことが主流となっています。

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法律上では期間の定めはない

法律上では、納骨をしなければならない期限についての規定はありません。納骨はせずに、遺骨を自宅で安置し続けても問題はありません。

ただし、遺骨を保管している方もいつかは亡くなります。その際に行き場がなくなって困らないように、納骨の時期を決めておくか、納骨先を考えておかなければなりません。保管方法や期間、将来の管理については、家族や親戚でじっくりと話し合っておきましょう。

まとめ

この記事では、遺骨を自宅で安置する際に適した場所、宗教別の安置方法などについて解説しました。保管場所や環境に注意し、保管期間や将来の管理について家族や親戚で話し合い、適切に遺骨を保管して、故人を供養しましょう。

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