人は亡くなってすぐ火葬されるわけではなく、火葬や葬儀を行うまでには1日~2日程度間があきます。では、葬儀を行うまでの間、遺体はどこに安置すればよいのでしょうか。自宅に安置することもできますが、さまざまな事情で安置できない場合もあるでしょう。
安置する場所に困る際は、「遺体ホテル」の利用がおすすめです。この記事では、遺体ホテルのメリットやデメリットについて解説します。
<この記事の要点>
・遺体ホテルとは、遺体を一時的に預かってくれるホテルのことを指す
・遺体ホテルは個室になっているため、プライバシーを保ちやすいのがメリット
・遺体ホテルは費用が高いのがデメリット
こんな人におすすめ
「遺体ホテル」の概要を知りたい方
自宅に遺体安置するスペースがない方
遺体安置サービスの利用をお考えの方
「遺体ホテル」とは、亡くなった人の遺体を一時的に預かってくれるホテルのことです。自宅に遺体を安置できる場合は問題ありませんが、生活様式の多様化やマンションのような集合住宅が増えたことにより、自宅に安置できない事例も増えてきています。ここからは、遺体ホテルの特徴について解説します。
遺体ホテルでは火葬までの間、遺体を一時的に安置できます。事情があって自宅に遺体を安置できない場合や、集合住宅の上層階などで遺体を運ぶのが困難な場合に利用される施設です。また、火葬場に空きがなくすぐに火葬できない場合などにも利用されています。
遺体ホテルと似たものに「遺体安置施設」があります。遺体安置施設は、火葬場や葬儀社、遺体搬送業者などによって運営されていて、遺体を安置する以外のサービスは提供していないことが一般的です。遺体ホテルであれば、故人との最後の時間をゆっくりと過ごすことができます。
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遺体ホテルには多くのメリットがある一方で、デメリットもあります。ここからは、遺体ホテルのメリットとデメリットについて解説します。
遺体ホテルは1室ずつ個室になっているため、プライバシーを保ちやすいというメリットがあります。家族を亡くした遺族は精神的に不安定になることもあるため、プライバシーが守られる空間も必要になるでしょう。
また、大きな特徴として、遺体ホテルには冷蔵設備が完備されています。冷蔵設備があれば、遺体の腐敗の進行を遅らせることができます。
遺体ホテルは、費用が高いというデメリットがあります。遠い場所にある場合、遺体搬送費用が割り増しになることも考えられます。また、遺族の面会時間に制限がある場合や線香やロウソクが使えない場合もあるので、事前に調べておくと安心です。
小さなお葬式で葬儀場をさがす
遺体ホテルは、自宅に安置場所がなかったり集合住宅で遺体安置をするのが難しかったりする場合にも利用されます。遠方に親族がいる場合は、その親族の到着まで遺体を安置することが多いので、場合によっては数日間遺体を安置することもあります。特に都市部では、この傾向が多くなっています。
遺体ホテルを利用する場合は、故人の死亡後すぐに葬儀社に連絡をして搬送車を手配します。その際に、遺体ホテルを利用したい旨を告げましょう。ここからは遺体ホテルを利用する際の流れについて紹介します。
家族や親族が亡くなった際は、葬儀社か遺体搬送業者に依頼すると搬送車を手配してもらえます。その際に、搬送先として遺体ホテルを希望していることを伝えましょう。いざというときに慌てないように、事前に葬儀社や遺体搬送業者の電話番号を調べておくと安心です。
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遺体搬送の流れと料金!スムーズに手続きするなら事前準備をしよう
遺体を搬送して遺体ホテルに安置したら、葬儀社と打ち合わせをしましょう。葬儀社との打ち合わせが必要な項目は、以下のとおりです。
・葬儀日程
・葬儀の宗旨
・参列者数
・料理や飲み物 など
このほかにも、遺体の預かり日数や料金、面会時間についても確認しておきましょう。
遺体の搬送・安置・葬儀は、同一業者で行うことが多いですが、遺族や喪主の希望があれば、それぞれ別の業者に依頼することもできます。ただし、別の業者に依頼すると割高になるので注意が必要です。
葬儀会社と打ち合わせをしてきめた葬儀の日に、遺体を遺体ホテルから葬儀場に搬送します。通夜が始まる少し前に遺体を葬儀会場に運びますが、「直葬」と呼ばれる火葬式を行う場合は、直接火葬場に搬送します。
遺体ホテル以外にも、自宅ではない場所で遺体を安置する方法があります。ここからは遺体の安置場所の種類を紹介します。
葬儀サービスのある介護施設に入居すると、死亡した際に通夜・葬儀・火葬を行ってもらえます。自身の死亡後に遺体の引き取り手がない場合は、葬儀サービスのある介護施設への入居を検討しましょう。入居する本人の手続きが必要な場合もあるので、事前に確認しておくと安心です。
安置所を併設する葬儀社の場合は、葬儀まで遺体を保管してもらえます。葬儀社の安置所は葬儀をしなくても利用できるので、遺体ホテルと同様のサービスが受けられるでしょう。ただし、中には料金が高い葬儀社もあるので、見積もりをしっかり確認しておきましょう。
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遺体ホテルは、遺体を一時的に安置するための施設です。故人との最後の時間をゆっくりと過ごすことができます。生活様式の多様化などから、今後遺体ホテルの需要は増えていくといわれています。遺体ホテルのほかにも、いざというときに備えて葬儀サービスがある介護施設に入居したり、安置所を設けている葬儀社を利用したりするのもおすすめです。自宅に安置することが難しい場合は、外部の安置施設の利用を検討してみてください。
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お通夜とは、家族や友人たちが集まり、故人と最後の夜を過ごす儀式のことです。ホゥ。