最近では供養や埋葬の方法も多様化しており、「手元供養」や「散骨」を行う人も増えてきました。故人の意思によりお墓を作らない場合もあるでしょう。
この記事では、手元供養や散骨とは何かについて解説します。また、それぞれどのような種類のものがあるかについても紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
<この記事の要点>
・手元供養とは、遺骨や遺灰を自宅に置いて供養すること
・散骨とは、2ミリメートル以下に粉骨した遺骨を自然の中に撒くこと
・手元供養は「全骨安置」と「分骨安置」の2種類がある
こんな人におすすめ
納骨以外の供養の方法を知りたい人
あわせて手元供養の方法を知りたい人
散骨を考えている人
まずは、手元供養と散骨がどのようなものなのかについて理解しておきましょう。よく似た言葉として「粉骨」や「砕骨」がありますが、どのように異なるものなのでしょうか。
手元供養とは、遺骨や遺灰を自宅に置いて供養することです。遺骨を自宅に置くことには法律上の問題はありませんが、庭に埋葬すると「墓地、埋葬等に関する法律」違反となってしまいますので注意しましょう。
お墓がない方や、お墓が遠くにあってなかなか墓参りに行けない方だけではなく、お墓とは別に故人のそばにいたい方などにも適した供養方法です。
散骨とは、2ミリメートル以下に粉骨した遺骨を自然の中に撒くことです。撒く場所は、海、川、山、宇宙などさまざまです。
ただし、散骨の際には配慮が必要です。土地の所有者に許可を取ったり、山であれば周辺住民の理解を得たり、海であれば漁業者に迷惑がかからないようにしたりしなければなりません。
粉骨も砕骨も遺骨を細かく砕くことですが、特に粉骨は2ミリメートル以下のパウダー状にすることを指します。
粉骨や砕骨した遺骨を自宅に置いて供養すれば「手元供養」ですし、粉骨して自然の中に撒けば「散骨」になります。粉骨や砕骨をしただけでは、手元供養や散骨にはなりません。
遺骨を自宅に置いて供養するのが「手元供養」ですが、遺骨を手元に置いておく方法にはいくつかの種類があります。ミニ仏壇、ミニ骨壺、アクセサリー、インテリア用品、エターナルプレートという5つの方法を紹介します。
ミニ仏壇とは、ミニ骨壺、位牌、仏具、故人の写真などを納めることのできるコンパクトな仏壇であり、小さなスペースさえあれば置けるのが特徴です。
また、人生の舞台を再現したようなデザインの「ステージ」や、ミニ骨壷や位牌を安置するシンプルな「飾り台」もあります。
通常の骨壺だと、室内に飾っておくには大きすぎたり、デザインとしてそぐわなかったりする場合があります。
ガラスや陶器で作られたミニ骨壺であれば、中に遺骨を納めてオブジェとして飾って置けます。デザインもさまざまで中には卵やお地蔵様などの形をしたものもあるので、インテリアとしてふさわしい好みのものを選びましょう。
手元供養ができるインテリア用品を作ることができます。ぬいぐるみなどの内部に金属製の骨壺が入っているものは、ひと目では遺骨が入っていることを感じさせません。
また、花器タイプのものや、内部にミニ骨壺が入っている写真立てなど、供養していることを前面に押し出さずにさりげなく飾ることができるものもあります。
エターナルプレートとは、遺骨を材料として作成するファインセラミックスプレートのことです。衛生的で丈夫なプレートでありながら、温かい質感を持っているのが特徴です。遺骨を連想させないため、室内のどの場所にも自由に飾ることができます。
手元供養の方法について説明してきましたが、手元供養だけで供養が終わるわけではありません。ここでは、分骨安置の場合にしなければならないことと、自分が亡くなった後の遺骨の管理について解説します。
手元供養の方法は、全骨安置と分骨安置の2種類に分けられます。
全骨安置は、遺骨の全てを自宅に置いて供養する方法です。
分骨安置は、遺骨の一部を自宅で供養する方法です。そのため、自宅で供養する以外の残りの遺骨を、何らかの別の方法で供養する必要があります。
分骨安置の場合、残りの遺骨は他の方法で供養する必要があります。主な供養方法としては、永代供養と散骨の2つがあります。
永代供養は、遺族の代わりに寺院や霊園が遺骨の供養を行う方法です。決められた年数が過ぎると、他の人の遺骨と合祀される場合が一般的です。散骨は自然の中に粉骨した遺骨を撒く方法です。
手元供養の場合、自分が亡くなった後は遺骨の管理ができなくなるため、その際にどうするかを考えておかなければなりません。
いずれは遺骨を引き継いでもらったり、永代供養や散骨をしたりいう選択をしておきましょう。自分が亡くなった後、自分と一緒に故人の遺骨を火葬することも選択できます。
散骨には、遺骨を撒く場所によっていくつかの種類があるため、代表的な4つの散骨の種類を紹介します。遺骨をどこに撒くのかは、故人の意思や、遺族が決める場合があります。
海洋散骨とは、遺骨を海に撒く方法です。海洋散骨には、個人散骨と合同散骨があります。個人散骨は、家族で船を貸し切って海に遺骨を撒く方法です。費用はかかりますが、他人を気にすることなく、ゆっくりと散骨ができます。
合同散骨は、他の家族と船に乗り合って海に遺骨を撒く方法です。故人散骨よりも費用は安くなります。
里山散骨・山林散骨とは、遺骨を山に撒く方法です。山に散骨する場合には、所有者の許可を得た上で、周囲に人がいない環境で行いましょう。
散骨できる場所かどうかがわからない場合には、散骨の専門業者に依頼して調べてもらえます。
空中散骨とは、空から散骨する方法です。小型飛行機やヘリコプターに乗り空中から海に遺骨を撒く場合には、故人ゆかりの海などを巡った後に散骨できるという特徴があります。また、風船に遺骨を搭載して飛ばす「バルーン葬」もあります。
宇宙散骨とは遺骨を宇宙に撒く方法であり、故人が星や宇宙が好きだった場合などに行われます。遺骨を専用カプセルに入れてロケットで打ち上げたり、人工衛星に搭載して運んだりしてもらうものです。夜空を見上げたときに、故人の存在を感じられるかもしれません。
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故人を供養する形は多様化しています。故人の意思や遺族の望みに応じて、手元供養や散骨などを選ぶとよいでしょう。納得のいく形で供養を行い、故人を偲ぶことが大切です。
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