命日のお供えに現金を包む際は、気をつけるべきマナーがいくつかあります。何も知らずにお供え物を渡せば失礼にあたる可能性もあるため注意しましょう。
この記事では、命日のお供えに現金を包む際のマナーについて詳しく解説します。品物の選び方や金額の目安も紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
<この記事の要点>
・命日にお参りをする際は、お菓子や果物、お花などのお供え物を持参する
・法事で現金をお供えする際の金額の目安は、親族で10,000円~25,000円
・命日のお供え物の相場は3,000円~5,000円程度
こんな人におすすめ
命日のお供えに適した物を知りたい人
命日に現金をお供えする場合の相場やマナーを知りたい人
命日のお供えの渡し方のマナーを知りたい人
命日とは、人の亡くなった日にあたる、毎月または毎年のその日を指します。しかし、命日にも違う呼び名があるのをご存知でしょうか。ここでは、命日について詳しく解説します。
祥月命日とは故人があの世へ旅立った日と同じ月日のことです。「祥月」とは、故人が死去してから一周忌以降の、亡くなった月を指します。
月命日とは、故人が亡くなった日のみを指す命日のことです。命日は1年に1度だけですが、月命日の場合は、命日のある月を除いた毎月1回あります。そのため1年に11回訪れます。
命日にお参りをする際は、お菓子や果物、お花などのお供え物を持参するのが一般的なマナーです。また地域によっては、お供え物と現金の両方を渡す場合もあります。
命日に現金をお供えする場合は、どのくらいの金額が適切か迷ってしまうものです。ここでは、命日に現金をお供えする場合の目安と、包み方や渡し方のマナーを紹介します。
一回忌や三回忌では、お供え物に加えて現金を包む場合もあります。法事の場合の金額の目安は、親族が10,000円~25,000円、親族以外が3,000円~5,000円が目安とされています。
偶数は割り切れる数字であり、お供え物に関しては「縁が切れる」という意味が含まれてしまうため、奇数にすることが大切です。
現金はのし袋に入れて渡すのが一般的なマナーです。そして、表書きには「御供物料」と記載します。結び切りは黒白の水引を使用しましょう。
なお、表書きはボールペンや万年筆などは用いずに、筆や筆ペンを使用するのがマナーです。お供え物は、施主に迎えられたタイミングで渡しましょう。
命日のお供え物には、どのような物が適しているのでしょうか。ここでは、命日のお供え物を選ぶポイントや、代表的なお供え物をいくつかピックアップして紹介します。
お供え物に決まったルールはありません。しかし、消費する遺族の負担にならないよう選ぶことが大切です。以下のポイントに沿って選びましょう。
・食べ物・飲み物・線香などの消えもの
・日持ちしやすいもの
・故人が好んでいたもの
お菓子は日持ちしやすく、お供え物として定番です。常温で個包装されているものを選べば、分けやすく、食べやすいのでおすすめです。子供の多い家庭には、ゼリーや焼き菓子などが喜ばれます。年齢層が高めの場合は、羊羹やおまんじゅうなどもよいでしょう。
お供え物に適した花は、亡くなってから日が浅ければ淡い色を選ぶとよいでしょう。また故人が好きだったお花を選ぶのもおすすめです。以下は、お供え物で定番のお花です。
・菊
・カーネーション
・ストック
・リンドウ
・百合
・アイリス
果物を選ぶ際は、バナナやイチゴなど、腐りやすいものや痛みやすいものは避けるようにしましょう。常温で長持ちするリンゴやメロンなどがおすすめです。お供え物の果物は、フルーツショップやスーパーなどでカゴ盛になったものを選ぶとよいでしょう。
一人暮らしの遺族や家族が少ない場合は、果物やお菓子よりも使用頻度が高いお線香がおすすめです。お線香には、「香りが強いもの」「煙が立たないもの」というように、さまざまな種類があります。贈る相手に合わせて適切なものを選ぶとよいでしょう。
命日のお供え物には、さまざまなマナーがあります。贈る際に失礼にならないよう、ここで紹介する5つを押さえておきましょう。
お菓子や果物などの物品の場合は、3,000円~5,000円程度が目安です。ただし、故人との関係性によっても変わります。人によっては10,000円を超える場合もありますが、高くても8,000円程度が一般的です。
お供え物は中身が分かるような状態で持ち込まず、風呂敷や紙袋などに包んで持参しましょう。またお供え物はのし紙ではなく、かけ紙を用いるのがマナーです。渡すときは中身を取り出して渡します。現金の場合は「ふくさ」から出し、表書きが読めるように渡します。
命日でお供え物を渡す前に、お悔やみの言葉をかけるのがマナーです。お悔やみの言葉は、大切な方を亡くした遺族に対し、思いやりをもってかけましょう。以下が代表的なお悔やみの言葉です。
・「心よりご冥福をお祈り申し上げます。心ばかりですがお花を贈りますので、お供えいただければ幸いです。」
・「〇〇様のご命日にあたり、心ばかりの品物を贈らせていただきました。心よりご冥福をお祈りいたします。」
お供え物は突然訪問して渡さず、お参りに来た旨を施主に伝えてから渡しましょう。直接訪問するのが難しい場合は、郵送する形になりますが、受け取る遺族に配慮して事前に電話で連絡しましょう。届く日と時間を伝えておくと遺族も安心です。
命日でいただくお供え物のお返しは、いただいた金額の3分の1程度が目安です。お返しの品はお菓子やお茶などの消耗品を選ぶとよいでしょう。またタオルやハンカチ、洗剤なども喜ばれます。お返しの品は、お礼の手紙も添えて1ヶ月以内に送るとよいでしょう。
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命日のお供え物はお菓子や果物、花などが定番ですが、現金を贈っても問題ありません。金額の目安は、仏壇祭りでは3,000円程度です。法事の場合は、親族が10,000円~25,000円、親族以外が3,000円~5,000円が目安とされています。この記事で紹介したマナーを参考にして渡しましょう。
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包む香典の金額は、故人・遺族との関係の深さ、年齢や社会的な立場で異なります。ホゥ。