訃報をあとから知ったときの対処方法は?弔問や香典、手紙のマナーも解説

訃報をあとから知ったときの対処方法は?弔問や香典、手紙のマナーも解説

生前親しかった方でも、遺族が連絡手段を知らなかった、家族葬でこぢんまりと葬儀を済ませたなどの理由で、日が経ってから訃報を耳にすることも少なくありません。あとから訃報を知り、故人への弔意を伝えたい場合はどのような対処をすればよいのでしょうか。

今回は、訃報をあとから知ったときの対処法をご紹介します。マナーを守り、遺族に失礼のないよう、故人へのお別れをしましょう。

こんな人におすすめ

訃報をあとから知った時にどうすればよいか知りたい人

葬儀後の香典の渡し方を知りたい人

弔問や香典のマナーを知りたい人

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訃報をあとから知ったときの対処方法

親しい方の訃報はすぐに知ることができると思われがちですが、さまざまな事情であとから知ることもあるでしょう。葬儀後に訃報を知った際にはすぐにお別れにかけつけたいところですが、遺族の事情もあるためマナーを守る必要があります。

ここでは、訃報をあとから知ったときの対処方法について確認しましょう。

葬儀後に訃報を知るのはどんな場合か

故人とご自身が親しい間柄であっても、遺族とは関わりがほとんどない、SNS上では頻繁にやりとりしていたものの、実際に会ったことはないなど、訃報を知る術がないということも少なくありません。

返信が来ない、SNSの更新がなくなったと思ったら、数カ月経ってから遺族から連絡が来た、書き込みがされたということは、昨今ではよくあることです。

また、家族葬のように近しいご親族のみで葬儀が執り行われた場合は「葬儀を終えました」という連絡があとからくる場合もあるでしょう。

まず電話で確認する

訃報をあとから知ったときには、まず電話で弔電や香典を送ってよいか、自宅へお別れに行ってもよいかを確認します。その際、遺族に対してお悔やみの言葉を述べることを忘れないようにしましょう。

メールやハガキなどの文面には、香典辞退などの意向が記載されている場合もあります。「御香典の儀は辞退させていただきます」などと書いてあるのに、「香典を送ってもよろしいですか」と電話で尋ねるのは失礼にあたりますので、見落とさないよう注意が必要です。

許可が得られたら後日弔問する

電話で弔問の許可を取る場合は、遺族の都合を優先しましょう。許可が取れたら、決まった日時に伺います

葬儀後は生活や気持ちが落ち着かず、約束をしていても遺族の都合が悪くなってしまうこともあるかもしれません。その場合は「改めてお伺いします」など、相手を配慮した言葉をかけましょう。

弔問のマナー

故人へのお別れに行く場合、喪服を着ていくか悩みますが、個人的に自宅を訪問する際は落ち着いた色合いやデザインの私服でかまいません。このほか、弔問時に注意したいポイントは以下の通りです。

・ラフすぎる服装、派手な服装は避ける
・お花や果物、故人が好きだったものなどをお供えとして持参する
・遺族は心身ともに疲弊していることもあるため、弔問先では長居をしない

葬儀後の香典の渡し方

お通夜や葬儀・告別式などに参列する場合は香典を持参します。訃報をあとから知ったときに、香典の渡し方や相場などに悩まれる方も少なくありません。香典は直接渡すだけでなく、郵送も可能です。

ここからは、葬儀後の香典の渡し方に関するマナーをご紹介します。

弔問時に手渡す

故人宅へ弔問に訪れる場合は、弔問時に遺族へお渡しするのが基本です。香典袋のまま持参するのはマナー違反なので、袱紗(ふくさ)で包みます。袱紗がない場合は寒色系の風呂敷、ハンカチなどで代用可能ですが、袱紗はさまざまなシーンで重宝するので、1つ持っておくとよいでしょう。

袱紗から出した香典袋は遺族に文字が読める向きにして、両手で持って渡します。このとき、袱紗は香典袋の下に敷きましょう。渡す際には遺族にお悔やみの言葉を述べることも、忘れてはいけません。

現金書留で郵送する

遠方で自宅へ伺うのが難しい、都合が合わず弔問へ伺うタイミングがなかなかない場合には、香典を郵送するのも1つの方法です。普通郵便や宅配便では送れませんので、現金書留で送りましょう。

郵送は現金書留用の封筒に、香典袋にいれた現金を入れて送ります。遺族に弔意や心遣いを伝えるために、現金だけでなく、お悔やみの気持ちをこめた手紙を書いて同封するのがマナーです。

香典の相場

香典を渡す際に多くの方が悩むのは、包む金額相場でしょう。香典の金額は3,000円~10万円までと非常に幅広いですが、亡くなった方との関係や自身の年齢によって相場は異なります。また、地域やご家庭によっても香典の金額は変わるので、注意が必要です。

一般的な故人との関係による香典の相場を見てみましょう。

【故人との関係】 【香典の相場】
父・母 20代:3万円~5万円
30代:5万円~10万円
40代~:5万円~10万円
祖父母 20代:1万円~5万円
30代:1万円~5万円
40代~:1万円~5万円
兄弟・姉妹 20代:3万円~5万円
30代:3万円~5万円
40代~:3万円~5万円
配偶者の父・母 20代:3万円~5万円
30代:5万円~10万円
40代~:5万円~10万円
配偶者の祖父母 20代:1万円~5万円
30代:1万円~5万円
40代~:1万円~5万円
近しい親戚 20代:1万円~3万円
30代:1万円~3万円
40代~:1万円~3万円
遠い親戚 20代:3,000円~1万円
30代:3,000円~1万円
40代~:3,000円~1万円
会社の同僚・部下 20代:3,000円~5,000円
30代:3,000円~1万円
40代~:1万円~3万円
会社の上司
取引先の方など
20代:3,000円~5,000円
30代:1万円~3万円
40代~:1万円~5万円
友人 20代:3,000円~5,000円
30代:3,000円~1万円
40代~:5,000円~1万円

香典袋(不祝儀袋)の書き方マナー

香典袋(不祝儀袋)の表書きや中袋も、正しく記入します。不祝儀袋の選び方や書き方、お札のマナーは、以下の通りです。

【香典袋(不祝儀袋)の選び方】
・水引は白黒、もしくは双銀で結び切りのもの
・仏教は無地のほか、蓮の花などが描かれているものを選んでもよい
・神道はシンプルな不祝儀袋を選ぶ
・キリスト教は水引なし、無地や十字架や百合が描かれている封筒を選ぶ

【香典袋(不祝儀袋)の書き方】
・封筒の表上部、中心に記載する文言は、宗教・宗派により異なる
・仏教の場合、四十九日前は「御霊前」、四十九日以降は「御仏前」。ただし浄土真宗はどの時期でも「御仏前」でよい
・神式の場合、「御玉串料」、キリスト教の場合、「御花料」と書く
・宗教や宗派が不明な場合は「御香典」と記入する
・下部中心に自身の名前を記入
・中袋がない場合は、香典袋(不祝儀袋)の裏面左側の下のほうに、住所と金額を記入する
・中袋がある場合には、中袋の表面中心に金額を、裏面左側の下のほうに、住所と氏名を記入する
・金額を記入する際、数字は「壱・弐・参・伍・拾・仟・萬・圓」などの「大字」と呼ばれるものを用いる

【香典袋(不祝儀袋)のお札のマナー】
・お札は使用感のあるものを選ぶ。新札しかない場合には折り目をつける(ただし、あまりボロボロのものは避ける)
・お札の向きをそろえ、人物像が裏側に向くように入れる
・上下に関する決まりは特にない

弔問できない場合はお悔やみの手紙を送る

訃報をあとから知ったとき、故人とのお別れをしたいと思う方もいるでしょう。香典やお供えを持参して、故人宅へ弔問に伺う場合も多くあります。しかし、遠方の場合や遺族との予定が合わない、弔問は遠慮してほしいといわれた場合には、叶わないこともあります。

弔問できない場合は、お悔やみの手紙を送ると、故人への気持ちや遺族を労る思いが伝わるでしょう。

お悔やみの手紙で弔意を伝えよう

葬儀後に弔意を伝える場合には、手紙を送るのがおすすめです。「弔意=弔電」というイメージもありますが、弔電は葬儀・告別式に間に合うようお送りするのがマナーとされています。訃報をあとから知り、直接挨拶に行けない場合は、お悔やみの手紙を用意するとよいでしょう。

お悔やみの手紙の文例

弔意を伝える手紙を送る際には、お悔やみの言葉から始まり、葬儀や弔問に行けなかったことへのお詫び、故人との思い出、遺族への慰めの言葉などを綴ります。シンプルな内容でも気持ちが伝わる内容を意識しましょう。

以下にお悔やみの手紙の文例を紹介します。

【友人が亡くなった場合(送る相手は故人の子供)】

父上様の訃報を受け、驚きと悲しみを深くしております
ここ数年はご無沙汰していたために、弔問にもお伺いせずに申し訳ありませんでした
ご生前、父上様と多くの時間を共にさせていただいたこと、その際の優しい笑顔とまなざしが目に浮かびます
遅ればせながら、謹んでご冥福をお祈りいたします
ご家族様もさぞかしお力をお落としのことと存じますが、どうかお体を大切になさってください
心よりご冥福をお祈り申し上げます

【会社の上司がなくなった場合(送る相手は故人の妻)】

ご主人さまのご逝去の報に接し、心よりお悔やみを申し上げます
突然の訃報に驚くとともに、ご生前に賜った格別のご厚情を思い、悲しみを深めております
本来であれば弔問に参上いたすべきではございますが、遠方のためままならず、誠に申し訳なく存じております
心ばかりではございますが、同封のものをご霊前にお供えくださいますよう、お願い申し上げます
ご主人様の旅立ちが安らかなものでありますよう、心からご冥福をお祈りいたします

お悔やみの手紙を書く上での注意点

お悔やみの手紙を書く際には、故人の敬称や使用を避けたほうがよい言葉など、書き方の注意点がいくつかあります。また、手紙に使用する便せんやペンなども、マナーを守ったものを選びましょう。

【便せんなどに関する注意点】
・便せんは真っ白なものを使用する
・「不幸が重なる」という意味を避けるため、手紙は1枚に収める
・封筒も二重封筒を使用しない
・黒インクの万年筆や薄墨で書くのがマナーだが、ボールペンでも構わない
・手紙は縦書きで、パソコンなどは使わず手書きにするとよい

【手紙の内容に関する注意点】
・頭語や時候の挨拶などは不要。お悔やみの言葉から始める
・葬儀や弔問に行けなかったお詫びを述べる
・故人との思い出だけでなく、遺族を気遣う言葉も忘れない

【故人の敬称に関する注意点】
・手紙の中で故人を表現する際は特別な「敬称」を用いる
・「敬称」は手紙の受取人と、故人との関係で選ぶ
(例:受取人の妻が亡くなった場合は「ご令室(れいしつ)さま、奥方(おくがた)さまなど)

【忌み言葉など避けたほうがよい言葉】
・不幸が重なるイメージの「重ね言葉」や繰り返しの言葉は避ける
(例:重ね重ね、たびたび、次々、再び、引き続き、追って、くれぐれも など)
・生死に関わる直接的な表現は使用しない(例:死ぬ、自殺、死亡 など)
・不吉な印象を覚える表現も避ける(例:消える、大変なことになる など)
・宗教や宗派を把握している場合には、宗教ごとに避けるべき言葉にも注意
(例:神道やキリスト教は「成仏」「供養」「往生」といった仏教の表現は使用しない。仏教でも浄土真宗において「冥福」「霊前」は不可など)

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まとめ

生前、親しくしていた方が亡くなっても、訃報をすぐに受け取れないこともあります。訃報をあとから知ったときには、香典やお供え、お悔やみの手紙を送り、弔意を伝えることが可能です。

香典などを辞退された場合や、遺族の住所がわからないときに、無理に送ったり聞き出そうとしたりするのはマナー違反にあたります。遺族の気持ちを優先して、手紙やメッセージを送るだけでも、十分にお悔やみの気持ちは伝わるでしょう。

小さなお葬式では、葬儀に精通したコールスタッフが、24時間365日、通話無料でご連絡をお待ちしております。訃報連絡や葬儀についての疑問をお持ちの方は、ぜひ小さなお葬式へご相談ください。

よくある質問

よくある質問
  • 家族葬における香典、香典の相場は?

  • 家族葬で香典の代わりに弔意を示す方法は?

  • 香典も手紙も送れない場合の弔意の伝え方は?

  • メールやSNSのメッセージで弔意を伝える時の文面は?

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