友人の訃報を聞いた際に、遺族に失礼のない対応ができるか不安な方もいるでしょう。また、自らが訃報連絡をする立場であっても、マナーを守ることは重要です。
この記事では、友人の訃報を聞いた場合や、訃報を伝える場合のマナーについて紹介します。訃報に関する幅広い知識を身に付けることで、いざというときに適切に対処できるようになるでしょう。
<この記事の要点>
・友人の訃報を知った際は、お悔やみの言葉を伝えてから葬儀に参列してよいか確認する
・友人家族が亡くなった場合の香典の目安は、約3,000円~5,000円
・メールで訃報が届いた際は、できるだけ早く返信して故人には敬称を使う
こんな人におすすめ
友人の訃報を聞いた時の対処法を知りたい人
友人に身内の訃報を連絡する場合のマナーを知りたい人
メールで訃報をもらった場合の返信マナーを知りたい人
友人が亡くなった事実を知ったとき、気が動転する方もいるでしょう。まずは冷静になり、友人としてすべきことは何かを把握することが大切です。ここでは、友人の訃報を聞いたときの対処方法を紹介します。
友人の訃報を知った際は、最初にお悔やみの言葉を伝えて葬儀に参列してよいか確認しましょう。現代では、家族葬で静かに故人とお別れしたいと希望する家庭も増えています。
訃報は電話やメール、手紙などで受け取るのが一般的です。電話であれば、葬儀について遺族側から話してくれることもあります。メールや手紙であれば、文面から一般葬か家族葬かわかることがほとんどです。また葬儀を終えてから、連絡をする場合もあります。
故人と特に親しい友人であれば、通夜の前に故人の自宅に弔問をすることもあります。弔問をする場合には、指輪以外のアクセサリーは外し、落ち着いた色の普段着やビジネススーツなどを着ましょう。喪服を着るのは失礼に当たるため、注意が必要です。
また生花や果物を持っていくと、より丁寧な対応となります。香典を持っていくのはマナー違反です。
訃報の連絡を受けて遺族と接する際には、お悔やみの言葉を伝えましょう。具体的には、「この度はご愁傷様です。心よりお悔やみ申し上げます」と述べます。
友人の葬儀であれば、お供え物を贈りたい方もいるのではないでしょうか。お供え物に関しては、自身が贈りたい品物を用意するのではなく、宗教や地域などを考慮した上で選ぶことが重要です。
また遺族側がお供え物を辞退する場合もあるため、不明な点があれば、葬儀社に聞くことをおすすめします。
親しい間柄であれば、友人から家族の訃報を受ける方もいるのではないでしょうか。ここでは、友人の家族の訃報を受けた場合の対処方法を紹介します。
幼い頃から何度も会っている場合など、友人の家族と親しい間柄であれば、友人との接し方を知っておくことが大切です。友人がつらい状況にいることを考え、「大変だったね」「手伝えることがあったら言ってね」などと伝え、寄り添ってあげましょう。
家族の訃報をメールやLINEで知る場合もあるでしょう。葬儀に参列するかしないかで、適切な返信内容は異なるため、事前に理解しておくと安心です。返信の文例は以下を参考にしましょう。
<葬儀に参列する場合>
この度は、ご愁傷様です
心よりお悔やみ申し上げます
○○の葬儀に参列したいので 日程や場所を教えてくれると助かります
何か手伝えることがあったら ぜひやらせてください
<葬儀に参列できない場合>
この度は ご愁傷様です
突然のことで大変だったね
遠方で参列できず 申し訳ありません
くれぐれもお体に気を付けてね
友人家族の葬儀へ参列するかについては、判断が難しいこともあります。家族葬の場合は、基本的に家族や親族以外は参列しません。ただし、友人から個人的に参列してほしいと言われたときには参列を検討しましょう。
一般葬の場合、他の友人家族よりも親しい間柄にあるかがポイントです。友人と昔から仲がよかったり、家族に何度も会ったことがあれば参列します。
友人家族が亡くなった場合の香典の目安は、約3,000円~5,000円です。あくまで目安のため、友人家族との関係などを踏まえて、自身の家族とも話し合って決めることをおすすめします。
また、連名で香典を贈る際には、合計金額が偶数や「4」「9」といった忌み数にならないように気を付けましょう。
友人の夫が亡くなった場合、まずは友人にお悔やみの言葉をかけます。友人が喪主となる場合もあるため、負担をかけないように考えて行動することが重要です。
葬儀に関しては、友人や夫との関係などから、参列を検討しましょう。また香典の目安は、約3,000円~1万円です。夫との関係が親しいほど、自身の年齢が上がるほど、金額は上がってきます。
家族が亡くなった場合、喪主の負担を軽減するために、役割分担をして連絡する場合もあるでしょう。ここでは、故人の友人に訃報を伝えるときのマナーについて紹介します。
家族が亡くなると、葬儀の準備をします。葬儀に伴い、生前関係のあった人々に訃報の連絡をしなければなりません。連絡する人の順番や範囲は、以下の通りです。加えて、寺院にも速やかに連絡し、葬儀の日程を調整してもらいましょう。
1.祖父母や父母、子、孫(直系血族)
2.兄弟姉妹や叔父叔母、甥姪(傍系血族)
3.親しい友人や知人
4.家族の学校や勤務先
5.近隣住民や町内会
訃報の連絡手段には、以下のような方法があります。相手の年齢や参列してほしいかなどを考えて、適切な方法を選択しましょう。
・電話
・メールやLINE
・手紙
・回覧板
電話は、早急に訃報を知らせたい相手に用います。メールやLINEを使う際には、普段から使い慣れている相手か見極めましょう。メールやLINEでは内容をしっかりと伝えられる反面、相手が見逃してしまう可能性もあります。手紙は届くまでに日数があるため、参列を控えてほしい場合には適切です。
訃報を連絡するタイミングは、相手によって異なります。亡くなった直後には、祖父母や父母、子、孫といった直系血族に連絡しましょう。
葬儀前には、兄弟姉妹や叔父叔母、甥姪といった傍系血族、親しい友人や知人に伝えます。ただし、この中にも優先順位があり、特に親しかった人以外は葬儀の日程が決まってから、葬儀の案内と合わせて伝えるのもよいでしょう。
訃報を連絡する際に、相手に伝えるべきことは以下の通りです。電話の場合、慌てないように伝えたい事柄をメモしておくと安心でしょう。
・故人の氏名
・死亡日
・死因
・葬儀の日程や場所、宗派
・喪主の氏名
・連絡先
訃報連絡の例文は、表の通りです。連絡手段や葬儀に参列してもらいたいかどうかで異なります。相手との関係なども踏まえて、臨機応変に対応しましょう。
<葬儀に参列してもらいたい友人に、電話で連絡した場合>
突然のお電話失礼致します。○○の娘の○○と申します。○月○日に父ががんにより、○歳で永眠しましたので、ご連絡致しました。生前は父と仲良くしてもらい、大変感謝しております。葬儀についてですが、○月○日○時より、○○で、○○式で行います。喪主は○○で、連絡先は○○です。
<メールで家族葬をしたことを事後報告した場合>
件名 訃報
突然のご連絡失礼致します
○○の娘の○○と申します
○月○日に父ががんで ○歳で永眠しましたので ご連絡致しました
故人の遺志で 葬儀は家族葬で執り行いました
生前は父ととても親しくしてくださり どうもありがとうございます
なお故人の遺志により ご香典は辞退致します
○年○月○日
喪主 ○○
住所 ○○
自分の家族に不幸があった場合、自分の友人に伝えるべきかどうかを悩む方もいるのではないでしょうか。ここでは、身内の訃報を自分の友人に伝える際の対応について紹介します。
身内に不幸があった場合、まずは自分の気持ちを落ち着かせることが大切です。その上で友人に伝える余裕があるときには、電話やメールなどで伝えましょう。
早めに伝えるべき相手は、生前故人と仲良くしていた友人や家族ぐるみで仲がよかった友人です。以前に友人の家族の葬儀に参列した場合にも、伝えたほうがよいでしょう。
一般葬に友人を呼ぶ場合には、故人の氏名や死亡日、葬儀の日程や場所、宗派、喪主の氏名、連絡先などを速やかに伝えます。
メールで伝えるときは、以下の文例を参考にしましょう。
○○へ
父○○が○月○日○時○分に がんのため○歳で亡くなりました
生前は父と親しくしてくれてどうもありがとう
なお 葬儀は○月○日の○時~○時に○○式にて ○○で執り行います
喪主は○○です
何か分からないことがあったら 遠慮なく○○に連絡ください
家族葬で済ませる場合には、しっかりと家族葬にすることを伝えます。
メールで伝えるときは、以下の文例を参考にしましょう。
○○へ
父○○が○月○日○時○分に がんのため○歳で亡くなりました
葬儀は父の遺志で 家族のみで行います
また 父の遺志で ご香典は固く辞退します
落ち着いたらまた連絡するね
葬儀への参列が友人にとって負担になりそうであれば、葬儀後に訃報を伝えるのも適切です。
メールで伝えるときは、以下の文例を参考にしましょう。
○○へ
○月○日に父ががんで ○歳で亡くなりました
先日 父の遺志により 家族葬でお見送りしました
生前は介護の話を聞いてくれてありがとう
落ち着いたらまた会おうね
友人から訃報がメールで届いた場合、どのように返信すれば失礼にならないか気になる方もいるのではないでしょうか。
メールの返信マナーは、表の通りです。相手はつらい中訃報を伝えてくれていることを理解し、丁寧に文章を考えましょう。
【返信マナー】 | 【詳細】 |
できるだけ早く返信する | 早く返信できるように、内容は簡潔にする |
故人には敬称を使う | 父:ご尊父 母:ご母堂 夫:ご主人様またはご令室様 妻:ご令閨 |
忌み言葉は避ける | 「重ね重ね」「ますます」「度々」「続く」「次に」「引き続き」「死亡」「生きる」などは使わない |
時候の挨拶は控える | 「○○の候」などは書かずに、最初から本題に入る |
死因は聞かない | 遺族の心情を考えて、死因は聞かないようにする |
絵文字は使わない | 絵文字を訃報の返信で使うのはマナー違反となる |
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友人や友人の家族の訃報を聞いた場合、最初にお悔やみの言葉を述べて、葬儀に参列してもよいか確認します。身内に不幸があり故人の友人に連絡する際には、連絡手段やタイミングなどに注意することが大切です。
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