葬儀に参列した際に、遺族にお悔やみの挨拶をしますが、どのような言葉が適切なのか、迷ってしまう方もいるかもしれません。代表的なお悔やみの言葉として、「お悔やみ申し上げます」があります。
この記事では「お悔やみ申し上げます」の意味や使い方、返事、類義語などについて解説します。また、お悔やみで使うべきではない「忌み言葉」や、メールでのお悔やみの伝え方についても説明しますので、ぜひ参考にしてみてください。
<この記事の要点>
・「お悔やみ申し上げます」には「故人の死を悲しく思っている」という意味がある
・「お悔やみ申し上げます」と言われたら「ありがとうございます」と返事をする
・お悔やみの言葉を伝えるときは「忌み言葉」や「重ね言葉」、死因に関する話題は避ける
こんな人におすすめ
「お悔やみ申し上げます」の使い方について知りたい人
「お悔やみ申し上げます」の意味について知りたい人
「お悔やみ申し上げます」をメールで送りたいと考えている人
「お悔やみ申し上げます」は、お悔やみの挨拶として、弔問や葬儀の際に使われていますが、正確な意味を知らない方がいるかもしれません。まずは、意味と正しい使い方について解説します。
「お悔やみ」とは、亡くなった人を弔うことです。「お悔やみ申し上げます」という使い方で、亡くなって悲しく思っていること、遺族の悲しみに共感して寄り添いたいことなどを意味します。葬儀において長々と話すのはマナー違反になるので、思いを込めて簡潔に伝えましょう。
故人宅に弔問した際や葬儀に参列した際に、遺族に「このたびは心からお悔やみ申し上げます」と伝えましょう。
また、弔電を送る際には「ご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます」という文章として使えます。
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自分が遺族の場合には「お悔やみ申し上げます」と言われたら、どのように返事をすればよいのでしょうか。返事のパターンとして代表的な4例を紹介しますので、参考にしてみてください。
葬儀に参列していただいたこと、お悔やみを伝えてくださったこと、故人の死を悲しんでくれたことなどに対するお礼の気持ちとして「ありがとうございます」と伝える方法があります。
「お忙しい中、参列いただきましてありがとうございます」のように「何に対しての感謝か」を付け加えると、より丁寧な言い方になるでしょう。
「恐縮です」と「恐れ入ります」は、ほぼ同じ意味であり、葬儀に参列してくださった相手に対する感謝の気持ちを表す言葉です。
より丁寧な表現としては、「お忙しい中、参列いただきまして恐縮です」や「お気遣い恐れ入ります」などがあります。
「痛み入ります」は、「ありがとうございます」という意味と、「恐縮です」「恐れ入ります」の意味を、両方持った丁寧な言葉です。感謝を感じつつ、申し訳ないという思いも持っているという感情を、一言で表すことができます。「お気遣い痛み入ります」などと使えば、さらに丁寧な表現になるでしょう。
「お悔やみ申し上げます」と言葉をかけられたとしても、気落ちしているために、返事の言葉が出てこないこともあるかもしれません。そのような場合には、黙って深くお辞儀をします。遺族の悲しみを理解して、気持ちを汲み取ってもらえるでしょう。
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お悔やみの挨拶には「お悔やみ申し上げます」以外の言葉も使うことができます。「ご愁傷さまです」「哀悼の意を表します」「追悼の意を表します」「ご冥福をお祈りします」について、それぞれの意味と使い方を解説します。
お悔やみの挨拶として一般的なのが「ご愁傷さまです」という言葉です。故人を亡くした遺族に対する同情、慰めの気持ちを表現できます。
葬儀に参列したときなどに「このたびはご愁傷さまです」と伝えましょう。なお、口頭でのみ使える言葉ですので、弔電などに使うのはマナー違反です。
「哀悼」とは、亡くなったことを悲しんで悼むことです。「哀悼の意を表します」と伝えることで、「故人との別れが悲しくて心が痛み、つらい」という意味になります。
「謹んで哀悼の意を表します」とすると、より丁寧な表現になるでしょう。弔電などで使われますが、口頭で使われることはありません。
また、「追悼」は「故人を偲び、亡くなったことを悲しむ」という意味の言葉です。「追悼の意を表します」という表現も、哀悼の場合と同様の意味として使用されます。
「冥福」とは、「死後の幸福」を意味する仏教用語です。そのため、神式やキリスト教式の葬儀では使われません。また、仏教の中でも浄土真宗は亡くなったらすぐに浄土に往生すると考えられているため、冥福を祈る必要はないとされています。
「ご冥福をお祈りします」は、故人の死後の幸福を祈るという意味であり、弔電などで使われる言葉です。
お悔やみの挨拶の他に覚えておきたいものとして、お悔やみの場で使うべきではない「忌み言葉」や「話題」があります。知らずに使ってしまうと失礼にあたるので、注意が必要です。ここからは「忌み言葉」や「避けたい話題」について紹介します。
直接的に「死」や「生」を表現するような言葉は、葬儀の場にふさわしくありません。次のように言い換えましょう。
元の言葉 | 言い換え |
死亡・死去・亡くなる | ご逝去・永眠・旅立つ |
急死 | 急逝・突然のこと |
生きている頃 | ご生前・ご存命中・お元気だった頃 |
同じ言葉を反復させる「重ね言葉」は、不幸を繰り返すことを連想させてしまうため避けましょう。例えば、「かさねがさね」「かえすがえす」「たびたび」「次々」「再び」などです。
また、「消える」「追う」「恨む」「苦しむ」などの不吉なイメージを与える言葉も、忌み言葉とされています。
故人の死因などを遺族にたずねることは、身内を亡くした方を傷つけてしまうことにもなりかねません。死因についての話は避けるのがマナーです。
また、安易に「元気を出してください」「頑張ってください」「泣かないでください」などと励まそうとすることは、相手に負担をかけてしまうかもしれないので避けたほうがよいでしょう。
親しい間柄であれば、お悔やみの挨拶を日常的に使っているメールで送っても失礼にはあたりません。しかし、メールで送らないほうがよいケースや注意点などもあります。ここからは、お悔やみをメールで伝える際のマナーについて解説します。
相手との関係性によっては、メールでお悔やみを伝えることは失礼にあたりません。例えば、親しい友人、親しい上司や同僚、親しい取引先の担当者といった方に対しては問題ないでしょう。
また、訃報の連絡がメールで届いた場合にはメールでお悔やみを伝えるのも、相手に負担をかけない適切な方法といえます。
相手によっては、メールでお悔やみを伝えないほうがよいケースがあるので注意が必要です。例えば、それほど親しくない友人や、関係性の薄い上司や同僚には送らないようにしましょう。また、親しい間柄であっても、親族に対してはメールで伝えないほうが無難です。
メールでお悔やみを伝える際には、以下の点に注意しましょう。
・件名に「お悔やみ申し上げます」などと記載し、内容が分かるようにする
・親しい間柄であっても敬語、丁寧語を使う
・忌み言葉は避ける
・時候の挨拶などは省き、簡潔な文面にする
・遺族を気遣う言葉を入れる
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親しい間柄であっても、訃報の連絡を受けた場合にメールでお悔やみを伝えるのは、あくまでも略式であることを覚えておきましょう。葬儀に参列して対面でお悔やみを伝えるか、文書であれば手紙か弔電で伝えるのが正式な方法です。
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「お悔やみ申し上げます」は、葬儀などに参列した際に伝えるお悔やみの挨拶として、代表的なものです。他にも「ご愁傷さまです」などいくつかの言葉があります。いずれも、遺族の悲しみを思いやり、適切な場面で使うことが大切です。
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