住宅の事情から、仏壇を置く場所がないご家庭や「仏壇なしでも位牌を置けるのか」という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、位牌を置いてもよい場所や設置に利用できる家具について解説しています。また、位牌の継承者がいない場合や位牌がなくてもできる供養方法についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
<この記事の要点>
・位牌を置く場所がない場合は、小型仏壇や棚、キャビネットの上を利用するとよい
・位牌ではなく、ミニ骨壺や遺骨ペンダントとして手元供養する方法もある
・位牌の継承者がいない場合は、寺院でお焚き上げや永代供養をしてもらう
こんな人におすすめ
位牌をどこに置くか悩んでいる方
仏壇を置く場所がない方
位牌は、故人の魂が宿る依代(よりしろ)とされており、故人の戒名と亡くなった日付が記されています。故人を偲んでお祈りするとき、位牌を通して思いが届くと信じられてきました。また、お盆や法事の際に位牌を目印に帰ってくるともいわれています。
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位牌を置くのに適しているのは「風通しのよい場所」「ゆっくりお祈りできる場所」「来客を案内しやすい場所」です。ここでは、適した設置場所を4つ紹介します。
仏壇の置き場となる仏間は、湿気や直射日光にも配慮して設計されているため位牌を置くのに最適とされています。また、仏壇がない場合は手を合わせやすい高さの台を用意して、その上に位牌を置くのをおすすめします。
本来は掛け軸や置物、花瓶を飾る場所でもある床の間を位牌の安置場所として利用してもよいでしょう。床の間は床より一段高いため、故人やご先祖様への敬意を称して安置することができます。ただし、床の間に直に置くのは避けましょう。少し高さのある台を置き、その上に位牌を安置します。
人の集まるリビングは、法事のときにも案内しやすく位牌の安置に適しています。また、家族で団らんしているときも故人の存在を近くに感じられるでしょう。
風通しのよいリビングは、木製でできた位牌の置き場所としても最適だといえます。ただし、直射日光になっている場合は日焼けや乾燥に注意しましょう。
寝室は1日の始まりや終わりに、お祈りできる安置場所です。「日頃から故人やご先祖様によく声をかけている」という方は、寝室を選ぶのもよいでしょう。しかし、暖房や冷房の風が直接当たらないように配置は工夫する必要があります。
位牌を置くのに不向きとされている場所があります。ここからは、その場所と理由を確認しましょう。
人の出入りがある玄関は、ゆっくり心を落ち着かせて手を合わせにくく、例えば手を合わせているときに来客がある場合は中断することになります。また埃が立ちやすく衛生的ではないため、位牌を置くのに不向きです。
位牌の多くは木製なので湿気に弱く、そのため水回りに設置すると位牌が変形する恐れもあります。また、玄関と同様にゆっくりお祈りできる場所ではないため避けたほうがよいでしょう。
位牌を置く仏壇がない場合は、家具を台として利用できます。自宅にある家具を利用できるため、ぜひ試してみてください。
壁に取り付けるウォールシェルフやオープンシェルフ(背板・側板のない収納棚)、キャビネット(箱型収納家具)の上に、位牌を置くことも可能です。故人の好きだったアイテムを一緒に並べれば、思い出のコーナーにもなるでしょう。
家具としてよく用いられるカラーボックスも位牌を置く台として使えます。1番上に位牌、2番目にお供え物、余ったスペースに小さな遺影を置いてもよいでしょう。お線香やろうそくもカラーボックスにまとめて収納すれば、供養するとき取り出しやすくなります。
最近では、コンパクトなサイズの仏壇も増えてきています。伝統的なデザインだけでなく、家具に合うモダンな仏壇もあり、設置場所の雰囲気に合わせて選べるでしょう。
タンスの上に置くタイプや壁掛けタイプ、そのまま使える台付きの仏壇もあります。大きな仏壇に比べてスペースを必要としないため、選択肢に加えてみてください。
お墓を建てずに供養する「手元供養」は、形式にとらわれずに供養できます。ここでは位牌なしで行う手元供養の方法として、ミニ骨壺と遺骨ペンダントを紹介します。
自宅保管用に作られるミニ骨壺は平均6センチメートルほどの大きさで、中に遺骨を入れて供養できます。コンパクトなので、故人の写真や思い出の品と並べて置きやすいでしょう。
材質は木製・金属製・陶器製・ガラス製とあり、デザインも豊富にあります。購入方法は仏具店だけでなく、インターネット通販でも探すことが可能です。
お出かけするときにも身に付けられるのが、遺骨ペンダントです。故人の遺骨や遺灰、遺影を納められます。「亡くなったあの人を身近に感じたい」という方には、遺骨ペンダントがおすすめです。
また、ペンダントだけでなくブレスレット・指輪・ピアスといったアクセサリーもあるため、気になる方はチェックしてみてください。
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位牌の置き場だけでなく継承者もいない場合は、閉眼供養や永代供養が必要になるでしょう。それぞれの解説を読んで判断材料としてお役立てください。
位牌を継承する方がいない場合、お寺に依頼し「閉眼供養」と「お焚き上げ」をしてもらいます。閉眼供養は、位牌に入っている魂抜きの儀式です。お焚き上げは名称のとおり、焼却処分することを指します。
ただし、親族とトラブルにならないように事前に閉眼供養について話し合っておきましょう。「閉眼供養に反対する者はいないか」「ほかの供養方法はないか」を確認し、慎重にきめましょう。
永代供養とは、供養をお寺に任せる方法です。「お墓参りに行けない」「位牌を管理する人がいない」といった場合、永代供養を検討します。墓地や墓石は必要としないため、継承者のいない場合やお墓の費用を抑えたい方が選ぶ手段として増えています。
永代といっても、三十三回忌を目処にお焚き上げとなる場合もあるため注意が必要です。
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位牌を置く場所がない場合、家具の上に安置したり手元供養にしたりといった手段があります。ただし、どのように供養したいのか家族で話し合ってから決めることが重要です。
小さなお葬式では、位牌や仏壇、葬儀に関する疑問にお答えしています。何かお困りごとがありましたら、24時間365日通話料無料のお客さまサポートダイヤルから、ぜひお問い合わせください。
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