永代供養とは何かを徹底解説!永代は永遠ではない!?

永代供養とは何かを徹底解説!永代は永遠ではない!?

「永代供養」は、少子高齢化が進む昨今選択されるケースも多く見られる供養形態です。終活を考えるまではなじみのない言葉ともいえるため、具体的な定義や特徴を理解できていない方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、永代供養に関して押さえておきたい情報を幅広い観点からご紹介します。メリットとデメリットをあわせて把握できると、供養形態を決める際の参考材料にも役立つでしょう。後半では、永代供養における注意点も解説します。

こんな人におすすめ

永代供養について基本的なことを知りたい人

永代供養の費用が気になる人

永代供養の注意点を押さえておきたい人

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永代供養とは何か

まずは、永代供養に関する基本的な理解が必要です。本来の意味合いを認識した上で、具体的な考え方について知識を深めていきましょう。「永遠」の意味に捉えられるケースも多いため、契約内容も把握できると安心です。3つの項目に分けて、永代供養の概念や特徴について詳しく解説します。

永代供養は代わりに管理や供養をしてくれること

霊園や寺院に、一定期間中の管理・供養を依頼する方法が「永代供養」です。お墓の種類ではなく、契約内容によって区分される点を理解しておきましょう。お墓参りの代行を依頼するかたちとなるため、以下のような理由でメリットを感じられる手段といえます。
・定期的にお墓参りへ行けない
・自分の後を継ぐ親族がいない
・お墓まで足を運ぶのが困難

お墓が完成した後は、管理・供養のために別途料金を必要としません。また、お墓以外に永代供養の形態を反映できるものもあります。

「永代」は「永遠」ではない

注意しておきたいのは、「永久的にお墓を承継できない」という点です。永代供養は、あくまでも一定の契約期間に限定して管理されます。比較的多く見られるのは、33回忌までの期間です。

場合によっては、10回忌や50回忌といった期間を設けるケースもあります。このような特性から、世代をまたがず1代に限定した供養形態ともいえるでしょう。「何世代も承継したい」と考えている方は、永代供養以外の方法を検討するのが賢明です。

「供養」とはお墓掃除やお参りのこと

供養は、故人を弔うための行為全般を意味しています。お墓を建てて納骨する儀式の他、以下のような行為も供養のひとつです。
・故人の冥福を祈る
・お墓参りに行く
・お墓や周辺を掃除する
・年忌の法要を執り行う
・慰霊碑を建てて式典を行う

永代供養においては、お墓掃除やお参りの代行を依頼できます。雨風にさらされると見栄えも悪くなるため、適切な環境を維持する上で重要な行為です。お墓参りの頻度や詳しい内容は、寺院や霊園の規定によって異なります。

永代供養の4つの種類と費用相場

永代供養を基準に選択できるのは、大きく分けて4種類の形態です。個人でお墓を建てる方法の他、樹木葬や納骨堂といった選択肢も挙げられます。近年は特に幅広い手段から選べるようになっているため、故人や遺族の希望を反映できる形態を把握しておきましょう。4種類の永代供養について、特徴と費用相場をご紹介します。

個人墓タイプ

一般的なお墓と同様に、個人用の墓石へ納骨されるのが「個人墓」と呼ばれるタイプです。あらかじめ定めた契約期間が満了を迎えると、供養塔など規定の場所へ埋葬されます。最終的には、他の故人と共に供養塔へ入る流れです。

個人墓の契約と合祀(合葬)の費用が必要なため、永代供養の中でもコストが高い方法といえます。目安は60万円~150万円の価格帯です。お墓の規模や、敷地面積などによって変動します。寺院へのお布施を支払う場合は、さらに多くの費用を要すると考えた方がよいでしょう。

お墓は屋外に建てられるため、開放感を得やすいメリットがあります。費用はやや高額になるものの、個人での供養を希望する遺族にとっては魅力的な方法です。

最初から供養塔タイプ

個人墓に必要性を感じない場合は、納骨時から供養塔に埋葬するタイプも選択できます。1人ずつ埋葬するお墓ではなく、合祀用に建てられた供養塔などに納骨する方法です。複数の故人がひとつの場所に埋葬されるため、「合同墓」「合葬墓」といった言葉でも知られています。

価格の目安は、10万円~30万円の範囲です。お墓の管理や掃除などの工程が省略できるため、費用も安めに設定されています。永代供養の中でも選択されるケースが多いのは、安価な依頼料も理由のひとつといえるでしょう。

供養塔の選択肢としては、納骨スペースの区分けが可能な場合もあります。改葬を希望する場合も対応しやすいため、埋葬の場所を変える可能性がある方も安心です。

樹木葬タイプ

墓石を建てない永代供養の形態として、「樹木葬」の知名度が高まっています。言葉の通り、樹木の周辺に遺骨を埋葬する方法です。里山または霊園のいずれかから選択でき、多くの場合は霊園での樹木葬が選ばれています。

管理者などに供養を依頼する永代供養では、10万円~30万円の価格帯が費用の相場です。樹木の規模によって変動しますが、1人当たりの規模が大きいほど高額になりやすいといえるでしょう。

他の故人と複数人で埋葬する場合は、大きな樹木を墓標とするケースが多く見られます。墓石とは異なり、「自然にかえる」というイメージを強く抱く供養形態です。お墓を建てる金銭的な余裕がない方にとっても、メリットを感じられる手段といえます。

納骨堂タイプ

特定の建物で遺骨を管理し、供養を依頼するのが「納骨堂」です。一定の期間を設ける永代供養タイプのものもあり、金銭的な負担を減らす効果も期待できます。大きく分けると4種類の供養方法があるため、相場もあわせてチェックしておきましょう。
・ロッカー型:20万円~50万円
・仏壇型:50万円~200万円
・位牌型:10万円~30万円
・自動搬送型:50万円~200万円

自動搬送型は、近年需要を高めている方法です。納骨した位牌はバックヤードで管理され、お参りの際に呼び出す仕組みを採用しています。安価なプランを希望するのであれば、位牌型が向いているといえるでしょう。寺院の納骨堂を利用すると、手厚く供養してもらえるメリットもあります。

永代供養のお墓のメリットデメリット

永代供養の魅力的なポイントは、継承やお参りの頻度にこだわらず埋葬しやすい点です。メリットを最大限に活かすためには、デメリットにも目を向ける必要があります。場合によっては負担を増幅させる可能性もあるため、自分にとって最適であるか判断しましょう。懸念しておきたい注意点も含めて、メリットとデメリットを解説します。

永代供養のメリット

承継するためのお墓を建てるよりも、費用を抑えやすい点は永代供養ならではの魅力といえるでしょう。他にも、以下のようなメリットが挙げられます。
・後継者の有無に関わらず依頼できる
・生前の依頼が可能なケースも多い
・宗教・宗派を問わない
・個人墓を建てるよりも費用を抑えやすい

依頼時によって異なりますが、霊園の多くは特定の宗教に限定していません。故人や遺族の宗派を問わず、希望のエリアで供養できます。親族がお墓の後を継ぐ必要がなく、定期的な供養を管理者に任せられる点もメリットです。

遺骨の埋葬にはさまざまな方法がありますが、永代供養は金銭的なコストや手間も省略しやすい手段といえます。

永代供養のデメリット

遺族の意向によっては、永代供養におけるデメリットを感じるかもしれません。以下の懸念点が解消できるか、供養形態を決定する前に検討しましょう。
・永代供養そのものに反対される可能性がある
・他の故人と合祀された場合、原則遺骨を取り出せない

すでにお墓が建てられている場合や、形式的な供養を望む場合「永代供養は適切でない」とする考え方もあります。遺族の間で意見が二極化する場合は、慎重な話し合いが必要となるでしょう。

永代供養を選ぶために必要なチェック項目

永代供養の場所や依頼先を決定する際には、埋葬人数や費用など複数のポイントをチェックできると安心です。規模によって費用も変動するため、故人を気持ちよく供養できる環境の実現を目指します。明確な宗派がある方は、依頼先が受け付ける宗派の確認も重要です。3つの項目に分けて、依頼先選びのコツをご紹介します。

埋葬人数をチェック

永代供養の規模は、個人用から大人数の埋葬までさまざまです。1人当たりにかかる管理コストを考慮すると、人数が少ないほど高額になりやすいといえるでしょう。故人1人の場所に納骨したい方は、個人用のお墓や樹木を展開する依頼先を選ぶ必要があります。

あらかじめ理解しておきたいのは、「納骨後に埋葬の場所を変えられるかどうか」です。複数人で合祀される場合、スペースに区分がなければ遺骨を取り出せません。将来的に場所を変更する可能性がある方は、改葬が可能な方法を選びましょう。

宗派や供養頻度をチェック

故人の遺志を尊重するためにも、宗派の条件は重要なポイントです。遺族と宗派が異なる場合は、どちらを優先するのか明確にしておきましょう。近年では、キリスト教など仏教以外の宗派でも埋葬可能な霊園が増えています。

契約を交わす前に、「どのくらいの頻度で供養が行われるか」を確認することも大切です。毎日の供養から、1年に数回程度の場合まで幅広く選択できます。お墓参りに行けず不安を感じる場合は、高頻度に行われる永代供養を選ぶとよいでしょう。

費用をチェック

依頼する寺院や霊園によって、求められる費用も異なります。同等の規模であっても、内訳の内容や各項目の金額が変動するためです。予算を踏まえた上で、管理内容と費用に納得できる依頼先を探しましょう。

霊園によっては、お墓を建てた後の管理料を不要とするケースもあります。寺院の場合、檀家制度の関係で継続的な出費が必要になるかもしれません。初期費用だけでなく、契約中に支払う費用も明確にできると安心です。

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まとめ

近年、埋葬した遺骨の管理・供養を依頼できる方法として「永代供養」の需要が高まっています。お墓に納骨するタイプから、樹木を墓標とするものまでさまざまです。希望通りの環境を具現化するためには、永代供養のメリットとデメリットにも理解を深める必要があります。

負担にならない予算を踏まえ、納得できる内容を重視することも大切です。現時点で申し込みを検討している方は、親族や管理者とも相談しながら慎重に決めていきましょう。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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