直葬のデメリットとはなにか?直葬がおすすめのケースについてご紹介

直葬のデメリットとはなにか?直葬がおすすめのケースについてご紹介

人が亡くなったら通夜と告別式を行い、それから火葬という流れが一般的です。しかし最近は葬儀を行わず、そのまま火葬をするケースが増えています。これを直葬と言います。費用を抑えられるなどのメリットがある反面、デメリットも存在します。

後悔のない葬儀形式を選ぶために、直葬のメリットとデメリットについて詳しく解説します。またそれらを踏まえたうえで直葬がおすすめのケースもお教えします。直葬にすべきかどうかを判断し、悔いのない形で死者を弔いましょう。

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直葬にするデメリット

直葬は式の手間なく故人を弔うことができる反面、いくつかのデメリットがあります。火葬の前後に問題が発生する恐れがあるため、まずはこの点から解説します。場合によっては遺族に負担がかかるものもありますので、理解したうえで直葬について考えてみましょう。

安置場所の確保が必要になる

火葬場に運ばれるまでの間、遺体を置いておく場所を見つけておかなければいけません。葬儀を行う場合は葬祭場に遺体が運ばれ、その後火葬となります。通夜までは自宅または利用する葬祭場に運ばれるため場所を探す必要はありません。

直葬はすぐに火葬場の予約ができればいいのですが、空いていなければ遺体を置いておく場所を見つける必要があります。火葬までに時間がかかるのであれば、遺体の腐敗を防ぐためにドライアイスを使うなどの工夫をしなければいけません。

自宅での安置が望ましいですが、火葬まで数日あるという場合は葬儀社に相談をしてみましょう。

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菩提寺とトラブルに発展する恐れがある

菩提寺がある場合は先祖と同じように故人も納骨をすると思いますが、直葬を選んだことで納骨ができない事態に陥るかもしれません。戒名をつけられていない、儀式をしていないため檀家と寺の関係性が崩れるなどの理由からトラブルに発展する恐れがあります。

浄土での故人の名となる戒名が必要と考える宗派であれば戒名のない故人を受け入れることはできないでしょう。また葬儀は仏教徒にとって大切な儀式であり、式を行うことで檀家と寺の関係が成り立っています。

葬儀を省いたことで菩提寺との関係性が崩れ、その結果納骨を拒否されることがあります。

葬儀後に弔問者が無断で訪れる可能性がある

火葬が終わった後、故人と親交があった人が無断で自宅を訪れることがあります。葬儀を行うときは故人と関わりがあった人や親族に連絡が行き、多くの人が葬祭場に訪れてくれます。葬儀のときに故人の死を悼むため、式後に無断で弔問に訪れる人はいないでしょう。

しかし直葬は故人の死を後々になって知る人も多く、知ってからすぐに弔問に訪れる人もいるでしょう。また親族でも参列者が限定されるため、参列していない親族から苦情を言われる恐れもあります。

直葬にするメリット

直葬は人によっては大きなトラブルとなるので注意したいところですが、一方で大きなメリットもあります。遺族のさまざまな負担を減らすことができますし、故人がコンパクトな式を希望していたのであれば、その希望を叶えることもできます。

ここから4つのメリットを紹介します。メリットとデメリットを比較し、どの形式が最もマッチする選択になるかを考えてみましょう。

葬儀費用を抑えられる

直葬は通夜・告別式を行わないので、死者を弔うための費用を大幅に抑えられます。葬儀を行う場合の平均費用は約200万円。儀式や式後の飲食代、寺院へのお布施もこれに含まれます。

通夜や告別式は親族や故人と親交のあった人が集まる場となるので飲食代は欠かせません。また戒名を与え、故人が成仏できるよう儀式を行ってくれる寺院へのお布施も必須と言えます。直葬は飲食代がかからず、火葬費用だけで済みます。10~30万円の範囲内で抑えることができるでしょう。

手間や時間を抑えられる

葬式を行わない直葬は、式の準備にかかる手間と時間を省くことができます。葬儀を行うのであれば、逝去後すぐに葬祭場を探さなくてはいけません。同時に遺体を置いておく場所を決め、具体的な葬儀の打ち合わせに入ります。

それから故人と関わりがあった人や親族への連絡を行い、通夜・告別式を終えてから火葬です。悲しむ間もなく慌ただしく動く必要がありますので、遺族の精神的負担はとても大きくなってしまいます。

直葬であれば式の準備を行うことはありません。他界後にすぐに火葬場を探し、遺体を置いておくところを探すだけです。葬儀を行うケースに比べて手間と時間を大幅に削減できるでしょう。

香典返しが基本的に不要

直葬は香典をもらうことがあまりないため、香典返しをする必要がありません。葬儀を行う場合は弔問者から香典をいただくことになり、そのお返しが必要となります。あらかじめ香典返しの品を用意しておかなければなりません。

しかし、葬儀の準備でバタバタしていればすぐに品を用意することが難しいケースもあり、その場合は後日香典返しをすることとなります。直接会える人には手渡しで、遠方にいる人には郵送で送らなければならず、これも手間になってしまいます。

香典返しの品は香典の額の半分以下の消えものが良いとされています。数多くある品から吟味して即断するのはなかなか難しいもの。香典返しをせずに済めば、この手間もありません。

近親者だけで落ち着いて見送れる

直葬は親族のみで火葬場に集まって故人を見送るので、落ち着いた気持ちで故人を弔える環境です。通夜や葬式には故人と関わりがあった人が多く来ますので、気持ちが落ち着かないという人も多いかもしれません。

また、葬儀となればどれだけショックを受けていても弔問に訪れた人への接待も必要です。気丈に振る舞わなければならないシーンも多いため、身体的・精神的負担が大きくなってしまいます。

一方、親族のみと参列者が限られていれば気を遣う必要もありません。精神的な負担もより軽く済むでしょう。

直葬と他の葬儀の違い

直葬と他の葬儀の違いは、式の有無と参列する人数です。親族や故人と親交があった人が集まり、多人数で故人を見送る一般的な葬儀。親族と故人の友人・知人の限られた人数で通夜・告別式を行う家族葬。直葬は親族のみで火葬だけを行います。

一般的な葬儀と家族葬は通夜も告別式も行います。この2つの違いは参列者の数が異なることのみです。直葬は家族葬がさらにコンパクトになったもので、式の準備の手間がないため遺族の負担を大幅に減らすことができます。

3つの形式とは別に密葬という形式もあります。密葬は当日参列しなかった人のために後日故人を弔う場を設けることを前提に行われます。当日は家族葬同様、通夜と告別式には身内と限られた友人だけが参列します。

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直葬がおすすめのケース

きちんと故人を見送るには葬儀が必要と考える人も多いでしょう。しかし、場合によっては他の形式より直葬の方がおすすめということもあります。どんなときに最適なのか、直葬がおすすめの3つのケースを紹介します。故人、または自分の状況から最適な形式を選びましょう。

生後間もなく亡くなった場合

生後間もなく亡くなった赤ちゃんは直葬で親族だけで見送るほうが向いているケースと言えます。期待と希望いっぱいの赤ちゃんとの別れはつらいもの。別れの瞬間まで愛情を注ぐことだけに専念したい、と思う方もいるでしょう。

生まれて間もなく我が子を失った両親の悲しみははかりしれません。その精神状態で準備をすることは難しいため、通夜・葬儀なしの形式を選んだ方が落ち着いて赤ちゃんを弔うことができるかもしれません。

金銭的な余裕がない場合

経済状況が厳しい人にも直葬がおすすめです。メリットの項目で述べた通り、葬儀には高額の費用が必要です。故人を見送るための儀式だとわかっていても、経済状況を考えると費用を算出できないこともあるでしょう。

一般的な葬儀に比べ、式を行わない直葬は費用を大幅に抑えることが可能です。家族葬という選択肢もありますが、家族葬は一般的な葬儀よりは安く、直葬より高くなっています。経済状況からどれくらいの額が出せるかを算出し、その額に合った形式を選びましょう。

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高齢で亡くなり、近所付き合いがない場合

生前、故人にあまり人付き合いがなかった場合にも直葬がおすすめです。現代は核家族化が進行しているうえ、孤独死が社会問題になるほど、近所との関わりが減っています。

交流が希薄だった人は式に来る人も少なくなりがちなため、香典が集まらず費用が割高になってしまう恐れがあります。その場合は直葬を選び、限られた参列者のみで見送ることで出費を抑えることができます。

悔いのない直葬をおこなう方法

後悔のない見送りをするには、起こりうる問題への対策をしておくことが大切です。また信頼できる葬儀社を選ぶことも悔いを残さないために必要なポイントです。ここでトラブル防止の対策、葬祭場選びのポイントを詳しく解説しますので、直葬を選ぶ人はチェックしておきましょう。

親族の理解を得ておく

直葬を選ぶのであれば、早めに親族に話しておきましょう。直葬は限られた人のみで見送ることとなるため、人数の関係によって参加できない人もいます。それがトラブルの発端となり、その後大問題になってしまうかもしれません。

形式を決めたらまずは親族に連絡をし、直葬についての説明をします。このときにメリットを一緒に話しておけば、親族も納得しやすいでしょう。大切なのは親族の理解を得ることです。納得していれば後々トラブルに発展する恐れもないものです。

事前に菩提寺と相談しておく

先祖代々の遺骨を同じお寺に納めているなら、その菩提寺に直葬のことを相談してください。デメリットの項目でも述べたように、菩提寺に相談なく決めてしまうと納骨を拒否される恐れがあります

事前に菩提寺に出向き、なぜ直葬を選んだのかを説明します。僧侶が納得してくれれば、納骨を受け入れてもらえるかもしれません。受け入れてもらえる場合はお布施を渡しておきましょう。

信頼のおける葬儀社を利用する

どの形式を選択しても葬儀社を利用することが多くなります。選ぶ時は費用とスタッフの対応をチェックしましょう。費用は葬祭場によって異なりますが、直葬の平均額は10万円~30万円、多くても50万円以内とされています。この範囲の見積もりを出すところを選びましょう。

また疑問点について的確な答えとアドバイスをくれる葬儀社かどうかもチェックしてください。悲しみのなかで慣れないことを行うのですから、信頼できる葬儀社を見つけることは非常に重要です。
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まとめ

直葬は一般的な葬儀と流れが大幅に違い、メリット・デメリットどちらも存在します。故人と遺族の状況によって適した形式は変わります。直葬の方が良いと親族で判断した場合は直葬を選びましょう。

直葬を選ぶ場合はデメリットへの対策をしっかり行ってください。対策をしておくことで後々のトラブルを防ぐことができます。死者を見送るための大切な儀式なので、遺族全員が後悔のない選択をしましょう。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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