参列マナー

作成日:2014年04月07日  更新日:2020年09月17日

出棺・火葬の流れと参列する際のマナー

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出棺・火葬の流れと参列する際のマナー

故人との最後の別れが終われば、出棺、火葬の順に進んでいきます。たくさんの悲しみのなかで遺族、親族は故人とお別れしなければいけません。葬儀業界で働いていなければ、出棺や火葬の流れについて詳しく知っている方も少ないのではないでしょうか。

葬儀・告別式後の出棺や火葬の流れを知っていれば、「次は何をするのか」と当日に不安にならずに済みます。そこでこの記事では、出棺や葬儀の流れをご紹介します。併せて、参列する際のマナーも解説しますので、あまり詳しくない人は参考にするとよいでしょう。

【もくじ】
出棺から火葬までの流れ
出棺の時間は火葬場の状況による
出棺時の喪主の挨拶
出棺時のマナー
火葬場へ持参するもの
火葬場へ同行する際に気をつけること
まとめ

出棺から火葬までの流れ

故人との別れは、悲しみと共に寂しさが込み上げてきます。当日の出棺から火葬までの流れを前もって知っておけば、段取りが分からずパニックになることもありません。ここでは、出棺前の最後の別れから火葬、そして骨上げまでの流れを確認しましょう。

1. 最後の別れ

葬儀・告別式が終わると、祭壇から棺をおろして故人との最後の別れの時間です。この際に、遺族と参列者でご遺体の周りに生花を飾る「別れ花」を行います。故人に近い方から花を飾っていくため、喪主、喪主の配偶者、親兄弟、子どもというような順番です。

通常は葬儀社がお別れ花を用意してくれますが、ご自身で入れたい花があればそれを入れられます。その際には華美な包装をしないようにしましょう。また、生前の思い出の品等も一緒に入れることも可能です。ただし、不燃物など入れることができないものもありますので、確認して入れるようにしましょう。

2. 釘打ちの儀

「別れ花」を行った後に、釘打ちの儀を行います。棺の四隅に釘を少し余らせた状態で葬儀社スタッフが打ち込んだ後に、故人と関りが深い人(血縁者など)が2回ほど打ち込むのが釘打ちです。なかには、葬儀社のスタッフが全て釘を打ち込んだり、四隅のうち1箇所を故人と関りが深い人が打ち込んだりすることもあります。

宗派や地域によっては、釘打ちの儀そのものをしないこともあるようです。現代では、「釘打ちの儀が省略される」ことも増えてきました。釘を打つことで三途の川を渡れて成仏されるといった宗教的な面や、釘を打ったほうが遺体をきちんと移動できるといった物理的な面が関係しているようです。

3. 出棺

棺は重量があるため、遺族や葬儀社担当者数人で、寝台車まで運びます。運び出すときも車に乗せるときも、どちらも足側が先に来るように気をつけましょう。これには、故人が家に帰ってこないようにする意味があります。

出棺の際は喪主が位牌を、喪主の次につながりが深い親族が遺影を持つのが一般的です。 棺を寝台車に納めると、喪主あるいは代表者が参列者に対して挨拶を行いましょう。

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4. 火葬場への搬送

火葬場に向かう際、遺族や親族は自家用車、あるいはバス・タクシーなどを利用し、喪主は位牌を持って寝台車で火葬場に向かいます。このとき、全員が火葬場へ向かうのではなく、留守番役として数名残ることが多いようです。

留守番役は、ご遺骨を迎える準備や式場の片付けなどを行います。火葬場へは、納めの式で読経をするために、ご僧侶が同行するのが一般的です。

5. 火葬

火葬場へ着くと、「納めの式」を行います。これは、故人と遺族との最後の別れで、火葬炉の前に棺を置いた状態で行うのが決まりです。ご僧侶が読経を行うのも、このときとなります。納めの式が終わると、棺を火葬炉へ入れて火葬が始まります。火葬はおおよそ1時間前後かかるのが一般的です。その間は控室で待機しましょう。

6. 骨上げ

火葬が終わると、「骨上げ」という儀式を行います。これは2人1組で行うもので、ひとつの骨を竹箸で拾い、骨壷に納めるというものです。
故人と縁の深い順番で行われるこの儀式には、三途の川を渡るときの橋渡しをするという意味合いがあります。どの骨を納めるのかは、火葬場の担当者から指示があればそれに従いましょう。

一般的にはまず歯を納め、次いで下半身の骨から順に納めていき、故人と最も縁の深かった人が喉仏の骨を骨壷に納めて終わりとするようです。

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出棺の時間は火葬場の状況による

火葬場はいつでも使用できるわけではありません。そのため、事前に火葬場を使用するには予約が必要となります。「火葬場を何時に予約したか」を基準に、出棺時間を決めるのが一般的です。ただし、地域によっては出棺後に葬儀・告別式をすることもあるようです。分からない場合は、親や親戚に確認するとよいでしょう。

火葬場に向かうまでに「故人との思い出の場所に立ち寄りたい」といった要望があれば、所要時間を算出した上で、火葬場を予約する必要があります。

出棺時の喪主の挨拶

葬儀・告別式に参列した人に対して、「ありがとうございました」「これからもよろしくお願いします」といった気持ちを、喪主が遺族を代表して伝えるのが出棺時の喪主の挨拶です。ここからは、具体的にどのような内容であれば、感謝の気持ちが伝わりやすいのか解説します。

挨拶で伝えるとよい内容

メインの内容としては、「葬儀・告別式に参列してくれたことへのお礼」「故人が生前にお世話になったことへの感謝」を伝えるのが先決ですが、これだけでは不十分だといえるでしょう。加えて、「遺族へのサポートの依頼」も盛り込むとよいかもしれません。ただし、これらをただ並べたように伝えるのは避けましょう。

故人との思い出を振り返りながら、メインとサブ、それぞれを上手く織り交ぜることで自然な挨拶文が完成します。分量でいうと400文字程度を意識して用意するとよいでしょう。

挨拶の例文

本日はお忙しい中、母○○の葬儀にお運びいただきまして、まことにありがとうございました。

享年○○年。
いつも笑顔を絶やさなかった母ですが、ここ数年は度重なる病魔との闘いの日々を過ごしていたのが本当の姿です。回復に向かっていたところではあったのですが、容体が急変し、一昨日〇時〇分に息を引き取りました。

体調が悪いことを人に気づかれるのを何よりも恐れていた母でしたので、生前は私自身も納得できない部分はあったのですが、今となっては「母も楽になれたのかな」と思っている次第です。

私たち遺族に対しましても、これまでと変わらぬご支援をいただけるよう、心よりお願い申し上げます。

本日は、まことにありがとうございました。


出棺時のマナー

告別式から出棺までは少し時間が空き、その間は外で待つことになりますが、故人と親しかった方は最後までお見送りをしましょう。また、その時は合掌か黙礼で見送ります。

出棺を待つ際、冬であれば寒さをしのぐためにコートを着ても問題ありません。実際に出棺が行われる際にはコートを脱ぎ、礼装で見送りましょう。

火葬場へ持参するもの

葬儀会場や告別式会場から火葬場へ移動する時は必要な書類や現金、食べ物など意外とたくさんのものを準備する必要があります。なかには、持参しないと火葬できないものもあるため、忘れないように気をつけましょう。

火葬するための「火葬許可証」

お住まいの自治体の役場へ死亡届と火葬許可申請書を提出すると、「火葬許可証」が受け取れます。この書類を持参していなければ、遺体を火葬できません。ただし、利用する葬儀社やプラン内容によっては喪主ではなく葬儀社が手配することもあります。

「火葬許可証」は納骨時に必要となるため、紛失しないように管理を徹底しましょう。発行から5年以内であれば、自治体に申請することで再発行が可能です。

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火葬場の係員に渡すための「心づけ」

「心づけ」を火葬場の係員に渡す場合は、前もって用意しておきましょう。火葬場の係員に渡す場合は火葬前に渡します。ただし、「心づけ」を渡すことは義務ではありません。そのため、用意しないからといって火葬してもらえなかったり、罰則があったりすることはない点は覚えておきましょう。

また、葬儀社や会場によっては「心づけ」を断る場合もあるようです。参考までに「心づけ」の金額相場は3,000円~5,000円となっています。(マイクロバス、霊柩車などの運転手へ渡す場合も同相場で問題ありません)

同行者のための「茶菓・軽食」

遺体の火葬が終わるまでは、同行者は控室で待機するのが一般的です。時間としては1時間程度と考えてよいでしょう。何もせずに待たせるのも失礼ですので、茶菓や軽食を用意します。世話人がいれば、その人を頼って用意してもらいましょう。

ただし、火葬場によって飲食類の持ち込みができるかは異なります。葬儀社に確認してから、茶菓や軽食を用意するか決めるとよいでしょう。

火葬場へ同行する際に気をつけること

火葬に同行する場合は、その旨を事前に親族に伝えておきます。故人の遺族・親族以外は、本来は火葬場まで同行しません。移動のためのバスや車などは、遺族・親族の数から決めているため、定員を超えてしまう可能性があります。事前にきちんと報告しておきましょう。

また、同行を願われた場合は、必ず行かなければいけないということはありません。時間の都合がつかないようであれば、丁寧にお断りすれば問題ありません。

火葬場では、喪主や遺族は火葬炉の近くに立つので、後方で控えるようにします。

まとめ

出棺、火葬までの流れは誰もがたくさん経験することではありません。正しい流れを前もって把握することで、身近な人に万が一のことがあっても慌てたり、不安な気持ちになったりしなくて済みます。

出棺マナーを守りながら、故人を最後まで見送ることも忘れてはいけません。喪主を初めて務める場合は、喪主の挨拶や火葬場に持参するものなど不足がないか確認しながら慎重に進めるとよいでしょう。


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最後に

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