訃報を受けたり葬儀に出席したりした際には遺族にお悔やみの言葉を伝えますが、どのような返事が適切なのかわからないという方もいるのではないでしょうか。
「お悔やみ申し上げます」と返事をする場合はどのようにすればよいのかという知識があると、急な訃報や葬儀にも適切な対応ができます。日常生活のなかでいつ訃報を受けることになるかわからないため、事前に理解しておくことをおすすめします。
この記事では、「お悔やみ申し上げます」と返事をする際の注意点をご紹介します。
<この記事の要点>
・訃報の連絡を受けた際は迅速に返事をし、常識的で心のこもったお悔みの言葉を選ぶ
・お悔みを伝える際は、忌み言葉や重ね言葉は避けるように気を付ける
・メールで返信する場合は文章を段落分けし、開いてすぐわかる内容にする
こんな人におすすめ
お悔やみの言葉の伝え方が知りたい人
お悔やみの言葉を伝えるときのマナーについて知りたい人
お悔やみの言葉を電話やメールで伝えたい人
訃報の連絡がきたり、葬儀に出席した際に遺族から挨拶をされたりすることがあります。いずれの場合でも、「お悔やみ申し上げます」と返事をすることが適切です。
お悔み申し上げますと返す際、その内容や返事のタイミングなどで、相手の第一印象は大きく変わります。禁止されている言葉を使用したり、遅い時間に返事をしたりすると印象が悪くなってしまいます。
「常識的だな」「心がこもっているな」と思ってもらえるようなお悔みの言葉を返すよう心掛けましょう。
お悔みの言葉を返事として伝える場合、慣れていないと間違った言葉遣いをしてしまったり、不適切な内容になってしまったりすることがあります。非常識な発言をしないことはもちろん、訃報を知らされた時の状況や相手との関係によって対応を考えましょう。
ここでは、ご遺族に「お悔やみ申し上げます」と言葉を返す際に注意すべき点を解説します。
訃報の返事を考える際、まずは返事の内容をひと通り書いてみましょう。また、直接伝えるためのお悔みの言葉の内容も、事前に考えて書いてみることをおすすめします。
文章にして目で確認することで、言葉遣いが適切か、内容はおかしくないかなどを確認できます。文字にして客観的に見ることで、間違いに気づきやすくなります。また、葬儀の場でも事前にある程度言葉を考えておくことで、何を言えばよいのかわからず焦ったり、言葉に詰まったりすることを避けられます。
お悔みの言葉を伝える時は、忌み言葉などを使用しないよう気をつけましょう。忌み言葉には「いよいよ」「重ね重ね」などの重ね言葉があります。
訃報を受けた際は「わざわざご連絡をありがとうございます」、葬儀で遺族と顔を合わせた際は「くれぐれも体調にはお気をつけください」などと言ってしまいそうになりますが、「わざわざ」や「くれぐれも」は重ね言葉のためNGです。
忌み言葉を事前に確認しておき、使用しないように意識しましょう。
電話で訃報の連絡があった場合、相手の顔が見えないため直接話す時よりも声のトーンに注意する必要があります。わざとではなくても、不適切な声のトーンになってしまうと相手が違和感や不快感を持つかもしれません。
電話で訃報を知らされたら、ワントーン低めの声にしてお悔やみの言葉を述べましょう。早口になりすぎず、落ち着いたテンポで話すことも大切です。表情で悲しみを伝えることができない分、声で表現することを心掛けましょう。
「お悔み申し上げます」と返事をする場合、その相手が誰であるかによって内容を変えることも必要です。
たとえば、付き合いの長い友人からと会社の上司からの報告に対する返事をする際に、表現方法や言葉の選び方が同じでは不自然になってしまうことがあります。
とくに、上司など目上の方から訃報を伝えられた際にどのように返事をすればよいか迷った場合は、一般的なマナーを参考にしましょう。当たり障りのない内容になってしまっても失礼にはなりません。
相手との関係性や状況によっては、訃報の連絡手段にメールが使用されるケースもあります。文章の場合は、分かりやすく読みやすいものにすることが大切です。くだけた文章はNGですが、自分なりのメッセージを添えることでメールの文章に温かみが出ます。
ここでは、メールなどで「お悔やみ申し上げます」と返事をする際に気をつけたいことについて解説します。
メールで「お悔やみ申し上げます」とメッセージを送る場合に、文章が少し長くなることがあります。
長文をそのまま続けて書くと、相手が読みにくいと感じたり、面倒になり最後まで読んでもらえなかったりする可能性があります。せっかく一生懸命考えて書いたのに、読みにくいと思われてしまっては残念です。
そのため、メールの場合は相手に送る前にある程度文章を段落分けして、読みやすい状態に整えましょう。段落は空けすぎず、全体のバランスを意識すると読みやすい文章になります。
お悔みのメッセージを送る時は、相手がメールを開いてすぐにわかる内容にすることが大切です。時候の挨拶は不要なほか、前書きがダラダラと長いと「何の目的のメールなのか」「何が言いたいのか」と思われてしまうかもしれません。
相手側も多くの人からメールの返信がきている可能性も高いため、読まれずに埋もれてしまう可能性もあります。文章をお悔やみの言葉から開始するなど、ひと目でメールの目的や内容が伝わるようにしましょう。
「お悔やみ申し上げます」と返事をする際に、メッセージの内容や文言にはテンプレートを活用しましょう。インターネットや本などにも記載されているため、テンプレートを利用することでマナーを守った返事ができるうえ、言い回しの参考にもなります。
ただし、テンプレート通りの返事だと、相手との関係性によっては「冷たい」「心がこもっていない」と思われてしまうこともあります。テンプレートを参考にしながら、自分の気持ちが伝わるような内容を心掛けましょう。
お悔み申し上げますとメールやラインで送る場合、いつ送るかというタイミングも大切です。「電話ではないのだからいつ送ってもよい」と考える方もいるかもしれませんが、夜遅い時間帯や忙しい時間帯に送ると、非常識だと思われてしまう可能性もあります。深夜にメールを送ったことで、相手が着信音などで起きてしまうことも考えられます。
お悔みの言葉の返事を送る際は、常識的な時間帯に送るようにしましょう。早朝や深夜にメールを作成した場合は、日中に送れるように送信予約をしておくこともおすすめです。
相手から訃報のメールやラインが送られてきた場合、「急いで返事をしなくては」とすぐに送ってしまうと、誤字脱字があったり、不適切な言葉があったりしたことに後から気づく可能性があります。メールやラインを送った後は送信の取り消しができないため、慎重に送るようにしましょう。
文章を作成したら、まずは自分で読み返しておかしな所がないかチェックします。直すべき部分は修正し、再度読み返します。多少時間がかかっても、確認や修正はきちんと行うことをおすすめします。
お悔やみ申し上げますと返事をする際の例文をご紹介します。返事を書く時は相手との関係性なども考慮したうえで、適切な文章を意識しましょう。
【例文1】
・このたびは〇〇様のご逝去の報に接し、略式ながらメールにてお悔やみ申し上げます。
【例文2】
・ご逝去の知らせに驚き、信じられない気持ちです。お辛いことと思いますが、どうかお力を落とされませんように。心よりお悔やみ申し上げます。
【例文3】
・突然の訃報に接し、悲しみの気持ちでいっぱいです。心よりお悔み申し上げます。遠方のため、葬儀に参列できず申し訳ございません。どうかお力を落とされませんように。謹んでご冥福をお祈りいたします。
【例文4】
・このたびは〇〇様のご逝去の報に接し、心からお悔やみ申し上げます。ご冥福をお祈りいたします。何か私にできることがあったら遠慮なく言ってね
相手から訃報を伝えられる場合、電話で知らされたり直接会って伝えられたりすることが一般的ですが、メールやラインなどで知らされるケースもあります。メールは略式のため正式な連絡ではありませんが、場合によっては使われることもあります。
たとえば仕事の取引先の方からメールで訃報を受けた場合、わざわざ相手の会社に電話をして返事をすると迷惑になる可能性もあります。状況よっては、メールで返事をしても問題ありません。
訃報を受けた時、どのようにお悔みの返事をすべきか理解しておくことは大切です。また、自分が葬儀を出す側になった場合も、訃報を知らせたり葬儀で挨拶をしたりすることになるため、マナーは知っておきましょう。
小さなお葬式では、必要最小限のものだけでできる、小規模な葬儀や家族葬を取り扱っています。規模は大きくなくても心のこもった葬儀がしたい方や、葬儀費用を抑えたい方におすすめです。葬儀に関するご相談は、小さなお葬式にお任せください。
「小さなお葬式」では、無料の資料をご請求いただいた方全員に「喪主が必ず読む本」をプレゼントいたします。
喪主を務めるのが初めてという方に役立つ情報が満載です。いざというときの事前準備にぜひご活用ください。
\こんな内容が丸わかり/
・病院から危篤の連絡がきたときの対応方法
・親族が亡くなったときにやるべきこと
・葬儀でのあいさつ文例など
「小さなお葬式」では、お電話・WEBから資料請求をいただくことで、葬儀を割引価格で行うことができます。お客様に、安価ながらも満足できるお葬式を心を込めてお届けいたします。
小さなお葬式は全国4,000ヶ所以上※の葬儀場と提携しており、葬儀の規模や施設の設備などお近くの地域でご希望に応じた葬儀場をお選びいただけます。(※2024年4月 自社調べ)
ある程度の年齢になると、親戚や友人、職場の仲間や取引先などから訃報を受けることもあるでしょう。訃報に対してお悔み申し上げますと返事をする際は、言葉遣いや伝え方を工夫しましょう。メールで返事をする場合は、読みやすい内容にすることをおすすめします。
堅苦しくなりすぎるのではなく、悲しい気持ちを伝えたり気遣ったりする言葉を添えることで、好印象になります。基本的なルールを踏まえたうえで、お悔やみの言葉を考えてみましょう。
お亡くなり後の手続き・直近の葬儀にお悩みの方は 0120-215-618 へお電話ください。
亡くなった方や仏に向けて、香を焚いて拝む行為を焼香(しょうこう)といいます。ホゥ。