喪中はがきは、身内に不幸があった際に「今年の年賀状は出せない」ということを、相手に伝える挨拶状です。喪に服している間は慶事を避けるのが一般的なので、誰かが他界した場合は喪中はがきを出しましょう。
喪中はがきを出す方は、近年では少なくなっています。送るべき時期について、悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、喪中はがきを出すタイミングについてご紹介します。
この記事を読むことで、喪中はがきを出す時期や気をつけるポイントをおさえることができます。また、服喪の連絡をし忘れた方は、寒中見舞いについてもご説明するので、あわせて確認してみてください。
<この記事の要点>
・相手が年賀状の用意を始める前の11月~12月の上旬までに到着するように出す
・送る相手は親族や仕事関係者など、故人と関係のあった方々が対象
・故人の年齢や命日は漢数字で記載し、句読点は使用しないよう注意が必要
こんな人におすすめ
今年身内が亡くなった方
服喪の連絡をし忘れてしまった方
喪中はがきの投函時期を知りたい方
喪中はがきは、相手が年賀状の用意を始める前までに出す必要があります。11月から12月の上旬には相手に連絡が届くように書きます。
9月や10月など連絡をする時期が早すぎると、相手方も忘れてしまうので注意しましょう。遅すぎず早すぎない時期に出すのがベストタイミングです。
また、喪中は2親等までの親族のことを指します。これについては特に決まりはなく、付き合いの深い親戚が他界した場合でも、服喪してもよいといわれています。
喪中期間は亡くなった相手との間柄にもよりますが、両親が亡くなった場合は13か月、子どもなら90日、祖父母はおおよそ150日です。しかし近年では、喪中自体を1年と考えて対応している方がほとんどです。
喪中はがきをあまり出したことがなく、購入場所を知らない方もいるのではないでしょうか。年明けを祝う年賀状とは別物となるので、間違えないようにしましょう。
また、場所によっては購入できる期間が決められています。購入をする場所を決めたら、いつ販売されているかの確認をしておきましょう。
ここでは、喪中はがきを購入できる場所と時期についてご紹介します。販売場所によってデザインも異なるので、喪中に合うはがきを利用しましょう。
郵便局は、例年より10月1日から販売しています。デザインは毎年異なりますが、基本的には通常タイプと箔付きの2パターンのデザインが販売されます。金額は通常タイプのもので約580円、箔付きのもので約650円です。
5枚で1セットとして販売されており、すべて印刷済みのはがきです。少人数に連絡をするのであれば、郵便局のものでよいでしょう。しかし、多くの方に連絡するのであれば少し割高となってしまうので、必要な枚数を調べておくことが大切です。
近年では親族が他界した際に、はがきで知らせる方が大幅に減少しています。これは、年賀状自体をはがきで送る方が少なくなったことが原因です。あまり需要がないため、コンビニエンスストアでは姿を見かけることは、ほとんどなくなりました。
コンビニエンスストアでの購入を考えている方は、あらかじめ電話ではがきの取り扱いがあるか確認しましょう。また、喪中はがきが販売されていたとしても、印刷済みのものは販売されていないことがほとんどです。購入する際は、前もって準備をする必要があります。
服喪を相手に知らせるはがきは、郵便局やコンビニエンスストアだけでなく、ネット通販でも購入が可能です。現在では広く流通している、Amazonや楽天ショップでも取り扱われています。ネット通販であれば、さまざまな種類のはがきを選べます。
また、金額や枚数なども必要数購入できるため、多くの方に連絡をする際はネット通販がおすすめです。印刷済みのものから手書きのものまで、幅広く取り揃えられているからこそ、自分に合ったはがきを購入できます。
喪中はがきは年賀状を毎年やり取りしている相手や、勤めている会社の上司に宛てることが一般的です。なかには、身内なので服喪中であることを知っている方もいるでしょう。この場合であれば、はがきを出しても出さなくてもマナー的に問題はありません。
他界した方と頻繁に交流をされていた方や、親しい間柄には喪中はがきを送ることをおすすめします。遺族であれば、亡くなった方と関係を持っていなかった相手に対してであれば、年賀状を送ってもよいです。
印刷済みのはがきであっても、誰がいつ、何歳でこの世を去ったのかは記載されていません。インターネット注文ですべて作成をしてくれるサービスもありますが、基本的には自分で記載していきます。
ここでは喪中はがきを書くときに注意すべきことをご説明します。喪中はがきは挨拶状となるので、不備のないように正確に記載しましょう。
はがきなどに文章を書く際は、縦書きで記述します。他界された相手の年齢や命日を記載する際は、必ず数字を「漢数字」で記載しましょう。特に年齢を記載する場合、算用数字と漢数字では相手に与える印象が異なります。
また、漢数字を使用する際は書き方にも注意してください。算用数字であれば「85歳」など、2文字で済みます。しかし、漢数字の場合は「八五歳」ではなく「八十五歳」と、間に「十」が入ることを忘れないようにしましょう。
お正月前に出す喪中はがきは、弔事の一種です。弔事では華やかな様式を使用できません。文字を書くときは必ず黒文字にしましょう。
筆を使用して書く場合、明るく、祝いごとを連想させる色は使用できませんが、それ以外であれば特に墨の色の指定はありません。濃墨と薄墨のどちらでも使用が可能です。
濃墨を使った場合、締まりのあるはっきりとした印象になります。喪中であることを明確に示すことができます。薄墨を使用すると、喪中らしい控えめな印象を相手に与えます。
普段の手紙などでは、句読点を使用して読みやすくします。しかし、喪中はがきの場合は、句読点を使用しません。代わりに空白のスペースを空けて、読みやすい文体に整えます。
喪中はがきは、本来であれば筆を使用して書きます。毛筆を使用していた頃は、句読点を文章内に利用する習慣がありませんでした。毛筆を使用している時代では、句読点を用いると「学のない人」という認識を与えていた名残があり、句読点を使用しない書き方がマナーとして残っています。
喪中はがきでの連絡を怠った場合、相手から年賀状が届くことがあります。しかし、その連絡を同じ方法で返すことはできません。はがきを出し忘れて相手から新年の連絡が届いた場合、相手には寒中見舞いとして返しましょう。
近年、寒中見舞いを年賀状や喪中はがきを出し忘れた際に、代わりのように利用している方が多くいます。しかし元々の意味合いでは、このような役割で用いることはほとんどありません。
ここでは、服喪中のはがきを出し忘れた方のために、寒中見舞いについて詳しく解説します。本来の意味を正しく理解して、相手に対して失礼のない文章を書きましょう。
本来の寒中見舞いの意味は、喪に服している方が利用するための挨拶状ではありません。暑中見舞いがあるように、寒さが厳しい時期に出す挨拶状として使用します。現在では多くの方が服喪中である事後連絡や、年始状を頂いた際の挨拶状として利用しています。
また、単純に年賀状を出し忘れた際にも利用できます。年賀状を作る暇がなかった方や、予期せぬ相手から新年のお祝いを頂いた際にこの挨拶状でお返しします。そのまま放置をせず相手に送ることで、相手側もこちらの近況が分かり安心できるでしょう。
暦のなかで一番寒さが厳しい時期に送るため、1月から2月の初めに送ることが一般的なマナーです。出し忘れても、慌てて12月に送るのではなく1月に入ってから送りましょう。
また、寒中は二十四節気の「小春」と「大寒」にあたる時期をさします。基本的に寒中見舞いを送る際は、松の内である1月7日を空けて立春の2月4日までに届くように送ります。届くまでに時間がかかる場合があるので、1月末にははがきを投函できるように準備をしましょう。
身内が年末に亡くなった場合、喪中はがきを出しても相手はすでに年賀状を作成し終えている場合があります。また予約投函などで、すでに年賀状を郵便局に預けていることもあるでしょう。
この場合は、自宅に相手から年賀状が届いても仕方がありません。喪中はがきを出していないことをお詫びする言葉を含めて、寒中見舞いを送りましょう。喪中はがきを出したにも関わらず年賀状が届いた際も、寒中見舞いで挨拶ができます。
喪中はがきは「新年の挨拶を喪中によって控える」ことを相手に伝えるものです。年賀状が届いても問題はありません。
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喪中はがきは、年賀状を送り合う間柄であれば送ることがマナーです。はがきを送る際は、相手が年賀状の作成を行う前に送りましょう。また、喪中はがきを出し忘れた場合でも、寒中見舞いを送ることで相手も安心できます。
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喪中でも年賀状を受け取れる?
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喪中はがきで近況報告をしてもよい?
欠礼状を送ってきた相手にも喪中はがきを送るべき?
親族に対しても喪中はがきは出すべき?
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