大切な方が他界したとき、葬儀の場には供花として生花を飾ります。もう二度と会えないからこそ、故人に花を添えたいという方は少なくありません。添えられる花は、遺族や他界された方と生前に仲が良かった方が送ります。
あなたが喪主となった場合、花は送るべきなのか迷ってしまうという方もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、葬礼時に必要な生花のマナーについてご紹介します。
喪主として葬礼を務めることが初めての方は多くいます。この記事を読むことで、花を送るべきか、送る場合はどうするべきかが分かるでしょう。
<この記事の要点>
・喪主が生花を送ってもよい
・生花は葬礼の前日までに手配する必要がある
・生花へのお礼状は葬礼後1週間以内に送るのがマナー
こんな人におすすめ
喪主が生花を送る際のマナーを知りたい方
喪主になって生花を選ぶ際の判断材料が知りたい方
葬儀の生花の選び方を知りたい方
葬礼を執り行うためには、喪主は必要不可欠です。執り行うからこそ、生花を送るべきだと考えている方もいれば、送らなくてもよいと考えている方もいます。喪主が生花を送るかどうかは、地域によって考え方が違います。
そもそも供花とは、他界した方に対する感謝の気持ちや弔いの気持ちを、遺族や親族、知人などの故人と関りがあった方が送る生花のことを指します。喪主が送っても、故人を想う方であれば誰でも送れます。
地域によっては供花のことを喪主花と呼び、喪主が送る花も存在します。特に関東に多い考え方で、地方によってはしきたりも異なります。形式が分からない方は、一度葬儀屋に尋ねて判断するとよいでしょう。
故人に送るための花ですが、マナー違反を犯すことで弔いにきた方の迷惑や不快に感じるものとなってしまいます。生花を送る際には、知っておくべき多様なルールをしっかりと覚えておく必要があります。
たとえば花を送るタイミングやお礼状の書き方など、供花ひとつでもさまざまなルールが存在します。ここでは、生花を送るタイミング・名前の表記方法・生花の並び順・お礼状の書き方の4つのマナーをご紹介します。
葬礼で必要になる花は、葬礼の前日までに手配をする必要があります。葬礼と告別式が一緒に執り行われることが増えた昨今、喪主の仕事が多くなり目まぐるしく動くことになります。他の参列者が用意した供花を並べるのも喪主の仕事なので、できるかぎり早めに生花を用意して時間を有効に利用しましょう。
また、生花を注文した後すぐに到着するわけではありません。生花の到着が遅れないように、事前の準備が大切です。
誰が故人に花を送ったのかが分かるように、ひとつずつ花に名札が取り付けられます。また、まとめて記載する芳名板を使うこともあります。会社が代表する場合は、まとめる方法で記載することが多くなっています。
喪主が送った花に名前を記載する場合は、「喪主」と表記します。親族や他の親しい人がまとめて購入した場合は、一同として表記します。記載方法は地域や家のしきたりによっても異なるので、書き方については一度確認しておきましょう。
生花は他界した方を祀る祭壇に飾るので、必然的に参列者全員の目にとまります。そのため、並び順に気を遣わなければ失礼にあたる可能性があります。たとえば、見た目がシンプルなものと豪華なものを一緒に飾った場合、シンプルなものが悪目立ちしてしまいます。
並び順は一般的に、故人との血縁関係者を順に並べます。祭壇を挟んで右側から左側に並べていきましょう。このとき、血縁は近い順に並べていきます。その後に親しい関係者や会社関係の順に並べます。
供花を頂いた相手には、お礼状を送らなければマナー違反となります。家族葬など小規模な葬礼を行った場合でも、お礼状を用意しましょう。また、お礼状は葬礼後1週間以内に送るのがマナーです。
お礼状ははがきや手紙など、手に取れる形のものが一般的です。親しい間柄である場合や身内である場合はメールや電話でも問題ありません。
手紙でのお礼状は、白色かグレーの便箋を使用します。なかにはデザインのあるものを使う方もいますが、葬礼であるためあまり派手ではないものを選ぶことをおすすめします。
喪主が生花を選ぶとき、住んでいる地域や見栄えを考慮して注文することが大切です。近年では、生花を飾る場所がない場合や、利用後に捨てる場所がないということで供花を用意しない家も増えました。
しかし、他界した方に対する感謝の気持ちを伝える花だからこそ、送りたいと思う方もいるのではないでしょうか。ここでは、喪主になって生花を選ぶ際に気を付けるポイントをご紹介します。
花の添え方や使う種類などは、地域によって異なります。たとえば仏教における関西地方で使用される花は、白く細長い樒の花を飾る習慣があります。プリザーブドフラワーを飾ることが一般的になっている地域もあるので、喪主を務める地域の特性を理解しましょう。
また、会場の外に飾る花輪の準備が必要なこともあります。自分の花だけが周りより浮くことがないように、念入りなリサーチを欠かさないようにしましょう。分からない場合は、葬儀社に相談するのもひとつの手です。
葬礼で使用する花は供花以外に種類があります。花輪と呼ばれる花飾りや、故人の枕元に添えられる枕花、参列者が葬礼の際に祭壇に備える献花の4種類があります。花輪は親族や仕事先から送られることが多く、献花は参列者全員が1本ずつ供えます。
これらの花は、すべて祭壇の見栄えを良くして、他界された方の最期を綺麗に魅せることが可能です。すべての花を落ち着いた色で統一し、1種類の色のみで飾り付けるなど、祭壇の見栄えをよくすることが大切です。
宗教によって使用できる生花の色や種類が決まっています。キリスト教の場合は、名札を付けずに花のみを添えます。そして、白のみで花を統一するといった特徴があります。また、神道の場合は白や黄色の菊の花が無難です。
仏教の供花は、最近では自由に添えられることもありカラフルな供花が許されています。自分の宗教によって生花を選ばなければならないので、宗派を把握して統一しましょう。さらに最近では生花以外にも、盛花やフラワーアレンジメントも人気です。
生花が飾られた祭壇は、参列者全員が見る場所です。喪主が飾り付けるため、失敗することは許されません。喪主自身も生花を添える場合も同様に、自分だけ浮かないようにする必要があります。
しかし、実際に喪主になってみると、何が正しいのか分からなくなることもあるでしょう。ここでは、どの生花がよいか分からなくなった方のために、相談するべき相手についてご紹介します。
以前は他界した方の後継者が喪主を務めていましたが、現在は跡継ぎという意識が薄れているので、喪主は基本的に故人の配偶者が務めます。生花の選び方は、過去に喪主を務めたことのある、家族や親戚にアドバイスを求めましょう。
家族などの近しい間柄であれば、宗教や風習、生花を選ぶ基準が通年同じであることが大半です。特に親族の間で取り決められているルールやマナーは、身近な人に聞かなければ分かりません。過去に喪主を務めた経験がある身内がいる場合は、一度相談してみましょう。
どんな生花が使われていたのかが分からない場合は、葬礼の際にどのような生花が送られていたのかを確認しましょう。地域や宗教によっては供花の生花だけではなく、献花や花輪など、さまざまな種類の花を添えます。
また、過去のケースをチェックする際は、色合いはカラフルなものなのか、白などの落ち着いた色を使用しているのかなどもチェックしておくことをおすすめします。さらに、花の種類が統一されていることもあります。基本的に花は、百合やカーネーションが使用されます。
過去のケースや家族などの親族に聞いても分からない場合は、Yahoo!知恵袋などのインターネット上の質問できる場所で回答を待つのもひとつの手です。回答が来るまでに時間がかかることもあるので、他に似たような質問がないかなどもチェックしてみてください。
インターネット上で質問をする際は、マナーを守りましょう。質問をするために詳しい地域を載せてしまい名前などを書き込むと、個人情報を特定されるなどのトラブルに巻き込まれる恐れがあります。質問は地域ごとの生花の種類など、特定されにくい質問で行いましょう。
上記の方法でもどの生花がよいか分からなかった場合は、業者に問い合わせることでスムーズな回答を得られます。葬礼を執り行う業者であれば、飾られる生花のパターンや特徴をしっかりと把握しているので安心です。
小さなお葬式は、生花についての知識はもちろん、生花を添える順番なども手厚くサポートします。不安な部分を相談して、自信を持って喪主を務められる準備をしましょう。
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喪主を務めた際は、生花を送っても送らなくても問題ありません。しかし、他界した故人との最期の時間になるので、感謝の気持ちを込めて生花を添えるのもよいのではないでしょうか。喪主が生花を送ることに関しては地域によって考え方が異なるので、葬礼を行う前に確認しておくことをおすすめします。
葬礼で全体の仕事を行う喪主は、時間に追われてしまいます。もしものときに備えて、葬礼に関する事前準備は万全にしておきましょう。葬礼に関しての相談や疑問は、小さなお葬式へお問い合わせください。
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