
作成日:2014年07月07日 更新日:2021年07月06日
永代供養とは?そのメリット・デメリット
永代供養とは、寺院や霊園が遺骨を預かり、供養や管理を行ってくれる供養方法のことです。 近年では、供養に対する意識の希薄化や、お墓の管理継承者がいないといったことから、お墓を持たない供養方法として注目されています。
しかし、永代供養は依頼先によって供養期間や管理方法が異なり、「永代」に渡り供養してもらえない事や、遺骨の管理のみで供養をしてもらえない事があるため注意が必要です。
この記事では、永代供養のメリット・デメリット、永代供養を検討時に確認するポイントなどをご紹介いたします。

【もくじ】
・永代供養のメリット
・永代供養のデメリット
・永代供養を検討時に確認するポイント
・永代供養にかかる費用
・永代供養墓に変更するには
・利用時にはデメリットの把握をしっかりと
永代供養のメリット
寺院や霊園に供養・管理を任せられる
供養と管理は基本的に寺や霊園が行ってくれるので、ご自身で管理をする必要がありません。ただし、管理先によっては供養の回数や頻度が決まっているので、故人の命日など、希望する供養の時期がある場合は事前に確認しておきましょう。
新しく墓を建てるより費用を抑えられる
合同墓の場合は墓石代がかかりませんし、墓地の使用料なども安くなります。そのため、一般的な個人墓よりも安く利用することができます。
宗派・宗旨を問われない
永代供養墓の場合、宗派や宗旨を問われず、誰でも利用することができます。ただし、寺によっては檀家になることを条件としている場合もあるので確認が必要です。
交通の便が良い
交通の便が良いところに立てられていることが多いです。多少駅から遠くても、駐車場が完備されていることが多く、お参りに通いやすい点もメリットとしてあげられます。
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永代供養のデメリット
合同墓では遺骨を取り出すことができない
永代供養で預かったご遺骨は、多くの場合「合同墓」や「合祀墓(ごうしぼ)」と呼ばれる、共同で使う墓で管理されます。この場合は他の人と一緒に骨を埋めることになるので、再び遺骨を取り出すことができなくなります。親族に相談せずに決めると後々トラブルになる可能性があるため、合同墓を検討するのであれば親族と相談した上で決めるようにしましょう。
弔い上げまでの供養となることが多い
将来的に合祀になることを理解しておきましょう。多くの場合、33回忌などのタイミングで合祀されることを知った上で依頼しましょう。
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永代供養を検討時に確認するポイント
永代供養の「永代」というのは未来永劫という意味ではありません。お寺や霊園ごとに供養の期間が決められており、33年程度が一般的と言われていますが、依頼先に相談することで希望の年数で供養してもらえることもあります。管理方法が寺院や霊園によって異なるため、検討する際に確認するポイントをご紹介します。
①供養方法
永代供養墓には、大きく2つに分けて、お骨を個別に供養する「分骨型」のものと、お骨を他の方と一緒に供養する「合祀(ごうし)」の2種類があります。合祀の場合は費用負担が小さいというメリットがありますが、一度、お骨を納めてしまうと取り出すことができないことが注意点になりますので、親族の考えに合うかどうかを検討しましょう。
②合祀するまでの期間
永代供養墓の多くが、分骨型での供養は33年や50年などの一定期間を区切りとして、その後は合祀(他の方のお骨と一緒になって)で供養する形式を取っています。その期間は様々ですので、確認したうえで選ぶようにしましょう。
③お寺や運営者の供養に対する考え方
永代供養は、将来に渡って末永く供養をしてもらうことになります。そのため供養を任せるお寺や運営者が、どのような考え方を持って供養に取り組まれているかを確認することも大切です。
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永代供養にかかる費用
永代供養には前述の通り、分骨型と合祀型の2種類があり、費用の相場は大きくかわります。その費用の内訳として、永代供養墓の使用料や、お墓や施設の管理費用、定期的に行われる法要へのお布施などがあります。何の費用が必要となるのかを必ず確認しましょう。
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永代供養墓に変更するには
現在一般の個人墓を使っている方で、永代供養墓に変更したいという場合の手続きを、簡単にまとめました。
①役場で「改葬許可申請書」をもらい、各項目に記入する
②使用する永代供養墓のある寺から「使用許可証」をもらう
③これらを持って役場へ行き、「改葬許可証」を発行してもらう
④今までの寺で「※魂抜き」をしてもらい、墓地を整理する
⑤「改葬許可証」を寺に提出し、永代供養墓へ遺骨を移す
※「魂抜き」は墓から霊魂を抜き取るための儀式です。墓石は石材店などに取り払ってもらいます。

利用時にはデメリットの把握をしっかりと
永代供養は、様々な事情からお墓の供養が難しい方にとって、とても有用な供養方法といえるでしょう。現在のお墓までの距離が遠いなど、場合によっては永代供養を利用した方がよりしっかりと供養できることも考えられます。
永代供養に関するお問い合わせは「小さなお葬式」へ
葬儀・永代供養に関するご準備は事前に行うことが大切です。いざという時困らないように、葬儀全般に関する疑問は、「小さなお葬式」へお問い合わせください。24時間365日専門スタッフがお客様のサポートをさせていただきます。
