お布施に使う袋はどれを選ぶ?お布施の書き方や入れ方を解説!

お布施に使う袋はどれを選ぶ?お布施の書き方や入れ方を解説!

法事や法要で欠かせないお布施を準備するにあたり「適切な袋や書き方、入れ方などのマナーが分からない……」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

宗教や宗派によっても正しい方法は異なるお布施だからこそ、しっかりと正しいマナーを知っておくことが、よりスムーズな法事や法要につながります。そこでこの記事では、お布施に使う袋や書き方、入れ方などのマナーから相場などについても詳しくご紹介します。

<この記事の要点>
お布施袋は奉書紙に包むのが正式な作法だが、白い封筒やのし袋も代用可能
表書きは「御布施」と書き、金額は漢数字の旧字体を使用し、濃い墨で書く
お布施の金額は地域や寺院によって異なり、法事では3万円~5万円が相場

こんな人におすすめ

お布施に使う袋がわからない方

お布施の表書きの書き方を知りたい方

宗派別のお布施袋の書き方を知りたい方

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お布施に使う袋はどれを選ぶ?

お布施を包む袋について、どれを選べばよいか迷ったときには、伝統的な方法である奉書紙を使うのが最適です。その他、白い封筒やのし袋も奉書紙の代用品として使えます。ただし、お布施は僧侶に対する感謝の気持ちを形にしたものであるため、水引などしっかりとマナーを守って失礼のないように心掛けることが大切です。

お布施は「気持ち」を形にしたもの

葬儀や法事などの仏事において、お経をあげてもらった僧侶に対して、お布施を渡すのが習わしとなっています。お布施とは、謝礼の意味で僧侶に渡すお金のことです。古代インドでは、仏教徒が行うべきことのひとつに挙がるなど、古くから仏事では欠かせない存在となっています。

あくまでも謝礼の気持ちを形にしたものであり、僧侶の労働対価としてお金を支払うわけではないことを押さえておくことが大切です。

伝統的方法|奉書紙を使う

お布施を包む際、奉書紙を使うのが伝統的です。奉書紙とは、役所の公文書などでも見かける紙で、現在ではお布施を包むなど儀式の際に使うのが一般的です。儀式にふさわしい奉書紙で包めば、僧侶に対する感謝の気持ちを最大限伝えることにもつながります。謝礼の気持ちをしっかりと伝えたい場合には、奉書紙で包むのがおすすめです。

簡易的方法|白い封筒を使う

奉書紙の用意ができない場合には、白い封筒を使いましょう。簡易的な方法になってしまうため、できれば奉書紙を使うのがよいですが、難しい場合には市販の白い封筒でも対応できます。

ただし、白い封筒を選ぶ際には、郵便番号を記載する欄など不要な印字のない無地のものを選びましょう。余計な印字のある封筒を使ってしまうと、せっかく僧侶に感謝の気持ちを伝えるお布施が台無しになってしまうため注意が必要です。

水引は必要ない

僧侶に感謝の意を込めて渡すお布施は、伝統的な奉書紙や簡易的な白い封筒など、包むものにかかわらず水引は必要ありません。なぜなら、お布施はあくまでも僧侶にお経をあげてもらったことに対する感謝の気持ちを形にしたものであるためです。

一方、一般的に仏事で使用する黒白や黄白などの水引は、故人を供養する意味合いがあります。そのため、仏事だからといってお布施に水引は必要ありません。

準備できない場合はのし袋でも可

お布施を包む奉書紙や余計な印字のない白い封筒などを準備できない場合には、市販で気軽に購入できるのし袋で包むことも可能です。ただし、のし袋を選ぶ際には水引に気を付ける必要があります。

基本的に色は双銀や黄白で、結び方は淡路結びや結び切りを選びましょう。一方、お墓や仏壇の開眼供養などおめでたいシーンで渡すお布施には、紅白の水引が付いたのし袋を選ぶのが最適です。

お布施袋はコンビニや100均でも購入できる

水引など気を付けるべきマナーが多いお布施袋ですが、コンビニや100均などでも気軽に購入することも可能です。コンビニでは、不祝儀袋や無地の封筒を文房具コーナーに陳列していることが多く、100均よりも適したものがそろっている傾向にあります。

そのため、時間がある方であれば、より安く手に入る100均で探してみてなければコンビニで手に入れるのがおすすめです。

お布施袋に表書きを書く作法

お布施を包むのに正しい袋を選んだら、次は表書きをはじめ裏面や中袋に記載すべき内容と書き方、マナーなどを押さえておきましょう。

書き方としては、普段はあまり使用する機会のない漢数字を使用するほか、旧字体を知っておくことも大切です。一般的な濃い墨を使って、感謝の気持ちを込めながら丁寧に書きましょう。

お布施の表書きの書き方

表書きには「お布施」「御布施」など、お布施を渡す目的を書きましょう。「読経料」や「戒名料」などといった表書きもありますが、僧侶の労働に対する対価ではなく、感謝の気持ちを形にしたものであることから「料」を使った表書きは避けるのが賢明です。

名前を記載する部分には、喪主や施主のフルネームもしくは仏事を行った家の名前を記載するのが一般的となっています。

お布施の裏面の書き方

表書きに目的を記載したら、裏面には包んだ金額とともに実際にお布施を包んだ方の名前住所を記載します。書き方としては、裏面の右側に「金○○圓」と包んだ金額を書きましょう。数字ではなく、漢数字の旧字体を使用するのがマナーです。

実際にお布施を包んだ方の名前と住所の書き方は、裏面の左下側に縦書きで記入します。縦書きであるため、住所の数字には漢数字を用いましょう。

中袋の書き方

お布施袋に中袋がある場合、表側に金額裏側に住所と名前を記載します。中袋の表紙には中央部分に金額を旧字体で書くのが一般的です。一方裏表紙には、名前と住所を左下側に記入します。裏面を書くときと同様に縦書きで記入することから、住所の数字には漢数字を使います。

お布施袋の中には、中袋が付いていないタイプもあります。中袋のない封筒のままで渡しても問題はなく、別途購入する必要はありません。

お布施は漢数字で書く

裏面に金額を記載する際にもご紹介したように、お布施で数字を書く場合には漢数字の旧字体を使用します。

壱(一)・弐(二)・参(三)・伍(五)・陸(六)・漆(七)・捌(八)・拾(十)・仟(千)・萬(万)のような漢数字の旧字体はよく使用するため、覚えておきましょう。四と九については、冠婚葬祭では忌み数と呼び使用しないのがマナーであるため注意が必要です。

墨を使って書く

お布施を用意する際には、表書きや裏面、中袋など記入するべきところが多くあります。全て墨を使って書くのがマナーです。

墨を使って書くといっても、仏事で使用すべき薄墨ではなく、一般的な濃い色の墨を使います。僧侶への感謝の気持ちを伝えるものであるお布施では、薄墨を使うと失礼にあたるため気を付けましょう。毛筆が苦手な方は、ペンタイプの筆ペンを使うのがおすすめです。

名前の書き方

お布施への正しい名前の書き方としては、喪主・施主のフルネームもしくは仏事を行った家の名前を記載するのが基本です。家の名前を書く場合、「○○家」と書きます。ただし、仏事を行った家の名前よりも喪主・施主のフルネームを記載する方が丁寧です。そのため、表面・裏面両方に喪主・施主のフルネームを書くとよいでしょう。

金額と住所は書かない

裏面や中袋の書き方でご紹介した金額や住所に関してですが、欠かさずに書くべきものではありません。あくまでもお経をあげてくれた僧侶に対して感謝の気持ちを伝えるためのものであるため、金額と住所に関してはあえて書かないといった選択肢もあります。

金額の記載に関しては、実際に包んだ額と間違いがないことを示すために書いておくのもおすすめです。

宗教や宗派によるお布施の書き方の違い

お布施の書き方とともに覚えておきたいのが、宗教や宗派によってお布施の表書きが異なるということです。仏教をはじめ浄土真宗や神道、キリスト教、無宗教と5つの宗教・宗派ごとに詳しくご紹介します。キリスト教では、カトリックとプロテスタントによっても異なるため、間違った書き方をしないようにしっかりと気を付けましょう。

仏教

仏教で四十九日を迎える場合、お布施にはお坊さんにお経をあげてもらったお礼を意味する読経料からお布施に「御読経料」という表書きを使います。また、お坊さんに供養をあげてもらったお礼という意味を込めた回向料から「御回向料」のほか、単純に「御礼」と記載することも可能です。

市販で気軽に購入できるお布施袋を使用する際には、「お布施」という表書きの印刷があるものを選びましょう。

浄土真宗

浄土真宗で四十九日の法要を行う場合、お布施には「お布施」と表書きをしましょう。浄土真宗では、四十九日に白木の位牌をお寺で処分する日となっていることから、仏教のように「御読経料」や「御回向料」といった書き方はできません。

四十九日の法要を自宅で行う場合には「お車代」と書くことも可能ですが、不安であれば「お布施」と書くのが最適です。

神道

お布施の表書きには、仏教や浄土真宗では「お布施」と書いておけば間違いなかったものの、神道では「御祭祀料」もしくは「御初穂料」のいずれかを書くのが一般的であるため注意が必要です。

神道では、葬儀の翌日に行う翌日祭から始まり十日祭、二十日祭といったように供養を行います。四十九日の法要にあたるのが、五十日祭の法要であり、忌明けとして重要な意味があることも覚えておきましょう。

キリスト教

キリスト教の四十九日の法要は、カトリックとプロテスタントによっても異なります。カトリックでは亡くなった3日目、7日目、30日目に追悼ミサを行う一方、プロテスタントでは亡くなった日の翌日と7日目、20日目に記念集会を行うのが一般的です。

厳密には決まっていないため、日本では仏教に習って四十九日の前後に追悼ミサや記念集会を行う傾向にあります。お布施の表書きも、カトリックでは「謝礼」、プロテスタントでは「記念献金」のようにそれぞれ異なるため気を付けましょう。

無宗教

無宗教であれば、仏教のしきたりである四十九日に法要を行う決まりはありません。とはいえ、日本では先にご紹介したキリスト教と同じように、無宗教であっても古くからの習わしに従って四十九日の前後に追加で供養を行うことがあります。

ただし無宗教の場合には、戒名を付けたりお坊さんが読経をあげたりはしないため、お布施を用意する必要はありません

お布施袋へのお金の入れ方

お布施袋の準備が整えば、後はしっかりと確認をしながらお金を入れましょう。お布施袋にお金を入れる際に迷いやすい、お布施の相場についてもご紹介します。また、お布施には新札を用意したりお札の向きを揃えたりといった細かな作法もあるため、無礼になってしまわないようにきちんとマナーを守りながら包むことが大切です。

お布施の相場

感謝の気持ちを形にしたものであるお布施には、渡すべき金額は決まっていません。お寺に尋ねてみても「お気持ちで結構です」との返答で悩んでいる……という方もいるのではないでしょうか。

宗派や地方などによっても異なりますが、お布施の相場についてご紹介します。四十九日など法要の際に渡すお布施であれば、3万円~5万円が相場です。特に重要となる四十九日などの法要は最も高く、一回忌や三回忌、七回忌などの法要では少し金額が下がる傾向にあります。

新札を使用する

お布施として包む金額が決まれば、金額に合わせて新札を用意しましょう。感謝の気持ちを伝える習慣として古くから続くお布施では、古いお札を包めばと失礼にあたってしまうため注意が必要です。

一方、仏事で香典を包む際には故人の不幸を予期していたと思わせないため、あえて古いお札を使用するのがマナーです。包む目的に合わせて、用意するお札にも気を使う必要があります。

新札が準備できない場合はできるだけ綺麗なお札を

お布施には、感謝の気持ちを表すためにも、銀行のATMなどで受け取れる新札を使用するのがマナーです。ただし、包む金額を全て新札で用意できなかった場合には、できるだけ多くの新札を用意し、やや古いお札が入っていても問題ありません。

一方、香典を包む際には新札が1枚でも入っていると失礼にあたるため、新札には折り目を付けてから包みましょう。

お布施袋の表にお札の表が来るように入れる

お布施袋にお金を入れる際には、向きにも注意が必要です。お布施袋の表部分に、福沢諭吉などの肖像が見えるお札の表が来るように入れましょう。また、肖像がお布施袋の口に近いところに持ってくるような形で入れるのもマナーとなっています。

香典の場合には、故人の不幸を悼む気持ちを表すように肖像を伏せ、お布施とは反対になるように包むのが作法です。

お札の向きを揃える

福沢諭吉の肖像を表に来るようになど、お布施袋に入れる際に気を付けるべきお札の向きを意識していれば、自然とお札の向きは同じになります。受け取った側がお札を数えやすくなるように、お布施に限らずお金を袋に入れる際には、お札の向きを揃えておくことも大切です。

お布施袋の包み方

伝統的かつ丁寧な奉書紙を使ったお布施の包み方をはじめ、最近では増えている簡易的な白い封筒で包む方法についてご紹介します。奉書紙よりも包み方が簡単な白い封筒を使った方法でも、中袋を入れるのと入れない場合によっては封筒の口をのり付けするマナーが異なってくるため気を付けましょう。

奉書紙で包む

奉書紙を使って包む方法は、伝統的であり最も丁寧な形としておすすめです。奉書紙を使った包み方としては、まず奉書紙をひし形に広げ、お布施を包んだ中包みを真ん中よりも少し右側に来るように置きます。中包みの端に合わせるようにしながら、左・右・下・上の順番に畳めば完成です。

包み終わった際、奉書紙の滑らかな表面が見えるよう、最初にひし形に広げる際にはざらざらとした裏面の上に中包みを置きましょう。

中袋を使う際は白い封筒で包む

簡易的な包み方として、白い封筒を使う方法もあります。包み方は、お布施を包んだ中袋を白い封筒の中に入れるだけと簡単です。ただし、白い封筒の中に中袋を入れる場合には、白い封筒の口はのり付けなどをせず開けた状態にしておきましょう。

一方、白い封筒に金銭を直接入れるのであれば、お金が紛失しないように白い封筒の口はしっかりとのり付けをするのがマナーです。

お布施の渡し方

お布施の渡し方としては、切手盆や祝儀盆などの小さなお盆に乗せて渡すのがマナーで、手渡しは避けましょう。お布施を乗せる小さなお盆が用意できない場合には、袱紗で包み、渡す際には袱紗の上に乗せてささげるようにします。

渡すタイミングとしては事前にお寺へ出向いて渡すのが丁寧ですが、難しい場合は法要当日に法要が始まる前のあいさつ時に渡すのがおすすめです。その他、法要後に食事を行う場合には食事が終わった後に渡しましょう。僧侶が食事を辞退した際には、法要が終わった時点で渡すようにするなど、忘れないように気を付けることが大切です。

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まとめ

宗教や宗派によってもマナーが異なるお布施は、僧侶に対して感謝の気持ちを示すためのものであり、法事や法要で欠かせません。そのため、お布施に使う袋や書き方、入れ方などのマナーをしっかりと守り、失礼のないように注意が必要です。手間や時間を省きつつ、安心したところに法事や法要を頼みたいという方は、ぜひ小さなお葬式へご相談ください。

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監修
小さなお葬式 コラム編集部
小さなお葬式 コラム編集部

葬儀・法要に関する専門領域の記事を、5人のチーム体制で執筆しています。
メンバーは葬儀・法要関連だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
現在 「小さなお葬式のコラム」では、合計2,000記事以上を管理しています。
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よくある質問

よくある質問
  • お布施に使う袋はどれを選ぶ?

  • お布施袋に表書きを書く作法は?

  • 宗教や宗派によるお布施の書き方の違いは?

  • お布施袋へのお金の入れ方は?

  • お布施袋の包み方は?

  • お布施の渡し方は?

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