お葬式に参列することになり、どのような靴を履けば良いのか悩んでいませんか?厳粛なお葬式の場にふさわしくない靴を履いて、常識がない人だと思われないようにしたいですよね。
お葬式にふさわしい靴は男女ともにフォーマルな物が良いとされていますが、フォーマルな物の中でもいくつかふさわしくない物もあるので注意が必要です。この記事では、お葬式に履いていくのに「ふさわしい靴」と「履いてはいけない靴」を、分かりやすく男女別にご紹介します。
<この記事の要点>
・女性は黒いパンプス、男性は黒い革靴で、ツヤのないシンプルなデザインが望ましい
・子どもの場合は、学校指定のローファーもしくは目立たない色のスニーカーが望ましい
・女性はサンダルやオープントゥの靴、男性はスニーカーやカジュアルな靴は避ける
こんな人におすすめ
葬儀の際の靴選びにお困りの方
平服に合わせる靴について知りたい方
和服に合わせる靴を知りたい方
お葬式では、女性であれば黒いパンプス、男性であれば黒い革靴で、ツヤのないシンプルなデザインを選びましょう。
出典:http://www.shopch.jp/ProdDetailShow.do?reqprno=495487
女性の場合、飾りのないデザインのパンプスが最もふさわしいとされています。ヒールは高すぎず、太めのもので、素材は布製・ポリエステル・合成皮革・本革でツヤのないものを選ぶと良いでしょう。
出典:http://item.rakuten.co.jp/longs/1-lb04/
ストラップ付きでも良いのですが、金具が目立たないものに限ります。
出典:http://item.rakuten.co.jp/casadepaz/2010125dkbk/
男性の場合、もっともふさわしいのは内羽根のストレートチップ(つま先に横一文字のラインが入ったデザイン)です。内羽根は紐を解いても羽根が全開にならないことから見た目に清潔感があるためフォーマルとして使用されています。素材は合成皮革か本革を選びましょう。
出典:http://www.ny-onlinestore.com/item/sku/729769050525/
同じくプレーントゥ(つま先にラインのないデザイン)もフォーマルの代表とされているため、いづれかを選択するのが良いでしょう。
出典:http://www.nissen.co.jp/shoitem/regular/1010/101037426.asp
お子さんの場合、学校指定のローファーなどがあればそれを履くようにしましょう。できれば黒い革靴を履くのがいいですが、なければ黒あるいはグレーなど目立たない色のスニーカーを選びます。
お子さんでも2歳から4歳の幼児は、できるだけシンプルで、華美でない靴であれば問題ありません。リボンや金具などの装飾が付いたデザインの靴は、好ましいとはいえません。
靴の色は大人や5歳以上の子供よりも許容範囲が広く、黒でなくても濃い色の靴であればマナー違反とはなりません。赤や黄色などの華美な色の靴も控えましょう。幼児の場合、すぐに靴のサイズが合わなくなり、新たに購入しても、次に使うときには履けない可能性もありますので暗い色の靴で代用しましょう。
たとえシンプルなデザインの黒い靴でも、お葬式にはふさわしくないものがあります。意図せずマナー違反にならないためにも、どのような靴を履いてはいけないのか事前に確認しておきましょう。
女性の場合、サンダルやミュールなど露出の多い靴、ピンヒール、つま先やかかとのない靴、ウェッジソールやヒールのない靴などは履いてはいけません。これらはカジュアルテイストのものであったり、品位に欠けるという理由でNGです。
男性の場合、革靴でもアニマル柄のものはNGとされています。たとえ本物でないとしても、殺生をイメージさせるからです。また、ショートブーツなどのハイカットの靴、スニーカーの型などカジュアルなものはふさわしくありません。
また、男女共通のものとしてエナメルなどの光沢感がある靴や金具が目立つ靴なども避けるようにしましょう。
葬儀で履いていく靴にはいくつかのマナーがあります。意外にも足元は目につくものなので、その場に合ったデザインを選ばなければいけません。では、どのような靴が葬儀に相応しいといえるのでしょうか。急な参列に慌てないためにも、葬儀のための靴を選ぶポイントについてご紹介します。
葬儀の靴を選ぶポイントとして優先したいのが「色」や「素材」です。普段から仕事やプライベートなどで履いている靴ではなく、派手さが少ないものを選びましょう。男性なら黒のビジネスシューズ、女性は黒のパンプスが一般的です。
葬儀の場において茶色の靴はNGです。急なお通夜への参列などやむを得ない場合もありますが、できるだけ明るい色は避けて、黒系の地味な色合いのものを選ぶのがマナーです。
素材については本革や合成比革、あるいはポリエステルといった布系の靴を選べば問題ありません。また、ワニ革などやスエードといった素材は、生物の殺生を強くイメージさせることがあるためマナー違反とされています。
仕事やプライベートなどで履く靴を選ぶとき、光沢があるかどうかを気にすることは少ないかもしれません。しかし、葬儀の場においては「派手さ」を求めるのではなく、地味で目立たない落ち着いた靴を選ぶのが大切です。
たとえば、エナメル素材が使われている革靴はビジネスシーンでは人気ですが、光沢があると目立ってしまうため避けた方が無難でしょう。他にも、光沢の美しさが特徴のベロアなど、エナメルでなくとも強い光沢の靴はたくさんあります。
さらに、同じ黒でもツヤの強い靴も避けた方が無難です。革靴のツヤは、磨き方によっても違ってきます。普段から靴の管理を徹底することは良いことですが、葬儀に履いていく靴は少し拭く程度で構いません。
葬儀に履いていく靴のデザインは、「シンプルさ」を重視します。葬儀で相応しいのがつま先に横一文字のラインが入ったストレートチップのデザインで、靴紐が内側に向かって通っている内羽根の靴です。また、プレーントゥの靴でも問題ありません。
その一方で、カジュアルすぎるデザインはNGです。たとえば、ビジネスシーンで人気がある、つま先がUチップやウィングチップになっている靴は葬儀の場に相応しくないデザインですので避けた方が無難でしょう。
女性の靴であれば、ウェッジソールのようなデザインはマナー違反とされています。カジュアルなイメージを避けるためだけでなく、長時間立ちっぱなしになる可能性を考えて、ヒールの高さは3cmから5cm程度が理想です。
意外にも目立ってしまうのが中敷きです。葬儀の場において靴を脱ぐことはほとんどありませんが、万が一のことを考えて気にした方が良いでしょう。そのため、紺色やベージュといった目立たない色合いの中敷きがおすすめです。
とはいっても、一般的に販売されているビジネスシューズやパンプスであれば、外観の色合いに合わせて中敷きのデザインも統一されていることがほとんどです。購入時に中敷きの色はあまり気にする必要はないでしょう。
また、どうしても黒で統一したいと考えているのであれば、別売りの中敷きの購入を検討してみてください。一般的に靴が販売されているお店以外でも、100円ショップなどでも黒い中敷きを入手することができます。
一般的な通夜なら17時から20時、葬儀であれば朝から昼過ぎまで行われることがほとんどです。ご遺族の方であれば、参列者への挨拶をするために通夜の間はずっと立ちっぱなしになることも少なくありません。
また、参列者であっても出棺や火葬といった場面では立ったままです。ですから、葬儀に履いていく靴を選ぶときは、できるだけ履きやすさと歩きやすさを重視するようにしてください。
葬儀ではあまり靴を脱ぎ履きすることはありませんが、ご遺族の控室を訪ねることもあります。こういった場面を想定して、脱ぎ履きに時間がかかるような靴は避けて、利便性の良さについても考慮しておくことが大切です。
人が多く集まる場所には、「ある程度きちんとした服装で」と考えるものです。そのため、外出時にはファッションやコーディネートを意識するのではないでしょうか。しかし、葬儀ではファッション性を気にする必要はありません。
一般的に葬儀での服装はフォーマルなものが求められます。当然ですが、葬儀に履いていく靴に関しても「似合うかどうか」という基準で決めるのではなく、ブラックフォーマルに合わせた、その場に相応しいものを選ぶ必要があります。
急なお通夜への参列など、やむを得ない場合でも最低限のマナーは遵守するように心掛けておくことが大切です。葬儀に相応しいかどうかを基準に考えながら、足元のスタイルを整えましょう。
女性が履く靴の中でヒールは、喪服との相性が良いため持っているのであれば履いた方が良いでしょう。ただしピンヒールは室内で足音が響いてしまうため、避けた方が無難です。
ヒールの高さは、約3センチメートル~5センチメートルがおすすめです。中には長時間ヒールを履きたくないからと、ヒールのない靴を選ぶ人もいます。しかし、そのようなデザインだとカジュアルに見えるため、ヒールの高さがあるものを選びましょう。
革靴やパンプスには数千円のものもあれば、数万円する高級なものまでさまざまです。「安い靴でも大丈夫?」と不安に思うものですが、葬儀で履いていくのに相応しいデザインの靴であれば特に値段を気にする必要はありません。
むしろ高級なブランド物のきらびやかな靴を履いていくとマナー違反となることもあるため、注意が必要です。葬儀とは、あくまでも故人を弔うために行われるものであり、自己主張が強すぎる服装だと周りから白い目で見られる可能性もあります。
いくら普段は気にすることの少ない足元とはいっても、意外と目に付くポイントです。その場に合ったデザインにするためにも、派手さが少ないものを選びましょう。似合うかどうかを基準にするのではなく、葬儀の場に相応しいかどうかが大切です。
靴紐を葬儀の場で履くのは、マナー違反という意見もあります。蝶結びだと何度も結び直せることから、縁起が悪いとされているからです。しかし、男性の革靴は紐靴が一般的となっており、現代では葬儀の靴として推奨されています。
そして、靴紐の結び方は、大きく分けて「シングル」と「パラレル」の2種類です。葬儀では、しっかりと引き締めることができるという理由からも、シングルで結ぶ方がマナーといわれています。次の手順で靴紐を結ぶようにしましょう。
1. つま先側の両穴に外側から靴紐を通す(※左の紐を長めにするのがポイント)
2. 左の紐を2段目の右穴に下から通す
3. 2段目の右穴上から出ている紐を2段目の左穴に上から通す
4. 1段目と2段目の靴紐が水平になっていることを確かめる
5. 3段目以降も同じ手順で進めていく
6. 最後は一番上の穴から出ている靴紐の長さをそろえ、結んだら完成
家族によっては、故人の意向などで「平服でお越しください」と案内されることもあります。平服とは普段着を表していますが、いつもと同じ服装で参列して良いという訳ではありませんので、注意が必要です。
ここで使われている平服とは、略喪服を指しています。基本的にはブラックスーツやダークグレーといった地味な色合いの装いであることがマナーです。そのため、「平服で」と案内された場合でも、黒の地味な靴を履いていきましょう。
もちろん、金具やリボンといった装飾品のある靴は、「平服で」と案内されていても避けた方が無難です。間違えても自分が服装で目立ってしまうことがないように、基本的にはシンプルな装いで参列するのが大切です。
葬儀用の靴を一足用意しておくと便利ですが、頻繁に履く機会があるわけではありません。正しく保管していなければ「カビ」や「型崩れ」といった問題が起きる可能性が高くなります。では、どのように保管しておけば良いのでしょうか。葬儀用の靴を管理するために知っておきたい3つのポイントについてご紹介します。
カビは「湿度が80%以上」など、風通しが悪い場所で増えやすいという特徴があります。防水スプレーは革靴全体の通気を防ぐために役立ちます。定期的な革靴のお手入れをしたら最後に防水スプレーを使用しましょう。
防水スプレーは水だけでなく、汚れに対しての効果もあります。そのため、葬儀に履いていく際は、当日雨が降りそうな天気でなくても防水スプレーをかけることが大切です。スェードにも使えるタイプなら、革にも負担を掛けません。
革靴の型崩れを防ぐためには、シューキーパーを使用します。出費になるからと、わざわざ買う必要がないと考えている人もいるかもしれません。しかし、革靴の寿命を延ばすためには必需品となっているため用意しておきましょう。
また、革靴の形をキレイに保つためには、靴のサイズに合ったシューキーパーを選ぶ必要があります。靴のメーカーから専用のシューキーパーが販売されていれば、その靴専用に作られているため、きちんと型崩れを防止することができます。
そんなに頻繁に使うことのない葬儀用の靴は、毎回購入すると費用がかさんでしまいます。ですから、できるだけ長い間保管し使えるものが良いですよね。長持ちさせるためには合皮と本革どちらが良いのでしょうか。
本革は耐久性に優れていますが、高いというデメリットがあります。ただ、本革のデメリットは値段の点だけであり、お手入れは若干必要なものの、長持ちさせるためにはおすすめの靴といえます。
反対に合皮は、値段も安く購入しやすいというメリットはありますが、本革に比べるとダメになりやすく、あまりおすすめとはいえません。めったに使わないからこそ、本革の葬儀用の靴を揃えておいたほうが無難でしょう。
葬儀に使う靴は革製品のものが一般的ですが、購入から長い年月が経っていると劣化が見られる可能性があるため、定期的なチェックが必要です。
革製品の靴は、時間が経つと乾燥によって全体が痛んだように見えます。そのまま放置してしまうとひび割れなどの原因になるため、デリケートクリームを使って劣化を予防しましょう。
靴裏のゴムも劣化や破損をするため、状態が悪い場合は貼り替えをした方が綺麗に見えます。葬儀用の靴をいつ使うことになるかはわかりませんので、急でも良い状態の靴を履けるように、定期的なメンテナンスをしておきましょう。
葬儀の身だしなみとして、靴が自分の足に合っているのかを調べておくことが必要です。合わない靴を履いていると周囲からの印象も悪くなりますし、靴擦れなどの原因に繋がることもあります。
ここでは、自分の足が靴に合っているかのチェックポイントや、合っていない場合の対処方法を紹介していきます。
葬儀用の靴を選ぶ際は、靴が足に合っていることを重視して選びましょう。体質や体型も年々変わってきますし、左右の足がまったく同じ形の人の方が珍しいといわれています。以下を参照に、そのチェックポイントと対処方法を把握しましょう。
チェックポイント (靴を履いた場合) |
対処方法 |
つま先に1cmほどの空間があるか | ・空間がない場合は、ワンサイズ上の靴を購入する |
足の指が1箇所のみ靴に当たっていないか | ・皮革柔軟剤を使うことで皮革を柔らかくし、痛みを和らげる ・違う靴を探す |
かかとはパカパカしないか | ・合わないと靴擦れの原因にもなるため、かかとパットを利用する |
くるぶしが靴に当たっていないか | ・中敷きを利用して、くるぶしの高さをあげる |
靴が合わなくて足に痛みが出る場合は、新しい靴を購入するのも一つの手ですが、上記の方法を知っておくと、安く対処できるでしょう。葬儀用の靴は、頻繁に利用するものではないため、上記のようにして数日間我慢できるのであれば、その靴を使うことをおすすめします。
上記でくるぶしの位置を高くするために中敷きを使いましたが、本来は靴のサイズが足よりも大きい場合にサイズを調節するために使用します。家族の靴を借りたときなど、自分の足よりも靴が大きい場合に、中敷きを数枚足してサイズを調節することができます。
靴が足にフィットしにくいと感じる人は、中敷きを入れることで調節してみてください。
靴以外にも、足元に気を付ける必要があります。
■女性の場合
ラメの入っているもの、黒いタイツ、網タイツ、カラータイツは厳禁で、肌色か黒いストッキングを選びましょう。
■男性の場合
くるぶしまでの短い靴下は避け、黒色の靴下を選びましょう。
■お子さんの場合
ワンポイントやフリルなどの派手目な物は避け、白または黒か紺のソックス、または子供用の黒いタイツを選びましょう。
お葬式にふさわしい靴を選んで、足元のマナーにも気を付ければ、失礼になる事はありません。また、お葬式に参加するにあたって足元以外のマナーについても下記のようなことに気を付ける必要があります。
● 服装に関するマナー
● 髪型に関するマナー
従来、喪主は和服を着ることが常識とされてきましたが、現在では和服の需要も少なくなりました。和服を着る人も中にはいますので、喪履き草履の重要性を理解しておきましょう。
喪履き草履とは、葬儀など黒を基調とした草履で、すべてのパーツが黒で統一されています。喪服を和服で揃える場合は、足袋など一部を除いて黒色で統一することがマナーです。
和服が周りの人に見える部分は黒で揃えるため、草履も黒でなければなりません。黒色の草履は普通の靴屋や着物屋ではあまり置いていないので、葬儀用の着物を持っている人は喪履き草履を前もって調べて購入しておくと、急に必要なときでも安心です。
葬儀会場が和室の場合、靴を下駄箱に置いて参列します。大勢の人が同じような靴を置くため、他人の靴を間違えて履いてしまうトラブルがよく起こります。
見慣れない自分の靴を判別するのは難しいですし、自分の靴を誰かが間違えて履いてしまうこともあるでしょう。葬儀が終わって靴がないと困りますし、大声で探すのも葬儀参列のマナーとしてよくありません。
上記のトラブルを引き起こしたり、巻き込まれたりしないためにも、脱いだ時に自分の靴だとわかるようにしておきましょう。トラブルを未然に防ぐために一目で分かるような工夫をしておくと、靴を間違える確率を減らすことができるでしょう。
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今回は、お葬式にふさわしい靴について詳しく紹介いたしました。黒い靴であればいいというわけではなく形や素材・光沢などさまざまなことに注意する必要があります。ファッション性や自身に似合うかどうかではなく、ご遺族の方を不快にさせないようなその場にあったマナーを守ることが大切です。
いざというときに慌てなくていいように、前もって知識をつけておきましょう。
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遺産相続が発生した場合、いかなる場合でも配偶者は相続人になります。ホゥ。