一周忌におすすめの時間帯は?法要の流れと所要時間を知ろう

一周忌におすすめの時間帯は?法要の流れと所要時間を知ろう

大切な方が亡くなってちょうど1年たった祥月命日のことを一周忌といいます。一周忌には法要を行いますが、一周忌法要を執り行うのにベストな時間帯や日程、一周忌の流れや必要な手配などがわからず、何から準備を進めたらよいか分からない、ということもあるのではないでしょうか。

この記事では、一周忌法要の流れや所要時間、準備などについて解説をします。また、一周忌や葬儀について「小さなお葬式」にご相談いただくメリットや、お寺とお付き合いの無い方に向けて、お坊さん手配の便利なサービスについてもご紹介しますので、法要に関するお悩みをお持ちの方はぜひチェックしてみてください。

こんな人におすすめ

一周忌法要を予定している方

法要に適した時間帯を知りたい方

一周忌法要の準備について知りたい方

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一周忌にベストな時間帯や日程は?

一周忌法要を行う時間帯や日程に決まりはありませんが、お寺の都合に合わせること、多くの方が集まれるような日時にすることなど、考慮したほうがよい点はいくつかあります。また、一周忌を迎える前に、なぜ法要を行うのか、その意義についてもきちんと理解しておくことも重要です。故人のために心を込めて準備を進めましょう。

一周忌を執り行う意義

故人が亡くなって1年後の命日を一周忌といい、一周忌法要には「喪が明ける」「年忌法要の1回目」という2つの大切な役割があります。「喪中」ではなくなるという節目といったこれらの2つの役割は、多くの方に一周忌が重要視される理由です。

ちなみに、一周忌と一回忌の数え方は異なり、一周忌は「亡くなってから1年後」、一回忌は「亡くなった日」のことをいいます。つまり、一周忌は二回忌にあたりますので注意しましょう。

一周忌をする時間帯に決まりはない

一周忌法要を行う時間に決まりはありません。しかし、法要後に参列者で会食をするのが主流であるため、お昼前に開始することが多い傾向です。寺院や自宅など、法要を行う場所から会食場所までの移動時間などを考え、待ち時間が長すぎず、スケジュールがギリギリになりすぎない時間に設定しましょう。

また、お寺や僧侶の事情によっては、法要の受付を午前中のみに限定している場合もありますので、事前に確認しておくことをおすすめします。

一周忌をしてはいけない日はある?

カレンダーで目にすることのある「大安」や「仏滅」は六曜(ろくよう)といって、その日の吉凶を表しています。「結婚式は仏滅を避けて」「友引にはお葬式をしない」など、現代でも冠婚葬祭に影響を与える一面がありますが、法事の場合は特に六曜を参考にする必要はありません

一周忌が平日の場合には、土日にずらすことも可能なので、多くの方が参列できる日に設定するとよいでしょう。その場合は必ず前倒しとなる日程でスケジュールを組みます。

昼間に開始するのが難しい場合は?

午前中に法要、お昼に会食を行うことが多いものの、時間帯に決まりはないため、昼間の開始が難しければ午後や夕方から始めても問題はありません。しかし、正午過ぎに始めると、その後の会食が中途半端な時間帯になってしまいます。また、夕方の遅い時間だと、読経やお墓参りが終わる頃にはあたりは真っ暗、ということにもなりかねません。

法要の際の読経はおよそ40分程度、お墓参りは1時間程度かかるので、この時間を考慮して、14時から16時の間に開始するとスムーズです。なお、午後や夕方の法要を受けない寺院もありますので、時間帯についてはまずお寺に相談することをおすすめします。

一周忌の流れと所要時間

開式から読経、お墓参り、会食まで、一周忌法要の平均的な所要時間は4時間ほどといわれています。お墓や会食の会場までの距離、納骨式の有無などによって5時間以上かかる場合もあるので、準備の段階で時間配分も考えておきましょう。一周忌の流れや時間の目安を事前に把握しておくことで、予定通りスムーズに法要を執り行うことができます。

1. 僧侶が入場し、開式

開式の30分前くらいから参列者が集まり始めますので、1時間前、遅くとも40分前にはすべての準備を整えておくとよいでしょう。開式予定時間の5分ほど前には僧侶が到着し、数分間の簡単な挨拶をして、開式となります。

基本的に僧侶は時間より早めに到着しますが、お盆など多くの方が法事を行う時期には遅れて来ることも少なくありません。時間に余裕をもってスケジュールを組むようにしましょう。

2. 読経・焼香・法話

法事が開始すると、僧侶が祭壇の前に座りお経を読み、その間に焼香に進みます。焼香はまず僧侶が行い、その後施主、遺族、参列者と続くので焼香の仕方についても事前に確認しておくとよいでしょう。読経が終わると、法話があります。法話は、仏教に関するためになる話を僧侶がすることです。

読経と焼香にかかる時間はおよそ1時間と見ておきましょう。また、法話は僧侶によって長さが異なり、5分程度で終わる場合もあれば、30分以上話されることもあります。最近は10分以内であることが多く、長時間話をするケースは少なくなっており、特にお盆など多くの方が法事を行う時期は僧侶も忙しいため、法話は短い傾向です。

3. お墓参り

読経などが終わると、お墓に移動してお墓参りをします。お墓参りの所要時間は30分ほどです。ここにさらに移動時間が加わるので、あまりに遠方の場合は行かない、という選択をしても問題ありません。

また、一般的には四十九日法要と合わせて行うことの多い納骨式ですが、お墓の事情などから一周忌に行うこともあります。納骨式をする場合にはさらに20分~30分ほど時間が伸びることも覚えておきましょう。

4. 会食、施主の挨拶

読経やお墓参りが滞りなく行われた後には、会食をします。会食は料亭やレストラン、ホテルの会場、自宅などで行われます。料理の内容としては、和食が選ばれることが多い傾向ですが、フレンチや中華など、その土地の有名な料理店、故人が生前好きだったお店や食べ物などを選択しても構いません。

会食は参列者が解散するまで続くため、所要時間は1時間半から2時間ほどです。会食の最後には施主が参列者に挨拶をし、返礼品を渡して見送り、一周忌法要は閉式となります。

一周忌に向けて必要な準備

法要の流れを把握すると、どのような準備が必要なのかが見えてくるのではないでしょうか。一周忌に向けての準備は、余裕をもって命日の3か月前、遅くとも2か月前から始めます。一周忌は故人のための大切な法要ですので、集まる方々が故人に思いを馳せながらよりよい時間を過ごせるよう、心を込めて準備を進めていきましょう。

僧侶へ一周忌法要を依頼する

一周忌法要は故人の命日、もしくはその付近で行うため、日付はある程度決まっています。「仏事は前倒しに」ということを忘れず、どうしても難しい場合を除いては命日、もしくはそれより前に設定しましょう。希望の日時を2、3挙げたら、僧侶に相談・依頼をします。

なお、僧侶の都合が合わない場合には第一希望とは別の日にち、時間になる可能性もありますので、案内状を作成・送付する前にまず僧侶にスケジュールを確認するとよいでしょう。

お寺とお付き合いのある方
菩提寺(ぼだいじ)とは、先祖代々のお墓のあるお寺のことです。菩提寺がある場合には、菩提寺に連絡をして、読経の依頼を行いましょう。

お寺とお付き合いが無い方
菩提寺が無い場合には、知人縁故からお寺を紹介してもらう方法や、葬儀の際にお世話になったお寺に相談する方法があります。
その他最近では、インターネット上でお坊さん手配サービスを利用される方も増えています。
自宅はもちろん、手配したお坊さんのお寺での法要も行えるので、菩提寺がない方には便利です。
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お寺の都合によっては希望日に添えない場合もあるため、1ヵ月~2週間前を目安に寺院手配の予約をすることをお勧めします。

一周忌の日程を決めて案内状を出す

僧侶と日程のすり合わせができたら、参列してほしい方にできるだけ早く案内状を送ります。案内状は往復はがきや返信用封筒を同封した封書で送り、出欠の返信をしてもらうのが主流ですが、電話やメールで連絡をしても問題はありません。

最近は電話で知らせることも多くなっていますので、都合のよい方法を選択するとよいでしょう。ただし、電話で知らせる場合「聞いていない」「間違った日時を記憶した」というトラブルも起きかねません。相手に間違いのないようメモを取ってもらうこと、メモした内容を復唱してもらうことなどを忘れず、伝達ミスのないよう注意しましょう。

会場および会食の予約をする

案内状や電話、メールでの連絡で参列者の数がある程度わかったら、会場と会食の手配をします。一周忌法要というと、以前は自宅で行うのが主流でしたが、最近は人数や宗派などに柔軟に対応している法要専門の会館もあり、法要から会食までをひとつの会場で完結することも可能です。

また、ホテルで行う法要も増えており、案内状の作成から当日の運営まで幅広くサポートしてくれるサービスもあります。人数や予算、希望のスタイルなどに合わせ、会場や会食の予約をしましょう。

返礼品を準備する

一周忌法要の参列者は香典を持参しますので、香典を頂いたら施主から返礼品を渡すのがマナーです。参列者が決まったら人数分の返礼品を準備します。

返礼品の予算は3,000円~5,000円前後で、会食と合わせると8,000円から1万円くらいになります。おすすめの商品はタオルや洗剤、お茶、コーヒー、調味料、だし、のりなどの生活用品や消耗品です。故人が好きだったお菓子を返礼品に選ぶという方もいます。

また、最近は法事に限らず、さまざまなシーンでカタログギフトが重宝されます。かさばらず持ち帰りが楽で、参列者が自分の好きなものを受け取れるので、迷ったらカタログギフトを返礼品にするのもよいかもしれません。

お布施を用意する

一周忌の当日に僧侶にお渡しするお布施も、事前に用意します。地域や寺院、法要の内容や規模によってお布施の額は異なりますが、目安となるのは3万円~5万円くらいです。

また、法要を自宅や会館など、寺院以外の場所で行う場合には、1万円程度の交通費を「お車代」として渡します。さらに、法要後の会食には僧侶も参加するのですが、用事などで参加されないこともあるでしょう。その場合はお食事代として5,000円1万円の「御膳料」を渡します。

会場などを僧侶に伝える際に交通手段や会食の参加について聞き、必要に応じてお車代や御膳料を用意しましょう。

一周忌の長さは会食時間によっても異なる

読経・焼香・法話など法要にかかる時間に大きな差はなく、1時間~1時間半くらいです。しかし、一周忌法要の所要時間には大きな幅があります。一周忌法要の時間を大きく左右するのは、会食の長さです。会食が長引いた場合には切り上げるタイミングを施主が見計らい、声をかけましょう。

会食を切り上げる時間の目安

レストランやホテル、会館などで会食を行う場合は時間制限があることが多いので、切り上げるタイミングをつかみやすいでしょう。事前に伝えられている時間、もしくはお店の方に「そろそろ……」といわれたら終了の挨拶をします。

しかし、会食を自宅で開催すると時間制限はありません。お酒も入り、思い出話に花が咲くと、会食時間はどんどん長くなってしまいますが、多くの場合1時間半から2時間くらいを目安に施主が挨拶をし、終了となります。

会食なしはマナー違反になる?

一周忌法要は会食も含めると4時間程度、会食なしでも2時間ほどはかかります。参列者が皆で食事をするのが一般的ではありますが、「会食なし」はマナー違反ではありません。最近はできるだけ短縮して法事を行いたい、開始時間が中途半端で会食の時間に適さないなどの理由から、食事なしという選択をする施主の方も増えています。

しかし、いくらマナー違反ではないといっても、多くの参列者は恐らく「会食がある」と認識しているでしょう。会食をしない場合には、参列者に事前にその旨と理由を伝え、時間によっては軽食やお弁当を準備します。

会食終了時に使える挨拶文例

一周忌法要の締めくくりとして、会食終了時には施主が挨拶をします。参列者への感謝の気持ちが伝わる心のこもった挨拶で終えられるよう、挨拶の言葉は事前に考えておくのがおすすめです。挨拶の内容に迷ったときに使える文例をいくつかご紹介します。

<文例1>

「皆様、本日はお忙しい中、〇〇(故人)のためにお集まりいただきありがとうございました。名残惜しいですがこれにてお開きとさせていただきます。足元にお気をつけてお帰りください」

<文例2>

「本日は最後までお付き合いいただきありがとうございました。亡き〇〇のたくさんのお話を伺うことができ、よい時間となりました。故人も喜んでいると思います。名残は尽きませんが、そろそろお開きにさせていただきます。これからも変わらぬご支援をよろしくお願い申し上げます」

一周忌は時間に余裕をもって準備しよう

喪が明ける節目ともなる一周忌は重要な法要であるため、参列者も多くなります。そのため、会場や料理の手配や案内状・返礼品の準備などには、多くの時間が必要です。

お仕事をされている方は忙しい合間に準備をしなければならず、思った以上に時間がかかる、スムーズに整わないということもあります。ギリギリになって「あれが足りない」などと困ることがないよう、時間に余裕を持ち早めのスケジュールで動かなければなりません。

参列者に気を遣わせない、そして故人が喜んでくれる一周忌法要となるよう、心を込めて準備を進めましょう。

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まとめ

一周忌法要には故人を思い、多くの方が集まります。流れを把握すると必要なものなども分かり、法要に向けて余裕をもって準備を進められますが、迷うことがあっても身近な人には聞きづらい、ということもあるのではないでしょうか。

小さなお葬式では、葬儀や法要に関する不安を抱える方々に寄り添ったサービスで、一周忌法要のお手伝いをさせていただきますので、お気軽にご相談ください。
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監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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