十七回忌の塔婆料の目安は?申し込み手順も分かりやすく解説

十七回忌の塔婆料の目安は?申し込み手順も分かりやすく解説

塔婆料は、塔婆(とうば)を立てる際に寺院へ渡すお金です。塔婆はお墓の後ろに立てることで亡くなった方への供養となり、一周忌や三回忌といった年忌法要の際に多く立てられます。

十七回忌を営む際、塔婆料の目安や渡し方について迷った方もいるのではないでしょうか。今回は十七回忌や塔婆料の意味を改めて確認しつつ、塔婆料のだいたいの金額や準備の仕方について解説します。塔婆に関する基礎知識を知り、スムーズに用意できるようになる内容ですので、ぜひ参考にしてください。

こんな人におすすめ

十七回忌法要を予定している方

塔婆の意味や種類を知りたい方

十七回忌の塔婆料の目安を知りたい方

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塔婆料を考える前に 十七回忌とは?

十七回忌とは年忌法要のひとつで、故人が亡くなってから16年目に執り行います。一周忌や三回忌も、故人が亡くなった日と同じ月・同じ日(祥月命日)に行う年忌法要の一種です。三回忌とそれ以降は亡くなった年を1年目として数えるため、十七回忌を開催する年に注意しましょう。

十七回忌でも一周忌や三回忌と同様に、僧侶の読経や参列者を含めた会食の席を設けます。一方で参加者を減らして開催したり、会食を省略したりなど、三回忌より規模が小さくなることが一般的です。

塔婆の意味や種類について

塔婆卒塔婆(そとうば、そとば)とも呼ばれる、お墓に立てる長細い木の板のことです。塔婆には故人の戒名や経文が書かれ、これを立てることで追善供養になるとされます。宗派や地域によっては立てないこともあるため、注意しましょう。

卒塔婆は、お釈迦様の骨を納めるために立てられた仏塔(ストゥーパ)が由来です。また一般的な板塔婆(いたとうば)の他にも、以下のような種類があります。

・角塔婆(かくとうば)
角柱の塔婆です。お墓ができるまでの代わりとして立てることがあります。

・経木塔婆(きょうぎとうば)、水塔婆(みずとうば)
板塔婆よりさらに薄く短い塔婆です。地方によっては水に浮かべて故人を弔うことから、水塔婆の名がつきました。

・七本塔婆(しちほんとうば)
7日ごとの忌日供養で使う、7本セットの塔婆です。

・梢付塔婆(うれつきとうば)
枝が付いたままの杉などを使った塔婆で、生木塔婆(なまきとうば)とも呼ばれます。主に最後の年忌法要(弔い上げ)で使います。

十七回忌の塔婆料の目安はどのくらい?お布施との違いは?

十七回忌は今までの回忌法要よりも規模が小さくなる傾向にあるため、塔婆料も変動するか気になる方もいるでしょう。また、普段馴染みがない塔婆料の内訳について悩むかもしれません。ここでは十七回忌の塔婆料の目安と内訳、さらに間違われやすいお布施との違いについて解説します。

十七回忌の塔婆料の目安

十七回忌の塔婆料は1本あたり2,000円~1万円程度が目安です。塔婆料自体は他の年忌法要と変わらず、あくまで本数や寺院が指定する金額によります。お布施とは異なり明確な額が示されることが多いため、迷った際は一度僧侶に確認を取りましょう。

しかし、地域や場所によってはお布施のように「お気持ち」として、明確な金額が定まらないこともあります。この場合も十七回忌を営む前に問い合わせましょう。

塔婆料には諸費用が含まれる

塔婆料は本体費用だけでなく、お焚き上げや戒名記入に必要な費用、さらに塔婆供養に対するお布施など以下のものが含まれます。なお、塔婆供養へのお布施を含む塔婆料とお布施は、別々に渡すのが一般的です。

・本体代
・戒名、経文、施主の名前、梵字などを記入する費用
・お焚き上げ費用
・塔婆供養へのお布施

塔婆料とお布施は何が違う?

塔婆料は「料金」の側面が強く、多くの場合寺院ごとに金額が決まっています。一方でお布施は「お礼」の意味が強いため、渡す側の気持ちによって金額が変動するのが特徴です。塔婆料にも一部お布施の意味が含まれますが、あらかじめ設定された金額があれば優先してかまいません。増額したい場合は、別途お布施を渡すほうが無難です。

お布施で包む金額は施主が判断します。塔婆料とお布施はどちらも僧侶に渡すお金のため混同しやすいですが、それぞれが持つ意味で区別しましょう。

塔婆の申し込み方法と塔婆料の渡し方

塔婆は法要当日にすぐ作れるものではないため、事前に寺院に話を通すことが重要です。目安は2週間前ですが、お彼岸など寺院が忙しくなる時期はさらに前倒してもよいでしょう。ここでは塔婆を申し込む方法や塔婆料の渡し方、施主以外が塔婆を立てる場合の対処法について解説します。

2週間前までに申し込みをする

塔婆を立てる場合は、法要の2週間前までに寺院に連絡しましょう。近年は塔婆専用のプリンターで時間短縮も可能ですが、多くの寺院では時間を要する手書きが主流です。特に十七回忌法要は地域や家庭によっては行わないこともあるため、突然の申し込みで先方を慌てさせないためにも、早め早めの連絡を心がけましょう。

申し込み方法はお寺によって異なりますが、たいていの寺院には塔婆の申し込み用紙があるため、必要事項を記入します。渡す方法は持参の他、郵送・ファックスです。最近はインターネットで申し込める寺院も増えているため、先方が対応できる申し込み方法で依頼しましょう。

法要当日に塔婆料を渡す

塔婆料は法要を終えた当日に、お礼の挨拶とともに渡すのが一般的です。この際、法要のお布施も忘れずに用意しましょう。なお申し込みの時点で寺院側から渡し方について指定があれば、そちらに従います。

当日に慌ただしく渡すことを避けたい場合は、事前に挨拶を兼ねて持参してもよいでしょう。この場合は伺う旨をあらかじめ寺院へ伝えます。また、法要日以降に塔婆料を渡すことは避けましょう。

複数の塔婆を申し込む場合は施主がまとめる

塔婆は、希望があれば施主以外でも立てられます。出席者から申し出があった際には、手続きの煩雑さを避けるために、施主がまとめて申し込みましょう。複数の塔婆を申し込む場合、塔婆料も施主がまとめて渡します。本数や誰が立てるかについては宗派や地域による違いもあるため注意が必要です。

塔婆に記入する名前や故人との関係などの必要事項は、書き漏らしがないよう確認します。また、僧侶から許可が下りれば夫婦や兄弟といった複数人で1本立てることも可能です。他にも、もし法要には参加できないが塔婆を立てたい方がいれば、僧侶や葬儀のプロに相談することをおすすめします。

塔婆料の包み方のマナー

塔婆料は用意する際や渡す際にも注意が必要です。よく香典やお布施と混同されますが、塔婆料はあくまで寺院に渡す費用のため、マナーが異なります。ここでは、塔婆料の包み方や表書きの書き方、渡し方についてまとめました。

塔婆料を包む

塔婆料は白封筒や不祝儀袋、奉書紙などに包みます。近年はあらかじめ「御塔婆料」と書かれた封筒もあるので、迷った際はそちらを利用しましょう。白封筒を使う場合は郵便番号の記入欄などがない、無地のものを使います。

最も正式な方法は、奉書紙を使った包み方です。奉書紙は「楮(こうぞ)」を原料とした和紙の一種であり、元々は公文書に使われたことから位が高いとされます。現在では厚みがあって白い和紙であれば問題ありません。塔婆料を奉書紙で包むときは、半紙などで中袋を別に用意します。

塔婆料の表書きを書く

塔婆料の袋には、黒の毛筆か筆ペンを使って表書きを記入します。薄墨は香典やお供えに使うため、塔婆料の表書きには使用しません。

専用の封筒を使う場合は「御塔婆料」の下に、施主のフルネームまたは名字をやや小さめに書きます。無地の白封筒の際は、名前だけでなく「御塔婆料」も忘れずに記入しましょう。他にも、「卒塔婆料」や「塔婆代」などが一般的な表記です。また、複数人で塔婆を依頼した場合は「○○家」や「○○家卒塔婆設立者」と書きます。

塔婆料の裏側に氏名と住所を書く

塔婆料の袋の裏側には、フルネームと住所を書きます。書き方の体裁ははがきなどと同じ縦書きです。裏側の情報は、僧侶が受け取った塔婆料で混乱することがないよう、心配りとして記入します。感謝の気持ちを伝えるためにも書き忘れがないようにしましょう。

専用封筒や白封筒を使うため中袋がない場合は、裏側の右上に金額を記入します。中袋なしで直接お金を入れているのであれば、最後に封筒の口を「〆」で綴じて完成です。また、奉書紙で包む際、氏名と住所は中袋の裏側に記入します。

塔婆料の中袋を書く

中袋を使う場合は、表側に封入した金額を書きましょう。金額は英数字や普段使う漢数字ではなく、金額の改ざんを防ぐために旧字体の漢数字で書くのが一般的です。例えば、塔婆料が1万円の場合は「金壱萬圓(也)」と記します。最近では「円」に限って、どちらの表記でも問題ありません。

中袋の裏面には住所を記入します。書き方は封筒の裏側と同様の縦書きです。また、複数人で塔婆を立てた場合は、願主それぞれの名前を書いた紙を中に入れましょう。

お札は正しい向きで入れる

お札は表面(肖像画があるほう)を上にし、封筒の口側(手前側)に肖像画が来るように入れます。お札の裏面を上にする香典とは入れ方が違う点に注意しましょう。渡す寺院にご不幸があったわけではないので、通常の慶事と同様の入れ方で問題ありません。

お札は新札を選ぶのがマナーですが、用意できない場合は旧札があってもよいとされています。しかし、感謝の気持ちを伝えるお金ですのでなるべく汚れていないお札を選びましょう。なお、お札の入れ方や新札・旧札の区別は地域や家庭によって異なります。細かなマナーも大事ですが、依頼先の寺院に失礼にならないよう意識しましょう。

塔婆料の渡し方にも注意しよう

塔婆料は直接手渡しするのではなく、切手盆という小さなお盆に乗せて渡すことがマナーです。もし切手盆がない場合は、袱紗(ふくさ)を使います。袱紗で包んだまま持参し、塔婆料を取り出したら、袱紗の上に乗せてお渡ししましょう。

袱紗には弔事用と慶事用がありますが、弔事の場合は紺や深緑などの落ち着いた色を選びます。また、紫色は慶弔両用で使えるためおすすめです。

塔婆料とお布施を同時に渡す場合は封筒を分けましょう。同じ封筒に入れてしまうと混乱を招くため、事前に別々にしておくことが肝心です。

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まとめ

故人を手厚く供養したい方にとって、十七回忌は気持ちを改めて伝える大切な機会です。塔婆の設置はさまざまな供養の中でも選びやすい選択肢でしょう。塔婆が持つ意味や依頼の仕方を知ることで、供養の気持ちや寺院への感謝をスムーズに伝えられます。

いざというときに年忌法要や塔婆について迷わないためには、事前に葬儀のプロに相談することがおすすめです。「小さなお葬式」では専門のスタッフが24時間365日ご相談をお待ちしています。葬儀や法要に関して不安な点があれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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