法事に参加するときに持っていくお金の相場は?|香典袋や袱紗も用意しよう

法事に参加するときに持っていくお金の相場は?|香典袋や袱紗も用意しよう

法事に参加するとき、気になるのが香典の相場です。香典の相場は家柄や地域によっても変わるため、「どのくらい出せば良いのか分からない」と頭を抱えている人も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、香典の相場をご紹介していきます。また、香典袋の選び方や袱紗の選び方から法事でのマナーも併せて紹介していきます。本記事を読めば、心に余裕を持って法事に参加することができます。

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こんな人におすすめ

法事の香典の相場を知りたい方

「香典」と「お布施」の違いを知りたい方

香典袋の書き方を知りたい方

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法事での香典の相場はいくらか

法事で渡す香典の相場がいくらなのか、パッと思いう浮かぶ人は少ないのではないでしょうか。香典の相場は家柄や地域によっても変わってきます。そのため、いくら出せばいいのか判断が難しいところです。

しかし、前もって一般的な香典の相場が分かっていれば、法事で渡す香典の額を考えやすくなります。ここでは、法事での香典の相場はいくらかを説明していきます。

法事の種類や、故人との関係によって相場は違う

法事での香典の相場は、法事の種類や故人との関係によって変わります。近しい関係であればあるほど香典の相場は上がります。また、法事は故人の葬儀が行われてからの日が浅ければ浅いほど、相場は高くなります。

故人との関係が近い順番としては、主に「両親」「兄弟・姉妹」「祖父・祖母」の順になります。また、この他の故人との関係がある人には、「叔父・叔母」「甥・姪」「いとこなどの親戚」「友人・先生・仕事関係者」などが挙げられます。

法事の種類は、主に「初七日」「四十九日」「一周忌」「三回忌」「七回忌以降の年忌法要」に分けられます。それぞれ香典の相場に違いはありますが、日が経つにつれて相場が下がる傾向にあります。ただし、数字がないと分かりづらいと思いますので、香典の相場の具体的な数字を見ていきましょう。

「法事の種類」と「故人との関係」ごとの香典相場

故人との関係 初七日 四十九日 一周忌 三回忌 七回忌以降の法事
両親 3万円~10万円 3万円~10万円 1万円~5万円 1万円~5万円 1万円~3万円
兄弟・姉妹 1万円~5万円 1万円~5万円 1万円~5万円 1万円~5万円 1万円~3万円
祖父母 5千円~3万円 5千円~3万円 5千円~3万円 5千円~3万円 5千円~1万円
おじおば 5千円~3万円 5千円~3万円 5千円~3万円 5千円~1万円 5千円~1万円
甥・姪 5千円~3万円 5千円~3万円 5千円~3万円 5千円~1万円 5千円~1万円
いとこなどの親戚 3千円~1万円 3千円~1万円 3千円~1万円 3千円~1万円 5千円~1万円
友人・先生・仕事関係者など 3千円~1万円 3千円~1万円 3千円~1万円 3千円~1万円 3千円~1万円

初七日は、葬儀と一緒に行うこともあります。その場合の初七日の相場は、葬儀の半分程度が一般的といわれています。

香典で避けるべき金額

香典で避けるべき金額は、主に「偶数」「4」「9」の3つです。 それぞれ、なぜ香典で避けるべき金額なのでしょうか。以下で詳しく説明していきます。

偶数を香典で避けるべき理由は、割り切れる数だからです。「割り切れる数」ということから、「故人とこの世のつながりが切れてしまう」ということを連想させるため、縁起が悪いといわれているのです。

また、4や9を香典で避けるべき理由は、「死苦」という縁起の悪いことばを連想させるためです。

このように、昔からのしきたりが存在していますが、それに縛られることなく柔軟に考える人も増えてきています。しかし、受け取る人によっては不快になってしまう方も中にはいます。そのため、香典で避けるべき金額はきちんと避けておいた方が得策でしょう。

そもそも法事とはなに?

法事とは、葬式の後に行われる仏教行事のことをいいます。葬儀とは違って、親族や故人との関係が深かった人のみで行われるのが特徴です。

また、宗派にもよりますが、多くの仏教では死後七日から故人の生前の行いに対しての裁判が始まります。そのため法事では、裁判の最終結果がでる四十九日までに、遺族でできるだけ徳を積んで故人が極楽浄土に行けるようにするという考え方があります。

法事とは、故人の冥福を祈る行事ともいえるでしょう。

「香典」「お布施」とは

香典は、故人の霊前に供えるもののことをいい、花や線香の代わりという意味があります。また、現代では「お供えものを購入するお金に使って欲しい」という意味も含んでいます。

お布施は、お経を読んでいただいたお礼に、お坊さんに感謝の気持ちをお金で表して返すものです。お布施は気持ちで返すものですので、金額に決まりはありません。ただし、よく分からない場合は直接聞いてみるとよいでしょう。

それでは、「香典」と「お布施」、この2つの違いはなんでしょうか。香典は「故人の霊前に供えるお金」であるのに対して、お布施は「お坊さんにお経を読んでいただいたお礼に包むお金」です。そのため、それぞれ渡す人と目的が違います。今回は、香典について見ていきましょう。

香典の用意の仕方

香典を用意しようとしても、なかなか人生にこのような機会は少ないため、戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。そこで、香典の用意の仕方を、香典袋の選び方、香典袋の書き方に分けて説明していきます。

この記事を参考に、香典の用意の仕方を理解し、スムーズに用意できるようにしましょう。

香典袋の選び方

香典袋は、宗教や金額に合わせたものを選ぶ必要があります。

まずは、宗教に合わせた選び方から紹介します。相手の宗教が分からないときは、宗教を問わない「無地の香典袋」を選ぶようにしましょう。そして、相手の宗教が分かるときは、それぞれに合ったものを選びます。仏教のときは「蓮の花が描かれている香典袋」を選ぶと良いでしょう。

香典袋を金額に合わせて選ぶ場合、中に入れるお金が多くなればなるほど香典袋も高級感のあるものにしていく必要があります。一般的には、1万円以上を渡す場合は本物の水引をかけたものを選びます。

具体的に金額を分けてみると、1万円以下なら「水引が印刷されたもの」、1万円~2万円ならば「白黒の水引(本物)をかけたもの」、3万円~5万円ならば「高級和紙に銀の水引(本物)をかけたもの」、10万円以上ならば「装飾が高級感のあるもの」を選ぶと良いでしょう。

香典袋の書き方

まずは、水引の上に書く表書きの書き方についてです。これは、宗教によって違うため書き分ける必要があります。ここでは、「仏教」「浄土真宗」「神道」の3つに分けて説明していきます。

仏教の場合

四十九日より前は「御霊前」、四十九日より後は「御仏前」と書きます。しかし、四十九日より前はなぜ霊になっているのか気になる人もいるのではないでしょうか。これは、四十九日より前はまだ生前の行いの裁判が行われており、故人がまだ仏に変わっていないためです。

浄土真宗の場合

四十九日より前でも「御仏前」と書きます。これは浄土真宗では、亡くなった後すぐに仏になると考えられているためです。しかし、浄土真宗も仏教の中の一つであるため、間違えて「御霊前」を使ってしまう人も多いようです。後から気づいた場合は遺族に知らなかったということを伝えて、弔う気持ちはあることをしっかりと伝えましょう。

神道の場合

御神前」「御玉串料」「御榊料」という神道特有の書き方をします。また、これに加え「御霊前」も使うことができます。
名前を書くときは、薄墨の筆や筆ペンを使います。書き方については、「本人の場合」「代理の場合」「連名の場合」によって違います。本人の場合はシンプルで、水引の下に自分の名前を書くだけです。

妻が夫の代理で香典袋を渡すときは、夫の名前の左下に「内」と小さく書きます。また、会社の上司の代理で渡す場合は、会社名と上司の名前の左下に「代」と小さく書きます。

連名をすることは可能ですが、多くても3名までしか書くことはできません。それ以上書きたいという場合は、一人の名前を書いてその左に「外一同」と書きます。また、会社などの団体の場合は、「○○会社 ○○部一同」と書きます。

最後に中袋の書き方ですが、表に金額を、裏に住所と名前を書きます。また、金額を書くときには注意点があります。それは一、二、三という漢数字を使わないことです。漢数字を使う場合は、旧字体の壱、弐、参という文字を使いましょう

袱紗について

袱紗にお金を包んで持っていくのには、お金を送るときの心遣いを表す意味があります。また、香典袋が汚れたり、破けたりしないようにするといった実用的な意味も持っています。

そんな袱紗ですが、弔事ではどのような色を持っていけばいいのでしょうか。袱紗はカラーのバリエーションが豊富ですが、弔事では寒色系を使います。例として挙げると、紺、深緑、うぐいす、グレー、紫といったところです。紫は慶事でも弔事でもどちらでも使えますので、1枚用意するなら紫を選ぶのが良いでしょう。

法事では親族へ思いやりを持ち、マナーを守ろう

法事では、服装やみだしなみをしっかりとすることにより、親族へ思いやりを示すことができます。ただし、どのような服装やみだしなみをすればいいのか、どれがNGになるのか分からない人も多いのではないでしょうか。

法事は普段あまり経験しないものですので無理もありませんが、事前に調べて対策をすることはできます。以下で服装やみだしなみについて説明していきますので、参考にしてください。

服装

法事では暗めの色の、落ち着いた雰囲気の服装を心がけるのが基本的なマナーです。また、初七日から三回忌にかけては、身内などの親しい者同士であっても喪服で参列するのがマナーです。

しかし、案内状に「平服で」と書かれている場合もあります。その場合は、喪服以外の落ち着いた無難な色の服装で参列します。

みだしなみ

法事のときは、みだしなみを控えめにする必要があります。そのため、髪型も派手な髪飾りなどをせずにシンプルにします。

また、多くの方が「ネイルはNG」というイメージを持たれていることと思います。結論からいえば、ネイルは「絶対にだめ」という訳ではありません。しかし、基本的に三回忌までは控えたほうが良いでしょう。

ただし、急な法事で対処できないという場合もあるかと思います。その場合は、上から無難な色のネイルを上塗りしたり、絆創膏を爪につけたりして隠すようにしましょう。

お悔やみの言葉

お悔みの言葉でどのようなことを話せば良いのか迷う方もいると思います。そこで、例文をご紹介します。以下を参考に、ご遺族にお悔やみの気持ちを伝えましょう。

四十九日前
「 謹んでお悔み申し上げます。ご生前はとてもお世話になり感謝しています。心よりご冥福をお祈りいたします」

四十九日後
「謹んでお悔み申し上げます。また、心よりご冥福をお祈りいたします」

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まとめ

いかがでしたでしょうか。本記事では、香典の相場は続柄や法事の種類によって違うということを中心に、法事のさまざまなマナーを紹介してきました。

親族に弔う気持ちを伝えるためにも、これらのマナーは大切です。また、お互いが気持ちよく法事を行えるよう、思いやりを持って式に参列しましょう。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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