追善供養とは何か?浄土真宗では追善供養はしない?
供養

作成日:2021年05月13日  更新日:2021年07月15日

追善供養とは何か?浄土真宗では追善供養はしない?

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追善供養はあまり聞きなじみのない言葉かもしれません。法話の中でもよく登場する「追善供養」とは、故人の冥福を祈って善を積むことです。しかし、故人を想って追善供養するには何をするべきか分からないという方は多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、追善供養とは何か、考え方や方法について紹介します。追善供養の意味合いを知ることで、故人のために何ができるのかが分かるようになるでしょう。宗派別の考え方についても触れている内容です。

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【もくじ】
追善供養とは何か?
追善供養をする方法
追善供養とともに知りたい「回向(えこう)」とは
浄土真宗では追善供養はしない?
まとめ

追善供養とは何か?

追善供養とは、大切な人を亡くした者がその人の魂の冥福を祈って「善い行い」をすることです。例えばお墓参りや年忌法要といった故人に対しての行動も追善供養のひとつといえるでしょう。

追善供養は「回向」という考え方とも通じており、仏教において故人を想っての行いは回りまわって自分の善行として返ってくるという考え方があります。

追善供養をする方法

追善供養をする方法は、難しいものばかりではありません。数年に一度執り行う年忌法要のような大きなイベントから毎日の仏壇への給仕まで、さまざまあります。ここでは、代表的な追善供養の方法を確認しましょう。

中陰法要

中陰法要とは、亡くなった日から7日ごとに訪れる審判の日に合わせて遺された者が執り行う法要です。初七日・二七日・三七日……七七日と続きます。七七日(四十九日)は、故人の魂の次の行き先を決める最終審判の日であり、この日をもって成仏するという考え方が仏教では主流です。

中陰法要は故人の魂が少しでも良い扱いを受けるために遺族や親族が祈りをささげます。現在では、二七日や三七日などで法要を営むことは少なく、初七日法要のあとは四十九日法要を僧侶に読経を依頼して執り行うケースがほとんどです。

年忌法要

故人の亡くなった日(忌日)に合わせて執り行われる法要で、毎年行われるものではありません。年忌法要のタイミングは以下の通りです。

一周忌(亡くなってから1年)
三回忌(亡くなってから2年)
七回忌(亡くなってから6年)
十三回忌(亡くなってから12年)
十七回忌(亡くなってから16年)
二十三回忌(亡くなってから22年)
二十七回忌(亡くなってから26年)
三十三回忌(亡くなってから32年)
五十回忌(亡くなって49年)

三十三回忌を弔い上げとして、年忌法要を終えることが多いでしょう。近年では年忌法要の簡略化が進んでいます。一周忌から三回忌までは故人と関係の深い方も招く場合がありますが、七回忌以降は親族だけで行うという場合がほとんどです。

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お墓参り

お墓参りも追善供養のひとつです。お墓の掃除をして花を生けるだけでも十分でしょう。お盆やお彼岸でのお墓参りだけでなく、時間があるときに立ち寄るという行為も立派な追善供養です。年に何度かは顔を見せに行くようにすると故人やご先祖も喜び、善行へとつながるでしょう。

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日々の仏壇への給仕

仏壇には毎朝、新しい水とご飯を供えて線香を立てます。こうした日々の給仕も追善供養のひとつです。読経を唱え、故人のことを想って祈るという行為は追善供養そのものといえるでしょう。

菩薩行

菩提寺の清掃作業に参加する、檀家として菩提寺主催のイベントを手伝うといったボランティア行為も追善供養になります。行為だけでなく、イベントに対して寄付をすることも善行といえるでしょう。

また、日ごろの「善い行い」も追善供養になるという考え方もあります。困っている人の助けになるといったことは、故人を想ってする善行と同様、回りまわって自分に戻ってくるという仏教の教えに共通する行為という捉え方です。

追善供養とともに知りたい「回向(えこう)」とは

追善供養とともによく聞く言葉に「回向」という言葉があります。回向も仏教の言葉のひとつですが、追善供養の考え方と違いはあるのでしょうか。ここでは、回向について詳しく解説しましょう。追善供養との関連性を踏まえて覚えておきましょう。

積んだ善を回し向けること

「回向」とは、読んで字のごとく自分で積んできた「善い行い」を他の人のために回し向けることをいいます。追善供養は故人に向けた善行ですが、回向はもっと広義と捉えるとよいでしょう。追善供養のことを追善回向という場合もあります。

つまり、追善供養は故人を他者と捉えて自分の善行(功徳)を回し向けることで供養することということです。

回向では何をするか

一部の寺院では年忌法要などの追善供養を回向と呼ぶこともあります。本来は他者に対して功徳を回し向けることですが、現在では故人の成仏や冥福を祈って供養することを指すことが一般的です。

回向でも追善供養と同様に法要を営んだり、お墓参りをしたりすることを指すと考えてよいでしょう。追善供養より、いっそう「他者へ向けた善行が自分に返ってくる」という考えが強いという見方もできます。

浄土真宗では追善供養はしない?

仏教でも宗派によって考え方はさまざまで、追善供養の考え方を持たない宗派もあります。ここでは日本で多数派の浄土真宗においての追善供養の考え方を見てみましょう。「死即往生」という言葉が考え方の決め手となります。

故人のために祈ることはない

浄土真宗では、亡くなるとその身のまま浄土に救われ仏になるといわれています。「死即往生」という考え方で、すでに救われている身であるために遺族は故人の成仏のために祈る必要がありません。

阿弥陀仏の導きで成仏できるという浄土真宗の考え方は、自らの行いで成仏するという他の仏教宗派との考えと異なります。このため、浄土真宗では故人が良い裁きを受けるために追善(回向)する必要はありません。追善供養という考えそのものがない、と捉えてよいでしょう。

浄土真宗でも法要を執り行うのはなぜか

追善供養はしないものの、浄土真宗でも四十九日法要などの法要は執り行います。浄土真宗での法要は追善供養としての意味合いではなく、成仏に導いてくれる阿弥陀仏への信心をささげるためのものです。

タイミングは他の宗派と同じものの、法要での読経は自身の信心のため、阿弥陀仏への感謝を伝えるためと考えるとよいでしょう。

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まとめ

追善供養を行うことは故人の供養のお手伝いになるといわれています。追善供養の方法は、年忌法要などの大規模なものから、お墓参りや仏壇へのお線香など日常的にできるものまでさまざまです。日ごろから故人に思いをはせて供養することが善行につながり、いずれ「善」は自分に返ってくるという仏教の教えをよく理解しておくと法要への参列も有意義になるでしょう。

しかし、漠然と善行といってもどのようにするのが故人への最善の行いになるか迷うこともあるかもしれません。故人への思いが募り、法要のあり方やお墓の扱いなどに迷いが生じたら、一度小さなお葬式へご相談ください。24時間常駐の専任スタッフが、皆様の心に寄り添ったアドバイスをいたします。

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