開眼法要のお布施の目安とは?当日の流れや注意すべきマナーなども解説

開眼法要のお布施の目安とは?当日の流れや注意すべきマナーなども解説

お墓が建つタイミングで執り行われる開眼法要では、お布施としてどれくらいの額を目安にして僧侶に渡せばよいのか迷うものでしょう。お布施の額についてははっきりと伝えられないパターンが多いため、開眼法要の際には渡し方のマナーも含めて困ってしまうことがしばしばあります。

そこでこの記事では、開眼法要とは何かという基礎を押さえつつ、お布施を渡すときのマナーや金額の目安、当日の流れなどについて解説します。

お寺とお付き合いの無い方が法事の費用を抑えるのに役立つ、お坊さん手配のサービスもおこなっています。ぜひ参考にしてください。

こんな人におすすめ

開眼法要の基礎知識を知りたい方

開眼法要でお布施を渡すときのマナーを知りたい方

開眼法要のお布施・金額の目安を知りたい方

このままWEBで調べたい方
小さなお葬式についてもっと知る
このままWEBで調べたい方小さなお葬式についてもっと知る
事前準備をすすめたい方 喪主が必ず読む本プレゼント 資料請求する(無料)
事前準備をすすめたい方喪主が必ず読む本プレゼント!無料でお届けいたします。資料請求する
法事・法要の寺院手配|法事・法要なら「てらくる」
法事・法要の寺院手配|法事・法要なら「てらくる」

開眼法要の基礎知識

身内が亡くなってお墓を新たに建てるとなった際には、開眼法要(かいげんほうよう)と呼ばれる儀式を行います。地域や宗派によってさまざまな考え方がありますが、一般的に仏教では、お墓を建てたあとにはその墓石に魂を入れる儀式を執り行う必要があります。これを開眼法要、あるいは開眼供養(かいげんくよう)といいます。

当日の流れや内容についての詳細は後述しますが、開眼法要では僧侶に読経してもらうのが一般的です。そのためお布施も必要となります。

開眼法要・開眼供養を行う背景

開眼法要が一般的に必要になった背景には、お墓ではなく仏像を作るときの行程が関係しているとされています。昔から仏像を完成させる際には仏像に眼を書き込むことで、正式に仏像が完成したとみなしていました。すなわち、眼を書き込むことで仏像に魂が宿ることになります。

このような風習から影響を受け、お墓を完成させる最後の儀式として、開眼法要が執り行われるようになりました。そのままの状態では墓石はただの石のままなので、亡くなった人を供養するものにはあたらないとされています。

開眼法要を行う当日の流れ・手順

ここでは、開眼法要の流れや手順を解説します。初めて開眼法要を執り行う際には、以下の流れを意識して用意を進めるようにしましょう。

1. お墓を整える
2. お寺で読経してもらう
3. 参列者全員でお墓に移動する
4. 僧侶に読経してもらう
5. 順々にお焼香をする
6. 会場へ移動し会食する

お墓の開眼法要では、法要のお墓をきれいに整えます。このとき墓石は白い布を巻いた状態にし、のちに墓前で僧侶に読経してもらったときに布を取る流れになります。

開眼法要を執り行うときに前もって準備すること

お墓の開眼法要が必要になった場合は、準備することがあります。差し迫った状態で慌てないためにも、以下のことは必ず事前にチェックしておきましょう。

開眼法要の施主を決める

一般的に、お墓の所有者が施主となる場合が多いでしょう。故人の葬儀で喪主を務めた人が施主になる場合が多いようです。

施主は、儀式の準備から当日の挨拶までを主に担当します。つまり、開眼法要を執り行ううえでの責任者にあたります。

お墓を整える

完成した墓石に魂を入れるため、まずはその準備としてお墓を清潔な状態に整える必要があります。一通り掃除を済ませてお墓全体をきれいにしたら、お供え物・祭壇などの手配も行いましょう。

ちなみに地域の風習次第では、自分たちのお墓だけでなく、両隣のお墓にもお供えをする場合もあるようです。その他独自の習わしがある場合は、親族に必要に応じて相談しましょう。

僧侶へ連絡し日程調整を行う

開眼法要では僧侶の読経が欠かせないため、事前に連絡したうえで日程調整を行う必要があります。予定通りの日程に僧侶が来られない場合もあるため、1ヶ月前をめどに、できるだけ時間にゆとりを持って打ち合わせを進めましょう。

菩提寺がなく僧侶を呼ぶのにあたってどうすればよいのかわからない場合は、葬儀社や石材店などに相談することをおすすめします。

参列者を決め日程を連絡する

続いて開眼法要に来てもらう人を決めていきます。一般的に、開眼法要の参列者となる人は家族や親せき、亡くなった人にとって近しい友人などが挙げられますが、葬儀とは異なるためそこまで多くの人を呼ぶ必要はありません。

そして参列者が決まったら、案内状を送ったり電話で連絡したりして、開眼法要の日程を知らせます。場合によっては納骨式をあわせて済ませることもあるため、その場合はその旨もしっかりと伝えておきましょう。

会食の会場に予約を入れる

開眼法要では最後に会食をすることで儀式を締めくくるため、事前の手配では会場の予約を入れておく必要があります。会場は、墓地内に飲食できる施設があればその施設、もしくはホテル、近隣にある料亭などが一般的です。

墓地のすぐそばに飲食できる施設がない場合は、会食の会場へ向かうための車両もあわせて手配しておく必要があります。タクシーやバスなどの予約が必要になってくるでしょう。

引き出物を決めて手配する

会食後は参列していただいた返礼品として、参列者に引き出物を渡します。そのため開眼法要の際には引き出物の準備も忘れないようにしましょう。葬儀社に相談して引き出物の候補を決めておくと、スムーズに手配できるでしょう。

僧侶に渡すお布施を準備しておく

事前に開眼法要の用意を進める際には、僧侶に渡すお布施もしっかりと用意しておく必要があります。お布施については金額の目安に迷うことも多いため、前もって確認しておくことが大切です。お布施の金額の目安や渡す際のマナーについては、別の項目で詳しく解説しています。

開眼法要の適したタイミングの考え方

宗派や地域ごとの考え方にもよりますが、開眼法要に適した時期は明確にきめられてはいません。とはいえ、お墓を建ててそのお墓に魂を入れる儀式にあたるため、新しくお墓を建てたときや改葬で古いお墓から新しいお墓にしたときに行う形で問題ないでしょう。

一般的には、納骨をするタイミングにあわせてお墓の開眼法要をするケースが多く見られます。いずれも墓前で行う儀式になるため、まとめて行うことで参列者にとっても都合をつけやすくなります。

開眼法要にお布施は必要?金額の目安とは

開眼法要では読経の際に僧侶に来てもらう必要があるため、気持ちとしてお布施を渡すことが一般的です。お布施は読経の代金ではなく、お世話になった感謝の気持ちを示すものとして渡します。

しかし気持ちとして渡すとなると、金額はどれくらいがよいのかわからず困ってしまう方も多いでしょう。ここからは、開眼法要におけるお布施の金額目安を解説します。

開眼法要のお布施の金額目安

開眼法要を執り行う場合、施主から僧侶へ渡すお布施はおおよそ3万円~5万円が目安になります。金額に悩んだ際は、3万円~5万円に収まる範囲でお布施を包むとよいでしょう。

ただし、開眼法要では納骨式もあわせて行う場合が多いため、その場合は5万円~10万円ほどの金額を目安にしておくのが望ましいでしょう。

さらに、遠方から来てもらわなければならない場合は、お布施にあわせてお車代も渡す必要があります。これはいわば交通費にあたり、1万円~2万円がおおよその目安といえるでしょう。

渡すべき金額に迷ったときは

お布施の金額はあくまで目安なので、地域や親族ならではの考え方や文化が反映されることも少なくありません。

そのため金額の目安を把握できないときは、僧侶に連絡して日程の打ち合わせをする際に、直接「お布施はいかほどご用意すればよいのか」「皆さんはどれくらいご用意されているのか」といったように聞いてみるのもありでしょう。目安を教えてくれることがあります。

その他親族が教えてくれる場合もあるため、周りと相談して決めることも大切です。

開眼法要でお布施を渡すときのマナー

用意したお布施は開眼法要の際にどのように渡すべきなのでしょうか。ここからは、開眼法要でお布施を渡すときのマナーについて解説します。

渡すタイミングの考え方

開眼法要を含む一般的な法要では、僧侶と最初に挨拶を交わす際にお布施を渡すことが通例です。開眼法要でお寺や施設内に集まった際には、僧侶とも対面して「本日はよろしくお願いいたします」と挨拶をする流れになるため、その際にあわせてお布施も渡すようにしましょう。

また、タイミングが合わずどうしても最初の挨拶を済ませる際にお布施を渡せなかった場合は、開眼法要が終了するタイミングでお世話になったお礼を伝えつつ、お布施を渡す形でも問題ありません。大事なのは、僧侶に失礼がないようにすることです。

渡し方のマナー

お布施は現金のまま渡すことは控えましょう。適切なマナーとしては、袱紗に包んだ状態で持ち運び、渡す際に袱紗から出して袱紗の上にお布施を乗せる形で渡しましょう。

お布施袋は奉書紙と呼ばれる和紙のもので用意するのが伝統的とされていますが、用意が難しい場合は無地の白封筒をお布施袋として準備します。そのうえで表書きとして「お布施(御布施)」と記載しましょう。

包むお札はなるべく新札の方がよいとされていますが、新札を包むと「家族が亡くなることが前からわかっていて、準備を整えていた」という考え方もあります。実際に、香典ではこの考え方により、新札は一般的にNGにあたるのが特徴です。しかし、お布施については香典ほど明確にきまりがあるわけではないため、新札かどうかはそこまでこだわる必要はありません

「喪主が必ず読む本」無料プレゼント中

「小さなお葬式」では、無料の資料をご請求いただいた方全員に「喪主が必ず読む本」をプレゼントいたします。

病院から危篤の連絡がきたときの対応方法や、親族が亡くなったときにやるべきこと、葬儀でのあいさつ文例など、喪主を務めるのが初めてという方にも役立つ情報が満載です。

いざというときの事前準備にぜひご活用ください。

喪主が必ず読む本

全員に「喪主が必ず読む本」プレゼント 無料資料請求はこちら

「小さなお葬式」で葬儀場・斎場をさがす

小さなお葬式は全国4,000ヶ所以上の葬儀場と提携しており、葬儀の規模や施設の設備などお近くの地域でご希望に応じた葬儀場をお選びいただけます。

まとめ

開眼法要は、お墓が完成したタイミングや改葬のタイミングなどで必要とされる儀式です。新しい墓石には魂を入れる必要があるため、納骨式と時期を合わせて行うことがおすすめです。

小さなお葬式では、ご相談いただいた方を総合的にサポートしています。開眼法要の進め方やお布施の金額目安についてのご相談も承っております。開眼法要について不安や疑問に感じる点があれば、小さなお葬式へお気軽にお問い合わせください。
法事・法要の寺院手配|法事・法要なら「てらくる」法事・法要の寺院手配|法事・法要なら「てらくる」

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
運営会社についてはこちら

このままWEBで調べたい方
小さなお葬式についてもっと知る
このままWEBで調べたい方小さなお葬式についてもっと知る
事前準備をすすめたい方 喪主が必ず読む本プレゼント 資料請求する(無料)
事前準備をすすめたい方喪主が必ず読む本プレゼント!無料でお届けいたします。資料請求する
小さなお葬式LINE公式アカウント
小さなお葬式LINE公式アカウント

この記事をシェアする

  • twitter
  • facebook
  • line