法事の案内が届いたものの、遠方であることを理由に欠席したいと考える方もいるのではないでしょうか。しかし、法事は故人を供養する重要な行事です。「欠席すると、相手に対して失礼にあたるのでは?」と危惧される方もいるかもしれません。この記事では、法事を欠席するときの手段や注意点について解説します。
<この記事の要点>
・遠方であったり、やむを得ない理由、体調不良といった事情があれば欠席しても構わない
・欠席の場合は、理由と欠席することに対してのお詫びを手紙や電話で連絡する
・御仏前は欠席する場合でも渡し、遠方は郵送、近隣であれば手渡しする
こんな人におすすめ
法事の開催場所が遠方で欠席したい方
慶事と弔事が重なってしまった方
法事を欠席する際の連絡方法を知りたい方
法事の会場が遠方の場合、交通費や宿泊費を自己負担すべきか疑問に思う方もいるでしょう。葬儀では参列者に対して交通費や宿泊費を支給するケースは少なく、参列者が自己負担する必要があります。
一方、法事は負担してもらえる場合があります。葬儀は参列者が自主的に出向くもので、法事は喪主が招待するものであることが理由です。ただし、あくまでも強制ではないことは理解しておきましょう。
法事の案内状が届いたものの、用事と重なっていたり遠方で営まれたりといった事情で、欠席せざるを得ないこともあるでしょう。
外せない用事ややむを得ない理由、妊娠中や体調不良といった事情があれば、法事を欠席しても差し支えありません。ただし、同時期に慶事がある場合は、弔事を優先するのがマナーです。結婚式のような慶事と法事といった弔事が重なったときは、弔事のほうが優先順位は高いことを知っておきましょう。
結婚する方との関係性が深く、どうしても祝いたいときは、別日に弔問したりお悔やみを述べたりと何らかの形で対応することをおすすめします。勝手に慶事を優先すると、あとでトラブルに発展する場合もあるため注意しましょう。
法事を欠席したいと考える理由はひとつではないでしょう。欠席の理由は人それぞれです。ここからは法事を欠席する理由について解説します。
法事に出席すると、必然的に親族の方々と顔を合わせます。過去に親族間でトラブルがあり、関係が悪化しているのであれば、できれば顔を合わせたくないと考える方もいるでしょう。
そのような状況で法事の場に出向くと、関係がより悪化するだけでなく、周囲の方々まで不快な思いをしたり気を遣ったりしなければなりません。出席することで関係が回復するわけではないため、欠席する理由になり得ます。
法事に出席する際は、御仏前やお供え物を持参する場合があります。御仏前の目安は1万円~3万円で、決して安くはないでしょう。さらに、会場が遠方となると、さらに交通費や宿泊費もかかります。
いずれも経済的に余裕がない方にとっては大きな負担になります。そのため、法事に出席することで日常生活に支障が出るのであれば、無理に出席する必要はありません。
法事を執り行う会場が遠方だと移動が大変なので、出席したいという意思があっても難しい場合も考えられます。例えば、新幹線や飛行機を利用する必要があったり、車を何時間も運転しなければならなかったりすると、会場に向かうだけで疲れてしまうでしょう。亡くなった方との関係性が近くないのであれば、無理に出席しなくても問題ありません。
現代では法事のような行事が簡略化されていることもあり、法事の役割や重要性を知らない方も多いでしょう。法事に出席する必要性に疑問を持つ方もいるかもしれません。そのため、法事を欠席したいと考える方もいます。
とはいえ、法事は亡くなった方だけでなく、出席者のために執り行われる行事でもあります。その点も考慮したうえで出席するかどうかを決めるとよいでしょう。
何らかの事情でやむを得ず欠席する場合、手紙を用いて連絡することが最も適しているといわれています。ただし、手紙だと手間や費用だけでなく時間もかかるため、電話やメールでも差し支えありません。いずれの方法でも、都合がつかないとわかった時点で早めに連絡しましょう。
法事を欠席する際にはいくつかの注意点が存在します。ただ連絡するだけでは、相手に不快な思いをさせてしまうかもしれません。ここからは法事を欠席する際の注意点について解説します。
法事を欠席する際は、欠席する理由と欠席することに対するお詫びを述べることが重要です。ただ一言「欠席します」と伝えるだけでは相手も納得できず、不快にさせる恐れがあるからです。
法事の案内状には、欠席か出席か印を付ける箇所があることが大半です。欠席するのであれば、欠席に印を付けるだけでなく、欠席する理由とお詫びを忘れずに記入しましょう。長々と書くとスペースが足りなくなるため、短い文章で簡潔に述べることをおすすめします。
法事に欠席しても、基本的に御仏前は渡しましょう。御仏前の金額の目安は1万円~3万円程度で、亡くなった方との関係性が濃いほど高くなります。「御仏前」と表書きにある袋に包んで渡すのがマナーです。
喪主の家が近所であれば、当日までに直接渡しに伺うとよいでしょう。その際にもきちんとお詫びを伝えます。また、欠席に加えて御仏前のみを渡してしまうと相手に対して失礼にあたることもあります。そのため、手土産を持参するとよいでしょう。手土産の金額にきまりはありませんが、高価すぎず安価すぎない日持ちのするものを選びましょう。
喪主の自宅が遠方の場合、御仏前を直接渡せないため、現金書留で郵送しましょう。通常の大きさの袋に金銭を入れると現金書留の封筒に入らないことがあるため、小さめの袋に入れます。お詫びの言葉を便箋に記して、同封するとよいでしょう。
ただし、長々と書く必要はありません。法事に招いていただいたことに対する感謝、法事を欠席することに対するお詫び、亡くなった方のご冥福を祈る言葉、後日弔問するという報告を記せば十分です。
また、花は相手に迷惑がかかる恐れがあるため、贈るのは控えたほうががよいでしょう。何か贈りたいのであれば、菓子折りがおすすめです。菓子折りは長い間手元に残ることが少なく、処分が簡単で贈り物に向いています。
お供え物を郵送で送る際は、掛け紙(のし紙)の選び方に注意しましょう。のし紙はおめでたい行事でも用いるため、弔事との使い分けが大切です。のし紙は、紅白の水引が印刷されています。
一方で、弔事ではのし紙ではなく、結び切りの黒白の水引が印刷された掛け紙を用いましょう。表書きは「御供」または「御仏前」と印刷されているものを選びます。また、郵送中にのし紙が破れないように、掛け紙の上から包装紙で包む「内のし」という包み方がおすすめです。
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「その日は都合が悪い」「会場が遠方で行けない」といった理由があれば、法事を欠席しても問題ありません。ただし、喪主に理由をきちんと伝えることが大切です。理由もなく欠席したり連絡しなかったりすると、相手が不快に感じるでしょう。欠席する際は、御仏前とともにお詫びの手紙を送ることをおすすめします。
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