盆ちょうちんの飾り方や選び方とは?用意する前に知っておきたい基礎知識

盆ちょうちんの飾り方や選び方とは?用意する前に知っておきたい基礎知識

「盆ちょうちん」とは、先祖の霊がお盆の期間に迷わずに帰ってこられるように飾るちょうちんのことです。心を込めた供養がしたいけれど、どのようにちょうちんを飾ればいいのか分からない方もいるかもしれません。

この記事では、盆ちょうちんの飾り方や選び方をはじめ、飾るタイミングについて解説します。盆ちょうちんの種類や、住宅事情に応じた処分の方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

お寺とお付き合いの無い方に向けて、お坊さん手配の便利なサービスも紹介しています。

こんな人におすすめ

盆ちょうちんを飾る理由を知りたい方

盆ちょうちんの種類を知りたい方

新盆に飾る盆ちょうちんについて知りたい方

このままWEBで調べたい方
小さなお葬式についてもっと知る
このままWEBで調べたい方小さなお葬式についてもっと知る
事前準備をすすめたい方 喪主が必ず読む本プレゼント 資料請求する(無料)
事前準備をすすめたい方喪主が必ず読む本プレゼント!無料でお届けいたします。資料請求する
法事・法要の寺院手配|法事・法要なら「てらくる」
法事・法要の寺院手配|法事・法要なら「てらくる」

盆ちょうちんを用意する前に知っておきたい基礎知識

盆ちょうちんは何のために飾るのか、飾るタイミングや場所など購入する前に知っておきたい基礎知識を紹介します。

飾る理由

盆ちょうちんは、先祖の霊が迷わずに帰ってこられるように、目印となる「迎え火」の代わりとして用意します。鎌倉時代頃から行われるようになった風習で、先祖に感謝の気持ちを伝えて賑やかにお迎えするという意図もあります。

飾るタイミング

お盆には、7月中旬に行われる新盆(7月盆)8月中旬に行われる旧盆(8月盆)があります。多くの地域では旧盆をお盆期間としていることが一般的で、新盆を採用しているのは東京都を中心とした一部の地域のみです。

盆ちょうちんは、お盆の迎え火、送り火のタイミングに合わせて飾ります。故人が亡くなって四十九日が過ぎた後に初めて迎えるお盆である「初盆(はつぼん・ういぼん)」の場合は、お盆の月の初め頃からお盆が明ける頃まで飾ることが多いでしょう。
初盆の場合は絵柄の入っていない「白ちょうちん」を飾って、お盆明けに送り火で燃やすかお寺で供養してもらいましょう。初盆の白ちょうちんは故人1人につき1つなので、使いまわしはしないように注意が必要です。

7月の旧盆の場合は、8月初旬までちょうちんを飾ってもかまいません。新盆ではちょうちんを飾る期間が長いですが、それ以降はお盆初日である迎え盆から最終日である送り盆まで飾ります。

飾る場所

盆棚がある場合は、盆ちょうちんは盆棚の前に飾ります。盆棚がない場合は、仏壇の前にお供え物を置いてその脇に飾りましょう。盆ちょうちんは対で置くのが正式な方法なので、一対か二対にして飾ります

初盆法要のお坊さん手配初盆法要のお坊さん手配

盆ちょうちんの種類と特徴一覧

盆ちょうちんは、ちょうちんの中の空洞になっている「火袋」と呼ばれるところに灯りを灯します。火袋の素材によって、光が明るく見えたり柔らかく見えたりします。また、形状や模様によっても印象が異なるのでどれを選べばよいか迷う方も多いでしょう。

ここからは、代表的な盆ちょうちんの特徴について解説します。

下に設置するタイプ

火袋の下に脚がついていて床に置ける形状の盆ちょうちんをご紹介します。

大内行灯(おおうちあんどん)
木製の3本の脚がついている盆ちょうちんです。一般的な盆ちょうちんとして使われている種類で、家紋を入れることもできます。

回転行灯
点灯すると、火袋に付いた筒が回転する置き型の盆ちょうちんです。ちょうちんの絵柄が美しく浮かび上がり、幻想的な雰囲気を醸し出します。

吊るして設置するタイプ

玄関や門に飾る場合は、吊るして設置できる盆ちょうちんを用意するとよいでしょう。代表的な種類は以下を参考にしてください。

御所(ごしょ)ちょうちん
火袋部分が壺のような形になっている盆ちょうちんです。

御殿丸(ごてんまる)
ボールのように丸みのあるかわいらしい形状の盆ちょうちんです。

住吉ちょうちん
円筒形の細身で飾りやすい盆ちょうちんです。

盆ちょうちんは誰が用意するの?選ぶ際のポイント

たくさんの種類がある盆ちょうちんですが、誰が購入してどのようなものを選べばよいのでしょうか。

ここからは、盆ちょうちんの選び方や価格の目安を紹介します。

誰が用意しても問題はない

昔は、親戚や親しい友人が盆ちょうちんを購入して喪主家に贈るのがマナーでした。しかしながら、現在では住宅事情の変化によりお供えのスペースも限られているため、喪主自身が飾る部屋に合わせてちょうちんを選んで購入することが多い傾向にあります。

絵柄は好きなものを選ぶ

喪主自身が盆ちょうちんを用意する場合は、ちょうちんに家紋を入れることも珍しくありません。絵柄や形は、お供えする部屋の家具や雰囲気に馴染むもので故人の好みの柄を選ぶとよいでしょう。

喪主家ではない方が盆ちょうちんを贈る場合は、家紋入りのものを選ぶことは避けましょう。また、多くの方が盆ちょうちんを贈ってしまうと置き場所に困るため、一対ではなく1個だけを贈ることもあります。

価格の目安

盆ちょうちんの価格は千円程度のものから、数万円、数十万円、百万円程度まで金額の幅が広いのが特徴です。使用している素材や作りの精巧さにより価格は異なるため、予算を決めてから選ぶとよいでしょう。

盆ちょうちんを飾るときはここに注意!

新盆と新盆以降のお盆では、飾るちょうちんが異なるので注意しましょう。ちょうちんを飾る期間と灯りを点ける時間など、気をつけるポイントについても解説します。

新盆には白ちょうちんを用意する

新盆の場合は、絵柄や家紋の入ったちょうちんの他に「白ちょうちん」を用意します。白ちょうちんは対で用意する必要はなく、1個だけあれば大丈夫です。

ちょうちんは床置きのもの、吊るして設置するものどちらでも問題ありません。昔は、玄関や軒先にちょうちんを飾って故人の霊を迎える風習がありました。しかしながら、最近では住宅事情により窓際や玄関、仏壇の前に飾る家庭も増えています。

ちょうちんを飾る期間と灯す時間

基本的に盆ちょうちんはお盆の期間は飾り続けます。灯りについては、お盆の期間でも夜中は消すのが一般的です。しかし、地域や家のしきたりによっては夜中も灯し続けることもあります。対応方法が分からない場合は、風習をよく知る方に尋ねておくとよいでしょう。

夜間や強風時は火災に気をつける

ロウソクを使用してちょうちんに火を点ける際は、その場から離れないようにしましょう。急な強風や地震によって火災につながる恐れがあるので、周囲に子どもやペットを近づけないことも大切です。

最近では、電球式の盆ちょうちんも販売されています。ロウソク型の電池灯もあるので、安全面を考慮したい場合は親族に相談してみるとよいでしょう。
初盆法要のお坊さん手配初盆法要のお坊さん手配

盆ちょうちんの仕舞い方

ちょうちんには大きく分けてビニール製と和紙製があり、絵柄の入った盆ちょうちんは毎年使用できます。

ここからは、ちょうちんの素材別の仕舞い方をご紹介します。

ビニール製の場合

汚れがついていたら布などでやさしく拭き、組み立てた順番とは逆に部品を外して箱に仕舞いましょう。ビニール製の場合は、ちょうちんの表面にベビーパウダーをまぶしておくとビニール同士がくっついてしまうのを避けられます。

和紙製の場合

和紙は破れやすいので、汚れやホコリを落とす際は毛ばたきを使いましょう。部品を外したあとに箱に収納しますが、底には新聞紙を敷き、部品同士が傷つかないように細かい付属品はビニール袋に入れます。ビニールには通気性をよくするために穴を開けておくとよいでしょう。

盆ちょうちんの処分方法は?

新盆の際に使う白ちょうちんや古くなった盆ちょうちんを処分する際は、お焚き上げを行うのが一般的です。

ここからは、ちょうちんの処分の方法をご紹介します。

お焚き上げをする

昔は、送り火を終えたあとに自宅の庭でお焚き上げをしていました。しかしながら、現代の住宅環境でお焚き上げをすることは難しい場合も多いでしょう。その場合は、盆ちょうちんを塩でお清めしたあとに手を合わせて火袋の一部だけをお焚き上げして、そのほかの部品は各地方自治体の指示にしたがって処分します。火を使うのが難しい場合は、お清めだけでも問題ありません

お寺に確認してみる

菩提寺があるご家庭は、お寺に相談してもよいでしょう。各家庭に代わって境内にてお焚き上げをしてくれる場合もあります。

「喪主が必ず読む本」無料プレゼント中

「小さなお葬式」では、無料の資料をご請求いただいた方全員に「喪主が必ず読む本」をプレゼントいたします。

病院から危篤の連絡がきたときの対応方法や、親族が亡くなったときにやるべきこと、葬儀でのあいさつ文例など、喪主を務めるのが初めてという方にも役立つ情報が満載です。

いざというときの事前準備にぜひご活用ください。

喪主が必ず読む本

全員に「喪主が必ず読む本」プレゼント 無料資料請求はこちら

「小さなお葬式」で葬儀場・斎場をさがす

小さなお葬式は全国4,000ヶ所以上の葬儀場と提携しており、葬儀の規模や施設の設備などお近くの地域でご希望に応じた葬儀場をお選びいただけます。

まとめ

盆ちょうちんは、亡くなった大切な家族の霊をお迎えする際の目印となるものです。住宅事情を考慮しながら、自宅の雰囲気になじむ盆ちょうちんを選んでみてはいかがでしょうか。

小さなお葬式では、葬儀や法事にかかわるお悩みだけでなく、お盆の準備に関するお悩みについてもお答えします。お困りの際はお気軽にお問い合わせください。
法事・法要の寺院手配|法事・法要なら「てらくる」法事・法要の寺院手配|法事・法要なら「てらくる」

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
運営会社についてはこちら

このままWEBで調べたい方
小さなお葬式についてもっと知る
このままWEBで調べたい方小さなお葬式についてもっと知る
事前準備をすすめたい方 喪主が必ず読む本プレゼント 資料請求する(無料)
事前準備をすすめたい方喪主が必ず読む本プレゼント!無料でお届けいたします。資料請求する
小さなお葬式LINE公式アカウント
小さなお葬式LINE公式アカウント

この記事をシェアする

  • twitter
  • facebook
  • line