日本には、新築や開店などのタイミングで神棚を祀る習慣があります。神様が鎮座する神聖な場所であるため、正しい祀り方を知りたい方もいるのではないでしょうか。
この記事では、神棚に関するタブーな行為について紹介します。「神棚封じ」の方法についても解説するので、神棚についての基礎知識を深められるでしょう。
<この記事の要点>
・北向きや西向き、人が見下ろす位置や神棚の上下を人が行き来する場所への配置はタブー
・掃除を怠る、神棚に足を向けるなどの行為は失礼にあたるため、行わないように気を付ける
・神棚は掃除の行き届いた清潔感のある場所へ安置し、お札の取り扱いに配慮して祀る
こんな人におすすめ
神棚の意味を知りたい方
神棚を祀る場所にお困りの方
神棚のお供えについて知りたい方
まずは、神棚とはどのようなものかを知っておきましょう。ここからは、神棚の意味や仏壇との違いについて紹介します。
神棚とは、神道の神様が鎮座しているお宮と棚のことを指します。神棚を設置する習慣は、江戸時代に始まったといわれています。
神棚は家庭の守り神としての役割があり、人々は家内安全や子孫繁栄、商売繁盛といった願いを込めて設置します。
神棚と仏壇の違いは「誰を祀っているか」にあります。日本で多く信仰されている宗教は神道と仏教です。神棚には神道の神様を祀り、仏壇にはご先祖やご本尊を祀ります。
1. 北向きや西向きに配置する
2. 神棚の上下を人が行き来する場所
3. 人が見下ろす位置
4. 出入り口付近や階段の下
5. 仏壇と向かい合わせの場所
これから神棚を設置する方は、家のどこに神棚を置けばよいか迷うかもしれません。神棚には神様が祀られているため、失礼にならない場所を選ぶことが大切です。ここでは、神棚を設置する時に避けたい場所について紹介します。
神棚を配置する際は、正面が南側または東側に向くようにして、北や西向きに配置することは避けましょう。南は太陽が一番高くまで昇る方角です。太陽が昇ることは「運気が上がる」とされ、出世にもつながるといわれています。
また東は、朝日が昇る方角です。勢いのある縁起の良い方角とされているため、正面を東側にするのもよいでしょう。
神棚の上下の階を頻繁に人が行き来する場合、その場所に神棚を置くことは避けたほうがよいでしょう。神棚の上に人がいる状態は、神様に無礼な態度を取っていることになります。真上にトイレがある場所も、頻繁に神様の上に居座ることになるため控えましょう。頻繁に下を通る場所もタブーとされています。
部屋の一番上に神棚を設置できない場合は、神棚の天井に「天」「雲」「空」などと書いた紙を貼りましょう。
神棚は人の目線よりも上に祀るのが基本です。神様よりも上に人がいることは「神様を見下す」状態になるからです。
ただし、高すぎる場所に設置すると掃除やお供えがしにくくなるため、手入れしやすい高さを探して設置しましょう。
家の玄関や部屋のドア、階段の下なども神棚を飾る場所としてふさわしくありません。神様は人が集まる場所に祀るべきですが、騒がしすぎるのもよくありません。せわしない状態が続く場所に配置することも控えましょう。
神棚と仏壇を向かい合わせに配置することは避けましょう。それは、どちらかを向いてお祈りしたときに片方に背を向けることになるためです。
本来、仏壇がある部屋に神棚を設置することも避けたほうがよいとされています。ただし、部屋数の関係で同じ部屋に配置しなければならないときは、仏壇と神棚が向かい合わせにならないように工夫するとよいでしょう。
1. 掃除を怠る
2. 長期間お参りをしない
3. 祭祀と関係のないものを置く
4. 神棚に足を向ける
家に神棚を設置したら、それで終わりではありません。日頃の行いこそが大切であり、どのように神棚を扱えばよいのか理解しておく必要があります。ここからは、神棚にしてはいけない行為について紹介します。
神様は清潔な場所に祀る必要があります。神棚を設置したあとはこまめに掃除をするようにしましょう。神様を不潔な場所に安置することは失礼な行為となるため、神聖な場所であることを心に留めて、丁寧に神棚を扱いましょう。
神様が鎮座している神棚には日常的に手を合わせましょう。長い間お参りをしなかったりお供えを置いたままにしたりすると、災いをもたらす可能性もあるといわれています。
家族で毎日お参りやお供えする習慣を持つことで神様にも思いが伝わり、家族を温かく見守ってくれることでしょう。
神棚に宝くじなど祭祀と関係のないものを置くことは控えましょう。風水の視点からも、運気を逃がしてしまう行為といわれています。
神棚は、米や塩、水をお供えして神様に感謝を伝える場所です。「当選するように」と宝くじを置くのは「お願い」にあたるため、避けましょう。
神棚に足を向けることは、神様に足を向けることと同じです。とても失礼な行為で、災いをもたらす可能性もあります。
リビングに神棚を置く場合は、家族の足の方向が神棚に向かないように工夫しましょう。また、寝室に置くことも避けましょう。
神棚には、お札や米、塩、水などのお供え物を置きます。お供えする際は、手順や手入れ方法などを正しく守ることが大切です。ここでは、タブーな行為以外で知っておきたい基礎知識について紹介します。
神棚は「神様がくつろげる清潔感のある場所」に祀りましょう。家族が頻繁に通る廊下や誰も出入りしない部屋などは、神様にとって居心地が悪い場所です。掃除の行き届いた清潔感のある場所に置くことが大切です。
タブーな場所に該当しないところに神棚を安置しましょう。
神棚に祀るお札には、「神宮大麻」「氏神神社」「崇敬神社」の3種類があります。「神宮大麻」は、三重県伊勢市にある伊勢神宮のお札です。「氏神神社」は住んでいる地域や人々をお守りしている神社で、「崇敬神社」は自身が好んで崇拝している神社です。
3種類のお札をすべてそろえる必要はありません。
神棚には毎日米と塩、水をお供えしましょう。神棚に向かって、以下の手順でお供えをします。
1. 米を神棚の中央に置く
2. 塩を米の右隣に置く
3. 水を米の左隣に置く
毎月1日と15日、そして誕生日など特別な日には酒や野菜、果物などをお供えをすることもあります。お供えを下げた後は捨てずに家族でいただくとよいでしょう。
神棚にお参りする際は「二拝二拍手一拝」が正しい作法です。以下の手順で感謝の気持ちを込めてお参りしましょう。
1. 神棚の前に立ち軽く頭を下げる
2. お供えする
3. 2回腰を深く曲げて頭を下げる(二拝)
4. 2回手をたたく(二拍手)
5. 手を下ろす
6. 神様にお祈りする
7. 腰を深く曲げて頭を下げる(一拝)
8. 軽く頭を下げ引き下がる
神棚のお手入れをする際は、口をゆすいで手をきれいに洗った後に「二礼二拍手一礼」をしてから掃除を開始します。
掃除をする際の注意点は、神棚を床に置かないことや新しい雑巾を使うことです。さらにほこりを取るときには毛ばたきを使うなどして、息を吹くことはやめましょう。
神棚のある家で家族が亡くなったときには「神棚封じ」をする必要があります。具体的な手順は、以下の通りです。
1. 神棚の前に立ち神様に挨拶する
2. 神様に亡くなった方を報告する
3. 全てのお供え物を下げる
4. 神棚の扉を閉める
5. 白い半紙を正面に貼る
一般的な神棚封じの期間は家族が亡くなってから50日です。ただし、地域差があるため事前に習慣を確認してから行いましょう。
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神棚は神様が鎮座する場所であるため、正しく祀ることが大切です。北向きや西向きに配置したり神棚の上下を人が頻繁に通る場所に置いたりすることは、タブーな行為とされています。
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