焼香台の特徴や種類とは?必要なものや準備について解説!

焼香台の特徴や種類とは?必要なものや準備について解説!

焼香台は、葬儀や法要で焼香をする際に、香炉・抹香を置くための台です。自宅で法要を執り行う予定のある方や、これから大切な法事を迎える方の中には「焼香台」について詳しく知りたいという方もいるでしょう。

そこで今回は、焼香台の種類や特徴、焼香に必要なものを紹介します。準備方法や掃除の仕方も併せて解説します。ぜひ参考にしてみてください。

こんな人におすすめ

焼香台の種類や特徴について知りたい方

自宅で法要を執り行う予定の方

焼香台の準備方法や掃除の仕方を知りたい方

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焼香台とは?読み方は?

焼香台(しょうこうだい)とは、遺族や参列者が焼香をする際に使用される台のことです。焼香台の上には、抹香(まっこう)と呼ばれる香木を細かく砕いたものと香炉を置きます。

また、焼香とは、抹香を指でつまんで香炉に落として香りを立てる行為です。焼香の香りには、供養として捧げるお供え物としての役割や自身の穢れを払うという意味があります。

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焼香台が必要な場面は?

お葬式や年忌法要などでは、僧侶や親族、友人を招いて読経や焼香をしながら故人の冥福を祈るのが一般的です。焼香台はこのような場面で使用されます。

ただし、葬儀会場を使用する場合には、事前に用意されていることがほとんどで、別途持参する必要はありません。一方、自宅で葬儀や法要をする際は、自分で焼香台を用意する必要があります。

焼香台の主な種類

焼香台には複数の種類があります。それぞれ特徴や使用方法が異なるため、自身の目的に合ったものを選びましょう。ここでは、焼香台の種類や特徴について詳しく解説します。選ぶ際の参考にしてみてください。

焼香机

焼香机は、立礼焼香(りつれいしょうこう)で使用する机です。立礼焼香は椅子式の会場でよく用いられる方法で、参列者が順番に席から立って焼香台の前に移動し、その場で焼香をします。

立ったまま利用しやすいよう高さが70センチメートル程度と比較的大きいのが特徴です。また、金額の目安は、数千円~数十万円と幅が広くなっています。

経机

経机(きょうづくえ)は、座礼焼香(ざいれいしょうこう)の際に使用する机です。経机は本来、僧侶が経本を読む際に使用するものですが、仏具を置く台としても活用されています。

正座をしたまま使用できる高さとして、30センチメートル前後に設定されていることがほとんどです。デザインは比較的シンプルなものが多いですが、仏壇の色や質感に合わせたものを選ぶと統一感がでるのでおすすめです。

焼香盆

焼香盆は、抹香と香炉を載せるお盆のことです。一般的には座礼焼香(ざいれいしょうこう)の際に使用します。焼香盆は原則、仏壇の前から動かしません。遺族や参列者が焼香盆の前まで移動し、焼香をあげます。

お盆なので足が付いておらず、場所をとらないのが特徴です。収納しやすく、費用が数千円~1万円程度と比較的安価なのもメリットといえます。

廻し焼香台

廻し焼香(まわししょうこう)とは、お盆に載った香炉と抹香を参列者の前に順次移動させ、1人ずつその場で焼香をあげる方法です。人の移動の必要がないため、広いスペースが確保できない場合に適しています。

廻し焼香台は、キャスターがついている形が特徴的です。座礼焼香でも立礼焼香でも使用できるよう、台の高さを変更できるようになっているものもあります。

焼香台以外に用意する必要があるもの

葬儀や法要を執り行う際は、仏具の用意し忘れに注意が必要です。焼香台以外にも用意しておきたいものがいくつかあります。最後まで滞りなく法要を進めるためにも、必要な仏具を事前にしっかりと確認しておきましょう。

香炉

香炉は、お香を焚く際に抹香を入れるための器です。法要の際は仏壇用ではなく、焼香用の香炉を使用します。香炉と香合(こうごう)が一緒になった「焼香用角炉(しょうこうようかくろ)」を使用するのが一般的です。

ただし、宗派によっては使用する香炉の種類が決められていることもあります。事前に確認しましょう。

香合

香合は、お香を入れるための小さな器のことです。蓋がついており、刻み香木や抹香が周囲に散らばるのを防ぐことができます。香炉や仏壇のデザインと合わせて選ぶと統一感が出るでしょう。木目調や黒塗りなどいくつか種類があり、費用の目安は1,000円前後です。

香炉灰

香炉灰(こうろばい)は、香炉の中にあらかじめ入れておく灰のことです。灰を入れておくことで、お香の火が消えにくくなります。また、灰には重みがあるため、お香の周囲への飛び散りを防ぐことができるのもメリットの1つです。

香炉灰に使われる灰には「藁灰」「珪藻土灰」「木灰」などの自然灰が用いられることが多いですが、最近では天然石やガラスビーズなどを使用することもあります。

抹香

抹香とは、香木を切り刻んで粉末状にしたもののことです。抹香の種類としては以下のようなものがあります。好みに合わせて選びましょう。

・樒(しきみ):魔除けの効果があるとされており、一般的に広く使用されている
・白檀(びゃくだん):親しみのある香りで、常温でも香るのが特徴
・丁子(ちょうじ):クローブとも呼ばれ、香辛料や、漢方薬に用いる生薬の1つとして使われる
・龍脳(りゅうのう):龍納樹から出た樹木が結晶化したもので、清々しい香りが特徴的

火種(焼香炭)

焼香炭は、香炉の中に入れて火種として使用します。火をつける際は、仏前に灯された、ろうそくの火を移すのが一般的です。仏様から分けてもらった火を使用することで、故人の冥福を祈ります。

火を移すときには、火をつけた部分を灰に押しつけてしまうと火が消えやすくなるため、やさしく灰の上に載せましょう。

焼香台を準備する方法は?

具体的な準備方法を手順に沿って紹介します。手順は3ステップと簡単です。法要に必要なものがそろったら、焼香台の準備を始めましょう。

1. 香炉に香炉灰を入れる

まずは香炉に灰を入れます。分量は、香炉の7分目程度が目安です。灰を入れておくことで、容器に火が直接当たらなくなり、炭の熱にも耐えられるようになります。

以前使ったことのある香炉を再度使用する場合には、古い灰を新しいものに取り替えたり、燃えカスを取り除いたりするなどして、きれいに掃除してから使いましょう。

2. 香炉の位置や向きを整えておく

焼香台を仏壇の前に設置して香炉の位置や向きを整えます。一般的な配置は以下の通りです。

・香炉:向かって左側
・香合:香炉の右横


香炉に紋が入っている場合は、紋が正面を向くように置きます。3本足の香炉を使用する際は、後ろ側に足が2本、前側の足が1本となるように設置しましょう。

3. 燃焼時間を考慮しながら焼香炭に火をつける

焼香を行う10分~15分程前になったら、焼香炭に火をつけて灰の上に乗せます。早くつけすぎると火種としての役割がなくなってしまうため、注意が必要です。

また、焼香炭の形や大きさによって燃焼時間が異なります。燃焼時間の短いものを利用するのであれば、焼香炭をつなげ入れて燃焼時間を伸ばすなどして、火が消えないように調整しましょう。

焼香台を掃除するには?

法要が終わった後は、焼香台の上に乗った灰や埃をきれいに落とします。水拭きではなく、から拭きで掃除しましょう。

また、香炉は香炉灰の燃えカスをすくって取り、ふるいにかけます。灰の形状が均一化されたら香炉に戻し、平らにならしましょう。何度も使用している場合には、古い灰を捨て、香炉を洗ったり布で拭いたりしてきれいにしておくとよいでしょう。長く香炉を使用するためには、丁寧に手入れをしておくことが大切です。

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まとめ

焼香台とは、葬儀や法要の焼香時に使用する台のことをいい、焼香台の上に香炉や香合を置いて使います。焼香台には焼香机や経机、焼香盆、廻し焼香台など複数の種類があるため、焼香の方法に合わせて選びましょう。なお、焼香台を使った後には焼香台についた灰や埃を落とし、香炉灰の燃えカスもきれいにして手入れをしておくとよいでしょう。

焼香台や仏具に関するお困りごとや法要についての質問は、ぜひ小さなお葬式にご相談ください。葬儀に関する専門知識を持つスタッフが、お客様のご希望やお悩みに合わせてにアドバイスいたします。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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