50日祭(ごじゅうにちさい)とは、故人が亡くなってから50日目に執り行われる儀式のことです。神道において、忌明けを意味する儀式になります。
大事な儀式ですが、どのようなお供え物を用意すればよいのかイメージしづらい方もいるかもしれません。この記事では、50日祭の特徴とお供えする花の選び方やマナーについても解説します。
<この記事の要点>
・50日祭でお供えする花は白や黄色を基調としたものが適している
・50日祭では白木製の八足の祭壇を用意し、三種の神器や五色旗などを飾る
・50日祭に参列する場合は、黒を基調とした服装を着用するのが一般的
こんな人におすすめ
神道を信仰している人
50日祭を控えている人
50日祭をマナーを守っておこないたい人
50日祭では、故人が好きだった品をお供え物として用意するのが一般的です。ただし、どのような基準でお供え物を選ぶべきか、悩む方もいるでしょう。ここでは、50日祭でお供えする花を用意するときのポイントを解説します。
祭壇や花などの葬儀に必須となる品は、葬儀社に準備してもらえる場合があります。必要なものが準備されているかが不安な場合は、葬儀が始まる前の段階で、葬儀社に確認をとっておきましょう。また、祭壇に飾る花は、白や黄色を基調としたものでまとめられているかどうかも確認しておくと安心です。
葬儀に向けて花を贈りたい場合には、事前に葬儀場や神社に確認をとっておきましょう。新たに花を用意するのは遠慮してほしいと伝えられる場合もあります。
ただし、贈る許可を得た場合には、花の種類や色、サイズに指定があるかどうか、詳細まで確認しておくことをおすすめします。葬儀の場にふさわしい花を準備しましょう。
50日祭では花以外に、魚や野菜といった食材をお供えする場合もあります。とはいえ、選び方のポイントがわからない方もいるでしょう。ここでは、50日祭で魚や野菜をお供えする際のマナーを解説します。
鮮魚はお供え物の定番です。魚の種類は、基本的に決まりがない一方で、小さい魚は2尾お供えする風習もある点に注意しましょう。また、生魚を神棚にお供えする際には、海魚は腹部を、川魚は背部を神棚のほうへ向けるなど、魚の向きも重要です。
野菜も魚同様、お供え物では定番の品です。神棚に飾る際には、果物や鏡餅、菓子、乾物などと一緒に並べます。野菜が畑で豊作になる様子を表現するためです。縁起のよさを表現するためにも、新鮮な野菜を適切な位置に並べることを意識しましょう。
お菓子をお供えとして用意する際には、個別に包装されているものがおすすめです。個別包装であれば日持ちするため、数日間のお供えもできます。そのほかにも、常温保存が難しいものや生菓子のように短期間での消費が求められる品は避けるとよいでしょう。
50日祭のお供ものにふさわしくないものとして、線香や抹香などが挙げられます。神道において故人は守護神として扱われる一方で、線香を必要とする場面がないためです。また、四足歩行の動物の肉や、臭いが強い食材なども控えましょう。
50日祭の儀式を始める前には、祭壇の準備が欠かせません。必要なものは葬儀社が用意してくれる一方で、知識をもっておくことで当日も安心して式に臨めるでしょう。ここでは、50日祭に必要な祭壇の準備と飾り方のマナーを解説します。
神道では、白木製の八足の祭壇が正式なものとして使われます。上置型や地袋付型など、さまざまな種類の中から参拝しやすいものを選ぶのがポイントです。また、祭壇と同時に白木を長持ちさせるための掃除道具や、手入れ用品も揃えておくことをおすすめします。
祭壇が準備できたら、飾るものも用意しましょう。具体的には三種の神器(鏡・勾玉・剣)や五色旗、神輿(しんよ)などが該当します。そのほかには、花を飾るのもおすすめです。白や黄色を基調とした花束であれば、神道の儀式にもふさわしいと考えられています。
50日祭は、斎場や墓前で執り行われる忌明けの儀式です。神社や地方によっては、風習や文化が異なる場合もあるため、事前に必要な情報を確認しておきましょう。ここでは、50日祭を行うときの流れを紹介します。
合祀祭(ごうしさい)とは、故人の霊を仮霊舎(かりのみたまや)から祖霊舎(それいしゃ)と呼ばれる神棚に移動させる儀式です。元々は50日祭から100日祭にかけて執り行われていましたが、近年では50日祭までの間に済ませておくのが主流となっています。神葬祭の後の重要な儀式として認識されているのが特徴です。
献饌(けんせん)とは、神前や故人向けにお供えするものです。具体的には米や塩、酒など食材をはじめ、旬の食材や故人が好んでいた食べ物などをお供えします。いずれの場合においても、儀式に適したものを選ぶ意識が重要です。
祝詞奏上(のりとそうじょう)とは、神職の方に祝詞を奏上してもらうことです。神道でいう祝詞とは、神様に対して使う正しい言葉のことを指します。僧侶の読経にも似ているもので、神様への敬意や感謝を伝えるための重要な文章です。
玉串とは、榊の枝に紙片を結びつけたものです。紙片は紙垂(しで)とも呼ばれることがあります。この玉串を祭壇に向けて捧げる儀式が「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」です。また、祭壇に捧げ終えた後は、「二礼・二拍手・一礼」をして締めくくりましょう。
故人が亡くなった後に、神棚に貼っておいた白紙を剥がす儀式を「清祓いの儀(きよはらいのぎ)」と呼びます。神道ではこの儀式を通じて忌明けと判断し、すべてが終わった後には直会(なおらい)と呼ばれる会食を行うのが一般的です。故人との思い出を語り合う大切な時間を過ごします。
神道では、服装に関しての特別なマナーはありません。通常の葬儀の服装で臨めば問題はないでしょう。
ここでは、より具体的な服装を知りたいと感じる方に向けて、50日祭に参列する際のマナーを詳しく解説します。
男性の場合は、黒を基調としたダークスーツを着用しましょう。ワイシャツは白無地のものを選び、ネクタイや靴、靴下などはすべて黒で統一するのがマナーだと考えられています。また、ピアスやネクタイピンという装飾品は外しておきましょう。ただし、結婚指輪だけは身につけていても問題ありません。
女性の場合も男性と同様、黒を基調とするスーツやワンピースを選ぶのが一般的です。スカートは膝下5cm以上のものを選び、ヒールが3cm~5cm程度のパンプス、黒のストッキングで臨むのが好ましいでしょう。またパール系のネックレス以外は、指輪やイヤリングという装飾品も外しておくのがマナーです。
「小さなお葬式」では、無料の資料をご請求いただいた方全員に「喪主が必ず読む本」をプレゼントいたします。
喪主を務めるのが初めてという方に役立つ情報が満載です。いざというときの事前準備にぜひご活用ください。
\こんな内容が丸わかり/
・病院から危篤の連絡がきたときの対応方法
・親族が亡くなったときにやるべきこと
・葬儀でのあいさつ文例など
「小さなお葬式」では、お電話・WEBから資料請求をいただくことで、葬儀を割引価格で行うことができます。お客様に、安価ながらも満足できるお葬式を心を込めてお届けいたします。
小さなお葬式は全国4,000ヶ所以上※の葬儀場と提携しており、葬儀の規模や施設の設備などお近くの地域でご希望に応じた葬儀場をお選びいただけます。(※2024年4月 自社調べ)
50日祭とは、故人が亡くなってから行われる儀式のことで、神式の祭壇を用意して必要なものを飾るという慣習があります。50日祭でお供えするものには、花や食材などがあります。
花は、事前に贈っても問題がないかを葬儀社に確認しましょう。もし贈ってもよければ、花の種類や色、サイズに指定があるかどうかも確かめておくことが必要です。また、食材も儀式に適しているものか事前の確認が不可欠です。マナーを守って儀式に参列しましょう。
小さなお葬式では、葬儀に精通したコールスタッフが、24時間365日、通話無料でご連絡をお待ちしております。葬儀に関する疑問をお持ちの方は、ぜひ小さなお葬式へご相談ください。
お亡くなり後の手続き・直近の葬儀にお悩みの方は 0120-215-618 へお電話ください。
御仏前は「仏となった故人の前に供えるもの」という意味です。ホゥ。