墓石に使われる御影石はどこで採れるのか?国内・海外産地の特徴や価格を解説

墓石に使われる御影石はどこで採れるのか?国内・海外産地の特徴や価格を解説

日本の墓石に使われている代表的な石といえば御影石(みかげいし)です。御影石だけでもさまざまな種類がありますが、どこで採れる石なのでしょうか。

この記事では、御影石の産地、御影石が墓石に向いている理由、国内産と海外産の特徴や価格について解説します。また、購入前に確認したほうがよいポイントも紹介するので、ぜひ墓石選びの参考にしてください。

こんな人におすすめ

墓石に使われる御影石はどこで採れるのかを知りたい人

御影石が墓石に向いている理由を知りたい人

国内産や海外産の御影石の特徴・価格を知りたい人

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御影石はどこで採れるのか

まずは御影石の基本情報を押さえておきましょう。御影石とはどのような石か、御影石の代表的な産地、御影石の多様な色味について説明します。

御影石とは

御影石とは石材の名称であり、岩石としては花崗岩(かこうがん)と呼ばれます。花崗岩は、マグマが地下で時間をかけて固まってできた深成岩の一種です。

御影石と呼ばれるようになったのは、大正時代から昭和初期に兵庫県の御影地区で良質な花崗岩が採掘されていたからです。そのため、日本では花崗岩の石材を「御影石」と呼ぶようになりました。

御影石の産地

もともとは御影地区で採れた石材が「御影石」とされていましたが、現在では全国各地で産出されています。代表的な国内産地は、福島県、茨城県、岡山県、神奈川県、愛知県、香川県、愛媛県などです。

また、国内の採石量が減少しているため、輸入量が増加傾向にあります。海外における産地は、中国、インド、南アフリカ、ブラジルなどが挙げられます。

御影石の色味

御影石にはさまざまな色味のものがあります。黒色の「黒御影」、白やグレーの「白御影」、茶やオレンジがかった「赤御影」、青っぽいグレーの「青御影」などです。

ただし、黒御影だけは花崗岩ではありません。花崗岩と同じ深成岩に分類される岩石ですが、閃緑岩や斑レイ岩のことを指しています。

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御影石が墓石に向いている理由

御影石は、墓石として日本で最も多く使われている石です。なぜそれほど御影石が利用されているのでしょうか。御影石が墓石に向いている代表的な理由を2つ紹介します。

丈夫で劣化しにくい

屋外で長い年月、風雨にさらされる墓石には高い耐久性が求められます。御影石は、地中深くでマグマがゆっくりと冷えて固まった結晶質の岩石であるため、硬くて重く、頑丈なのが特徴です。

特に、他の石材と比べて吸水率が低いので、雨水を受けても劣化しにくく墓石には適しています。また、磨きあげるほどに美しく輝くことも人気の高いポイントです。

お墓の個性を出しやすい

御影石を構成する鉱物である石英、カリ長石、斜長石などの含有量は一定ではなく、産地や採石場所によって色や模様が異なっているのが特徴です。

墓石の模様がひとつひとつ異なるため、お墓ごとの個性を出しやすくなります。他人とは異なる、自分だけのお墓を建てられるのは魅力的です。

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【国内産】御影石の特徴・価格

同じ御影石であっても、産地ごとに石材の特徴と価格は大きく異なります。国内産の代表的な御影石として、庵治石・大島石・天山石の3つを紹介します。

庵治石(あじいし)

香川県で産出される庵治石は、日本の御影石の中でも希少性が高く、耐久性に優れた美しい石材です。磨けば磨くほど光沢を増し、まだら模様の「斑」(ふ)が現れてきます。

特に「細目」(こまめ)と呼ばれる石の目が細かいものは、世界一の墓石であるともいわれており、価値の高いものです。一般的なお墓の価格相場は、300万~400万円前後といわれています。

大島石

愛媛県で産出される大島石は、特に西日本では墓石として人気の高い石材であり、吸水率が低く硬質で劣化しにくいのが特徴です。

気品高い雰囲気を持っており、青みを帯びた色が年月とともに深みを増していくといわれています。一般的なお墓の価格相場は、100万~300万円前後です。

天山石

佐賀県で産出される天山石は、吸水率がきわめて低く硬質で、経年劣化が起こりにくいのが特徴です。九州地方を中心に墓石として使われてきましたが、近年では関西などでも評価が高まってきています。

青みが強く、磨くと光沢が出てくるので、その輝きは長期間にわたって持続する点が人気です。一般的なお墓の価格相場は、40万~80万円前後といわれています。

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【海外産】御影石の特徴・価格

御影石は世界各地で産出されますが、ここでは代表的な産地である中国・南アフリカ・インドで産出される御影石の特徴とそれぞれの価格を紹介します。

中国産御影石

中国産御影石の代表的なものとしては、黒龍石などがあります。名称に「黒」が含まれていますが、地名にちなんで名付けられたので真っ黒な石ではありません。黒みを帯びたグレー系の石材であり硬質です。一般的なお墓の価格相場は、20万~40万円前後といわれています。

また、より手頃なものとしては中国産青御影石の定番といわれるG654などもありますが、御影石の中でも吸水率が高めの石材です。

南アフリカ産御影石

南アフリカ産御影石は、特徴的な色のある石材が多いのが特徴です。代表的なものとして、硬質で吸水率の低い黒御影石「ベルファースト」と、黒や茶色の斑点などが混在する黒御影石「インパラブラック」が挙げられます。

ベルファーストは、細かい石目の中にゴールドスポットと呼ばれる金色の粒が入っていることが人気のポイントです。一般的なお墓の価格相場は、60万~100万円前後といわれています。

インド産御影石

インド産御影石は、磨くと輝きの出る黒御影石が数多く含まれているのが特徴です。代表的なものは「クンナム」です。硬くて吸水率がとても低いことから耐久性にすぐれ、経年劣化が少ないことから「永遠の黒」とも呼ばれています。

「アーバングレー」は白御影石であり、緑がかったグレー色の石材です。一般的なお墓の価格相場は、40万~70万円前後といわれています。

購入前の確認ポイント

墓石は高価なものであると同時に、一度購入すると長期間にわたって使うことになります。そのため、慎重に購入する必要があります。購入前の確認ポイントを3点紹介しますので参考にしてください。

産地・加工地

石材を見ただけではなかなか産地はわからないものです。購入前には、シリアルナンバーの記載された原産地証明書を確認しましょう。
(現在、外国産の石材証明書は発行が中止されています。詳しくは、日本石材協会のページをご確認ください)

また、加工地の情報にも注意しましょう。国産の石材であっても、中国などに原石を運んで加工している場合もあります。加工地も確認した上で、納得できる石材を選びましょう。

石材の等級

庵治石や大島石などの石材には等級があります。目の細かいものや色の濃いものは人気が高く等級が高くなるため、価格も高いのが一般的です。石材を選ぶ際には、等級にも注意しながら選びましょう。

石材の現物を確認

Webサイトやパンフレットで石材を見るのと現物を見るのとでは、印象は大きく変わります。現物の見本から石材の色や質感を確認できると安心です。

可能であればお墓の完成品や数年後の様子まで見せてもらい、より具体的なお墓のイメージを持っておくとよいでしょう。

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まとめ

御影石は、全国各地で産出されており、海外からの輸入品も多くなってきています。国内産の有名な御影石には庵治石・大島石・天山石などがあり、海外産の御影石としては中国産・南アフリカ産・インド産などがあります。好みに応じて選ぶとよいでしょう。

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監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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