曹洞宗における線香の意味は?種類や選び方、飾り方などを解説

曹洞宗における線香の意味は?種類や選び方、飾り方などを解説

曹洞宗を信仰する中で、線香のあげ方に決まりがあるのか気になっている方もいるのではないでしょうか。線香は、仏教において故人や参拝者のために必要な仏具として認識されています。

この記事では、曹洞宗における線香のあげ方を解説します。線香の種類や選び方など役立つ情報をまとめました。

こんな人におすすめ

曹洞宗を信仰している人

曹洞宗の線香について知識を深めたい人

このままWEBで調べたい方小さなお葬式についてもっと知る
喪主が必ず読む本プレゼント!無料でお届けいたします。資料請求する
事前準備をすすめたい方喪主が必ず読む本プレゼント!無料でお届けいたします。資料請求する
小さなお葬式LINE公式アカウント

仏教で線香をあげる理由

線香は、故人や仏様はもちろん、お参りする人々にも火を灯して照らすという意味合いがあります。ここでは仏教で線香をあげる理由を解説します。

故人と仏様へ捧げるため

線香は、故人と仏様へ祈りを捧げる目的で灯します。仏教において線香の煙は「香食(こうじき)」と呼ばれ、「食べ物に困ることのないように」といった願いが込められています。

お参り前に身を清めるため

線香は、お参りする人々の身を清めるといった意味もあります。線香の煙に身を包むことで、心身ともに清らかな状態でお参りできると考えられています。

<関連記事>
仏壇に線香をあげる意味とは?作法や宗派別の本数について詳しく解説

線香の由来

線香は古代インドが発祥といわれています。元々は医療に必要な道具として扱われていましたが、仏教文化に取り入れられるようになってからは、仏事を中心に使われるようになりました。

線香の種類

線香には香りに特徴のあるものや煙が少ないものなど、さまざまな種類があります。ここでは線香の種類について紹介します。

匂い線香

匂い線香は、1600年代に中国から伝来した種類のひとつです。長時間に渡り、安定して火を灯せるため「長寿香」と呼ばれることもあります。線香の中でも需要が高く、煙の少ないタイプも重宝されています。

杉線香

杉線香は、杉の葉や小枝を原料としている線香です。煙が多く出ることから、主にお墓参りなど屋外で使われています。素朴な香りを持ち、1864年に製造されたのがはじまりといわれており、現在まで使われています。

線香の選び方

線香には多種多様な特徴があるため、選ぶ基準がわからない方も少なくありません。選び方を知っておくことで、自分好みの線香がわかるようになるでしょう。ここでは線香の選び方について解説します。

形で選ぶ

線香の形で選ぶ方法があります。特に仏壇で使われる線香は棒状になっているタイプが多いのが特徴です。そのほかにも三角型渦巻型などの種類があり、お経1回につき1本の線香を使い切るように設計されています。

香りに注目する

線香の香りはさまざまあります。下記で代表的な香りについて特徴を紹介します。

香木系 香木の成分比率が高いほど高額になる
フローラル系 花や葉を乾燥・蒸留抽出する中で生成していく
漢方系 漢方に近い独特の香りを発する

地域や慣習によって、香りに関する独自のマナーが存在する可能性もあります。状況に応じた線香を選びましょう。

煙の量で決める

煙の量で線香を決める方法があります。近年では煙が少ない微煙タイプの線香も販売されるようになりました。マンションやアパートで暮らしている方など、近隣へ配慮が必要な方におすすめです。

一方でお墓参りする際は、煙の多い線香を選ぶ方もいます。屋内・屋外のシーン別に、線香を使い分けましょう。

燃焼時間で選ぶ

線香の燃焼時間で決める方法があります。家庭用の線香で採用される短寸タイプの線香は25分~30分程度が燃焼時間の目安です。ほかにも短寸よりさらに短いタイプで15分~20分、長寸タイプで1時間弱などさまざまな種類があります。

供養の時間やお経の長さによって線香を使い分けるとよいでしょう。

<関連記事>
なぜ線香をあげるの?実は奥深い「線香」に関する基礎知識

曹洞宗における線香のあげ方

曹洞宗で線香をあげる方法は、一般的な方法で問題ありません。具体的に次のような流れで進行します。

・仏壇の前に座って一礼する
・ろうそくに火を灯して線香を焚く
・香炉に1本線香を立てる
・数珠を身につけ、鈴を鳴らして合掌
・ろうそくの火を消す

曹洞宗の場合は、線香1本を立てて火を灯すのが基本です。一方、地域によっては自由に線香をあげる場合もあるため、事前にマナーを確認しておくと安心です。

線香をあげる際の注意点

線香をあげる際のマナーについて、具体的にどのような点を意識すればよいのかわからない場合もあるでしょう。ここでは線香をあげる際の注意点を紹介します。

使う線香は1本

曹洞宗で使う線香は基本的に1本とされています。元々は修行中の時計代わりに使っていた歴史があります。

ただし、法要の時など線香の本数にこだわる必要がない場合もあります。状況を考慮しつつ、適切な対応ができるようにしましょう。

ライターで直接灯さない

ライターで直接線香に火をつけるのは好ましくありません。原則として線香の火はろうそくを使って灯します。また線香の火を消す場合は、手であおいで消しましょう。

いずれも葬儀をはじめとする仏事の場で使うマナーとして覚えておきましょう。

<関連記事>
曹洞宗の教えをわかりやすく解説!知っておきたい葬儀の流れや作法も紹介

曹洞宗の線香の飾り方

曹洞宗において、線香はお供え物のひとつとして仏壇に飾ります。仏壇には花や水、果物などを含む5つのお供えものが必要と考えられており、線香もお供え物として欠かせません。

故人や先祖に香りを届ける意図があって飾るため、忘れずに配置しましょう。

「喪主が必ず読む本」無料プレゼント中

「小さなお葬式」では、無料の資料をご請求いただいた方全員に「喪主が必ず読む本」をプレゼントいたします。

病院から危篤の連絡がきたときの対応方法や、親族が亡くなったときにやるべきこと、葬儀でのあいさつ文例など 、喪主を務めるのが初めてという方にも役立つ 情報が満載です。

いざというときの事前準備にぜひご活用ください。

喪主が必ず読む本

全員に「喪主が必ず読む本」プレゼント 無料資料請求はこちら

「小さなお葬式」で葬儀場・斎場をさがす

小さなお葬式は全国4,000ヶ所以上の葬儀場と提携しており、葬儀の規模や施設の設備などお近くの地域でご希望に応じた葬儀場をお選びいただけます。

まとめ

線香は、故人や仏様に食事をお供えするために飾ります。基本的に曹洞宗では線香を1本だけ使うとされていますが、地域の慣習や状況に合わせて、マナー違反にならないよう注意しましょう。

線香のあげ方など葬儀に関するご質問は、ぜひ小さなお葬式までご相談ください。24時間365日専門のスタッフがどんな疑問にもお答えします。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
運営会社についてはこちら

このままWEBで調べたい方
小さなお葬式についてもっと知る
このままWEBで調べたい方小さなお葬式についてもっと知る
事前準備をすすめたい方 喪主が必ず読む本プレゼント 資料請求する(無料)
事前準備をすすめたい方喪主が必ず読む本プレゼント!無料でお届けいたします。資料請求する
小さなお葬式LINE公式アカウント
小さなお葬式LINE公式アカウント

この記事をシェアする

  • twitter
  • facebook
  • line
基礎知識・マナーを徹底的に解説 葬儀・葬式の流れ