天理教の考え方とは?故人の捉え方や葬儀のマナーなどを解説

天理教の考え方とは?故人の捉え方や葬儀のマナーなどを解説

「天理教とはどのような宗教のことか」と気になった方がいるかもしれません。天理教は200年近い歴史を誇る日本国内の宗教です。

この記事では、天理教の考え方や葬儀に関するマナーを解説します。天理教について詳しく知りたいと考えている方に参考となる内容です。

こんな人におすすめ

天理教を信仰している人

天理教の葬儀について知りたい人

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天理教とは

天理教と聞いて「どんな宗教かわからない」と反射的に身構えてしまう方もいるかも知れません。具体的にどのような教義をもった宗教なのか、正しく認識しておく必要があります。

ここでは、天理教の基本情報を解説します。

仏教や神道とは異なる

天理教は仏教や神道とは異なる宗教です。特定の宗派に派生しているわけではなく、独立して存在しています。仏教と異なる点は一神教であり、数珠を使わない点です。誰でも信仰可能な宗教であることも特徴のひとつです。

陽気ぐらしを目指す

天理教の教えは、人々がお互いに助け合う「陽気ぐらし」の世界を目指すことです。陽気ぐらしとは、喜びに包まれた楽しみのある暮らしのことです。神によって生かされており、互いに助け合って周りの人々と共に喜び、日々を生きる大切さを説くのが特徴です。

天理教の歴史

天理教は、江戸時代に開かれた宗教です。中山みき氏を教祖として、人々の救いにつながる生き方を広めようとしたのがはじまりといわれています。中山氏が没後もなお、人々に広く深い心で恵みを与え、教え導いているいるとの考えから、現在に至るまで布教活動が続いています。

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天理教で行われる葬儀

天理教においてどのように葬儀が執り行われるのか、気になる方もいるでしょう。

ここでは、天理教における葬儀の特徴を解説します。

亡くなることを「出直し」と呼ぶ

天理教では人の死を「出直し」と呼びます。死は再生の機会であり、生まれ変わりのための出発点ということから、出直しといわれています。

通夜は「みたまうつし」と呼ぶ

天理教では故人を弔う際、故人の魂をほかの場所へ移す儀式を行います。これは「みたまうつし」と呼ばれ、仏教の通夜にあたります。「現世で受けた魂を体から移す」ことから命名されたのが由来です。天理教において、みたまうつしは非常に重要な儀式と考えられています。

葬儀は教会へ相談する

葬儀が必要になった際には、教会へ相談するのがよいとされています。仏教や神道の一派ではなく、お寺や神社では対応が難しいと考えられているためです。

葬儀の流れや注意点など、わからないことがあれば教会で確認しておきましょう。

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天理教における葬儀の進め方

天理教の葬儀と聞くと「仏式や神式とは何が違うのか」と感じる方もいるでしょう。

ここでは、天理教における葬儀の進め方について解説します。

通夜の進め方

天理教の通夜は「みたまうつし」と呼ばれ、仏教や神道の作法と大きく異なるため注意が必要です。

まずはお祓いの言葉から通夜がはじまり、故人の身体を神様へ帰す「みたまうつしの儀」が行われます。神様にお供え物を献上した後に「しずめの詩」が唱えられ、みたまうつしの儀式を終了します。

告別式の流れ

通夜と同じく、告別式用のお供え物や詞が用意され進行します。式が終わった際には玉串奉献を行ったり、順次列拝が執り行われたりするのが特徴です。

ただし天理教でも地域によって慣習が異なる場合もありますので、事前に確認しておきましょう。

天理教の葬儀に関するマナー

天理教の葬儀は仏式や神式とは異なるものの、押さえておきたい参列マナーがあります。葬儀が執り行われる際には、失礼のないように基本的なことを押さえておきましょう。

ここでは、天理教の葬儀に関するマナーを紹介します。

喪服を着用して参列する

葬儀に参列する際は、喪服を着用します。仏式・神式の葬儀と同様の服装で問題はありません。一方で数珠をはじめとする仏具の持参は不要です。他の宗派のように数珠を持参しないように気を付けましょう。

適切な挨拶を心がける

天理教ではお悔やみの言葉を使いません。天理教では死を不幸なことと捉えず、神に身体を返す「出直し」という考えのためです。「お悔やみ」の対象にはならないため、次のような表現に変えましょう。

・ご冥福をお祈りします
・哀悼の意を表します

適切な挨拶をするのもマナーのひとつです。失礼のないよう状況に合わせて最適な挨拶を心がけましょう。

玉串奉奠の渡し方を覚える

玉串奉奠の渡し方を覚えておくと、葬儀の場で役立ちます。天理教の玉串奉奠は、仏教における焼香にあたるものです。まずは玉串を両手で持ち祭壇の前で礼を済ませます。玉串の根元を祭壇側に向け、二礼四拍一拝と四拍一礼を済ませて完了です。

香典の正しい作法に則る

天理教の香典は、神式の作法に近いのが特徴です。仏教でよく使われる表書きの「ご仏前」とは書かずに、「玉串料」や「御霊前」と記載し、1万円~3万円ほどを目安に包みます。包む封筒は白黒または黄白の水引がついたものを使いましょう。

香典に関して不安がある場合は、事前に関係者へ確認をとっておくと安心です。

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まとめ

天理教は「陽気ぐらし」を目指す日本発祥の宗教です。葬儀においては、人の死を「出直し」と呼び、故人の魂を他の場所へ移す「みたまうつし」の儀式が重要であると考えられています。そのため、葬儀時の挨拶は「ご冥福をお祈りします」といった表現が好まれます。

小さなお葬式では、宗派に適した最適な葬儀プランを提供しています。天理教の葬儀でわからないことがあれば、小さなお葬式までお気軽にご相談ください。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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