神棚にはどんな意味がある?正しい祀り方や神具についても確認しよう

神棚にはどんな意味がある?正しい祀り方や神具についても確認しよう

自宅に神棚を置いているという家庭も多いですが、神棚にはどういった意味があるのかわからないという声もあります。また、神社へお参りに行く機会も多いため、自宅に神棚を置きたいと思っても、設置のタイミングや場所などに悩むケースも少なくありません。

神棚は長い歴史を持ち、神具にもさまざまな種類や使い道がありますので、神棚の意味とあわせて知っておくとより思いを込めてお祈りができるでしょう。今回は、神棚の意味を中心に、神棚に関する疑問を解決するための情報をお届けします。

<この記事の要点>
神棚は商売繁盛や家内安全、無病息災などを祈願するために設置する
神棚は家族全員が参拝しやすい明るく清潔な場所に置き、向きは東向きや南向きがよい
神棚へのお参りは、神社に参拝するときと同じ「二礼二拍手一礼」で問題ない

こんな人におすすめ

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歴史から見る神棚の意味

神棚はその名の通り、神様を祀るための場所のことです。古い歴史を持ち、現代でも一般家庭やオフィス、店舗などに神棚が置かれています。まずは神棚の歴史や意味、そして新たに神棚を置くための最適なタイミングを見ていきましょう。

神棚の歴史

神棚には、神道の神様を祀ります。日本では昔から山や火などの自然に「八百万(やおよろず)の神」が宿っているという考えがあり、感謝の気持ちをあらわしてきました。

神棚に関する最古の記述がされている書籍は「古事記」ですが、古事記は700年代の歴史書・神話ですので、神棚の歴史は1300年以上続いているといえます。

現代のように一般家庭に置かれるようになったのは、江戸時代頃とされています。江戸時代には伊勢神宮や富士への参拝が観光として広まり、「御師(おんし)」という旅行案内人の役割の人が、全国にお札を配って歩き、伊勢神宮への信仰を勧めていたといわれています。この時のお札を祀るためのものとして、神棚が広まっていきました。

神棚を置く意味は

神棚を置き、神社で授かったお札を祀っている家や店舗など、現代でも多く見かけます。なぜ神棚を置くのか、その意味は諸説ありますが、「商売繁盛」「家内安全」「無病息災などを祈願するのが一般的です。

毎日神社にお参りに行くことは、時間や距離の問題からなかなか叶いません。そこで神様をお祀りする特別な場所として神棚を置くことで、日々の平穏を祈願し、心のよりどころにすることができます。

新たに神棚を設置するタイミング

神棚を新たに自宅などに置きたい場合、設置のタイミングに迷うこともあるのではないでしょうか。また、神棚が古くなったので新しいものに買い換えるという方もいるでしょう。

新しい神棚を置くのにおすすめのタイミングは以下の通りです。

・新築や増改築をしたとき
・結婚や出産をしたとき
・合格祈願や入学・卒業などの節目
・開業したとき

神棚を置くのは、大安の日が最適です。節目の前後の大安に設置できるよう、購入などのスケジュールを立てましょう。

神棚には何を入れる?神具の種類を確認しよう

神棚は小さな神社ですので、さまざまな神具やお供えものを置きます。神棚を新たに設置するときには、神具の種類や役割、配置を知っておくとスムーズです。

お供えものの取り替え頻度、お札の並べ方なども、神棚を置く場合に大切ですので、同時に覚えておきましょう。

神具の種類と配置

神棚に置く神具は数種類あり、それぞれに役割や意味があります。神具の名称、役割、配置を以下にまとめました。

神具の名称 役割 配置
神鏡(しんきょう) ・鏡を通して神様を祀る
・鏡と対面し自身の姿を映す
神棚の扉の前に置く
榊立て【一対】 神様にお供えする榊を入れる 神棚の左右に置く
篝火(かがりび)【一対】 灯明を供えるための神具 左右の榊立ての外側に置く
燈籠【一対】 篝火の脇に置いて灯明をお供えするもの 篝火の外側に置く
真榊【一対】 五色の幟の先端に榊を立て、三種の神器を掛けたもの 燈籠の外側に置く
八足台【一個】 お供えものを載せる台 神棚の前中央に置く
水玉【一個】 水を入れてお供えするための器 八足台の上、向かって左側に置く
瓶子【一対】 御神酒を入れる器 八足台の左右に置く
皿【二枚】 米や塩などのお供えものを入れる器 八足台の上、向かって中央と右側に置く。向かって右に塩、左に米を入れる

お供えものの種類と取り換え頻度は?

神棚へのお供えものは、水・米・塩・酒(御神酒)・榊で、それぞれ神具を使ってお供えします。

水・米・塩・酒は毎日新しいものをお供えするのが望ましいですが、忙しくて毎日はできないということもあるでしょう。その場合は、週に1回、2週間に1回などライフスタイルに合わせた頻度で取り替えてもよいでしょう。

榊は毎月1日と15日に新しいものに取り替え、榊立てのなかの水は毎日交換するのが望ましいでしょう。交換の日までに榊が枯れてしまった場合は、新しいものと取り替えるようにします。

このほか、お正月や秋の収穫に感謝する新嘗祭(にいなめさい)では、初物も一緒にお供えします。

お札の種類を確認しよう

神棚には神社で授かったお札を並べますが、並べ方に決まりがあるので、種類を確認して間違いのないようにしましょう。お札は三社造り(三枚扉タイプ)の場合は横並びで祀り、一社造り(一枚扉タイプ)の場合は重ねて祀ります。

三社造り・一社造りのお札の並べ方は、次の通りです。

■三社造りの場合
・向かって右:地元の氏神さまのお札
・中央:神宮大麻(伊勢神宮のお札)
・向かって左:崇敬する神社のお札


■一社造りの場合
・手前:神宮大麻
・中央:地元の氏神さまのお札
・後ろ:崇敬する神社のお札

設置場所や方角にも注意!神棚はどちら向き?

自宅や会社などに神棚を設置する際は、適した場所や方角があるため注意が必要です。また、仏壇とともに神棚を祀る家庭も少なくありません。仏壇と神棚を両方置く場合の注意点についても紹介します。

設置場所のポイント

神様は特別な存在ですので、神棚に適したふさわしい設置場所があります。次のポイントを意識しましょう。

・家族全員(社員全員)がお参りしやすい場所に置く
・明るく清潔な場所に置く
・上階のない場所に置く
・人の目線より高い位置に置く

神棚はいつでもお参りができる場所、清潔な場所に置きます。また、神棚の上を人が歩かないよう、2階建ての家なら2階に置くのがベストです。

しかし、マンションやオフィスビルでは上階がある場合もあり、間取りによっては戸建て住宅でも、1階に置かなければならないこともあるでしょう。その場合は、墨で「」「」「などと書いた半紙を神棚の上の天井に貼ることで、神様が最も高い位置にいることになります。

設置の際は方角も意識しよう

神棚を置くときは、方角にも気をつけましょう。おすすめは、日が昇る東や太陽が通る南です。東向き、南向きになるようにするには、西側か北側に神棚を置くとよいでしょう。

<関連記事>
神棚の方角にはきまりがある?設置する向きや適した場所を解説!

神棚と仏壇を設置する際の注意点は

神棚と仏壇の両方を置いている家庭は多くありますが、どちらも設置する場合には大きく2つのポイントに注意しましょう。

まず、仏壇と神棚を向かい合わせに置かないようにしましょう。向かい合わせにすると、どちらかにお参りするとき、もう一方にお尻を向けてしまうため、失礼にあたります。家相的にもよくないとされているため、向かい合わせに置くのは避けましょう。

また、仏壇の真上に神棚を置くのもNGです。上下に置くことで、神様と仏さまに上下関係が生じてしまうためです。どうしても同じ位置に配置しなければならない場合は、中心をずらして設置しましょう。

<関連記事>
神棚にしてはいけないタブーな行為とは?正しく祀る方法やマナーも解説

神棚に関するさまざまな疑問を解決!

神棚を設置をしても、お参りやお手入れなどの方法がわからないかたがいるかもしれません。神棚に関する疑問についてまとめましたので、参考にしてみてください。

神棚にはどうやってお参りをする?

神棚へのお参りは、神社に参拝するときと同じ方法で問題ありません。「二礼二拍手一礼」の方法を、改めて確認しましょう。

1.お参り前に手や口を清める
2.神棚の前に立ち、お辞儀を2回する(二礼)
3.柏手(かしわで)を2回打ち、祈祷する(二拍手)
4.もう一度深くお辞儀をする(一礼)

毎朝、神棚にお参りをすることで、気持ちよく一日のスタートを切れるでしょう。

神棚のお手入れ方法や頻度

神様を祀る神棚は、常にきれいな状態にしておきます。特に、お盆やお正月には神具ひとつひとつまでしっかりと手入れをしましょう。

神棚はヒノキなどで作られており、水拭きすると木が傷んでしまうため、拭き掃除の際は乾いたふきんなどを使います。

神具は木製、陶製のものがありますが、木製は神棚と同様にお手入れします。陶製のものは水洗いし、しっかりと乾かしてから神棚に戻しましょう。神具は経年劣化で汚れがとれなくなったり、破損したりすることがあります。古いものは新年を迎えるタイミングで、新調するのがおすすめです。

使わなくなった神棚や神具は、神社でお焚き上げしてもらいましょう。陶製の神具については燃やせないので、自治体のルールに従い処分してください。

お札を納める方法とタイミング

神棚に祀るお札は、神様の分身(分霊)です。社務所でいつでも受けることができますが、できれば新年に新しいものを神社でいただき、交換しましょう。

古いお神札は、神社の古札収所や古札受付に返納し、お焚き上げをしてもらいます。1年に一度、新しいものと交換し、きれいにした神棚に祀りましょう。

「神棚封じ」とは?

「神棚封じ」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。神棚封じとは、家族が亡くなったとき、白い布や半紙で神棚を隠すことです。

神道において、「死」は穢れを意味しており、神様が穢れに触れないようにする必要があります。そのため、家族が亡くなった場合には「神棚封じ」を行うのです。

神道の忌中は50日、仏式では49日とされているため、仏教の四十九日が終わって忌中が明けるまで神棚封じをします。また、一般的に神棚封じを行うのは、穢れが及んでいない遺族以外の第三者です。手順は以下のとおりです。

1.神棚に挨拶をし、故人の氏名を伝える
2.神棚のお供えものをすべて下げる
3.神棚の扉を閉める
4.白い布や半紙を神棚に貼る

神棚がある場合は、葬儀の準備とともに神棚封じも行うことを忘れないようにしましょう。

<関連記事>
神棚封じの半紙を貼るのはいつまで?手順やマナーを確認し、正しく対処しよう

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まとめ

神棚は自宅でいつでも神様にお参りができ、家族の繁栄や厄除けを願うことができる場所です。神棚を新たに設置する、古い神棚を新調する場合は、家庭内での節目の前後の大安の日がよいといわれています。

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監修
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メンバーは葬儀・法要関連だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
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