故人の魂が現世へと戻る期間を一般的にお盆といいます。8月13日~8月16日にかけて、お盆休みになることが多く、休日を含めると大型連休になります。仕事などで時間が確保できない場合、お盆の休みを利用して式を挙げたいと考える方も少なくありません。
本来、お墓参りや先祖を供養する時期に結婚式を挙げてもよいのでしょうか。この記事では、お盆に挙げる結婚式について、メリットやデメリットについて解説します。
<この記事の要点>
・お盆の結婚式は、気温が高く故人を供養する時期と重なるため、避けられることが多い
・一方で、お盆の結婚式には親族が集まりやすい利点がある
・交通渋滞や宿泊先の確保が難しい点がデメリットといえる
こんな人におすすめ
お盆に結婚式に挙げる可能性がある人
お盆はまとまった休みを取りやすく、結婚式の参列者も日程を空けやすい時期となります。しかし、故人を供養する時期であることから、結婚式には向いていないと考える方も少なくありません。実際のところ、お盆に結婚式を挙げてもよいのでしょうか。
お盆に結婚式を挙げることは可能です。お盆の時期に結婚式を挙げてはいけない決まりはありません。
新生活の環境変化に合わせた3月や、いい夫婦の日がある11月に結婚式を挙げる方が多い傾向です。一方、8月に挙式を上げる方の割合は少なく、気温の高さなど参列者の負担が増えるため、避ける傾向にあります。
お盆は法要やお墓参りを行う時期であり、死を連想してしまうことから、縁起が悪いと思われがちですが、そんなことはありません。ご先祖様に見守られながら家族が健康でいることに感謝し、供養を行う意味合いがあります。
1年を通して結婚式にふさわしくない日は複数あり、何をやってもうまくいかない凶日である不成就日や、葬儀以外は大凶の日とされる受死日などを避けて実施しましょう。
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お盆の時期に結婚式を挙げること自体に問題はなく、この時期だからこそのよい点もあります。お盆中に挙げる結婚式には、どのようなメリットがあるのでしょうか。結婚式の日程を検討中の方は参考にしてみてください。
お盆の時期は、他の時期と比較して挙式費用を安く抑えられる可能性があります。結婚式場の利用者が少ない時期のため、この時期だけの特別プランや特典が用意されていることもあります。
利用者が少ないオフシーズンであるお盆は、式場確保がしやすい時期といえるでしょう。人気の式場の場合、予約で埋まっていることも多く、諦める方も少なくありません。ですが、お盆の時期だと空いている可能性が高まります。
また、式場を使う利用者が少ないため、貸し切り状態になることもあります。憧れの式場でゆったりと結婚式を挙げることが可能です。
お盆に行う結婚式は、お墓参りなどで地元に帰省するタイミングと重なるため、親族が集まりやすくなります。
遠方の親族は費用面でも負担がかかりますので、親族同士が集まる時期に行うことで参加しやすく、何度も集まる必要がありません。早めに予定を共有しておけば、来てもらいやすくなるでしょう。
式を挙げる人が少ないお盆は、親族や友人などが行う他の結婚式と日程が重なりにくい時期ともいえます。春や秋などの人気のシーズンに結婚式を挙げると、来てほしい参列者が集まりにくくなります。
日程が重なることで起こるトラブルを避けられる点は大きなメリットです。
お盆中に結婚式を挙げれば、長期間の休みを利用して新婚旅行へ行くことができます。お盆の時期は連休を取りやすく、職場の結婚休暇が取れない場合でも、お盆休みを活用して旅行に行くことが可能です。
お盆中の結婚式は、メリットばかりではありません。この時期に結婚式を挙げるデメリットも存在します。お盆に結婚式を挙げる場合は、発生する恐れがあるデメリットについても把握しておきましょう。
帰省ラッシュやUターンラッシュが起こりやすいお盆は、交通機関の混雑や高速道路の渋滞が予測されます。遠方の場合は、式場への移動だけでも大変です。
また交通機関の遅延により、式場へ間に合わない可能性もあります。
お盆は長期休暇の旅行客も多く、宿泊施設の予約が埋まりやすい時期です。部屋が空いておらず、式場の近くに泊まれない場合や、宿泊料金が割高になってしまう可能性があります。
また、遠方の参列者を招待する際は、招待側が宿泊費を負担するため、結婚式にかかる費用も増加します。
お盆中に結婚式へ招待する場合、参列者は日程の調整が必要です。普段から休みが取れない人は、数少ない貴重な休暇を取る必要があります。法事やお墓参りなど、お盆にまつわる予定で忙しい場合もあります。
お盆期間中に結婚式を挙げる場合は、大切な長期休暇の1日を空けてもらうことを意識し、丁重に歓待しましょう。
お盆の時期は、1年間の中でも気温が高くなる季節です。正装やドレスは、熱がこもりやすく汚れる心配もあるため、参加を遠慮したい方も多いでしょう。
また、場内を涼しくし過ぎると、温度差で体調を崩す恐れがありますので、こまめな室温調整が重要です。熱中症の危険性もありますので、式場までの移動距離や屋外の演出を避けるなど、対策が必要です。
行事への参加や出費が多いことから、お盆中の結婚式を避けてほしい方は少なくありません。また、法要やお墓参りなどを行う時期であるため、世間一般の印象から周囲の理解を得にくいこともあるでしょう。結婚式を挙げる場合は、より一段と参列者への配慮が必要となります。
お盆の時期に結婚式を挙げることは明確な決まりがないため、大きな問題はありません。では、結婚式の招待状を、お盆中に送る場合も問題ないのでしょうか。ここでは結婚式の招待状を送るタイミングについて解説します。
お盆の時期に送る結婚式の招待状は、あまりよい印象を持たれないので、可能であれば避けた方が無難です。ご先祖様をお迎えする8月13日から、お送りする8月16日までの間は特に注意しましょう。
また、同様の理由で到着日だけでなく、投函日にも気を配る必要があります。届いた日から投函した日を予測できるため気を付けるようにしましょう。
結婚式の日程によっては、お盆の時期に招待状を送る必要が出てきます。その場合は、お盆に入る数日前や、お盆が明けた数日後に調整して送りましょう。
参列者の予定が埋まりやすい時期に結婚式を挙げる場合は、早めに出しておくのが賢明です。あまりにも早過ぎると、招待状の存在を忘れられてしまう恐れもあるため、式の2カ月前から3カ月前あたりに送るとよいでしょう。
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お盆期間中に結婚式を挙げること自体は問題ありません。普段よりも費用を抑えて式場を予約できたり、親族が集まりやすかったりなど、メリットもあります。しかし、お盆時期特有の問題や参列者への配慮など、注意点があることも把握しておきましょう。
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