「ご冥福をお祈りします」を使ってはダメ?ほかの言い回しとは?
葬儀マナー[参列者]

作成日:2019年11月29日  更新日:2022年10月26日

「ご冥福をお祈りします」を使ってはダメ?ほかの言い回しとは?

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通夜や葬儀の際によく耳にする「ご冥福をお祈りします」という言葉ですが、使ってはダメなシーンについて知りたいという方もいるのではないでしょうか。使用してはダメな状況や代わりにどのような言い回しをすればいいかを知ることで常識に沿った挨拶ができます。

そこでこの記事では、「ご冥福をお祈りします」を使ってはいけない場面についてご紹介します。メールや電話でお悔やみの言葉を伝える方法やほかの言い回しもお教えしますので、今後の参考にしてみてはいかがでしょうか。

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【もくじ】
「ご冥福をお祈りいたします」の意味とは
「ご冥福をお祈りいたします」が失礼にあたる場面
メールでお悔やみを伝える方法
電話でお悔やみを伝える方法
「ご冥福をお祈りいたします」と言われた際の返事は?
「ご冥福をお祈りいたします」を英語で言うと?
「ご冥福をお祈りします」はペットにも使える?
「ご冥福をお祈りします」以外にお悔やみを伝える言葉
「ご冥福をお祈りいたします」を使う際の注意点
よくある質問
まとめ

「ご冥福をお祈りいたします」の意味とは

通夜や葬儀の際には「ご冥福をお祈りいたします」という言葉がよく使われます。よく耳にする言葉ですが、この言葉を使うのがふさわしくない場面もあるため注意が必要です。ここからは、「ご冥福」の意味と使い方について解説します。

「ご冥福」の意味

「冥」は死後の世界である「冥土」、「福」は「幸せ」を表す言葉です。「冥福」とは「死後の世界の幸せ」を意味し、「ご冥福をお祈りします」という表現は死後の世界での幸せを祈っているという気持ちを伝える言葉です。

「ご冥福をお祈りいたします」を使う場面

「ご冥福をお祈りいたします」という言葉は、通夜や葬儀の場面で使います。お悔やみの言葉は遺族に向けたものであることが一般的ですが、「ご冥福をお祈りします」は故人に伝えるべき言葉です。

「〇〇様のご冥福をお祈りします」と、故人の名前をつけるのを忘れないようにしましょう。

「ご冥福をお祈りいたします」が失礼にあたる場面

通夜や葬儀に参列したとき、ご遺族に「ご冥福をお祈りします」と伝えた経験がある方もいるでしょう。「冥」は「死後の世界」という意味を持つ仏教の思想なので、宗派によっては不適切な場合があります。使ってはいけないわけではありませんが、気にする方がいるかもしれません。お悔やみの言葉はどの宗派でも使える言葉で伝えることをおすすめします。

ここでは、なぜ「ご冥福をお祈りします」がダメなのかを宗派別に解説します。宗派に適した代わりとなる言葉についてもお教えしますので、参考にしてみてください。

浄土真宗の葬儀の場合について

浄土真宗では「ご冥福をお祈りします」という言葉の使用はおすすめできません。亡くなった後はすぐに仏様になる「臨終即往生」という考えの浄土真宗の方には、「死後の世界である冥土に迷い込んでしまう」という意味にとらえられてしまいます。

浄土真宗の方の通夜や葬儀の際は、「お悔やみ申し上げます」という言い回しを使うとよいでしょう。「心より」をつけると深い悲しみを、「謹んで」をつけると敬意を表すことができるため、目上の方に失礼になりません。

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神道の葬儀の場合について

神道の場合もほかの言い回しをおすすめします。神道では故人は家の守り神になると考えられていることから、死後の世界である冥土という思想はふさわしくないとされています。また、成仏や供養といった仏教用語も神道には不向きです。

神道の方には「御安霊(ごあんれい)の安らかならんことをお祈りします」「御霊(みたま)のご平安をお祈りします」という言葉を使いましょう。

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キリスト教の葬儀の場合について

キリスト教の葬儀ではお悔やみの言葉を使いません。ほかの宗派ではお悔やみの言葉は必須ですが、キリスト教の場合は死に対する考えが異なります。

キリスト教における死とは、地上での罪を許され天に召されることをいいます。祝福されるべきものと考えられていることから、キリスト教の葬儀では故人の死を悲しむお悔やみの言葉を使わないようです。「安らかな眠りにつかれますよう、お祈りいたします」といった言葉がふさわしいでしょう。

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遺族に直接挨拶する場合

「ご冥福をお祈りいたします」は故人に向けた言葉なので、遺族へ挨拶する時は「御愁傷様でございます」「お悔やみ申し上げます」といったお悔やみの言葉が適切です。

また通夜や葬儀の場で遺族へ直接挨拶する時は、遺族を「ご自愛ください」のように、気遣った言葉も添えるとよいでしょう。

メールでお悔やみを伝える方法

突然の訃報をメールで知った場合は、通夜や葬儀に参列できるかどうかを返信する必要があります。お悔やみの言葉は、参列の可否を述べる前に入れるとよいでしょう。

また、訃報のメールに返信する際は、以下の点に注意しましょう。

・メールの件名で内容がわかるようにする
・短い文章で伝える
・「返信不要」と付け加えて相手に負担がかからないようにする

ここからは「ご冥福をお祈りします」を使ったメールの文例を紹介します。

故人が親戚の場合

件名:(自身の氏名)よりお悔やみ申し上げます

本文:突然の訃報に驚いております ○○さんのご冥福をお祈りいたします 遠方のためメールでのお悔やみとなり申し訳ありません 心身ともに大変かと思いますが 体調を崩されないようご自愛ください 後日改めてご自宅に伺います


こちらは遠方で通夜や葬儀に行くことが難しい場合の文例です。参列する場合は「遠方のため」「後日改めて」の部分を省き、参列する旨を伝えます。その際、葬儀場の名前と住所を確認することを忘れないようにしましょう。

故人が友人・知人の場合

件名:(自身の氏名)よりお悔やみ申し上げます

本文:○○君(ちゃん)の訃報を聞き大変驚いています ○○君(ちゃん)のご冥福をお祈りいたします □□さんの気持ちを考えると私も悲しみでいっぱいです 私でお役に立てることがあればなんでもいってください どうか□□さんが穏やかに過ごせますように


○○には亡くなった方の名前を、□□には訃報を知らせてくれた人の名前を入れます。故人の死を悲しむ気持ちとともに、連絡をくれた人への配慮を忘れないことが大切です。

故人が会社関係者の場合

件名:(自身の氏名もしくは部署名や社員一同など)よりお悔やみ申し上げます

本文:お世話になっております ○○様の突然の訃報に驚いています 本来であれば直接お悔やみを申し上げるべきところ 都合によりご葬儀に伺えず 申し訳ございません

略儀ながらメールにてお悔やみ申し上げます 落ち着かれましたらまたご連絡ください 心より ○○様のご冥福をお祈りいたします


会社関係の方が亡くなった場合は、会社名と部署名を明記することが大切です。相手との関係性にもよりますが、仕事でお世話になっていることも伝えるとよいでしょう。

電話でお悔やみを伝える方法

訃報を電話で受けた場合、すぐにお悔やみの言葉を述べる必要があります。知識のないままお悔やみの言葉を伝えると、相手に失礼になるかもしれません。そのようなときに備えて、適切な言い回しを身につけることをおすすめします。ここでは、電話でお悔やみの言葉を伝える場合の文例をご紹介しましょう。

親戚に対しての場合について

お辛い中お知らせありがとうございます。故人のご冥福をお祈りいたします。これから準備をしてすぐに伺います


親戚の場合、亡くなってからすぐに連絡がある場合がほとんどでしょう。連絡をくれた方が自宅、病院、葬儀場のどこにいるかわからないので、伺うべき場所を確認する必要があります。葬儀場にいるなら葬儀場の名前と住所を聞き、何時頃に到着するか伝えておくとよいでしょう。

知人や友人に対しての場合について

お辛い中ご連絡いただきありがとうございます。○○さんのご冥福をお祈りいたします。ご迷惑でなければこれからご自宅に伺わせていただきたいのですが、よろしいでしょうか


まずはお悔やみの言葉を伝え、自宅に伺ってもよいか確認しましょう。すぐに伺うことが難しければ、訪問可能な日時を確認し、後日改めて焼香に行くことをおすすめします。

亡くなってすぐに連絡があったときは、通夜の有無と葬儀形式について聞きましょう。身内だけの家族葬の場合、落ち着いた頃に自宅を訪ねて家族や故人にお悔やみの言葉を述べます。

故人が会社関係者の場合

お知らせいただきありがとうございます。突然のことで驚き、言葉も見つかりません。○○様には良くしていただいて、本当にお世話になりました。


○○様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。差し支えなければ、○○様にお礼を述べたいのですが、お別れの式の日時や場所などを教えていただけますでしょうか。

「ご冥福をお祈りいたします」と言われた際の返事は?

葬儀や通夜で参列者から「ご冥福をお祈りいたします」と言われた際は、故人の代わりとなって感謝の意を伝えましょう。「ありがとうございます」でもかまいませんが、代表的な返事は以下のとおりです。

・お気遣いいただき、ありがとうございます。
・お心遣い痛み入ります。

返事に対するマナーは特にないので、相手に感謝の気持ちが伝わればよいでしょう。

「ご冥福をお祈りいたします」を英語で言うと?

人によっては、海外の方の葬儀に参列するケースもあるでしょう。その際は、英語で挨拶をするのがマナーです。「ご冥福をお祈りいたします」を英訳は以下のとおりです。

【故人に対して使う言葉】
・May your soul rest in peace.:安らかにお眠りください。

【遺族に対して使う言葉】
・I am sorry for the loss.:亡くなった方のご冥福をお祈りいたします。
・I am sorry for your loss.:故人を失ったことを気の毒に思います。

このときに使われる「I am sorry」には「ごめんなさい」ではなく、「残念に思う」という意味があります。

「ご冥福をお祈りします」はペットにも使える?

「ご冥福をお祈りします」という言葉は、ペットに対しても使えます。大切なのはお悔やみの気持ちを伝えることなので、自分らしい言葉で伝えてもかまいません。

そして、ペットが亡くなって悲しんでいる人に寄り添うような言葉をかけてあげるとよいでしょう。

「ご冥福をお祈りします」以外にお悔やみを伝える言葉

「ご冥福をお祈りします」という言葉がふさわしくない宗派の通夜や葬儀に参列する場合に備えて、これに代わる言い回しを覚えておきましょう。いくつかの言い回しを頭に入れておけば、相手の宗派に関係なく適切なお悔やみの言葉を伝えられます。ここでは、お悔やみの言葉をいくつかご紹介します。

「この度はご愁傷様でございます」

「ご愁傷様です」はご遺族の方に向けたお悔やみの言葉で、気の毒に思うという意味が込められています。どの宗派でも使えますが、「ご愁傷様です」だけではお悔やみの言葉としては不十分です。

突然のことにより言葉がございません」「なにかお役に立てることがあればお申しつけくださいといった一言を添えることをおすすめします。ご遺族へのお悔やみとともに悲しい気持ちや相手を気遣う気持ちを伝えられるでしょう。

「お悔やみ申し上げます」

「お悔やみ申し上げます」はご遺族の気持ちを配慮する、故人の死を悲しむという意味を持つお悔やみの言葉です。通夜や葬儀の定型句なので、宗派を気にせず使えます

故人の死を悲しく思う気持ちとともに、ご遺族への配慮も伝えられるので「お悔やみ申し上げます」という言葉だけで十分です。さらに、「心より」「謹んで」と頭に付け加えれば、目上の方に対しても失礼のないお悔やみの言葉になります。

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「心より哀悼の意を表します」

「哀悼の意を表します」は口頭では使わず、弔電やメールのような書き言葉で使う言い回しです。文章なら違和感のない文語体のため、口頭で伝えるには不向きといえるでしょう。

故人の死を悲しみ、心を痛めているという意味なので、ご遺族へのお悔やみの言葉としては適切です。弔電はもちろん、失礼に当たらない間柄であれば、メールやメッセージツールでお悔やみの言葉を送る際に使うとよいでしょう。

「ご冥福をお祈りいたします」を使う際の注意点

「ご冥福をお祈りいたします」は、使う場面に気をつけないとマナー違反になる場合があります。ここからは、「ご冥福をお祈りします」を使う際の注意点を4つ紹介します。

故人・遺族の宗教や宗派を確認する

通夜や葬儀でお悔やみの言葉を伝える前に、故人・遺族の宗教や宗派を確認しておくことが大切です。「ご冥福をお祈りいたします」の「冥福」は仏教用語なので、キリスト教や神道では使えません。宗教・宗派に適さない言葉はマナー違反になるので注意しましょう。

必ず故人の名前をつけて使用する

「ご冥福をお祈りいたします」は故人に向けた言葉なので、メールや手紙、電話などで使ってしまうと遺族に対して失礼にあたる可能性があります。必ず故人の名前をつけて使用しましょう。

適切かどうか判断できない場合は別の言葉で伝える

宗教や宗派がわからない場合は「哀悼の意を捧げます」「○○さまが安らかに眠られますようお祈りいたします」のように、別のお悔やみの言葉を述べるとよいでしょう。このような表現であれば、どの宗教・宗派においても失礼にはあたりません。

遺族に対する気遣いの言葉を添える

悲しまれている遺族に対して気遣う言葉を添えることも大切です。特に不幸があってから月日が経っていない場合は、心の整理ができていないことでしょう。

お悔やみの言葉だけでなく、「どうかご自愛ください」のように遺族に寄り添った自分らしい言葉も加えてみてください。

よくある質問

Q:お悔やみの言葉はなんて言えばいいの?

A:お悔やみの言葉は、定型句に一言添えて伝えましょう。例文は以下の通りです。
「この度はご愁傷様です。突然のことで言葉がございません。」
「謹んでお悔やみ申し上げます。お力落としのことと存じますが、どうかご自愛ください。」

Q:神道のお悔やみの言葉は?

A:神道では故人は家の守り神になると考えられているため「冥土」という思想はふさわしくないとされています。神道の方には「御安霊(ごあんれい)の安らかならんことをお祈りします」や「御霊(みたま)のご平安をお祈りします」と伝えるとよいでしょう。

Q:浄土真宗の葬儀で「ご冥福をお祈りします」はダメ?

A:浄土真宗では、亡くなった後はすぐ仏様になると考えられています。そのため、死後の世界を意味する「冥土」や「冥福」は使用できません。浄土真宗の場合は「謹んでお悔やみ申し上げます。」という言い回しを使うことをおすすめします。

Q:キリスト教にお悔やみの言葉はある?

A:キリスト教では「死は祝福されるべきもの」と考えられていることから、お悔やみの言葉を使いません。遺族に声をかけるときは「安らかな眠りにつかれますよう、お祈りいたします」と伝えましょう。

Q:「冥福」とはどういう意味?

A:「冥」は死後の世界である「冥土」、「福」は「幸せ」を表します。「冥福」とは「死後の世界の幸せ」を意味し、「ご冥福をお祈りします」は死後の世界での幸せを祈っているという気持ちを伝える言葉です。
詳しくはこちらをご確認ください。

Q:宗派を気にしないで使えるお悔やみの言葉はないの?

A:「ご愁傷様です」や「お悔やみ申し上げます」はどの宗派でも使えるお悔やみの言葉です。それぞれの注意点についてはこちらをご覧ください。

まとめ

「ご冥福をお祈りします」は通夜や葬儀のときの定型句ですが、宗派によっては不適切な場合もあります。浄土真宗、キリスト教、神道の葬儀では「ご冥福をお祈りします」ではなく、ほかの言い回しを使うようにしましょう。

通夜や葬儀に参列する人の中には「お悔やみの言葉をどう伝えたらいいかわからない」「どの言い回しを使えばいいのか困っている」という人もいるでしょう。葬儀に関することでお悩みの方は、葬儀専門業者の「小さなお葬式」にご相談ください。

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