危篤から回復の可能性と会社への連絡方法

危篤から回復の可能性と会社への連絡方法

人は誰しもいつか亡くなってしまいます。しかし、実際に身近な人が危篤になってしまったら、誰もが平静ではいられないでしょう。危篤から回復するケースもあるのか、気になるという方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、危篤から回復する可能性についてご紹介します。危篤の連絡を受けた際の会社への連絡方法もあわせて解説しますので、身内が危篤になったときに役立つでしょう。

<この記事の要点>
危篤とは回復が見込めないと判断された状態を指すが、助からないとは言い切れない
親族に危篤者が出て会社を休む場合は、上司と相談し有給休暇をとるのが一般的
会社への連絡は早朝・深夜の場合はメールで行う

こんな人におすすめ

危篤から回復の可能性はあるかを知りたい方

親族が危篤状態の際の連絡の仕方を知りたい方

危篤の連絡を受けた人が気を付けることを知りたい方

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危篤から回復の可能性はあるか

「危篤」という言葉は広く知られていますが、正確にはどのような状態なのか把握している人はあまりいないかもしれません。医師から危篤と判断されても、回復する可能性はあるのでしょうか。危篤の意味や、親族が危篤と知らされたときに会社を休めるかもあわせて解説します。

危篤状態とはどのような状態か

危篤とは、致命的な症状を負い、回復が見込めないと判断された状態を指します。病状の悪化により危篤になる場合もあれば、事故で負傷して突然危篤になる場合も考えられます。血圧や脈拍の低下などの複合的な要素から、死が迫っていると医師に判断された場合に危篤が宣告されます。

ひとくちに危篤状態といっても、状況は多様です。意識がないこともあれば、はっきりと意識があり、周りの声が聞こえているケースもあります。

危篤状態から回復した例はあるか

危篤状態になったとしても、絶対に助からないとは言い切れません。2019年には、元サーフィンの世界チャンピオンであるサニー・ガルシア氏が、自殺未遂で危篤状態になった事件がありました。しかし、ガルシア氏はのちに数週間の危篤から脱し、回復に向かっているとニュースになりました。

意識がなく話しかけても何も反応がなかったとしても、耳は聞こえている場合もあります。周りの声に支えられて気力が戻り、回復に向かう可能性はゼロではありません。危篤者に声をかけ続けることは大切です

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危篤状態の本人にかける言葉とは?家族にかける言葉も紹介

危篤状態はどのくらい続くのか

危篤が続く期間は、誰にもわかりません。医師に余命を告げられることもありますが、これも推測によるものです。実際にどの程度の期間になるかは、状況次第となっています。傾向としては、危篤になってから1週間以内に亡くなるケースが多く見られます。

危篤になっても近いうちに必ず亡くなるというわけではなく、まれに数か月、数年と長引くケースもあります。危篤期間は、最終的には症状やその人の体力によって変わるでしょう。

親族が危篤のとき、会社を休んでもよいか

親族に危篤者が出て会社を休むかは、上司と相談して決めましょう。多くの場合、関係性が近い人が危篤になった場合は休めますが、危篤者が遠い親戚の場合は認められないケースもあります。

危篤の看病で休む場合は忌引き休暇ではなく、有給休暇をとるのが一般的です。有給が取れない場合は欠勤することになりますが、その場合でも無断では決めないようにしましょう。危篤は長引くこともあるので、仕事に復帰したときにスムーズに業務に戻れるように配慮することも大事です。

親族が危篤状態の際の連絡の仕方

親族が「危篤状態」との第一報を受けたときは、各所へ連絡をする必要があります。連絡をするのは、主に最期を看取る親族や休暇を申請するための仕事関係、場合によっては宗教者です。こちらでは、各所への連絡方法をご紹介します。

危篤を知らせるのは3親等以内

危篤の連絡は、3親等以内の親族を中心にするのが一般的です。危篤者の親・配偶者・子ども・兄弟姉妹・孫・同居人などから、普段から関わりが深い人たちに声をかけます。ほかの3親等以内にあたる親族は、叔父叔母・祖父母曾祖父母・ひ孫・甥姪です。姻族も近親者に含まれます。

親族でなくても、危篤者と深い親交がある人にも声をかけることもあります。親しい友人や従兄弟、婚約者などがいる場合は親族と同様の配慮をしましょう。

親族や近しい人に危篤を知らせる方法

親族たちに危篤を知らせる際は、電話を用いるのが確実です。危篤は急を要する要件のため、深夜や朝方であっても電話をかけて問題ありません。メールは受信した側がいつ確認するかわからないため、緊急の要件には適さないツールです。メールを用いるのは電話をかけてもつながらないときの、補助的な手段と考えた方がよいでしょう。

連絡するときは、危篤者の名前のほか、自分の名前や危篤者との続柄から伝えましょう。危篤者がいる病院名・住所・電話番号・病室番号といった、お見舞いに行くのに必要な情報を伝えます。自分の電話番号を伝えて、連絡を取れるようにしておくことも大切です。

会社への連絡の仕方

会社へ連絡する際は、口頭や電話で伝えるのがベストですが、深夜や早朝ではメールで済ませることも多くなっています。会社へ連絡するときは下記のような文面で連絡しましょう。

○○課長様
夜遅くにつき、メールで失礼します。
○○課の~~です。

私事で恐縮ですが、先ほど同居している祖母が危篤となりました。
突然で申し訳ありませんが、状況が落ち着くまでの数日間休みをいただきたく思います。
状況次第で日数が延びることも考えられますが、よろしくお願いします。


○○課長様
○○課の~~です。
夜分遅くに申し訳ありません。

先ほど、長らく入院していた父が危篤との連絡がありました。
つきましては、看病のため本日休みをいただきたく存じます。
これから病院へ向かいますので、詳しい状況が分かり次第また連絡させていただきます。

もしも何かありましたら私の携帯電話にご連絡ください。
要件のみで誠に恐縮ですが、よろしくお願いいたします。

自分は誰か、誰が危篤になったかと、休みを申請する旨は最低限記載しましょう。定期的に経過を報告しながら、休む日数を相談するのも大切です。

ビジネス関係者への連絡の仕方

仕事でビジネスパートナーとの予定が控えている場合は、ビジネス関係者にも忘れずに連絡しましょう。下記に文例をご紹介します。

(相手の会社名)会社 ○○部 ~~様
平素より大変お世話になっております。(自分の会社名)会社 ○○部の~~です。

私事で恐縮ですが、先ほど父が危篤となりました。
ご迷惑をおかけして大変申し訳ありませんが、しばらく休暇をいただく運びとなりました。

つきましては、○日に予定していた会議の日程変更をお願いできないでしょうか。
新たな日程については、後ほどあらためてご相談させていただければと存じます。
大変恐縮ではございますが、何卒宜しくお願い申し上げます。

宗教者への連絡が必要な場合

キリスト教では、亡くなる前に神父や牧師を呼んで臨終式を行う場合があります。式の内容は、カトリックとプロテスタントで異なるのでご注意しましょう。

カトリックでは、神父の立ち合いのもとで「病者の塗油の秘跡」を執り行います。安らかな旅立ちを願って、危篤者の体に油を塗る儀式です。続いて、キリストの体と血の象徴であるパンとぶどう酒を分け与える「聖体拝領」を行うのが一連の流れです。

プロテスタントの場合は、カトリックでの聖体拝領にあたる「聖餐式」を行います。牧師がパンとぶどう酒を与えて聖書を読み、安らかな昇天を願って周りの人たちとともに祈りを捧げる儀式となっています。

危篤の連絡を受けた人が気を付けること

危篤の知らせを受けた際は、いくつか気をつける点があります。大事な人の危篤を知らされて動揺するのはやむをえないことですが、このようなときこそ自制して行動しなければなりません。危篤の連絡を受けた人が、落ち着いて行動するための注意点をご紹介します。

慌てず冷静になること

危篤を知らされてまず意識すべきことは、冷静さを保つことです。近しい人の危篤を知った人は取り乱すこともあり、これが原因でケガをしたリ、事故を起こしたりするケースも見受けられます。

ショックを受けてしまうのは仕方がないことですが、冷静さを欠いてよいことはひとつもありません。大事な人にしてあげられることを精いっぱい行うためにも、落ち着いて対応することが大切です。

マナーを守ってお見舞いに行くこと

お見舞いに行くときは、マナーを意識することも重要です。危篤者のもとへ駆けつける際は、手土産は必要ありません。また、服装は普段着のままで構いません

危篤者のお見舞いに行くにあたって重視されるのは、可能な限り早く顔を見せることです。手土産を用意したり着飾ったりするのは、悠長な行動と思われて不快感を与えてしまう場合もあります。お見舞いに持っていくのは、財布や携帯電話などの必要最低限の荷物だけで構いません。

病室での会話に気を付ける

危篤者の近くで話すときは、会話の内容にも気を配りましょう。危篤状態になっているからといって、葬儀の話を始めるのはマナー違反です。遺産や遺品整理などの死後の処理について話すことは控えて、兄弟間で争ったりすることがないように心がけましょう。

ほかに「死ぬ」「亡くなる」「落ちる」といった、忌み言葉の使用も避けるのがマナーです。病室には危篤者の家族もいますので、ネガティブな言葉を使って気落ちさせないように気をつける必要があります。

危篤状態の人が回復せずに亡くなったときの対処法

危篤の人が亡くなってしまったら、葬儀に向けてさまざまな手続きをはじめることになります。ここからは時間的な余裕がないことも多く、慌ただしい期間となりがちです。やるべきことをしっかりと把握して、スムーズに進行できるようにしましょう。

死に水、エンゼルケアなどを行う

死に水は、亡くなった方が死後の世界で苦しむことがないように、ご遺体の口もとに水を含ませてあげる儀式です。割りばしなどの先端に脱脂綿を取り付けたものに水を染み込ませ、ご遺体の唇を軽く湿らせてあげます。この儀式は末期の水とも呼ばれています。

エンゼルケアは故人がきれいな状態で死出の旅に出られるように、ご遺体の身なりを整えてあげる処置です。亡くなった人はセルフケアができなくなってしまうので、周りの人で代わりにお世話をしてあげます。全身を清拭して綿詰めを行うほか、髭を剃って髪を整えたり、メイクを施したりするのが一般的です。

エンゼルケアは看護師が中心となって行いますが、遺族が手伝ってあげることもできます。

関係者への訃報連絡を行う

故人の関係者へ、訃報連絡を行います。事前に訃報の連絡先をリスト化しておくとスムーズです。親族・職場に加えて、居住している地域の長や故人の友人などに声をかけるのが一般的となっています。

近年では葬儀の形態が多様化してきており、家族葬直葬を執り行うケースも珍しくなくなりました。これらのような限られた人のみでの葬儀を執り行う場合は、仕事関係や地域には訃報を知らせないこともあります。葬儀の規模に合わせて知らせる範囲を調整するのも大事です。

葬儀社に連絡し段取りを行う

葬儀を取り仕切ってもらう葬儀社を決めて、連絡を取ります。葬儀社の担当者と打ち合わせをして、日程や葬儀形態などの段取りを行いましょう。葬儀の日程は、主に火葬場の予約状況と僧侶の都合で決まります。これらは早い段階で把握しておいて、日程を早い段階で確定させると参列者に親切です。

葬儀の内容は、予算を考慮して慎重に決めましょう。予算をオーバーする場合は、不要なオプションをカットすると費用を抑えられます。

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まとめ

危篤とは、命にかかわる重い症状で、回復が見込めない状態を指します。危篤からの回復はありえないことではありませんが、そのまま亡くなってしまうことも多いのが実情です。

本人がまだ元気なうちから葬儀社と相談を進めておくと、本人の希望に沿った形で無理なく葬儀の内容を決められます。元気なうちからどのようにしたいか、話し合っておくとよいでしょう。

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監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
「小さなお葬式のコラム」では、合計2000記事以上を管理。
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よくある質問

よくある質問
  • 危篤である内にやっておくべきことがあるか?

  • 親の危篤でどのくらい休みが取れるか?

  • 危篤状態の証明をする書類を求められたらどうしたらいいの?

  • 危篤状態の人に何か持ってきたいけどなにがいいの?

  • 友人が危篤になったがお見舞いに行ってもよいか?

  • 危篤を知らせないほうがよい人はいるか?

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