ひとくちに仏教といっても、日本国内だけでさまざまな宗派があります。日蓮宗も仏教宗派のひとつです。宗派によって考え方は異なり葬儀の内容や費用も差異があるため、日蓮宗の葬儀費用が気になる方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、日蓮宗の葬儀にかかる費用はいくらなのかについてご紹介します。葬儀費用の内訳や、費用を抑えるためのコツなども確認しましょう。ぜひ最後までご覧ください。
<この記事の要点>
・日蓮宗の葬儀の会場費は小規模会場の場合、5万円~10万円程度
・祭壇や棺の費用は3万円~10万円前後が一般的
・葬儀費用を抑えるには装飾品をシンプルにする、霊柩車のランクを下げるなどの方法がある
こんな人におすすめ
日蓮宗の葬儀の特徴を知りたい方
日蓮宗の葬儀にかかる費用を知りたい方
日蓮宗の葬儀にかかる費用を抑えるためのコツが知りたい方
日蓮宗は日蓮聖人によって開かれた日本仏教の宗派のひとつです。法華宗の別名でも呼ばれており、「法華経」を大切にしています。葬儀でも法華経をお題目としており、参列者全員で、「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」と唱える場面があります。
日蓮宗の葬儀では、太鼓状の「団扇太鼓」やシンバルのような「妙鉢」といった鳴りものを打ち鳴らすのも特徴的です。読経の際に鳴りものを鳴らす宗派はほかにもあるのですが、日蓮宗では規模が大きな葬儀では雅楽も捧げられます。
日蓮宗の葬儀では、どのようなことに費用がかかるのでしょうか。費用の内訳をしっかり把握しておくことは葬儀を執り行う上で大切です。こちらでは葬儀に必要な費用を解説します。主な6つの内訳をしっかり確認しましょう。
会場費は、葬儀の会場をレンタルするのに必要な費用です。レンタルする会場の大きさは葬儀の規模に大きな影響し、基本的に大きな会場ほどかかる費用も大きくなります。
自宅で葬儀を行う場合は会場費がかかりませんが、今日では葬儀はセレモニーホールなどの会場で行うのが一般的です。会場費にかかる費用は、小規模な会場は5万円~10万円程度、大規模な葬儀では100万円を超える場合もあります。
祭壇や棺といった葬儀を行うのに必要な設備にかかる費用も発生します。祭壇には白木祭壇や花祭壇などいくつかの種類があり、どの祭壇を選ぶかによってかかる費用が大きく上下するのでしっかり目を向けていきましょう。小さくシンプルな祭壇は10万円程度ですが、大規模で豪華な花を使用したものは100万円以上かかることもあります。
棺もサイズや材質によって値段が異なり、一般的には3万円~10万円前後の場合が多いようです。ほかには遺影を用意するのも費用がかかります。額の種類や大きさ、モノクロかカラーかといった要素で違いがあり、2万円~10万円程度が相場です。
火葬費用は公営と民営のどちらの火葬場を利用するかで料金が異なります。行政が運営する公営の火葬場は利用料が抑えられていますが、設備はあまり整っていない場合が多く、利用希望者が多いため予約を取りにくいのが特徴です。地域によっては無料で利用できるところもあります。
民営火葬場は比較的利用料金が高めですが、設備やサービスが充実していて予約を入れやすいのが特徴です。特に都市部では火葬場不足が深刻化しており、公営の火葬場を利用するには長期間待たなければならいケースも散見されます。火葬場の利用状況や葬儀の日程を考慮してどちらを利用するか決めましょう。
接待費用は弔問客や僧侶をもてなすのに必要な費用です。主に葬儀の後に設けられる食事の席での飲食費を指し、参加する人数や供する料理の種類によって費用が異なります。ひとりにつき5,000円~1万5,000円ほどかかるのが一般的です。
葬儀の参列者に渡す香典返しも用意する必要があります。昨今では葬儀当日に一律のお返しをする「即日返し」が主流で、500円~1,500円前後の品を用意するのが一般的です。高額の香典をいただいた場合は、あらためて別にお礼の品を贈る場合もあります。
お布施はお招きした僧侶に渡すお礼です。読経料のほか、戒名料やお車代などが該当します。お布施はあくまでお礼の形を取っているため、決まった額は設定されていません。しかしある程度の相場が形成されており、相場にそった額を渡すのがマナーです。
お布施の相場は同じ日蓮宗でもお寺ごとに相場は異なるので、あらかじめ葬儀社に尋ねて相場をチェックする必要があります。戒名料は戒名の格によって金額が大きく変わるため、どのランクの戒名を選べばいくらかかるのかしっかり把握しておきましょう。
僧侶に迎えを出さない場合は、交通費として「お車代」を5,000円~1万円ほど渡すのもマナーです。
香典は喪主ではなく、参列者が用意します。もともとは喪家に食べものを持ち寄る村社会の習慣でしたが、現在では葬儀費用の支援のために現金を贈る習慣となっています。
香典の相場は故人と参列者の関係性によって変わります。関係性が近くなるほど相場額が上がっておき、両親の葬儀では5万円~10万円、兄弟の場合は3万円~5万円、親族には1万円~3万円ほどが相場です。一般的な知人や知り合いの葬儀には3,000円~1万円ほど包むケースが多く見られます。
永代供養とは、霊園や寺院が供養や管理を代行してくれる供養形態です。お墓の継承者がいない方や、残された家族に迷惑をかけたくないと考える方によく選ばれています。
永代費用は費用が安価な点も特徴です。不特定多数の人とひとつのお墓を共有する「合祀墓」は10万円から申し込めます。納骨堂といった個別の供養をする集合墓は20万円程度が相場となっており、一般墓を建立するよりも大きく費用を抑えることが可能です。
「永代」という言葉から誤解する方もいるかもしれませんが、個人供養の永代供養には期間が設定されています。多くの場合は33回忌までが期間となっており、契約を更新しない限りは共同墓へ移行します。
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葬儀を執り行うには多額の費用が必要です。少しでも費用を抑えたい方は多いのではないでしょうか。こちらでは、葬儀費用を安く抑えるための方法についてお伝えします。どのような費用を削れるかを把握するためにお役立てください。
祭壇や棺、お花や衣装といった会場備品や装飾をシンプルにすることで費用を抑えられます。祭壇や棺はランクによって必要な費用に大きな差があり、ランクを落とせば場合によっては数十万円以上の費用を節約することも可能です。
見栄えと安さはトレードオフの関係にあることが多いため、あらかじめ何を重視して葬儀を行うかの明確な指針を決めておきましょう。
霊柩車もランク付けがされており、どのランクを選ぶかによって費用が変わります。上部に御輿を載せた宮型霊柩車はもっともランクが高い霊柩車です。かつて宮型霊柩車は霊柩車の定番でしたが、経済的な負担が大きいことや不吉なイメージが定着したことから近年は減少傾向にあります。
現在では高級車やワゴンを改造した洋型霊柩車が主流となっており、宮型霊柩車よりも安価に使用できることが魅力です。さらに費用を節約したい方は、ほとんど一般車両と見分けがつかないバン型霊柩車を利用するのもよいでしょう。
かつては多くの親戚や知人を招いて行う伝統的な葬儀が一般的でしたが、近年では葬儀は縮小傾向にあり、小規模な葬儀が執り行われるようになっています。
家族葬は家族と親しい親族・友人のみを招いて行う葬儀です。少人数で行うため会場費や接待費を抑えられ、一般葬よりも50%ほど安くなる場合もあります。
ほかにも、お通夜を省略する一日葬や、葬儀自体を行わない直葬といった葬儀形態も執り行われるようになりました。大きく費用を節約したい場合は、葬儀形態を見直すのが有効です。
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この記事では、日蓮宗の葬儀にかかる費用について解説しました。日蓮宗は日蓮聖人によって開かれた、法華経を教えの中心とした宗派です。葬儀では「南無妙法蓮華経」と繰り返し唱える特徴があります。
葬儀にかかる費用の内訳は、会場費・設備費・火葬料・接待費用・お布施などです。費用を押さえたいときは、祭壇などの装飾品をシンプルにしたり、葬儀の規模を小さくしたりといった方法を検討しましょう。
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