弔辞の例文をご紹介!マナーや状況別の例文も一挙に解説!

弔辞の例文をご紹介!マナーや状況別の例文も一挙に解説!

弔辞は故人と親しかった方が霊前で捧げる弔いの言葉を指します。葬儀に出席すると弔辞を依頼されることがありますが、機会が巡ってきた時に慌てたくはないものです。弔辞を読む際の作法がわからずに困っている方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、弔辞の作法や例文について解説します。弔辞の注意点や相手に応じた例文の知識を身に着けておくことで、悔いのない最後の見送りをすることができるでしょう。弔辞について詳しく知りたい方はぜひ最後までお読みください。

<この記事の要点>
弔辞は故人への哀悼の意を表すために葬儀や告別式で読まれる
弔辞では縁起の悪い「忌み言葉」や「重ね言葉」を使わない
弔辞の長さは800字~1,000字が目安で、時間にすると3分程度

こんな人におすすめ

「弔辞」とは何か知りたい方

弔辞を書く際の注意点を知りたい方

弔辞の例文を知りたい方

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そもそも弔辞はなぜ必要なのか?

弔辞は日本の葬儀では欠かせない文化となっていますが、なんのために行うのでしょうか。弔辞の意義について把握しておくことがしっかり弔辞をやりとげる第一歩となるでしょう。弔辞を読む機会はどのようなときに訪れるのかも確認しましょう。

故人を送り出す意味がある

弔辞とは故人を葬送する際に述べるお別れの言葉です。故人が亡くなったことへの悲しみや、哀悼の意を表すために葬儀や告別式で読まれます。故人との関係や人柄、亡くなってしまったことがどれだけ悲しいかを伝えて故人を送り出します。

弔辞は宗教を問わずさまざまな葬儀で読まれますが、必ず読まれるわけではありません。最近増加している家族葬などの小規模な葬儀では読まれないこともあります。仏教式の葬儀では僧侶の読経が弔辞の役割を担うこともあるようです。

お願いされたら引き受けるのがマナー

弔辞は故人と生前親交が深かった方が、遺族にお願いされて読むケースが多くみられます。友人や職場の上司、恩師などが読むのが主流です。地域の風習によっては、故人の子どもや孫が読むこともあります。弔辞をお願いされたときは断らないのがマナーなので、特別な事情がない限りは快く引き受けましょう。

弔辞の内容を考えるのは相応に時間がかかるので、依頼を受けたらできるだけ余裕をもって準備を始めることが大事です。

親しい間柄の場合立候補も可能

弔辞は遺族から依頼されなくても、自分から進んで読めることもあります。しかし、立候補したとしても必ず葬儀で弔辞を読めるとは限りません。弔辞は原則として故人と親しかった方が読むものなので、自分が該当するか考慮する必要があります。

立候補する場合はなるべく早く遺族に伝えることも大切です。弔辞を読む人数は葬儀の時間や規模によって決められるので、直前になってから申し出ても断られてしまうかもしれません。早めに申し出ても必ず読めるとは限らないので、断られたときは食い下がったりせずに、遺族の意向を尊重しましょう。

お別れの言葉で気をつけること

葬儀で弔辞を述べる際は、注意すべきマナーがあります。葬儀は特にマナーが重視される場であり、自分だけではなく遺族に迷惑をかけないためにもしっかりとマナーを身につけておくことが大切です。弔辞を考えるにあたって気をつける点を解説します。

自分なりの言葉でまとめる

弔辞は厳粛な場で読むもののため、形式的な文章にするべきだと思う方もいるかもしれませんが、堅苦しい建前的な内容にする必要はありません。形式的な言葉ではあたり触りのない抽象的な内容になり、心に響かない空虚な言葉となってしまうでしょう。自分だから伝えられる内容を、自分なりの言葉でまとめることを心がけましょう。

親しかったからこそ伝えられる内容を、誠意をもって伝えることが大切です。無理に難解な言葉を使う必要もないので、聞く人に伝わりやすい言葉選びを意識しましょう。

縁起の悪い言葉は使わない

弔辞を読むときは縁起の悪い言葉を使用しないように気をつけましょう。葬儀の場では縁起の悪い言葉はふさわしくないとされており、「忌み言葉」として避けられています。

代表的な忌み言葉は、不幸を連想させる不吉な言葉や重ね言葉です。「死」「悲しみ」「事故」といった直接的な表現は避けて、「別離」「悲哀」「不慮のできごと」などに言い換えましょう。

「重ね重ね」「しばしば」「続く」といった言葉は不幸の繰り返しを連想させる重ね言葉とされているので、こちらも使用しないように気をつけましょう。

友人への弔辞の例文

弔辞は故人との関係に応じて内容を考える必要があります。故人が友人の場合はどのような内容がふさわしいのでしょうか。どのような内容を用意するべきなのか、文章を考える上でのポイントと、実際の文例をご紹介します。

弔辞のポイント

友人として弔辞を読む場合は、故人との思い出や人となりを感じさせる話を述べるのが一般的です。付き合いが長い友人であればさまざまな思い出があるものですが、いくつも並べるのではなく、特に強く印象に残っているエピソードを1つ述べるのがちょうどよいでしょう。

まず自分の名前を述べて、訃報を聞いた時の驚き、故人と共通のエピソードなどを述べていきます。遺族を気遣う言葉も盛り込んで、最後に故人へ言葉をかけて結びの言葉で絞めましょう。

友人への弔辞の例文

(自分の名前)と申します 友人を代表いたしまして お別れの言葉を捧げさせていただきます (故人の名前)さん 突然の訃報に 今でも気持ちの整理がつかずにいます こうしてあなたの遺影の見ていることに現実感がわきません

あなたとは小学校からの付き合いで 高校まで同じでしたね 特に印象に残っているのは 私が高校で取り組んでいた陸上部の大会にケガで出場できなくなって悔しい思いをしていたときに慰めてくれたことです あなたの優しい言葉に救われました

ご遺族の皆様は このたびのお別れはお辛かったことと存じます 力落としのあまり お体を壊すことのないようにご自愛ください

(故人の名前)さん 今までともに歩んでくれてありがとう あなたというかけがえのない友を得られたことは忘れません どうか静かにお眠りください

恩師への弔辞の例文

(故人の名前)先生 謹んでご逝去を悼み ひとことお別れのご挨拶を申し上げます 久しぶりの再会がこのようなかたちになってしまったことが痛惜にたえません 先生には高校2年生の折に担任していただき 加えて野球部の顧問としてもご指導いただきました

(故人の名前)先生はとてもユーモアのある方で クラスはいつも笑いに満ちていたことを今でもよく覚えています 担当の数学の授業でもわからないことがあれば親身になって教えてくださり 大変うれしく思っていました

部活動の折には教室のときとはまた違った一面を見せてくださいましたね 熱き指導者として部員の皆を導いてくださった姿は 30年を経た今でも色褪せることなくこの目に焼き付いています

(故人の名前)先生 たくさんのご指導と温かい思い出をくださったことを心より感謝いたします どうか安らかにお眠り下さい

会社関係者への弔辞の例文

会社の関係者がなくなったときも弔辞を読む機会がある可能性があります。会社関係者へ弔辞を捧げるときにはどのようなことに気をつければよいのでしょうか。主に友人として読むときとの違いや、文例を中心にご紹介します。

弔辞のポイント

会社関係者として弔辞を読むときは、プライベートな友人とはまた違った内容を述べるようにするのがポイントです。故人との思い出のほかに、故人の社会人としての面を強調して功績を述べるケースが多くみられます。

会社関係者として葬儀に参列した場合、故人の親族や友人たちとは面識がないことも多いでしょう。所属や名前などを、よりしっかりと伝える必要があります。会社を代表してきたということを意識して、失礼がないように臨むことを心がけましょう。今回は、故人が所属する会社の取引先として参列した場合の弔辞の文例をご案内します。

会社関係者への弔辞の例文

(自分の会社名)の(自分の名前)と申します 長逝された(故人の会社名)(故人の役職)(故人の名前)氏の葬儀にあたり (自分の会社名)を代表し 謹んでお別れの言葉を捧げます

かねてより体調がすぐれないとのお噂は伺っておりましたが このたび訃報をお聞きして参列させていただいても誠に残念な次第でございます

(故人の名前)氏は無茶なお願いにもいつも快く対応してくださり 弊社としても枚挙にいとまがないほどお力添えいただきました このようなかたちで(故人の名前)氏とお別れすることに哀惜の念に堪えません ここに深く哀悼の意を表します

これまで数々のご配慮を賜り誠にありがとうございました (故人の会社名)(故人の役職)(故人の名前)氏のご冥福をお祈りし 弔辞とさせていただきます

葬儀での弔辞を述べる場合に気を付けるべきこと

弔辞を読むのにかける時間は3分程度が目安です。文字数は800字~1,000字ほどを基準にして、時間に合わせて読み終えるように調整します。

弔辞を読むときは、弔辞を書いた用紙は上包みに入れて持ち歩き、ジャケットのポケットに入れるか、左手で持っておきます。司会者に呼ばれたらご霊前まで移動し、遺族と僧侶へ一礼したのち祭壇前まで進みましょう。

読み始める前に遺影に頭を下げ、弔辞の上包みは巻紙の下に重ねて持つのがマナーです。読むときは目線が下がらないように弔辞を胸の高さで持つことを意識しましょう。故人に語りかけるように心を込めて読むことも大事です。

読み終えたら元どおりに包みなおし、ご霊前に供えます。遺影、遺族、僧侶にそれぞれ一礼してから席に戻りましょう。

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まとめ

弔辞は葬儀や告別式で故人を送り出すために読むものです。遺族に依頼されたら断らないのが作法で、希望すれば立候補もできます。弔辞を立候補する場合は、なるべく早くその旨を伝えましょう。

弔辞の内容を考えるときは、自分らしい言葉で伝えることと、縁起が悪いとされている忌み言葉を使用しないように気をつけましょう。「死」や「事故」といった不幸を連想させる言葉や、不幸の繰り返しを思わせる「重ね言葉」はタブーとされています。自分がどのような立場で読むのかを意識することも大切です。

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監修
小さなお葬式 コラム編集部
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メンバーは葬儀・法要関連だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
現在 「小さなお葬式のコラム」では、合計2,000記事以上を管理しています。
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