
作成日:2014年07月22日 更新日:2021年12月01日
お葬式に適した髪型は?メイクや服装、身だしなみマナーを徹底解説
お葬式は、故人との別れを偲ぶ大切な機会です。厳かな場に適した髪型や服装で、失礼のないようにしたいと思っている方は多いでしょう。そこで今回は、お葬式にふさわしい髪型やメイク、小物に関するマナーや注意点を紹介します。
髪型は男女別に詳しく解説するので、どのような髪型にしようか悩んでいる際にはぜひ参考にしてみてください。この記事を読めば、急なお葬式の知らせが来ても、正しい装いで参列できるようになるでしょう。

【もくじ】
・お葬式に適した髪形にするための5つのポイント
・お葬式に参列する男性の髪型
・お葬式に参列する女性の髪型
・お葬式に参列する子どもの髪型
・要チェック!服装やメイク、小物のマナー
・まとめ
お葬式に適した髪形にするための5つのポイント
お葬式の際には、失礼のないよう身だしなみを整えて参列するのがマナーです。お葬式の場に適した髪型にするためには、気を付けたいポイントが5つあります。性別や年齢に関係なく共通するマナーなので、お葬式へ参列する予定がある方はしっかりと確認しておきましょう。
1.手入れされていて清潔感がある
お葬式の知らせは突然訪れるものです。そのため、慌てて用意を進めることもあるでしょう。また、近い関係の方が亡くなった場合には、悲しみのあまり身だしなみにまで気が回らなくなることもあるかもしれません。
しかしお葬式では髪型も含め多くの方の目に触れるため、寝癖が直っていなかったり皮脂が付いていたりすると、不快感を与えてしまう可能性があります。そこで、髪を洗う、クシを通すといった基本的な対応は必須です。男性は、ヒゲを剃るのも忘れないようにしましょう。
2.まとまっていて動きやすい
長い髪はまとめて、顔にかからないようにするのがマナーです。お葬式の準備や参列者の対応で動きの多い親族だけでなく、一般参列者にも共通するマナーなので気を付けましょう。
お葬式では、受付や焼香、挨拶時など顔を動かす機会は意外とたくさんあります。髪を直したりかき上げたりする仕草が目立ってしまうと、故人や遺族に対し失礼に感じる方も少なくありません。前髪は切るか固定し、後ろ髪は一本にまとめましょう。
3.派手さがなく落ち着いている
多くの方が集まるお葬式だからこそ、おしゃれにしたいと考える方もいるかもしれません。しかし、お葬式の場には、地味すぎると感じるくらいに落ち着いた髪型が適しています。おしゃれさや華やかさは不要です。
明るい髪色や編み込み、ゆるいポニーテールなど、慶事の際にするような髪型は適さないため控えましょう。故人との別れを偲び、遺族の気持ちに寄り添う場にふさわしい、シンプルで控えめな印象の髪型がベストです。
4.髪色は事前に暗くしておく
最近はヘアカラーをしている方が増えたため、多少であれば色が付いていても問題ないといわれています。ただし、明るすぎる髪色の場合は参列する前に暗く染めるかヘアスプレーなどで着色しましょう。
また、ヘアゴムやピンなどを使用する場合も、黒色のものを使用するのがベストです。シュシュも使用できますが、黒色で光沢がない素材でできた、装飾のないシンプルなものを選びましょう。

5.耳より下の位置で結ぶ
髪をまとめる際には、耳より下の位置で結ぶのがマナーです。「耳よりも高い位置でまとめるのは慶事、耳よりも下の位置でまとめるのは弔事」といわれており、高い位置で結ぶと派手な印象を与えかねません。鏡で確認した際に後ろ髪が見えないような、スッキリとした髪型が弔事には適しています。
髪の長さが足りず横から毛が出てきてしまう場合には、ヘアワックスやスプレー、ピンなどで固めて落ちてこないようにしましょう。ただし、ヘアワックスやスプレーの中には香りがきついものもあります。無香料や優しい香りのものを選び、香りが付き過ぎないような配慮も必要です。
お葬式に参列する男性の髪型
男性の場合は髪が短めであることが多いため、お葬式に参列する際の髪型を深く意識したことがない方もいるでしょう。一般的に、おしゃれすぎる髪型や清潔感に欠ける髪型は避けるのがマナーです。ここでは、髪の長さに応じた、お葬式の場に適した髪型を紹介します。
短髪の場合
普段から、髪の毛が耳や顔にかからないように短くヘアカットをしている方も多いのではないでしょうか。スッキリとした短髪の方は、特別なセットを施さなくても、すでにお葬式に適した髪型といえます。
クシで寝癖を直し整えましょう。ただし、髪色が明るい場合は目立つので、参列する前に暗めの色に戻しておく必要があります。
前髪が長い場合
襟足は短めであるものの、顔周りの毛が長い方もいるかもしれません。そういった場合に適した髪型は、七三分けやオールバックです。ヘアスプレーやワックスを適度に使用し、動いた際に顔周りの毛が落ちてこないように固定しましょう。多量で使用すると光沢感が出たり、おしゃれを意識したような印象になったりするため注意が必要です。
特に七三分けは真面目で落ち着いた印象になるので、お葬式の場にもふさわしい髪型といえます。比較的簡単にセットできるので、時間がない場合や普段髪をセットする機会がない方でも安心です。
肩につく長さの場合
髪の毛が肩につく程度の長さであれば、ひとつに束ねましょう。髪をクシでとかしてから、黒い色のヘアゴムを使用しうなじあたりで結びます。
結んだところから顔周りの毛が出てこないようにするのも、マナーのひとつです。前髪やサイドの毛が出てきてしまう場合は、ヘアピンやワックスなどで固定しましょう。
お葬式に参列する女性の髪型
女性の髪型
女性はショートヘアからロングヘアまで、さまざまな髪の長さの方がいます。ヘアアレンジの方法も豊富にあるため、お葬式にはどのような髪型が適しているのか分からず、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。ここでは、髪の長さ別に、お葬式の場にふさわしい女性の髪型を紹介します。
ショートヘアの場合
ショートヘアやボブなど髪が短い場合は、寝癖を直し整える程度にセットするだけでも問題ありません。ただし、清潔感を出したいときには、内巻きにブローすることで落ち着いた中にも上品な雰囲気を演出できます。
前髪やサイドの毛が長く、お辞儀するときなど邪魔になる際には、ヘアピンで留めておくとよいでしょう。またパーマをかけていてまとまりにくい場合には、毛先が跳ねないように、ヘアスプレーやワックスなどで軽く固定するのがおすすめです。
ミディアムヘアの場合
髪を結べる長さであれば、うなじあたりでひとつにまとめるのが理想的です。そのときは耳より低い位置で結びます。華やかな印象にならないよう、編み込みや三つ編み、結んだ毛をサイドに流すのも避けましょう。
また中には、「顔周りの毛だけが気になるから、ハーフアップにしよう」と思う方もいるかもしれませんが、ハーフアップはお葬式の場に適しません。髪型が乱れやすい上に、耳より上の位置で結ぶことになってしまうからです。
ロングヘアの場合
最も簡単なのは、ヘアゴムを使ってひとつに結ぶ方法です。ただ、より丁寧な印象の髪型にするのであれば、シニヨンなどアップスタイルでまとめるとよいでしょう。シニヨンはまとめた髪を毛先まで巻きつけ、ピンで固定した髪型です。ひとつに結んだだけの状態よりも、コンパクトにまとめられます。
また、くるりんぱヘアもおすすめです。ひとつ結びした結び目に穴をあけ、束ねた毛を上から通すだけの簡単な方法ですが、まとまり感や上品な雰囲気を演出できます。
お葬式に参列する子どもの髪型
「子どもだから普段通りでよいのでは」「大勢の人に会うのでヘアアレンジを加えて可愛くしてあげたい」などと考えている方もいるかもしれません。しかし子どもの場合でも、基本的なマナーは大人と同じです。落ち着いた髪型を心がけましょう。ここでは、お葬式に適した子どもの髪型の具体例を紹介します。
前髪を流す
目に髪がかからないように気をつけましょう。前髪が伸びていればあらかじめ切り、お葬式の最中に髪を気にしなくてもよい状態にしておく必要があります。
また、前髪が長かったり伸ばしたりしている途中の場合には、サイドに流すとよいでしょう。動いた際に髪が乱れないよう、ヘアピンで固定しておくと安心です。
寝癖を整える
普段から髪を短く整えている方も多いのではないでしょうか。髪が顔にかからない程度の短さである場合には、特にセットをする必要はありません。
ただし、寝癖が付いたままでは清潔感に欠けてしまうので、クシで髪をとかすようにしましょう。また、襟足や耳周りの毛を少し切り揃えることで、さっぱりとした印象になります。
派手にしない
髪が長ければ耳より下の位置でまとめるようにしましょう。ただし、子どもであっても派手な飾りが付いたヘアゴムは避けるのがマナーです。黒や茶色など目立たない色のものを使用します。
またヘアアレンジが得意な方は、可愛くセットしてあげたいと思うこともあるかもしれませんが、子どもであってもおしゃさや華やかさのある髪型は避けましょう。大人同様、ひとつに結ぶかシニヨンヘアなど、シンプルな髪型が適しています。

要チェック!服装やメイク、小物のマナー
「お葬式にはどんな服を着たらよいのだろう」「服装の注意点は」など髪型だけでなく、服装に関するマナーや基本情報が気になっている方も多いのではないでしょうか。お葬式の際には、遺族も参列者も「準喪服」を着用するのが一般的です。ここでは、準喪服の具体的な内容について紹介します。
またメイクやアクセサリーなど、身だしなみに関する正しいスタイリングについても併せて解説するので、参列前に確認し知識を深めましょう。
男性の準喪服
男性の場合、葬式に参列する際はシングルまたはダブルのブラックスーツを着用します。シャツは白無地のレギュラーカラーのものを用意し、靴下やネクタイは全て黒で統一しましょう。
また、ベルトや鞄、靴は黒で光沢のない素材を選びます。目立つ装飾品の付いていない、シンプルなデザインのものが望ましいでしょう。動物や爬虫類の革は殺生を連想させるため、使用を避けるのがマナーです。
女性の準喪服
女性は準喪服として、ワンピースやスカート、アンサンブルのブラックフォーマルを着用します。スカートは膝下~ふくらはぎ丈にし、袖丈が5分袖以上の長袖の服を選びましょう。弔事の場では、肌の露出を避けるのがマナーです。
スカートやワンピースの下には、30デニールの薄手のストッキングを着用します。鞄や靴は、黒色で光沢のない素材のものが望ましいでしょう。また、ヒールが高く細い靴や、逆にヒールが全くないデザインの靴は適していません。3センチ~5センチ程度のヒールの靴であれば、カジュアル過ぎず上品な印象になります。
子どもの服装
学校の制服がある場合は、制服を着用するのがマナーです。制服は正装に値するため、明るめの色を使用していたり、柄が入ったりしていても問題ありません。
制服がない場合には、落ち着いた色合いの服を選びましょう。白いシャツやブラウスといったトップスに、黒や紺などのダークカラーのボトムスを合わせます。女の子の場合は、柄や装飾のないシンプルなデザインであれば、控えめな色のワンピースも着用可能です。
ナチュラルメイクが基本
葬式の場では、派手なメイクはマナー違反です。清潔感のあるナチュラルメイクが適しています。光沢の出るリップグロスや明るい色のアイシャドウ、血色を出すためのチークなどもお葬式の場にふさわしくありません。
特に口元は目につく場所なので、赤やローズ系の濃い口紅は避ける必要があります。化粧品は全体的にベージュやブラウンなど落ち着いた色を選び、肌になじむ程度に色を載せましょう。
華美なアクセサリーは必要ない
昔は時計は基本的に付けないほうがよいとされていましたが、近年では許容されている傾向にあります。派手な色や装飾のものは避け、落ち着いた色合いのものを使うようにしましょう。
結婚指輪は付けていても構いませんが、他の指輪やイヤリング、ネックレスなどのアクセサリー類も基本的には不要です。イヤリングを身に付ける場合は、真珠でできたものが適しています。不幸が重なることを連想させるため、重ね付けは避け、一連や一粒のデザインのものを使用しましょう。

まとめ
お葬式は、故人との別れを偲び、悲しみの中にいる遺族の気持ちに寄り添う日です。お葬式には、シンプルで落ち着いた印象の髪型が適しています。身だしなみに関するマナーを事前に確認し、厳かな場にふさわしい髪型や服装で参列しましょう。
髪型や服装に限らず、お葬式に関する気になることがあれば、お気軽に小さなお葬式にお問い合わせください。電話相談は無料で受付可能です。24時間365日、専門のスタッフがお客様をサポートいたします。
葬儀に関するお問い合わせは「小さなお葬式」へ
葬儀に関するご準備は事前に行うことが大切です。いざという時困らないように、葬儀全般に関する疑問は、「小さなお葬式」へお問い合わせください。24時間365日専門スタッフがお客様のサポートをさせていただきます。
