葬儀前にチェック!持ち物や服装のマナー

葬儀前にチェック!持ち物や服装のマナー

葬儀は突然決まるものですが、忘れてはいけない必要なものがたくさんあります。特に、遠方から参列する場合はバタバタと準備をしなくてはならないこともあるでしょう。その際でも、忘れ物をして恥をかいたり、遺族に迷惑をかけたりしないようしっかり準備をしたいものです。

直前に慌てることなく準備ができるように、葬儀が決まったらまずは持ち物のリストを確認しましょう。

こんな人におすすめ

葬儀に参列予定の方

葬儀の持ち物について知りたい方

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葬儀に参列する際の服装

ここでは、葬儀での服装について、マナーやポイントについて解説します。

香典や袱紗、数珠のように必要なものは忘れてはなりませんが、まずは服装を正しく整えておかなければなりません。いつ葬儀に参列することになってもよいよう、普段から用意しておきましょう。

喪服は大きく3種類

喪服には大きく、正式礼装・準礼装・略礼装の3種類があります。

正式礼装は遺族、近しい親族が着る喪服です。遺族の女性は和装の喪服を着て参列するのが主流でしたが、昨今は動きやすさや年齢による負担を軽減するため、洋装で参列する方も増えています。

準礼装は一般的な喪服です。葬儀では遺族が最も格式の高い服装をし、弔問客は格を下げるのがマナーのため、葬儀に参列する場合は準礼装で行けば間違いないでしょう。

略礼装は喪服ではない黒のスーツやワンピースなどを指します。葬儀に略礼装で参列するのは望ましくありませんが、お通夜の場合は「急いで来た」ことを表すために略礼装で参列しても問題はありません。

葬儀やお通夜の際は、立場やシーンに合った喪服を選ぶようにしましょう。

靴もマナーを守って

足元のマナーも確認しましょう。男性は光沢のない黒の靴を履くのが一般的で、エナメルや光沢のある素材、金具がついているものは避けます。「ストレートチップ」という種類はフォーマルな場に適しているため、間違いない選択ですが、ローファーはカジュアルな印象となるので、避けた方がよいでしょう。

女性も光沢のない黒の靴を履くのが一般的です。サンダルやミュール、光沢のある靴、スエードなどの靴は避けた方が無難でしょう。また歩くときは音が響かないような配慮も大切です。

子どもはフォーマルな靴を持っていることは少ないため、普段履いている靴でも構いません。黒や白といった色合いのデザインのものを選ぶようにしましょう。スニーカーでも構いませんが、子どもとはいえ派手なデザインは避けるようにしましょう。

葬儀に必要な持ち物

葬儀は急なことがほとんどであるとはいえ、忘れ物をして遺族に迷惑をかけることがあってはなりません。ここからは葬儀に必要なものを紹介します。早めの準備と出掛ける前の再確認をし、忘れ物がないようにしましょう。

香典

葬儀に参列する際、忘れてはならないのが香典です。葬儀が決まったらまず初めに香典を準備しましょう。香典はお通夜か葬儀のどちらかに持参します。どちらも参列する場合は、先に参列するお通夜で持参するのが一般的です。

香典はお金をそのまま持っていくだけではなく、香典袋とお札を用意し、表書きや中袋を正しく書く必要があります。お札は、ぼろぼろではない旧札、または1回二つ折りにした新札を使用しましょう。

袱紗(ふくさ)

香典を持参する際は袱紗(ふくさ)に包み、女性は黒のバッグに入れて参列します。葬儀では、紫やグレー、緑などの色合いの不祝儀用の袱紗を使用します。

袱紗には、台付き袱紗・ポケット袱紗・金封袱紗などいくつかの形がありますが、どれを使用しても構いません。紫の無地の袱紗であれば慶事にも使うことができるため、一つは持っておくと便利です。

数珠(じゅず)

香典を忘れることはそうそうありませんが、つい忘れてしまうのが数珠(じゅず)です。香典と袱紗、数珠はセットにしてバッグに入れる癖をつけておきましょう。数珠はなくしてしまうことも多いため、使用していないときはバッグやポケットに入れておくことをおすすめします。

宗派によって正式な数珠の形などは異なりますが、葬儀での数珠はどのようなものでも構いません。ちなみに、キリスト教式の葬儀で数珠は不要です。

ハンカチ

身だしなみの一つとして欠かせない持ち物がハンカチです。特に葬儀では、涙を拭く機会が多いでしょう。場合によっては人に貸すような場面があるかもしれません。

ハンカチは、白や黒、グレーなど地味な色合いのものを用意しましょう。派手な色のハンカチはマナーとしてよくありません。

サブバッグ

葬儀の際、一般的に男性は礼服のポケットに必要なものを入れ、女性はハンドバッグに入る程度のものしか持ち歩くことがありません。女性は特に持ち物が多く、小さいバッグには入りきらないこともあるでしょう。

サブバッグが必要な場合は、黒のフォーマル用のものを用意しておきましょう。光沢のない布製のものが葬儀には相応しく、黒以外の色や派手な柄はマナー違反となるため注意が必要です。ショルダーバッグや革のように殺生を想起させるものは避けるのが賢明です。

財布

交通機関の利用やちょっとした買い物の際に財布は必須です。しかし、葬儀に持って行くハンドバッグは小さなものなので、長財布など普段使用している大きめの財布が入らないこともあります。

そこで、葬儀に持って行く財布は小さめのものを用意し、必要な分の現金や少量のクレジットカードなどを入れてバッグに収まるようにしましょう。

当日必要なものは最小限にしてバッグにまとめておこう

葬儀で必要になる袱紗や数珠は、すぐに持ち出せるように喪服や弔辞用のバッグと一緒にしておきましょう。どれも小さいものなので、バラバラに置いておくといざという時に見つからないといったことがあっては困ります。

必要に応じて用意しておきたい持ち物

香典や袱紗、数珠、礼服などは葬儀には必須の持ち物です。しかし、葬儀にはそのほかにも、必要に応じて用意しておきたい持ち物があります。

ここからは、必須というわけではありませんが、必要に応じて用意しておきたいものを紹介します。時計やアクセサリーなどを身につけたい場合には、注意すべきポイントを参考に選ぶようにしましょう。

時計

葬儀では袖のある服を着るのが一般的なため、腕時計が目立ってしまうという場面は少ないでしょう。時間を見るときにスマホを使用するのは印象がよくないので、できれば時計は身につけておきたいところです。

ただし、派手な時計はマナー違反となるため、白や黒の色合いでシンプルなデザインのものを選ぶようにしましょう。わざわざ葬儀用の時計を買う必要はありませんが、派手な時計しか持っていないという場合はつけない方が賢明です。

指輪

結婚指輪はつけたままで構いませんが、それ以外の指輪は外しておいたほうが賢明です。結婚指輪の中でも、デザインによってはマナー違反となるものもあります。

ゴールドの指輪やダイヤがあしらわれた指輪は光に反射して目立ってしまうため、つけたままの参列は避けましょう。真珠や黒真珠のもの、光沢のないものは着用して問題ありません。

ヘアアクセサリー

女性は焼香の際に髪が邪魔にならないように、シンプルなアレンジをして参列することをおすすめします。髪が長い人は黒のゴムで耳より低い位置でまとめます。

バレッタやシュシュといったヘアアクセサリーを使用する際は、黒を基調としたシンプルなデザインのものを選びましょう。黒のヘアアクセサリーでも、大きなリボンや華やかな飾りがついているものは避けるのがマナーです。

ネックレス

葬儀では真珠のネックレスをつけている方を多く見かけます。喪服を着用する際はネックレスが必要というわけではありませんが、葬儀に適したネックレスをつけるのはマナーの一つでもあります。真珠は涙の象徴といわれており、葬儀に適した宝石です。

真珠の中でも、粒が大きいものやロングのものは葬儀に相応しくありません。二連や三連になっているネックレスは「不幸が重なる」という意味合いがあるため、着用を避けましょう。

イヤリング・ピアス

和装では結婚指輪以外のアクセサリーを身につけないのが一般的ですが、洋装でも葬儀の際はイヤリングやピアスは身につけない方が賢明です。

どうしてもイヤリングやピアスを身につけたい場合は、ネックレスと同様、真珠が一粒だけのシンプルなものを選ぶようにしましょう。色は白や黒、グレー、大きさは7mm~8mmのものが適しています。

ベルト

礼服を一式揃えたつもりでも、男性が忘れてしまいがちなのがベルトです。ベルトは黒革で無地のもの、バックルがシンプルなものを選びましょう。

バックルはできるだけ光らないものを選ぶのがよいですが、シルバーの一般的なものであれば問題ありません。ゴールドのバックルのベルトはNGです。ベルトの幅は2.5~3.5cm程度の細めのものがよいでしょう。

ベール

海外の葬儀でよく見かけるベールは、キリスト教のカトリック信者以外は被らないのが一般的です。カトリック信者であっても、仏式の葬儀では慎む方がよいでしょう。

信仰する宗派のマナーだとしても、周囲からはおしゃれのためのアイテムと思われてしまうことがあるため注意が必要です。

予備のストッキング

女性は喪服を着る際に黒のストッキングを履くことが一般的です。しかし、葬儀でよく用いられる20デニール程度のストッキングは、生地が薄く伝線したり破れたりしやすく、ほつれた部分が目立ちやすいという問題があります。

そこで万一のときのために予備のストッキングを1足持っておくと、破れてしまっても履き替えることができるでしょう。

葬儀当日の天候や季節に応じて用意したい持ち物

葬儀が執り行われる時期によっては、暑さを緩和させたり、寒さをしのいだりできるものが欲しいときもあるのではないでしょうか。また、葬儀当日が雨の場合も考えられるので、天候や季節に応じたアイテムも用意しておくとよいでしょう。

葬儀当日が雨の可能性がある場合は、傘が必要になります。色は黒やグレー、紺色などの地味な色合いのものが適しています。もし派手な色の傘しかないという場合は、ビニール傘の方が無難でしょう。

雨が降るかどうか曖昧な場合は、折りたたみ傘を用意しましょう。また、夏場に暑さをしのぐためには、日傘などを用意しておくとよいでしょう。

扇子

葬儀会場によっては人がたくさん集まることで熱気がこもり、蒸し暑く感じてしまうこともあります。そんなときには扇子があると快適です。

葬儀の際は黒い扇子を持参するようにしましょう。夏場は移動の際にも使えますし、冬場は逆に暖房が効きすぎているときにも使うことができます。

防寒具

コートだけでなく、マフラーや手袋などの防寒具を身につけたいほど寒い日もあるでしょう。防寒具もコートと同じように、黒やグレーなどの地味な色合いのものを身につけるようにしましょう。

黒っぽい防寒具があまりない場合や、荷物を減らしたい場合にはカイロなどで寒さをしのぐのも1つの方法です。

あると便利な持ち物

葬儀の際になくても困ることはありませんが、持っているといざというときに役立つというアイテムも存在します。車で移動する場合や、持ち物に余裕がある場合には持参することを検討してみるのもよいでしょう。

エプロン

親族や親しい関係の人が亡くなった場合、手が足りないときにお手伝いをするという場面もあるかもしれません。地域によっては葬儀の際に食事を作ることもあります。そんなときにエプロンがあると役立ち、エプロンをしていることで手伝いをしている親しい間柄の人間だとわかってもらえます。

エプロンを持って行く場合は、他の持ち物と同様に黒か白の無地のものが適しています。地域によっては、手伝いをする人全員が同じものを着用したり色を揃えたりすることもあるため、事前に確認するとよいでしょう。

風呂敷

親族の葬儀の場合、一般の参列者に比べて荷物が増えてしまうことがあります。参列するときから持ち物が多い場合もありますが、帰りに急に荷物が増えるといったことも少なくありません。そこで、急に荷物が増えた時のために風呂敷があると便利です。

大きめの風呂敷があると、急な荷物でもさっとまとめることができます。とはいえ、普段から使い慣れていないと風呂敷の包み方はわからないと思うので、前もって包み方を調べておくとよいでしょう。最近はマイバッグを持ち歩く方も増えているので、風呂敷の包み方に自信がない場合は、マイバッグを1つ持っておくのもおすすめです。

貴重品袋

お通夜や葬儀で受付を担当すると、香典を預かる機会がありますが、斎場やお寺には他の喪家の方がいることもあります。不要なトラブルを防ぐためにも、貴重品は袋にまとめて入れて預けるようにするとよいでしょう。

着替え

葬儀が遠方で行われる場合、家から長時間喪服を着ていくと、落ち着かないうえに服がしわになってしまうこともあります。また、会場へ向かう途中で食事をすると汚れたり、子どもに汚されたりしてしまう可能性も考えられます。新幹線や飛行機の移動がある場合は特に、リラックスできるような服で行くことが求められるので、着替えを用意しておくのがおすすめです。

お通夜の後に斎場に泊まる場合にも、葬儀までの間に自宅に帰れないため着替えが必要になります。その際でも、派手な服を選ぶことは避けましょう。

バスタオル

バスタオルが数枚あると、肌寒いときに肩からかけておくこともできますし、ひざ掛けとして使用することもできます。子ども連れの場合は、疲れて眠った際のタオルケットにもなるなど、さまざまな使い方ができて便利です。

また、正座が苦手な方は、葬儀のときに折りたたんだタオルの上に座るという使い方もあります。バスタオルは幅広い場面で活躍するので、1枚持っておくとよいでしょう。

軽食

お通夜の後は通夜振る舞いが行われることもあるでしょう。ただし、親族の場合は挨拶回りをしなければならず、なかなか食べることができないケースも見られます。通夜振る舞いの後は斎場に泊まり、翌日は朝から葬儀を行うとなると、バタバタしてゆっくりご飯を食べる時間もない可能性があります。

こうした事態に備え、おにぎりやパンのように簡単に食べられるものを持っておくとよいでしょう。精神的に疲れてしまい、まとまった食事がのどを通らないこともあるため、小腹を満たせるようなお菓子などがあってもよいかもしれません。

メイク道具

葬儀の際は涙でメイクが崩れてしまうこともあります。また、夏場は涙だけでなく、汗でメイクが流れることもあるので、お手洗いなどのタイミングで直せるようメイク道具をバッグに入れておくとよいでしょう。

葬儀用のバッグに全てのメイク道具を入れるのは難しいので、化粧直しに必要な最低限の道具をコンパクトにまとめておくと便利です。

参列時のメイクで注意したいポイントは

女性が通夜や葬儀に参列する場合、髪は低い位置でまとめ、ヘアアクセサリーは黒っぽいものを選ぶことがマナーですが、髪型だけでなくメイクにも注意が必要です。

参列時に適したメイクは、普段と同じではありません。ナチュラルメイクを意識し、ラメやビビッドカラーのアイシャドウを避ける、チークを塗りすぎない、マスカラを濃くつけない、真っ赤な口紅は避けるなどし、派手にならないようにしましょう。

全体的にナチュラルな色のものを選び、ノーメイクに近い仕上がりになるように意識しましょう。

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まとめ

葬儀に参列する際は、喪服や靴のマナーを守ることはもちろん、香典や数珠などの持ち物を忘れないようにすることも大切です。急な葬儀の準備は何かとバタバタしがちですが、チェックリストを見ながら必要なものをまとめていくとよいでしょう。

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監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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