家族葬での焼香の順番は?決まりややり方・マナーを徹底解説

家族葬での焼香の順番は?決まりややり方・マナーを徹底解説

「家族葬での焼香には順番はあるのか」「焼香で注意するべきことはあるのだろうか」「知っておくべきマナーはあるのか」このような疑問をお持ちではないでしょうか。

焼香の順番はポイントを押さえておかないと、後でトラブルになりかねません。

そこで本記事では、家族葬での焼香の順番について、基本的な考え方やトラブルの避け方を中心に徹底解説します。この記事を読むことで、家族葬での焼香の順番に関する疑問を解決できるようになっています。ぜひ最後までご覧ください。

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家族葬での焼香の順番に決まりはある?

家族葬における焼香にも順番はあるのか、疑問に思ったことはないでしょうか。実は焼香にも順番の考え方があります。

この基本的な考え方を知らずに順番を組んでしまうと、後々トラブルになりかねません。また、焼香の順番は当日の座席とも関係しますので、非常に重要です。

ここからは、家族葬での焼香の順番はどのようにするのが適切なのかを詳しく紹介していきます。

1. 焼香の順番の基本的な考え方

基本的な考え方としては、故人との関わりが深かった人から順番に焼香を行っていきます。焼香にはいくつかの種類とやり方がありますが、地域や宗教・宗派によって作法は様々です。

しかし、順番に関しては宗教・宗派などは特に関係ありませんので、基本の考え方は同じだと思ってよいでしょう。

焼香の順番は、以下のようになります。

1. 喪主
2. 遺族・親族
3. 会社関係
4. 友人

会社関係の方や友人に関しては、家族葬では参列を辞退する場合も多いため、考えることは少ないかもしれません。もし、家族葬であっても会社関係の方を招く場合は、社内の肩書順で焼香を行えば問題ありません。

基本の考え方は上記のようになるので、もっとも考慮すべきことは遺族や親族に関わる順番です。この点については、順番に解説していきます。

2. 座席順が焼香の順番

焼香の順番と、葬儀場での座席にも関係があります。一般的に、式場での座席順は故人との関係性が深い方ほど祭壇の近くに座るようになります。

そのため、焼香の順番と座席の順番はほぼ同じと考えても問題はないでしょう。
家族葬であっても、遺族・親族以外の方を招く場合は座席が区分けされていることが一般的です。

また、区分けされた中でも、より左側の位置に故人と関わりの深かった方が座るようになります。

3. 子の順番

子の焼香の順番には、大きく分けて以下の3つの考え方があります。

1. 年長順
2. 同姓順
3. 男性優先

もっとも分かりやすいのは「年長順」です。その名の通り、年の順に焼香を行います。同居の有無や婚姻関係なども考慮しないので、非常にシンプルで分かりやすい考え方です。

同姓順」は、将来的に家を継ぐ可能性が高い同姓の子を優先するという考え方です。この考え方においては、既婚の女性は優先度が低くなります。反対に、男性や独身の長女などは優先度が高くなります。

その中でも優先順位をつけるならば、故人またはその妻と同居していたかが、大きな判断基準となるでしょう。

一部の地域では「男性優先」とする価値観が残っていることも多いようです。この場合は長男、次男と男子の後に長女、次女と女子の焼香をするようになります。

4. 孫の順番

孫に関しては、焼香の順番の中でもトラブルが起きやすく注意が必要です。まずは基本の考え方を確認した上で、事前にしっかりと話し合っておきましょう。

基本的に孫の焼香は、子の焼香が全て終わってから行います。順番に関しては、子が「年長順」で行ったのであれば、孫も同じく「年長順」で行い、子が「男性優先」の順番で行ったのであれば、孫もそれに習います。

ただし、孫が未成年の場合や未婚の場合は、考え方が少し変わります。このような場合には、焼香の順番を家族単位で考えることが多いからです。

そのような場合には、孫の焼香順は親が行った後になります。ただし、地域や親族の考え方によって、未婚の孫の年齢を問うことや、未成年でも幼い間だけとすることもあるので、事前にしっかりと親族間で話し合っておきましょう

5. 夫や嫁の順番

夫や夫婦の焼香順に関しては、もっとも揉めることが多い部分です。配偶者の焼香順に関してもいくつか考え方はあります。一般的には、夫の親族の葬儀に参列した妻の焼香順は夫の直後妻の親族の葬儀に参列した夫の焼香順は妻の直後となります。

これは上記の孫の順で紹介したように、「家族単位での焼香」が基本的な考え方にあるからです。

ただし、あくまで考え方のひとつですから、事前に親族間でしっかりと話し合っておくことをおすすめします。基本的に座席の位置と焼香の順番は同じになるため、着席した段階で決めておくと確実です。

焼香の順番でのトラブルと解決方法

葬儀において、焼香の細かい順番までは考えていない方もいらっしゃるかもしれません。しかし、焼香の順番は押さえておくべきポイントを把握していないと、トラブルになりかねない重要な要素です。

ここからは、なぜ焼香の順番でトラブルが起こるのか、トラブルを回避する方法に関して紹介していきます。

1. なぜ焼香でトラブルが起きるのか

焼香でもっともトラブルになりやすいのは、配偶者の順番が大きく関わってくる場合です。例えば、父が亡くなり、その息子(喪主)と息子の妻が葬儀に参加したとします。焼香の順番は家族単位で行いました。

この場合、妻の焼香順は故人の息子である夫のすぐ後に行うことになります。そうなると、故人の妻や血縁の子・孫の順番が後に回されてしまいます

このような場合に、遺族から不満の声が出ることがあります。実際に、上記のような焼香の順番がきっかけとなって、親族間の溝が深まってしまうということもあるようです。

2. 焼香順でのトラブルを回避するには

上記のような焼香順がきっかけとなるトラブルを回避するにはどうしたらよいのでしょうか。ひとつの答えとして、事前に親族間で話し合って合意を得ておくことがおすすめです。

事前に何の通達もなく、一方的に焼香順を決められた場合には、不満が出る可能性も捨てきれません。そうではなく、事前に「〇〇という理由があるから、この順番で行う」という旨をしっかと伝えておけば、納得される場合も多いでしょう。また、西日本などの一部地域では「止め焼香」という概念もあります。これは、通常の焼香順の考え方とは逆で、あえて故人との関係性が深い方が最後に焼香を行うというものです。

こうすることで、焼香順を気にする方からも不満の声が出にくくなるのが「止め焼香」の利点です。

焼香の種類とやり方

焼香では「おしいただく」という、普段は聞き慣れない動作を行います。抹香を右手の人差し指、親指、中指でつまみ、目の高さまで持ち上げます。

その後、つまんだ抹香を香炉の高さまで下ろし、指をこすり合わせて香炉の中に落とします。この動作は1回~3回行われるのが一般的です。

ここからは、いくつか存在する焼香のパターンを紹介していきます。

1. 立礼焼香

椅子が用意されている式場で行われることが多く、現在ではもっとも多い焼香方法です。

立礼焼香はその名の通り、焼香台で立った状態で焼香を行います。祭壇前までの移動の際には慌てず静かに向かうようにしましょう。

祭壇前まで来たら一度立ち止まり、遺族に一礼します。その後、焼香台前まで進み合掌をした後に焼香を行います。

焼香が終わり、席へ戻る際には遺影の方を向いたまま数歩下がるようにしましょう。そして、再度遺族の方へ向き、一礼します。

以上が立礼焼香の一連の流れとなります。ここまでが終わったら、元の席に静かに帰りましょう。

2. 座礼焼香

椅子席が用意できない、和室や小さな会場で葬儀が行われる場合には「座礼焼香」を行うことが多いです。大まかな流れは立礼焼香と同じですが、その名の通り、ほとんど座った状態で行うのが特徴的です。

座礼焼香では、できる限り直立せずに低い姿勢での移動が基本となります。移動の際には、膝をついて低い姿勢で移動するように気をつけましょう。

焼香の際の基本姿勢は正座です。足を崩すのはマナー違反なので注意しましょう。

3. 回し焼香

会場が狭いときなど、特殊な理由がある場合に行われる焼香方法です。他の焼香方法と大きく違う点は、自らはその場から動かず、香炉・抹香が乗ったお盆を参列者の間で回していく点です。

お盆が回ってきたら、前の方に会釈して受け取り、まずは祭壇に向かって合掌します。ここまでは少し特殊な流れですが、焼香自体は他の方法と変わりません。

焼香が終わったら、もう一度祭壇に向かって手を合わせます。自身の移動がない分、次の方に早く渡そうとして慌てるかもしれませんが、火の付いた香炉を移動させますので慎重に行いましょう。

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焼香をあげる際に知っておきたいマナー

焼香に関しても守るべきマナーがあります。しかし、葬儀という特殊な場面での所作に関して、よく分からないことが多いという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

もし、マナーを守らない行動を取ってしまった場合、大変失礼な印象を与えてしまいます。
そこで、ここからは焼香をあげる際に知っておきたいマナーについて紹介していきます。

1. 焼香前に喪主や遺族への挨拶を行う

焼香の際には遺族へきちんと挨拶を行いましょう。「ご愁傷様です」などの短く簡潔なもので構いません。

葬儀という特殊な雰囲気の場面では、緊張から挨拶を忘れてしまったり、葬儀の場に相応しくない言葉を使ってしまったりすることも考えられます。

事前に挨拶の言葉を決めておくことで、慌てることなく振る舞えますので、あらかじめ決めた上で参列すると良いでしょう。

2. 場にふさわしい服装と身だしなみ

葬儀に参列する際には、喪服を着用するようにしましょう。家族葬の場合であっても、カジュアルな服装は避けるべきです。

持ち物に関しても、派手な柄や殺生を想起させる動物柄のものは避けた方が良いでしょう。

また、女性の場合は真珠のネックレスなどを除き、アクセサリー類はできる限り外した上で参列しましょう。

場に相応しくない装いは、故人に対しても、遺族に対しても大変失礼です。清潔感のある身だしなみを心がけましょう。

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葬儀で守るべき基本のマナーとは?服装やお焼香のやり方、供物や供花についても解説

3. 手荷物の管理

焼香の場面では、手荷物は持っておくことが一般的です。小さな手荷物の場合は、小脇に抱えたり、焼香を行う右手とは逆の左手に通したりして焼香を行います。

会場によっては、焼香台の前に手荷物を置くスペースが設けられていることもあるので、その場合には活用しましょう。

手荷物が大きい場合には、足元に置いて焼香を行って構いません。また、クロークがある場合には預けておくのも良いでしょう。

4. 数珠を持って行う

焼香の際には左手に数珠を持って行うのが、一般的なマナーとされています。葬儀の知らせを受けた場合には、必ず当日までに用意しておきましょう。

数珠は宗派によって適切な種類が異なりますが、全ての宗派で使用できる「略式数珠」というものもあります。宗派についてよく分からない場合はこちらを使用しても構いません。

焼香の際には、左手に数珠を持ちます。数珠に付いている房の部分が下側になるように、人差し指と親指の間にかけましょう。数珠が長い場合には、輪を2つにして持っても問題ありません。

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お葬式での数珠の使い方と宗派ごとの数珠の種類

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まとめ

家族葬においても、焼香の順番はトラブルがつきものです。基本的には、故人と深い関係の順に行えば問題ありません。

しかし、順番の意図を説明せずに行うと、場合によっては親族間の溝を深めてしまう可能性があります。トラブルを避けるためにも、事前に親族間でしっかりと話し合いをしておきましょう。

小さなお葬式では、24時間365日お問い合わせに対応しております。どんな些細なことでもまずはお気軽にご相談ください。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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