三回忌法要にまつわる挨拶・挨拶状の例文22選【基本的マナーや挨拶の注意点も紹介】
法事・法要

作成日:2021年04月27日  更新日:2021年04月27日

三回忌法要にまつわる挨拶・挨拶状の例文22選【基本的マナーや挨拶の注意点も紹介】

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葬儀や法要など弔事の場では何かと挨拶がつきものです。三回忌法要でも挨拶をする場面がいくつかあります。「人前に出て話すのは苦手……」と思う人は、少なくないでしょう。儀式の場では、普段使わない言い回し、逆に使ってはいけない言葉、出席者への配慮など注意点も多数存在します。

そこで本記事では施主がする挨拶を中心に、場面ごとで極力内容を絞った挨拶例文を紹介します。パターン別になった多くの例から参考にできるものが見つかるでしょう。三回忌法要の挨拶で困ったときには、ぜひ役立てください。

【もくじ】
三回忌について理解しておく
挨拶で注意すべき5つのポイント
【施主】法要開始前の僧侶への挨拶例文
【施主】法要開始時の挨拶例文
【施主】法要終了時の挨拶例文
【施主】納骨式がある場合の挨拶例文
【施主】会食開始時の挨拶例文
【施主・その他】献杯時の挨拶例文
【施主】会食終了時の挨拶例文
【参列者】参列者の立場でする挨拶例文
三回忌についての挨拶状を出す必要はあるか?
挨拶状の書き方で注意すべき3つのポイント
三回忌の挨拶状例文
感染症予防などの理由で三回忌法要を行わない場合
法要に参加できない場合の挨拶【手紙・例文】
まとめ

三回忌について理解しておく

最初に三回忌の意味、法要を営む時期、流れなど基本的な部分を確認しておきましょう。何を目的とするのか分からないままで形式的に法要と営んだり参列したりすることは、ある意味で仏様や故人に対して失礼にあたるかもしれません。

施主または参列者のどちらの立場であっても、三回忌法要を執り行う目的など基本的な部分を理解しておくことは大切です。

三回忌とは

三回忌は、故人が亡くなってから2年後に迎える命日のことです。例えば2020年4月1日に亡くなった方は、2022年4月1日が三回忌です。

仏教では宗派による違いはあるものの、亡くなった後7日ごとに生前の行いに関する裁きを受け、49日目に生まれ変わる世界の審判が下されるという考え方があります。そして、四十九日の後に続く百箇日、一周忌、三回忌と故人が再審を受ける機会を与えられるタイミングで法要を営むのが一般的です。

三回忌法要は再審にあたって、故人がより良い処遇を受けられるよう祈り援助することに主な目的があります。

なお、「法要」は僧侶による読経や法話、「法事」は僧侶による読経や法話に会食の時間を加えた一連の行事を示す言葉です。

三回忌の流れ

法要は命日当日に取り行うことよりも、家族や親戚といった関係者が集まりやすい日取りを優先することに重きが置かれます。そこで三回忌法要は、命日前後の土日に営まれることが多数です。

家族の意向、地域やお寺のしきたりによって変わることがありますが、三回忌法要の一般的な流れを下記に紹介します。

1.施主ほか出席者集合
2.僧侶着席
3.僧侶による読経
4.施主その他出席者の焼香
5.僧侶による法話
6.会食会場に移動
7.会食
8.解散

上記の流れのなかで僧侶による読経や法話のあと、納骨式やお墓参りを挟んで会食に移行する場合もあります。

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挨拶で注意すべき5つのポイント

1 落ち着いてはっきりと 緊張しがちな場面ですが聞き取りやすさに配慮しましょう。年齢を重ねるごとに低音や早口が聞き取りにくくなる傾向にあることにも要注意です。
2 忌み言葉を避ける またまた、度々、ますます、重ね重ね、続いて、など不幸の発生や繰り返しを想像させるような言葉は使用してはいけないというマナーがあります。
3 手短に簡潔に 挨拶は長ければよいというものではありません。2分~3分程度の挨拶がちょうどよいでしょう。
4 姿勢に注意 前かがみになると声がこもりがちになります。また、後ろに手を組んだ姿勢は良くない印象を与えがちです。
5 原稿を読みながらでもOK 文言を暗記したり、その場でアドリブにて挨拶したりすることは構いませんが、不安ならば原稿を持って読みながら挨拶をしましょう。メモに要点をまとめておくこともよい方法です。

【施主】法要開始前の僧侶への挨拶例文

会場に到着したら、施主はまず僧侶への挨拶をします。挨拶のタイミングは、法事会館や葬祭ホールであれば僧侶が到着次第なるべく早くです。

状況によって変わることもありますが、挨拶時に伝える主な内容は、次の2つが挙げられます。

1.法要についてのお願い
2.当日の予定確認や案内

ここでは、僧侶への挨拶に使える例文を紹介します。2例紹介しますので、状況に合うほうをアレンジして使いましょう。

【例文1】挨拶時にお布施を渡す場合

お布施を渡すタイミングは大きく分けて、法要の前か後です。法要の前に渡す場合には、挨拶時に合わせて僧侶にお布施を渡します。

本日はお忙しいところ、ありがとうございます。法要後に会食の席もご用意がございますので、どうぞ最後までよろしくお願いいたします。こちらはお布施です。どうぞお納めくださいませ。よろしくお願いいたします。


【例文2】挨拶のみの場合(お布施は法要後)

法要後にお布施を渡すケースでの、法要開始前の挨拶例文です。

お世話になります。本日は〇〇〇〇の三回忌法要ということで、どうぞよろしくお願いいたします。法要の後、お食事の席を設けておりますので、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。お布施はお帰りの際にお渡しできればと思います。よろしくお願いいたします。


知っておきたいお布施を渡すときのマナー

お布施を僧侶に渡す際の基本的マナーも確認しておきましょう。

・袱紗(ふくさ)に包んで持参する。
・渡す直前(僧侶の目前で)にお布施袋を袱紗から取り出す。
・お布施袋を袱紗に載せた状態で、両手で差し出す。

お盆にお布施袋を載せて渡すことがマナーと言われることもありますが、実際にお盆が用意できることは少ないので「袱紗に載せる」と覚えておけば問題ありません。

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【施主】法要開始時の挨拶例文

会場に施主その他出席者が着席し、僧侶が入場し着席された後、施主が挨拶をします。挨拶で伝える主な内容は次の3つです。

1.集まってもらったことへの御礼
2.誰の三回忌法要か
3.当日の流れに関する案内

下記に例文を紹介しますが、施主の自己紹介などは状況に応じて省略されることもあります。誰もが施主の立場や名前を知っている場合は、改まって自己紹介をしないことが多数です。

【例文1】基本的パターン

会食を伴う一般的な三回忌法要など、多くのケースで使える基本的パターンの挨拶例文です。

皆さま、本日はご多用中のところ、お集まりくださり誠にありがとうございます。私は、本日施主を務めます□□□□でございます。これより、■■寺様にお読経を賜り、母〇〇〇〇の三回忌法要を執り行います。法要後にはお食事のご用意もございますので、長時間に渡り恐縮でございますが、最後までお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。


【例文2】雨天時など悪天候の場合

雨や雪が降っているときなど悪天候時には、大変な状況下であるのに参列してくれることに対する感謝を示す文言も添えるとよいでしょう。

本日はお忙しい中、そしてお足元の悪い中、〇〇〇〇の三回忌法要にご参集賜りまして誠にありがとうございます。本日は法要から会食まで、どうぞよろしくお願いいたします。それでは、定刻になりましたので、只今より三回忌法要を開始いたします。皆様、どうぞよろしくお願いいたします。


【施主】法要終了時の挨拶例文

僧侶の読経や法話のすぐ後に、施主挨拶の場面があります。この時の挨拶で伝える主な内容は次の3点です。

1.僧侶への御礼
2.参列者への御礼
3.その後の流れについて案内(会食場所や時間など)

法要後に会食を控えている場合には、法要終了時の挨拶を省略するケースも珍しくありません。会食場所への移動時間も考慮し、挨拶をするのであれば特に手短にすることをおすすめします

【例文1】法要後の会食有りの場合

僧侶と出席者への御礼を述べて、会食をする場所、会食開始時間の目安を案内します。法要会場と会食場所が離れていて、マイクロバスやタクシーの用意があるときには移動手段についても触れておくことがポイントです。

ご導師様、ご参列の皆様もありがとうございました。以上をもちまして母の三回忌法要を終了いたします。この後、本堂横の建物にてお食事の席を用意してございます。皆様がそろわれましたら会食を開始いたしますので、ご移動をお願いいたします。ありがとうございました。


【例文2】法要後の会食無しの場合

三回忌法要では、参列者への返礼品を用意しておきます。返礼品は解散時にお渡しすることが一般的です。このため会食の場を設けていない場合には、返礼品を持ち帰ってもらうよう案内を添えることもポイントです。

■■寺様、ありがとうございました。お集まりくださいました皆様にも深く御礼を申し上げます。誠にありがとうございました。諸般の事情により、本日は以上をもちまして終了、解散とさせていただきますが、御礼の品を用意してございますので、お荷物になって恐縮ですがお受け取りいただきたくお願いいたします。ありがとうございました。


【施主】納骨式がある場合の挨拶例文

納骨は四十九日や一周忌を目安に実施することが多く、三回忌法要のときに納骨をするケースは割合として少数です。

しかし、なかには事情により三回忌に合わせて納骨をする場合があるかもしれません。三回忌で納骨する場合には、法要を終えて会食前に納骨式を実施することが多数です。ここでは、三回忌法要時に納骨式を実施する場合の対応や挨拶について紹介します。

改めて挨拶はしないケースが多い

納骨式は法要後、墓地に移動し改まって施主が挨拶する時間を設けずに墓石業者の案内に従いながら進めることが一般的です。

納骨式では、僧侶が読経を唱えるなか、お墓に遺骨を納め、出席者で焼香をする(または線香を手向ける)一連の流れを儀式として執り行います。納骨式を終えた後も施主の挨拶はせずに、会食案内のみをすることが多く見られる形式です。

【例文】あえて挨拶をしたい場合

挨拶をするケースは少ないとしても、挨拶をしたいと考える方もいるかもしれません。時間が取れるのであれば、挨拶をしても差し支えはありません。その場合、僧侶や墓石業者と挨拶するタイミングを相談しておくと円滑な進行につながります。

これより○○○○の納骨式を執り行います。納骨式までお付き合いくださり、皆様ありがとうございます。■■寺様にお読経を頂き、皆様には後程お線香を手向けていただきたくお願いいたします。それでは、よろしくお願いいたします。


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【施主】会食開始時の挨拶例文

法要が終わり、僧侶や出席全員が会食の席に着いたら、まず施主挨拶の場面があります。前に進み出て、位牌に向かって左手側に立って挨拶することが一般的マナーです。

会食開始時の挨拶で伝える主な内容は次の3点です。

1. 法要に集まってもらったことに対する感謝
2.法要を無事に終えられたことに関する感謝
3.お食事開始の案内

その他、故人の人柄や思い出について簡単なエピソードを交えることもあります。

【例文1】母親の三回忌の場合

下記は、施主の母親の三回忌法要で会食前、施主挨拶の例です。

本日はお忙しいなか、ありがとうございます。お陰さまで滞りなく母の三回忌法要を終えることができました。■■寺様の温かいご回向やお話しもお聞きすることができました。皆様にお集まりいただき、母も喜んでいるものと思います。心ばかりではございますがお食事をご用意いたしました。限られた時間ではございますが、母の思い出話などしながら、お召し上がりいただければと思います。本日はありがとうございました。


【例文2】祖父の三回忌の場合

下記は、施主の祖父の三回忌法要で会食前、施主挨拶の例です。

皆様、(会食場への)ご移動ありがとございます。改めまして施主の□□□□でございます。皆様より心温まるご弔意を賜り、無事に祖父の三回忌法要を執り行うことができました。ありがとうございます。祖父が逝去してから2年が経ちますが、遺影で微笑む祖父の顔を見ますと、やはりいまだに寂しさを感じてしまいます。お食事をご用意いたしましたので、お召し上がりいただきながら生前の祖父の思い出話などお聞かせいただけるとうれしく思います。本日は長くの時間、誠にありがとうございました。


【施主・その他】献杯時の挨拶例文

お祝いの席では乾杯をしますが、葬儀や法事の場では献杯をします。「献杯(けんぱい)」は、仏様や故人に畏敬の念を表し、また故人に対する弔意を示すために盃を掲げることです。

施主または施主に依頼された方の「献杯」の発声に続いて、出席者も「献杯」と発声し盃を掲げます。

施主が乾杯のリードを取るケース、施主以外の方がリードを取るケースがありますが、一般的には施主以外の方にお願いする事例が多いようです。

【例文1】施主がする場合

法要会食前の施主挨拶に続いて、そのまま施主が献杯のリードを取る場合の挨拶文言です。

それでは、このまま献杯へと移行させていただきます。私の献杯の発声に合わせて、皆様も献杯のご発声をお願いいたします。皆様、グラスの用意はよろしいでしょうか。○○○○に弔意の気持ちを込めまして、「献杯」。(出席者が献杯をして、ひと口飲んだら)ありがとうございました。


【例文2】施主以外がする場合

施主以外では、親族のなかで長老的立場の人、故人の兄弟姉妹の年長者、本家を継いでいる人が献杯のリードを取ることが多いようです。一般的に施主または料理業者に紹介や案内を受けてから、起立して行います。下記は故人の兄が献杯時の挨拶・発声をすると仮定しての例文です。

只今ご紹介に預かりました□□□□でございます。私は○○○○の長兄にあたります。皆様にこのようにお集まりいただいて、弟もさぞ喜んでいることと思います。私の献杯の発声に倣っていただき、皆様も献杯の唱和をお願いいたします。お手元に盃のご準備をお願いいたします。それでは「献杯」。(出席者が献杯をして、ひと口飲んだら)ありがとうございました。


献杯時の注意点

弔事の会食時に欠かせない献杯の呼び掛けでは、お祝い時の乾杯とは異なる点がありますので、注意点を覚えておきましょう。

・献杯を乾杯と言い間違えない
・盃(グラス)は高く掲げない(胸の高さ程度までに留める)
・乾杯のように盃同士を突き合わせることはしない
・若干抑えたトーンで発声する(明るく元気に発声するものではない)
・献杯の発声をして、ひと口飲んだ後に拍手はしない

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【施主】会食終了時の挨拶例文

会食は、開始してから1時間~2時間程度で終了することが一般的です。会食の終了時には、施主が出席者の前に立ち挨拶を行います。会食終了時の挨拶で伝える主な内容は次の4点です。

1.お寺に対する御礼(僧侶が同席している場合)
2.三回忌法要に参加してもらったことへの御礼
3.今後のお付き合いのお願い
4.返礼品に関する案内

【例文1】母親の三回忌の場合

下記は、施主の母親の三回忌法要において、会食終了時にする施主挨拶の例です。

■■寺様、ご参列の皆様、本日は誠にありがとうございました。お陰をもちまして母の三回忌法要を滞りなく終えることができました。今後につきましても、何かと皆様のお力添えをいただくことがあろうかと思います。何卒よろしくお願いいたします。心ばかりではございますが、御礼の品物を用意しておりますので、お帰りの際にお持ち帰りくださいませ。どうぞお気をつけてお帰り下さいませ。ありがとうございました。


【例文2】祖父の三回忌の場合

下記は、施主の祖父の三回忌法要において、会食終了時にする施主挨拶の例です。

本日は祖父の三回忌法要にお集まりくだり、ありがとうございました。■■寺様におかれましては、ご丁重なるご回向賜り感謝いたしております。皆様には、今後につきましても変わらぬお付き合いをいただけましたら有り難く思います。今後とも何卒よろしくお願いいたします。以上を持ちまして、○○○○の三回忌法要ならびに会食の席を終了とさせていただきます。なお、ご参列の皆様には御礼品(おんれいひん)お持ち帰りいただきたく、お帰りの際、お受け取りくださいませ。本日は誠にありがとうございました。


【参列者】参列者の立場でする挨拶例文

参列する側になったら、法事会場に到着したときには施主にどういう挨拶をするのが適切なのか分からない方もいるかもしれません。また、帰り際、施主にどういう言葉を掛ければよいのか思いつかない場合も考えられます。無言で来て、無言で帰るのも失礼です。

特に決まった挨拶の文言があるわけではありませんが、一例として到着時と帰り際の挨拶例文を紹介します。

【例文1】法要会場に到着したとき

三回忌法要でも、参列時には香典を持参することが慣習です。香典は会場に到着し、施主に挨拶するときに渡すケースが多く見られます。下記は到着時に施主に対して挨拶をするとともに香典を渡すことを想定した例文です。

おはようございます。本日はご案内くださり、ありがとうございます。何かお手伝いできることがあればおっしゃってください。こちらはお香典でございます。御仏前にお供えください。どうぞよろしくお願いいたします。


【例文2】法要または会食が終わり帰る前

会食終了後に解散となりますが、最後に施主に対して挨拶をしてから帰ることがマナーです。会食後は、僧侶や他の参列者の見送り、料理業者の対応など施主も忙しくなる時間なので、手短な挨拶がよいでしょう。

大変お疲れ様でございました。今後ともよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。


三回忌についての挨拶状を出す必要はあるか?

結論から言えば、必要に応じて挨拶状を出す必要があります。法要の日時や会場などを記した案内状の意味であったり、法要の事後報告であったりと、挨拶状はさまざまな事情や状況に合わせて送る文書です。

しかし、「家族と身近な親族だけなのに挨拶状を出す意味があるのか」と思う方もいるかもしれません。ここでは、挨拶状の目的と挨拶状を送る方法について確認しておきましょう。

挨拶状を出す目的

三回忌に関し、挨拶状を出す主な目的には下記が挙げられます。

目的 内容
1 法要の開催案内 誰の法要か、会場、日時、施主名、会食の有無に関する案内
2 法要の事後報告 家族のみで済ませた場合など、法要を実施済みであることと、招待できなかったことのおわびの気持ちを伝えること~3分程度の挨拶がちょうどよいでしょう。
3 法要の延期や中止案内 法要を延期や中止することの連絡、今後の予定に関する案内

挨拶状がないと「そろそろ三回忌を迎えるはずだけど、どうするのかしら」と不安に思う方もいます。挨拶状を出す場合には、なるべく早く出すことがポイントです。

メールや電話で案内してはいけない?

法要の関係者が家族やごく親しい親戚だけという場合などは、必ずしも挨拶状が送付されているわけではありません。葬儀同様に法事も小規模化の傾向にあり、メール、電話、LINEなどのメッセージアプリを利用するケースも増えています。

ただし、本来は挨拶状(案内状)として文書を送付する形式が丁寧な方法であることは知っておきたいところです。

挨拶状の書き方で注意すべき3つのポイント

1 忌み言葉は避ける 挨拶時と同じように、忌み言葉は避けることがマナーです。
(例)ますます、重ね重ね、度々、常々、ぜひぜひ、近々、いよいよ、追って、再度、引き続き、続いて
2 句読点は使用しない 文章の区切りで句読点は使用しません。文章を区切りたいときには、1文字分の空白を設けるか、改行します。
3 各行先頭の一字下げは不要 挨拶状は縦書きが基本です。通常の文書では書き始め、改行後に1字分の空白を設けますが、挨拶状では空白を設けないことがマナーです。つまり、文章の上部分は横一列に平坦に並びます。

補足として、忌み言葉に関して死や苦しみを想起させるということで4と9を避けるマナーもあります。ただし、4や9であっても日付、時間、住所表記、電話番号など挨拶状で必要な情報については、この限りではありません。

三回忌の挨拶状例文

三回忌の開催案内として送る挨拶状としては、状況によってさまざまなパターンがありますが、大きく分けると法要後に会食が有る場合と無い場合の2つです。挨拶状の内容をメールやLINEなどのメッセージアプリで送るときも記載すべき項目としては同様なので参考にしてください。

【例文1】法要後の会食有りの場合

法要後に会食の席を設けている場合は、会食場所の案内も記載します。特に法要会場と会食場所が異なる場合には、会食場所の住所・電話番号も記載しておくと丁寧です。会食場所の地図を添付できれば、なおよいでしょう。

謹啓 時下 皆様におかれましてはご清祥のことと拝察いたします
父○○○○の三回忌法要を下記の通り営みますので 皆様にご参集賜りたくご案内を申し上げます 謹白
                     記
日時 令和○年○月○日(日) ○時より
場所 ○○宗■■寺
    住所 ○○県○○市○○ ○番地
    電話番号 △△△△-△△-△△△△
なお法要後に割烹料理○○屋(○○市○○ ○-○-○ 電話番号△△△△-△△-△△△△)にて会食の席をご用意しております
                                      以上
令和○年○月○日
                                 ○○県○○市○○ ○-○
                                   施主 □□□□
お手数ですが、返信はがきにて○月○日までにご出席有無のご連絡をいただきたくお願い申し上げます


【例文2】法要後の会食無しの場合

会場の都合、遠方からの参加者が多い、感染症防止対策などの理由で法要後の会食無しとする場合もあります。慣習として従来、法要後の会食は付きものとされてきましたので、会食無しとする場合には、その旨も挨拶状に記載しておくことが必要な配慮です。

謹啓 ○○の候 皆様におかれましては如何お過ごしでしょうか
母○○○○の三回忌を迎えるにあたり 下記の通り法要を営みたく存じますので皆様のご参加をお願いいたしたくご案内申し上げます
尚 当日は事情により法要後の会食をご用意致しておりません 誠に恐縮でございますが御理解を賜りたくお願い申し上げます 謹白
                     記
日時 令和○年○月○日(土) ○時○分より
場所 法事会館○○苑
    住所 ○○市○○ ○-○
    電話番号 △△-△△△△-△△△△
                                      以上
令和○年○月○日
                                   ○○市○○ ○-○
                                   施主 □□□□


【例文3】納骨式を併せて行う場合

寺院の本堂で法要を営み、そのまま寺院敷地内の墓地で納骨式、その後会食という流れで三回忌法要を執り行うと仮定した例文です。

謹啓 ○○の候 皆様におかれましてはご清栄のことと存じます
母○○○○の三回忌法要を下記の通り相営みたく存じます ご多用中のところ大変恐縮でございますが皆様にご参集賜りたくご案内申し上げます 謹白
                      記
日時 令和○年○月○日(日) ○時より
場所 ○○宗○○寺
    住所 東京都○○区○○ ○-○-○
    電話番号 △△-△△△△-△△△△
尚、当日は法要後に○○寺内墓地にて○○○○の納骨式を執り行います その後本堂隣接の建物にてお食事の席へと移行いたしますのでよろしくお願いいたします
                                     以上
令和○年○月○日
                              東京都○○市○○ ○-○
                                 施主 □□□□


挨拶状を出すときの注意点

挨拶状は相手の都合も考慮し早めに出すことが重要です。法要への参加をお願いする挨拶状であれば、法要実施日の1か月~2か月前に相手に届くよう発送しましょう。

挨拶状に貼付する切手にも注意が必要です。特にイベント記念切手やキャラクターのデザイン切手は不適切とされます。三回忌法要においても可能な限り弔事用の切手を使用するほうが無難です。

感染症予防などの理由で三回忌法要を行わない場合

昨今は新型コロナウイルス感染防止の観点から、法要を中止するケースや家族だけで法要を営むケースが増えています。その他、施主家族に急病人が出た場合や大規模災害に襲われたなど特別な事情によって法事を中止せざるを得ないケースがあるかもしれません。

三回忌法要に参列するために都合をつけ、準備に入っている人がいる可能性もあるため、速やかに挨拶状を出すことが肝心です。

【例文1】三回忌法要を行わない場合の挨拶状

既に三回忌法要について日時会場などの案内を行い、その後中止の判断をした場合の例文です。

謹啓 時下 皆様にはご清祥のことと存じます
さて ○月○日に予定しておりました○○○○の三回忌法要は昨今の社会情勢に鑑みて実施を見送ることといたしました
三回忌法要予定日が差し迫った時期でのご連絡となり大変申し訳ありません
略儀ながら書中をもちましてご連絡申し上げます 何卒ご理解を賜りたくお願い申し上げます 謹白
令和○年○月○日
                              ○○市○○区○○ ○-○-○
                                     □□□□


【例文2】法要後に事後報告で出す挨拶状

多人数が密になる状態を避けることが、感染症予防対策のひとつとなっています。下記は、本来親族にも参列していただくところを家族のみ数人で三回忌法要を営み、関係者に事後報告として送る挨拶状の例文です。

謹啓 時下 皆様におかれましてはご清栄のことと存じます
過日○月○日に当家菩提寺の○○寺にて○○○○の三回忌法要を家族のみで相営みました
本来であれば皆様方にもお集まりいただきたいところでございましたが社会動向を考慮し少人数での法要とさせていただきました
法要についてご心配してくださった方もいらっしゃるものと存じますが事後のご報告となり誠に申し明けありません 何卒ご理解を賜りたく存じます
皆様のご健康が守られますことを心よりお祈り申し上げます 謹白
令和○年○月○日
                               ○○県○○市○○ ○-○-○
                                       □□□□


法要に参加できない場合の挨拶【手紙・例文】

三回忌法要の案内を受けたものの、参加できないこともあるかもしれません。その場合に、何かできることはあるのでしょうか。こうしなければならないという決まりはありませんが、香典やお供え物を送ることで気持ちを表すこともできます。

しかし、ただ単に香典やお供え物を送るだけでは不躾な印象を与えかねません。そこで重要なのが手紙です。

香典やお供え物を送るときに手紙を添える

法事に参加できない場合に、弔意を示すための方法として香典やお供え物を送ることがあります。お供え物は、たとえば菓子類、線香やろうそくが代表的です。香典やお供え物を送る際、手紙を添えると丁寧な気持ちがより伝わります。

なお、供花もお供え物ですが、供花は生花店や葬儀社から直接配送され、手紙を添えることができない場合もあります。この場合は、供花を届ける時間や場所の確認も兼ねて事前に施主へ連絡を入れる際、弔意を伝えるとよいでしょう。

【例文1】香典を郵送するときに添える手紙

香典の郵送には、現金書留を利用します。香典袋の表書きは「御仏前」または「御香典」とするのが一般的です。現金書留用の封筒に、現金を納めた香典袋と、手紙を納めた封筒を一緒に入れて送ります。

○○○○様の三回忌法要につきましてご案内を頂戴いたしましたものの 諸事情によりお伺いすることができません 心ばかりではございますが御香典をお送りいたしますので御仏前にお供えいただければと存じます。
令和○年○月○日
                               ○○県○○市○○ ○-○-○
                                     □□□□


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【例文2】お供え物を送るときに添える手紙

お供え物として菓子類、線香やろうそくを送るときには箱に直接掛け紙(のし紙)を付けて、「お供え」や「御供」と表書きをしてから包装すること(内のし)が一般的な方法です。手紙は封筒に入れて包装紙の内側に納めておきます。

ご尊父様の三回忌法要にお招きいただきありがとうございます 誠に残念ながら当日はどうしても都合が付けられないため参加することができず大変申し訳ありません
ご尊父様をご一緒にお偲びいたしたい気持ちを込めましてご供養の品物をお送りいたしますのでお納めくださいませ どうぞ御仏前にお供えくださいませ。
令和○年○月○日
                              ○○県○○市○○ ○-○-○
                                    □□□□


まとめ

逝去後2年目の命日に合わせて営むのが三回忌法要です。三回忌法要では、法要開始前、会食前、会食後など施主として挨拶をする場面がいくつかあります。

原稿を持って読みながら挨拶をしても失礼にはあたりません。本記事で紹介した例文を、状況に応じアレンジをしながら三回忌法要の挨拶時に利用してみてください。

小さなお葬式では、挨拶の仕方、お寺の対応、菩提寺が無く困っている場合などの他、法要・法事についてもの相談も賜っております。豊富な知識と経験をもとに、分かりやすくアドバイスいたしますので一度ご相談ください。

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最後に

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