三回忌のシーン別の挨拶をご紹介!参列者の立場も含めて解説

三回忌のシーン別の挨拶をご紹介!参列者の立場も含めて解説

故人を偲ぶ日々が少しずつ和らぎ、日常生活を緩やかに過ごせるようになった頃に迎えるのが「三回忌法要」(以下、三回忌)です。

三回忌を行う場合に、まず気になるのが挨拶についてではないでしょうか。施主側はもちろん、参列者も三回忌の挨拶の仕方に戸惑うことは少なくありません。

この記事では、三回忌における挨拶の仕方やマナーをシーン別にご紹介します。施主だけではなく、参列者の方にも参考にしていただける内容となっています。

<この記事の要点>
施主は三回忌法要が始まる前に挨拶を行うのが一般的で、長く話さないことがポイント
参列者は三回忌法要の会場の受付で「本日はお招きいただき恐れ入ります」と述べる
三回忌法要の挨拶では忌み言葉を使わないように注意する

こんな人におすすめ

三回忌を控えている人

三回忌での挨拶のマナーに不安な人

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三回忌について

三回忌は、故人が亡くなってから満2年目に行う法要です。これから3年目を迎えることを意味するため、二回忌ではなく三回忌と呼びます。

三回忌は、一周忌と同じくらい大切な法要として考えられており、盛大に行われることも少なくありません。

三回忌の次は一般的に七回忌となりますが、遺族が喪服を着て参列する最後の法要が三回忌であるとも言われているため、故人を偲ぶ上でひとつの区切りとなる法要だと考えて良いでしょう。

三回忌の施主は、葬儀において喪主を務めた方が務めるのが通例です。ただし、体調不良やご高齢といった理由で喪主が三回忌の施主を務めることができない場合は、親族など別の人が施主を担うこともあります。

三回忌に招待する参列者

三回忌の法要は、多くの参列者を招いて故人を偲ぶための時間になります。四十九日や一周忌と同じく、親族はもちろん、故人と親しかった人を参列者として招待するのがよいでしょう。

招待する際には案内状を早めに用意し、季節の挨拶と合わせて三回忌を開催する旨や、会食の有無などを記載します。

家族のみで行うこぢんまりした三回忌法要を望む場合は、親族や近しい知人に対して事前にその旨を報告しておくことが大切です。

今後のお付き合いも考え、丁寧な挨拶を添えて、家族のみで行うことを理解してもらうように心がけることをおすすめします。

【施主】三回忌における挨拶の仕方

葬儀から一周忌までは悲しみにくれており、法要についても明るいイメージではないかもしれません。しかし、三回忌の場合は葬儀から一定の時間が経っているので、悲しみの日々も故人との想い出を愛おしむ時間へと変わってきていることが多く、和やかなムードで法要や会食が進むことも珍しくありません。

挨拶の仕方も葬儀とは異なるため、ここでは、三回忌のシーン別に挨拶の仕方について見ていきましょう。

三回忌法要前の挨拶

施主は、三回忌法要が始まる前に挨拶を行うのが一般的です。初めの挨拶ですから、あまり長く話さないことがポイントです。一例として、以下のフレーズを参考にしてみてください。

「本日は、ご多用にも関わらずお越しいただきありがとうございます。これより、亡き父『〇〇(故人の名前)』の三回忌法要を執り行いたいと存じます」

基本的にはこの程度の内容で構いません。施主の挨拶が終了すると僧侶が入場して読経へ進むという流れになるため、僧侶や参列者を長くお待たせしないことが大切です。

挨拶のあとには参列者全体に向けて一礼し、ひとつ間をおいてから僧侶へ一礼すると良いでしょう。

会食会場へ移動する前の挨拶

僧侶の読経と参列者の焼香が終わると、三回忌法要は終了です。しかし、三回忌の場合は法要の後に会食が開かれることが多く、施主は参列者とともに会食会場へと移動することになるでしょう。

会食へと移る際には、参列者へ会場案内をする必要があります。その際の挨拶は、できるだけ手短に行うのが理想的です。以下に、会食に移るシーンでの挨拶の一例をご紹介します。

「本日はご多用中にもかかわらず、亡き父のためにお集まりいただき感謝申し上げます。ささやかながらお食事をご用意いたしましたので、ぜひ亡き父の思い出話をお聞かせください」

会食会場で「ささやかながら」というフレーズを使うと、食事を提供してくれる方に失礼にあたるので注意が必要です。ご紹介した挨拶は会場へ移動する前に行うと良いでしょう。

会食会場での挨拶

会食会場に到着し、参列者が席に着いたら施主が一言挨拶をします。会食会場での挨拶も、参列者への感謝の気持ちと故人への想いを添えて簡単な挨拶とするのが良いでしょう。会食会場での挨拶の一例は、以下のとおりです。

「皆様のおかげを持ちまして、滞りなく三回忌を開催することができました。亡き父が喜ぶ姿が目に浮かびます。本日は、皆様とともに父を偲びたいと存じますので、お時間の許す限りおくつろぎください」

三回忌の会食で挨拶する際には、遺族として前向きに生きていく気持ちも込めて穏やかに話すのがポイントです。

献杯時の挨拶

会食前に行う施主挨拶から、すぐに献杯となります。挨拶の最後に「献杯」と一言添えるだけでも問題ありません

ちなみに慶事の場合は「乾杯」と言い、祝福の想いを込めてグラスに入ったお酒を飲むことが一般的です。しかし、法要の際は「献杯」と言い、故人に敬意を示して杯を捧げる意味が含まれています。

慶事の乾杯ではグラスや杯を高く掲げて打ち鳴らし拍手をしますが、献杯ではそうしたことはなく静かに唱和するのみ、といったスタイルが一般的です。また、献杯の挨拶は施主ではなく、故人と親しかった参列者に依頼するケースもあります。

会食後の挨拶

三回忌の会食が終わる頃に、施主が最後の挨拶をします。三回忌ということもあり、懐かしい人達と出会った参列者が歓談中であることも多いので、まずは大きな声で呼びかける必要があるでしょう。そして、次のような挨拶を述べて会食の終了を告げます。

「思い出話の尽きない素晴らしい時間をありがとうございました。亡き父も喜んでいることと思います。まだまだお話ししたいところではありますが、お時間となりましたのでここでお開きといたします。滞りなく三回忌を開催できましたことを心から御礼申し上げます。本日は誠にありがとうございました」

挨拶後、参列者が退席して全員が会場を後にするまで施主はしっかりと見送り、個々に挨拶をするよう心がけましょう。

【施主】会食が無い場合における三回忌法要後の挨拶

三回忌の法要のみで会食を開催しないケースもあります。その場合は、法要が終わった後に施主から参列者に対して挨拶を行うのが一般的です。

参列者の皆さんのために、会食を設けない理由も含めて挨拶をすることが大切だと言えるでしょう。会食がない場合の挨拶の一例は以下のとおりです。

「本日はご多用のところ、亡き父のためにご参列いただき心より御礼申し上げます。本来であれば、皆様と共に故人を偲ぶ会食を行いたいところではありますが、遠方からお越しいただいた方もいらっしゃるため、これにてお開きとさせていただきます。なお、ささやかなお品をご用意しております。どうぞお忘れなきようお持ち帰りください。本日は誠にありがとうございました」

【参列者】三回忌における参列者の挨拶の仕方

施主だけではなく、参列者も挨拶をするシーンがあります。まず、三回忌法要の会場に着いたら受付で、次のような一言を告げましょう。

本日はお招きいただき恐れ入ります

ここで大切なのは「ありがとう」というフレーズを使わないことです。返礼品をいただいたときにお礼を述べることが多いため、礼に対して礼を重ねることになり、かえって失礼に当たってしまう可能性もあります。

宗派や関係性にもよるので一概には言えませんが、仏事では施主側の立場に寄り添った言葉を選ぶことが大切です。

また、受付では久しぶりに会えた遺族や知人と話をしたくなるところですが、法要前なので挨拶は簡単に済ませるようにしましょう。

【参列者】三回忌に出席できない時の挨拶

三回忌に招かれても、仕事の都合など、さまざまな事情から参列できないこともあります。そのような場合は、できるだけ早く施主に対して参列できない旨を連絡することが大切です。

供養の気持ちを込めて、お供え物に挨拶の言葉を添えてお送りするのもよいでしょう。出席できない場合における挨拶文の一例をご紹介します。

「お招きいただき恐れ入ります。やむを得ない事情により、不本意ではありますが伺うことが叶わず大変申し訳ありません。三回忌にあたり、ささやかですがお供えの品を送らせて頂きます。御仏前にお供えください。改めまして故人のご冥福をお祈り申し上げます」

挨拶文を書く際には、欠席する事情を詳しく書かないことがマナーなので注意しましょう。

三回忌で気をつけたい挨拶のマナー

葬儀や一周忌同様、三回忌でも挨拶のマナーがあります。ただし、三回忌の場合は和やかな雰囲気の中で執り行なわれることが多いため、マナーを意識しすぎて堅くなる必要はありません。

ポイントを押さえておく程度でよいでしょう。続いては、三回忌で覚えておくとよい挨拶のマナーをご紹介します。

挨拶は手短に行う

三回忌では、法要の流れをスムーズに行うためにも挨拶は手短に行うのがポイントです。故人が亡くなってからまだ2年経過したところですから、つい言葉があふれることもあるでしょう。

しかし、あまりにも挨拶が長いと参列者や住職をお待たせしてしまうため、歓談の時間まで言葉は取っておくことが大切です。

短い挨拶の中にも、故人への想いや参列者に対する感謝の心を忘れずに添えるのがポイントだといえるでしょう。ちょっとした心遣いにより、誰もが気持ちよく故人を偲ぶことができますし、スムーズな法要の進行にもつながります。

忌み言葉は避ける

仏事において忌み言葉はタブーです。忌み言葉とは、縁起が悪いとされ古来より使うことを避けてきた言葉を指します。三回忌の挨拶でも使わないように注意しましょう。忌み言葉の主な例は次のとおりです。

・「四」「九」……死や苦しみをイメージさせる言葉
・「再び」「再度」「続いて」「次々に」……不幸が続くことをイメージさせる言葉
・「度々」「わざわざ」「くれぐれも」……重ね言葉

日常的によく使用する言葉もあるので、心配な場合は挨拶の内容を紙に書いておくとよいでしょう。

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まとめ

三回忌における施主の挨拶には、法要をスムーズに進行する役割があります。そのため、できるだけ簡潔にわかりやすく行うことが大切です。

挨拶が苦手だと、法事の挨拶にプレッシャーを感じることもあるのではないでしょうか。しかし、故人への想いと参列者への感謝が伝われば十分です。施主として力まずに参列者に対して挨拶を行いましょう。

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監修
小さなお葬式 コラム編集部
小さなお葬式 コラム編集部

葬儀・法要に関する専門領域の記事を、5人のチーム体制で執筆しています。
メンバーは葬儀・法要関連だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
現在 「小さなお葬式のコラム」では、合計2,000記事以上を管理しています。
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