命日にはお墓参りに行くという方も多いでしょう。命日は、故人を偲ぶ気持ちを持って過ごすことが大切です。とはいえ、忙しい日々の中で、毎年・毎月お墓参りに行くのは容易ではありません。一体いつまで命日にお墓参りに行くのが通例なのでしょうか。
この記事では、命日のそもそもの意味やその日にやるべきこと、お墓参りはいつまで行くのかについて紹介します。命日になにをしたらよいのかわからないという方も参考になるでしょう。
<この記事の要点>
・命日には「祥月命日」と「月命日」があり、祥月命日は亡くなった月日のことを指す
・祥月命日には法要を行うのが一般的で、法要のない年はお墓参りへ行く
・命日のお墓参りや読経は必ずしも続ける必要はない
こんな人におすすめ
命日とは何かを知りたい方
命日にやることを知りたい方
祥月命日、月命日のお墓参りのお供え物とお布施について知りたい方
昔から、日本には亡くなった方を祀る時期があります。お盆やお彼岸、命日などと呼ばれる時期が該当します。この時期にお墓参りに行くという方も多いでしょう。
お盆やお彼岸などの時期以上に、もっとも意識するのは命日だという方は多いとされています。命日とは、故人が逝去した日のことです。命日には、故人を偲ぶために仏壇に手を合わせたり、お墓参りに行ったりすることでしょう。
命日には、「祥月命日」と「月命日」があります。まずは、その2つについて詳しく紹介します。
祥月命日とは、多くの方が思い浮かべるいわゆる「命日」のことです。祥月命日は、亡くなったその月、その日のことを指します。つまり、年に1回訪れる日です。一周忌、三回忌などの法要もこの日の前後に行い、親族が集まり、僧侶を招いてお経を唱えてもらいます。
月命日は、毎月やってくる「故人が逝去したその日付」のことです。例えば、9月15日に亡くなった場合は、月命日は毎月15日になります。
では、31日に逝去した場合、31日がない月はどうなるのでしょうか。この場合には、前倒しでその月の最後の日になります。31日がない月は30日、28日までしかない2月は、28日になるのが通例です。
祥月命日や月命日には、どんな供養や法要を行うとよいのでしょうか。命日は、仏壇やお墓に向き合い手を合わせます。これには故人の冥福を願う想いと、偲ぶ想いが込められています。日頃から、習慣として仏壇やお墓に手を合わせているという方も多いでしょう。普段と同じように手を合わせるようにします。
仏壇やお墓の前には、故人がよく食べていた食べ物や飲み物をお供えすることが多いでしょう。ここでは、一般的に命日に行うことを紹介します。
祥月命日では、その年の法要を行うのが一般的ですが、法要のない年もあります。その際はお墓参りをして、故人の好きだった食べ物や飲み物、お花を供えるとよいとされています。また、家族が1年間無事だったことや、家族内で起きた話を故人に報告しましょう。月命日に行うことも、基本は祥月命日と変わりません。
都合が悪く、お墓参りに行けない場合は家にある仏壇へお参りをし、故人を供養します。この際にはお墓の掃除と同様に、仏壇の掃除をすることが大切です。
命日には、僧侶に読経をしてもらい供養をする地域や家庭もあるでしょう。しかし、僧侶を招くと日程の調整やお布施の用意、当日の準備などのコストがかかってしまいます。命日は、なによりも故人を大切に想う心が重要になるため、出費や手間の負担が大きいという際には、遺族だけで簡易的に行ってもよいでしょう。
ただし、地域によっては、祥月命日に僧侶に来ていただくことが通例となっている場合もあるので、わからない場合は親戚に確認しましょう。
毎月巡ってくるのが、月命日です。この日のお参りを行うなら、祥月命日を除くと年に11回お参りをする計算になります。回数が多いため、遺族にとっては負担に感じることもあるでしょう。では、命日のお墓参りはいつまで続けるのが一般的なのでしょうか。
ここからは、命日のお墓参りや読経はいつまで続けるのかについて解説します。
命日のお墓参りは、必ずしも続けなくてはいけないというわけではありません。お参りを行うことは、故人を大切にする気持ちを持ち、遺族の悲しみを癒す機会といえるでしょう。しかし、自分の中で心の整理ができたら、その時を境に命日のお参りを中止してもよいとされています。
また、仏壇でのお参りやお墓参りができない場合でも、目を閉じて祈ることで故人の供養ができます。このように、故人を偲ぶ気持ちが大事なので、義務としてお墓参りを続ける必要はありません。
命日には、自宅に僧侶を招き、仏壇の前でお経を読んでもらうという家庭も少なくないでしょう。しかし、読経をしなければならないというルールはありません。そのため、毎月に巡ってくる月命日に対してお布施や日時の調整が負担になる場合は、読経を取りやめても問題ありません。
祥月命日、月命日にお参りをする場合、墓前や仏壇前にお供えをします。お供え物には食べ物や飲み物、お花などの故人が好んでいた物を選ぶのが一般的です。また、読経を上げてもらった際は、お礼としてお布施を包まなければなりません。お布施の金額については、場合によってそれぞれ異なるため、事前に確認しておきましょう。
また、お参りをする際の服装や香典についても知っておくと安心です。ここでは、お供え物やお花の種類、お布施、服装、香典に関して説明していきます。
墓前に供えるお供え物には、線香やロウソク、お花のほかに、故人の好物が一般的です。しかし、食べ物を墓前に残すと腐ってお墓が不浄になり、カラスなどが集まってくることも考えられます。そのため、お参りの後は持ち帰り、遺族の間でいただくとよいでしょう。
お供え物は奇数になるようにお供えするのが通例です。表書きには「御仏前」と熨斗を忘れずにつけるようにします。また、「殺生はしてはいけない」の考えを持っている仏教では、肉や魚類は避けましょう。
お墓に花を供える場合は、白や黄、青、紫を基調にした花が多いでしょう。絶対に選んではいけないという花はありませんが、香りの強い花や色が著しく派手な花、トゲや毒のある花、鉢植えは避けるのが一般的です。タブーの花はあくまでも目安のため、もし故人の好きな花があればそちらを優先することも時には必要でしょう。もっとも選ばれている花としては、菊やリンドウ、キンセンカ、ユリなどがあります。
命日には、僧侶を招いて読経を上げていただく家庭もあることでしょう。その場合は、お礼としてお布施を包みます。お布施の金額は法要の種類によって変わりますので、ひとつの目安として考えましょう。ほかにも、遺族のお参りに同行させていただく際は、香典を遺族に対して包む場合があります。香典も、法要の種類で包む金額が変わります。
お布施の目安は一周忌、三回忌で3万円~5万円、三回忌以降は1万~5万円が多いでしょう。どちらの場合でも、寺院にお墓がない場合には、自分の家などに僧侶を呼ぶことになります。その際は、お布施とは別に御車代として1万円程度包むとよいでしょう。
遺族のお墓参りに同行させていただく際には、遺族に対して香典を包むのが通例です。親族、血縁関係者の場合、1万円~3万円程度が目安とされています。ここで包む金額は、偶数ではなく奇数の金額で包むことが大切です。また、お金は黒白の香典袋に入れ、表書きには「御仏前」と記載して渡しましょう。
一般的には三十三回忌を弔い上げと称し、年忌法要を終えることが多いです。これは地域によって変わり、五十回忌を最終法要として迎える場合もあります。
当日のお参りにはどんな服装が適しているのでしょうか。服装についても法要の種類によって異なるので注意しましょう。
祥月命日が年忌法要にあたる場合は、葬儀と似たような格好で行くことが好ましいです。遺族は準喪服、それ以外の参加者はスーツに黒ネクタイの略喪服が一般的となります。それ以降の年忌法要では派手すぎない服装にするとよいでしょう。七回忌以降の喪服姿は、お通夜の参列と重なってしまうので、注意が必要です。
お参りの際は平服や普段着などの硬すぎない服装で構いません。しかし、派手な色の服や、Tシャツにジーンズといったラフすぎる服装は避けましょう。男性の場合、ジャケットにスラックス、女性の場合は、暗い色のワンピースなどがよいでしょう。
また、お墓参りに行く際、お墓の周りは足場が悪いことが考えられます。ピンヒールのような歩きにくい靴は避けた方が無難です。
仕事や家庭の事情で、お墓参りに行けないということも考えられます。その際にも、故人を大切に想う気持ちが大切です。お墓参りに行けなくても、仏壇があれば手を合わせてお参りすることもできるでしょう。
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命日には、絶対になにかをやらないといけないといったルールはありません。お墓参りをする、読経を上げていただくために僧侶を家に呼ぶ、法要を行うなど、様々な供養方法があります。その中で自身にあった方法で供養するとよいでしょう。
命日では、なによりも故人を大切に想って過ごすことが重要です。その気持ちを表現するためにお参りをします。しかし、お参りをする場合は、お供え物やお花、お布施、香典などを持参する必要がありますので、金額の目安や表書きといった最低限のマナーを確認しておくと安心です。
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