香典返しで包装紙にこだわる必要はある?マナーと選び方を解説

香典返しで包装紙にこだわる必要はある?マナーと選び方を解説

家族や親族などが急に亡くなった場合、葬儀が執り行われたことの報告として、香典返しを贈るのが習わしとなっています。その際、香典を包む包装紙はどのようにこだわればよいのでしょうか。

この記事では、包装紙のマナーや選び方について解説します。また、あわせて知っておきたい風習や一般的なマナーについても解説します。包装紙のマナーや選び方を理解しておけば、事前に落ち着いて準備ができるでしょう。

こんな人におすすめ

香典返しの包装紙のマナーを知りたい方

香典返しの包装紙の選び方を知りたい方

香典返しと挨拶状の注意点を知りたい方

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香典返しの包装紙にこだわる必要はあるのか

何か贈り物をする場合、包装紙で包むのが一般的です。その際、場合によっては熨斗を付けて丁寧に贈ることで、相手に気持ちよく受け取ってもらったり、お祝いといった気持ちを伝えたりする方法として普及しています。

香典返しにはさまざまなきまりがあるため、包装紙に関してもこだわる必要があるのではないかという懸念がある方もいるでしょう。ここでは包装紙の使い分け方やマナーについて解説します。

用途で異なる場合がある

贈り物で包装紙を使う機会は、大きく分けて以下の2つが挙げられます。

1. 出産や結婚用などおめでたい日に贈る
2. 葬儀や香典返しなど不幸があった際に贈る

1つ目の、出産や結婚用などおめでたい日に贈る包装紙は、熨斗が添えられた「のし紙」を使うことが一般的です。熨斗とはそもそも「熨斗鮑(のしあわび)」のことで、慶事の贈り物に添える縁起物を意味しているからです。

一方で2つ目の、葬儀や香典返しなど不幸があった際に贈る包装紙は、熨斗が添えられておらず水引だけが印刷された「掛紙」を使用しましょう。香典返しをはじめとする弔事の場合は、地味な色合いや、落ち着いた色合いのものを選ぶのが一般的とされています。特に、銀色や淡い寒色系の色合いなど、落ち着きのある色が選ばれる傾向が見られます。

お店に相談することで、用途に合った適切な包装紙で包んでくれることが多いので、一度相談してみましょう。香典返しの包装紙を自分で選ぶ場合は、派手過ぎたり、装飾や柄があったりするものを選ばないようにすることが賢明です。

包装紙を使った適切な包み方

香典返しの品物を自身で包む際は、適切な包み方でないとマナーに反することがあるので注意が必要です。特に、香典返しは弔事にあたるため、慶事とは包み方が異なります。適切な包み方は以下の通りです。

・合わせ包み
・斜め包み

まず、合わせ包みでは、紙を折り合わせるときに左が上になるように重ねましょう。このとき、右が上になってしまうと慶事を意味することになってしまうので注意が必要です。

次は、斜め包みです。斜め包みはやや専門的な包み方になっているため、業者や葬儀専門のお返しの店などで依頼して包んでもらうとよいでしょう。

基本的に、不幸があった場合は着物と同様に、紙を折り合わせるときに左側が上に来るように包むと覚えておきましょう。その上から掛紙をかける場合も同様に、左側が上になるように調整します。

また、上下が逆になってしまうと、受け取った際に右側が上になってしまう可能性があるので、しっかりと確認しながら包むのがおすすめです。

自分で包むのが難しい場合は、業者に注文する際に包装も依頼するとよいでしょう。「葬儀用」と伝えることで、業者が葬儀用の包装紙や包装方法でしっかりと用意をしてくれます。不安な場合は、包み方のことも含めて一度相談してみるのがおすすめです。

香典返しの包装紙以外の注意点

香典返しの包装紙における注意点は、落ち着いた色合いのものを選ぶことや、紙の折り目が左が上に来るように折ることだけにとどまりません。

香典返しでは、包装紙の上から掛紙をかけることが一般的です。ここでは、主に掛紙に関するマナーを解説します。

香典返しに掛紙は必須

一見、贈り物にただ紙を巻いて送るだけのもののように見える掛紙ですが、それ相応の意味があるようです。

不幸は、時期を指定できるわけではありません。突然亡くなってしまった時期によっては、お正月やお歳暮、お盆などのさまざまな贈り物のやり取りがある時期に重なってしまうことも少なくないでしょう。

その場合に、他の贈り物との差異や区別をするために、掛紙に香典返しの趣旨を記載して贈るのが一般的には印象のよいマナーとされているようです。他の贈り物と勘違いされないためにも、進物としての役割を担ってもらうために、掛紙は必要といえるでしょう。

名前の書き方

掛紙をかける際はいくつかマナーを把握しておくことが大切です。掛紙では、水引を中心として上下に分け、下部に喪主や送り主の名前を記載します。

複数人で手配などしている場合には、苗字のみを記しても問題ないとされています。水引の上部は、地域や宗派によって書かれる文字が異なるようです。「志」と書かれたものが一般的ですが、さまざまな理由で文字が異なる場合があるので、あらかじめ宗派や地域の習わしを確認してから手配しましょう。

無記入で送ることも大きな問題はありませんが、誰が送ったかわからなくなる場合もあります。一般的にはしっかりと名前を書いて送ることで、贈り主や用途がしっかりと相手に伝えられるので、書いておくのがマナーとしてもおすすめです。

掛紙は印刷でもよいのか

掛紙のあて名や、水引上部の「志」という文字などは、一般的に手書きで行うことが多いとされていました。しかし、近年通販サイトの普及によって、印刷などでもマナー違反ではないという動きが一般化しているようです。

香典返しの数が多くなったり、手配先の状況によっては手書きでひとつずつ作ったりするのは労力やコストがかかります。そのため、掛紙に関してはすべての箇所を印刷で行っても問題ないとされています。

近年の「のし紙」や「掛紙」は水引もすべて印刷でできていることが多いため、表書きが印刷であったからといって、受け取り手が怒ったり不謹慎だと思ったりすることは少ないでしょう。印刷が気になるという場合は、手書きで行うのもマナー違反ではないようです。

自分たちが納得できる方法を選択し、贈る際はしっかりと掛紙をかけて送るようにしましょう。

香典返しのおすすめの手配方法はあるのか

香典返しをはじめとした葬儀関係の贈り物は、自分で購入後、発送手配まですることに多大な労力を要します。葬儀が終わってから四十九日前後までは特に大変でしょう。

そのため、発送手配などが面倒だと感じることもあるのではないでしょうか。そこで、忙しいときに活用したい便利な手配の方法を紹介します。

百貨店の利用

自分で購入後に発送するのが難しい場合や、忙しくて手配が遅れそうだと感じた場合には、あらかじめ百貨店で手配をするのがおすすめです。地元にある百貨店を利用すれば、地域の風習に合わせた包装紙を手配してくれて、日時指定でしっかりと届けてくれるでしょう。

また、スーパーで購入できるような品物であっても、百貨店から届くことで受け取り手にもよい印象を抱いてもらえることが多いようです。さまざまな部分を手厚くサポートしてもらえるようですから、百貨店が近くにある場合は一度行って検討してみることをおすすめします。

しかし、他の店舗などと違って値段が高くなる可能性もあります。多くの人に贈る際や金銭的に難しい場合は無理をしないことも大切です。よく検討して決めましょう。

通販サイトの利用

冠婚葬祭系の通販サイトを活用することで、香典返しに適したアイテムを見つけることができたり、よりしっかりしたマナーに沿って手配をしたりできるようです。

例えば、地域ごとに異なる水引の記入はもちろん、細かなマナーに則ってさまざまな方法で手配をしてくれるので、安心して任せることができるでしょう。品物も、香典返しをはじめ、冠婚葬祭に関わるアイテムを豊富に取り揃えています。場面に沿ったものを選ぶことができるのは非常に魅力的です。

通販サイトで購入すると、まとめてさまざまな場所に発送できるので、近所の百貨店や専門的に取り揃えている店舗がない状況でも便利です。また、空き時間を利用して手配ができるので、忙しい葬儀やその後の法要の合間にチェックをすることも可能でしょう。

香典返しと挨拶状の注意点

香典返しをする場合、一緒に同封、または同じタイミングで送りたいのが挨拶状です。挨拶状があることで、よりしっかりとした心遣いを受け取り手に感じてもらえるでしょう。

手配の時期や手配する場所によっては、挨拶状の同封ができない場合があり、時期をずらして手配した場合、贈り物と挨拶状が届く時期が異なる可能性があります。セットで考えておくことで、マナー違反になることを防げるでしょう。

お返しの品だけに気を取られると別の面でマナー違反となる可能性があるため、さまざまな角度からチェックしつつ、万全の状態で手配を重ねることが大切といえます。

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まとめ

香典返しを手配する場合は、ただ品物を梱包して送るだけではマナー違反とされる場合があります。よりよい印象を持ってもらうためや、今後の付き合いを考えると、包装紙にも細心の注意を払うことが大切です。何よりも大切なのは、どんな品物を贈るのかよりも、どんな気持ちで贈るのかでしょう。

小さなお葬式では、事前にお返しについてのマナーや手配の方法などのご相談も承っております。葬儀の際などに、一度小さなお葬式までご相談ください。

監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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