位牌を準備しなければならなくなった際に、どこで買えばよいのかわからない方もいるかもしれません。また、購入先がいくつもあるので、どこを選べばよいのか迷ってしまうこともあるでしょう。
そこでこの記事では、位牌の購入先とそれぞれの特徴、位牌のタイプや価格、選ぶポイントなどについて紹介します。また、買う前の準備やいつまでに買うべきなのかなどについても解説します。ぜひ参考にしてください。
<この記事の要点>
・自分の目で確かめられる仏壇仏具店、低価格で購入できるネット通販などがある
・タイプによって材質やデザインが異なり、塗位牌の本漆塗りのものは完成に時間と費用がかかる
・位牌を選ぶ際のポイントは、費用や宗派、仏壇のご本尊より高いものは選ばないなどがある
こんな人におすすめ
位牌をどこで買えばいいか知りたい方
位牌のタイプや価格の目安について知りたい方
位牌を選ぶポイントについて知りたい方
位牌の購入先には、いくつかの選択肢があります。どのような購入先があり、それぞれどのような特徴を持っているのかを知っておけば安心です。
ここからは位牌の購入先である「仏壇仏具店」「墓石店」「葬儀業者」「ネット通販」について紹介します。
位牌の購入先として一般的なのは仏壇仏具店です。専門店ならではの豊富な品揃えに、位牌についての専門知識を持った店員に相談しながら選ぶことができます。また、特徴として展示されている実物を自分の目で確かめることもできます。
大手の仏壇仏具店であれば、彫り機を備えていることもあり、店で文字入れをしてもらえる場合もあります。
地域によっては仏壇仏具店がないこともあるので、まずはお住まいの近くに店があるかどうかを調べてみましょう。
墓石店や石材店の中には、仏壇や位牌を取り扱っているところもあります。基本的には墓石を専門に扱っているため、位牌の取り扱いがあるかどうか事前に問い合わせる必要があります。
また、日頃から付き合いのある墓石店があれば、位牌を準備してもらえるのかも確認してみましょう。
かつて葬儀業者は葬儀のみを行っており、位牌の取り扱いはほとんどありませんでした。しかし、最近では葬儀と葬儀後に必要な仏壇や位牌などを扱う葬儀業者が増えてきているため、位牌を購入することができるようになりました。
葬儀の対応で信頼できる業者であれば、位牌についてもお願いしたくなるかもしれません。ただし、全ての葬儀業者が位牌を取り扱っているわけではないので、事前に確認しましょう。
ネット通販の特徴は、店に出かける必要もなく自宅で注文し、比較的安い価格で購入できることです。しかし、実物を見て位牌を確認することができないため、想像と違ったり、品質が悪かったりする可能性もあります。そのため信頼できるネット通販で注文することをおすすめします。
小さなお葬式の通販サイト「リコレ」には、伝統的なものからモダンなものまで選べる本位牌が揃っています。全国送料無料で、文字入れを注文することも可能です。葬儀会社の通販サイトですので安心して注文できます。
位牌といえば、漆で黒く塗ったものを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、位牌にはその他にもいくつものタイプがあります。
ここからは5種類の位牌と相場について解説します。それぞれの位牌の特徴を理解し、どのタイプがいいのか選びましょう。
塗位牌とは、白木といわれるヒノキやヒバなどの木材に漆塗りを施した黒い位牌です。仕上げ方法はさまざまで、本漆塗り、カシュー漆などの合成漆、ウレタンなどの樹脂塗装などがあります。
価格の相場は塗りによって異なりますが、本漆塗りのものは4万円~10万円程度、合成漆塗りの場合は1万円前後が一般的です。ただし、本漆塗りのものは完成までに時間がかかるので注意しましょう。
唐木位牌とは、「黒檀」「紫檀」「白檀」といった木目や色が美しい唐木と呼ばれる高級木材を使用した位牌です。木の素材を生かし透明感のある塗装を施したものと透明の漆を塗り、何度も磨いて仕上げるタイプのものがあります。
重厚感のある上質な木材を使用しているため耐久性に優れており、高級感があります。木材の素材だけでなく、台座の装飾により価格は異なりますが、一般的な価格相場は2万円~5万円程度です。
モダン位牌とは、近年増えてきた「モダン仏壇」や「家具調仏壇」に合うようにデザインされた新しい位牌です。使われる素材はさまざまですが、メープルやウォールナットなどの木材を原材料としています。他にもガラス製やクリスタル製、天然石など特殊な材料を使ったモダン位牌があります。
デザインや色も自由で、丸い形、赤いものから透明のものまであります。価格相場は素材やデザインによって異なりますが、一般的には3万円~10万円程度です。
蒔絵位牌とは、漆やカシュー漆を塗った位牌の表面に漆で絵や紋様を描き、固まる前に金粉や金箔などを蒔いて付着させる日本の伝統的な技法により装飾を施した位牌です。
季節の草花、仏教を象徴する蓮華の花、浄土を表現した鳳凰などさまざまな絵柄があります。価格相場は装飾によって異なりますが、一般的には3万円~10万円程度です。
繰出位牌(くりだしいはい)は、戒名を記す札板が10枚程度収められる箱型の位牌のことで、回出位牌とも書かれます。先祖の位牌がたくさんある場合、複数の位牌を1つにまとめられるものです。
一般的に三十三回忌や五十回忌といった「弔い上げ」の機会にまとめられることが多いでしょう。価格相場は5万円~10万円程度です。
位牌を選ぶ際には、いくつかのポイントがあります。遺族や親族間で十分相談した上で、適切な位牌を選びましょう。
ここからは種類・デザインやサイズ・費用・宗派という位牌を選ぶポイントについて解説します。
位牌には、主に塗位牌・唐木位牌・モダン位牌・蒔絵位牌・繰出位牌という5種類があります。位牌の種類に関しては、宗教や仏壇などによる細かな決まりはありません。そのため、選ぶ方が故人や仏壇に合ったものを選択することになります。選ぶ際に、家族で種類を揃えると一体感が出て、見た目にも統一感が出ます。位牌は1つずつではなく、並べたときの雰囲気を意識して選ぶのも重要です。基本的には家族でどの種類の位牌にするのか相談して決めましょう。
ただし、繰出位牌については先祖の位牌をまとめることになるため、親族にも了承を得た上で選ぶことをおすすめします。
どのようなデザインの位牌を選んでも自由ですが、仏壇のデザインに合わせた位牌にすると、全体のバランスが調和して落ち着いた印象になります。
位牌のサイズ選びには2つのポイントがあります。1つ目は、すでに先祖の位牌がある場合には、同じ大きさ、または小さめのものを選ぶのが一般的です。これは先祖に敬意を表す、昔からの慣習があるためです。
2つ目は、仏壇のご本尊よりも背の高いものを選ばないようにしましょう。ご本尊が仏像なら、光背の高さ未満のサイズを選ぶようにして、掛け軸なら縦の長さを超えないサイズを選びましょう。位牌は通常、仏壇の中段に安置します。このスペースに収まり、かつ最上段に置かれているご本尊が隠れないサイズがよいでしょう。
位牌を選ぶ際に重要なのは費用です。使用される素材や加工、装飾によって費用は大きく異なります。一般的な価格相場は、塗位牌や唐木位牌は1万円~10万円程度、モダン位牌や蒔絵位牌は3万円~10万円程度、繰出位牌は5万円~10万円程度です。自身の予算に応じて選びましょう。
ただし、位牌には戒名などの文字入れが必要となります。販売店に文字入れを依頼する際は、位牌の価格に加えて文字加工代の費用が発生するので注意しましょう。
位牌の扱いは仏教の宗派によって異なります。浄土真宗では、故人の魂は死後すぐに成仏して現世に留まらないという教えがあるため、原則として位牌は作成しません。しかし、居住地がお墓から遠くあまりお墓参りにいけない場合や、どうしても位牌が欲しい場合は作成するケースもあります。
浄土真宗の檀家で位牌を用意したい場合は、まずはお寺に相談しましょう。故人にお参りをしたいのであれば、「過去帳」や「法名軸」を用意するのも方法のひとつです。
位牌の種類を決めても、位牌の準備が終わったわけではありません。他にも、位牌を買う前に確認しておかなければならないことがあります。
ここからは位牌に入れる文字の入れ方などについて解説します。準備を整えた上で納得のいく位牌を購入しましょう。
一般的に、位牌には戒名を入れます。ただし、生前の名前である俗名を入れる場合もあるため、位牌に何を記載するのかあらかじめ決めておく必要があります。
また、宗派によっては戒名の頭に梵字を入れることもあります。先祖の位牌に合わせて作る場合は、お寺や親族に確認しておくとよいでしょう。
位牌に入れる文字の色は金、白などが一般的です。先祖の位牌に合わせて作る場合は色を合わせると統一感がでます。
生前に戒名を授けられている方は、裏面に朱色で文字を入れることもあります。
位牌には表面と裏面があるので、どの文字をどちらに入れるのか決めておきましょう。戒名は表面に記載されますが、没年月日は表面、もしくは裏面に記載される場合があります。俗名と行年(享年)は裏面に記すことが多いでしょう。夫婦で2名分の戒名を入れることも可能です。
位牌への文字入れ方法は「彫り」と「書き」の2種類から選べます。「彫り」とは札板に文字を彫って色を入れる方法で、「書き」とは札板の上に文字を書く方法です。どちらも昔は彫刻刀や筆を使った手作業で行っていましたが、最近では機械彫り、機械書きが主流になっています。
位牌への文字入れを依頼する際は、間違いのないように十分に注意しなければなりません。位牌に入れる故人の戒名、梵字、俗名、没年月日、行年(享年)などについては、すぐに確認できるようにメモなどに控えておきましょう。不安であれば白木位牌(仮位牌)の写真を撮影しておくこともおすすめです。
また、先祖の位牌と文字入れを合わせたい場合は、先祖の位牌の情報も必要となりますので、一緒にまとめておきましょう。
仏教の教えでは、亡くなった人は裁きを受けます。四十九日に最後の裁きを受けて、あの世における行き先が決まるとされています。そのため、位牌は四十九日までに用意しましょう。また、文字入れには早くても数日、場合によっては2週間程度かかることがあるため注意が必要です。余裕を持って手配しておきましょう。
四十九日法要の際に、開眼供養(魂入れ)と呼ばれる儀式を執り行い、位牌に故人の魂を移します。僧侶に読経してもらう開眼供養によって、位牌は木の札から魂の宿った礼拝の対象に変わります。
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位牌にまつわる疑問は多くの方が抱えています。特に初めて位牌を用意するとなれば、どこで買えばよいのか、選ぶポイントや価格など疑問がいくつも出てくるでしょう。位牌は昔ながらのものから現在の人々の暮らしに適応したものまで、さまざまな種類があります。ご本尊や先祖に失礼にならないように、適切な位牌を選ぶことを心がけて、故人にぴったりな位牌を準備しましょう。
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