遺骨をダイヤモンドにできる!メリットや方法を徹底解説!

遺骨をダイヤモンドにできる!メリットや方法を徹底解説!

故人の死に直面して気持ちに区切りがつかず、骨壺を埋葬できずに手元に残している方も多いようです。火葬後の遺骨は、骨壺に入れて自宅などに一定期間安置してから納骨するのが一般的ですが、死生観の変化や供養方法の多様化により遺骨をダイヤモンドに加工する方法が注目されています。

骨をダイヤモンドに加工すれば、故人を身近に感じられるでしょう。遺骨をダイヤモンドにする「人工宝石」とはどのような供養品なのでしょうか。
この記事では、遺骨をダイヤモンドに加工するメリットや方法を解説します。

こんな人におすすめ

遺骨をダイヤモンドに加工するメリット・注意点を知りたい方

遺骨をダイヤモンドにする際の流れを知りたい方

遺骨をダイヤモンドに加工する際にかかる費用を知りたい方

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遺骨をダイヤモンドに加工するメリットと注意点

遺骨から作ることができる「人工宝石」は、故人を身近に感じられる供養方法のひとつとして注目されています。「ダイヤモンド葬」とも呼ばれており、お墓の代わりとしてアメリカの企業が始めたサービスです。

ここからは、遺骨をダイヤモンドに加工するメリットと加工の際の注意点について解説します。

メリット

一度遺骨をダイヤモンドに加工すると、半永久的に宝石として美しい状態を保つことができます。また、故人の生きた証をダイヤモンドという形にすることで、肌身離さず持ち運ぶことも可能です。宝石として身につけることで、故人を近くに感じられるでしょう。

遺骨から制作するダイヤモンドは遺骨の成分により色が変化するため、世界にひとつだけのダイヤモンドを作ることができます。

注意点

遺骨をダイヤモンドに加工するためには、遺骨に含まれる炭素が必要になります。加工を依頼する業者によって必要な遺骨の量が変わるので、事前に確認しておきましょう。遺骨だけでは炭素量が足りない場合は、髪の毛から炭素を抽出できます。遺骨のダイヤモンド加工を検討している方は、故人の髪の毛も保管しておきましょう。

納骨された遺骨であればお墓から盗まれることは滅多にないですが、ダイヤモンドに加工すると紛失や盗難の危険性が高まる点に注意しましょう。

また、遺骨からダイヤモンドに加工することはできますが、一度ダイヤモンドにしたものを遺骨に戻すことはできません。ダイヤモンドに加工する前に、盗難されるリスクや元に戻せない点を考慮して慎重に判断することをおすすめします。

ダイヤモンドに加工するために必要となる遺骨や遺灰の量

遺骨から制作できるダイヤモンドは、大きくても1カラット(200ミリグラム)ほどで遺骨の一部を使用する場合が多いようです。制作に必要な遺骨や遺灰の量は、約7グラム~300グラムと依頼する業者によって幅があります。遺骨から抽出できる炭素のみで制作する場合は多くの量が必要になります。

東日本と西日本では収骨する量が違うため、加工に必要な遺骨を用意できるか事前に確認しておきましょう。元々の骨量が少ない場合は、炭素の量を業者に検査してもらうことをおすすめします。

遺骨をダイヤモンドにする際の流れ

合成ダイヤモンドは、技術の進歩により天然のダイヤモンドと同等の輝きを放ちます。数ヶ月かけて作られたダイヤモンドは原石からカッティングを行い、ネックレスなどのアクセサリーに加工されます。

遺骨ダイヤモンドは、どのような流れで手元に届くのでしょうか。
ここからは、実際に遺骨ダイヤモンドを依頼したあとのおおまかな流れについて紹介します。

1. 業者に遺骨を送付して検査してもらう

まず、加工してもらう業者を選んで申し込みをします。資料請求や問い合わせをして、希望に沿った加工をしてもらえるか確認しましょう。申し込んだあとは、手渡しや郵送など指定の方法で遺骨を業者に届けて炭素量を検査してもらいます。

ダイヤモンドは純粋な炭素で生成されているため、含まれている炭素量によって制作できるサイズが変わってきます。年齢によって炭素量が増減することはないので、骨が弱っていてもダイヤモンドを作ることは可能です。

2. ダイヤモンドを加工する

業者に預けた遺骨は工場へと輸送されます。その後、科学的処理を行って炭素を抽出します。抽出された炭素は、不純物を取り除くために熱処理を行い黒鉛に変換されます。その後、黒鉛抽出時に混入されたガスを押し出します。

高温高圧法で黒鉛と金属が融合することによって、合成ダイヤモンドの原石が生成されます。技術の進歩により、天然のダイヤモンドに引けを取らない品質の合成ダイヤモンドの原石をつくることができます。生成された原石は、一般的な宝石類と同じように研磨・カットされます。

3. 依頼主にダイヤモンドが届く

合成ダイヤモンドは、厳正な品質検査を経て依頼主へ郵送されます。検査時にカラット数の測量や鑑定を行い、合成ダイヤモンドの品質を証明する保証書や鑑定書も発行されます。

ダイヤモンドの生成は、海外の工場で行われていることがほとんどです。海外へ郵送して特殊な加工をするので、仕上がりまでに6ヶ月程度の期間を要します。整形された原石は、日本国内の工場で指輪やネックレスなどのアクセサリーに加工されます。

遺骨をダイヤモンドに加工する際にできるカスタマイズ

一般的な宝石と同じように、遺骨ダイヤモンドも希望に合わせたカスタマイズが可能です。自身の好みや故人の雰囲気をイメージして、世界にひとつだけの遺骨ダイヤモンドを制作できます。

ここからは、サイズ、カラー、カット方法など遺骨ダイヤモンドのカスタマイズについて順番に解説します。

サイズのカスタマイズ

遺骨ダイヤモンドのサイズは、 0.1カラット~1.0カラットまでの10種類です。この10種類の中から、予算や身に着ける場所に合わせて選ぶことができます。カラット数が大きくなるほどダイヤモンドの直径が大きくなります。

0.1カラットから0.4カラットまでは、指輪として使いやすいサイズです。大きいカラット数を選べば、コーディネートのアクセントになるネックレスができます。ジュエリーとして加工せずに、そのままの原石をケースに入れて飾るだけでも綺麗です。

色のカスタマイズ

通常の宝石は色があらかじめきまっていますが、遺骨ダイヤモンドは無色透明やブルー、イエローなど色味を選ぶことができます。

色をつける場合は、炭素をダイヤモンドへ変換する際にホウ素や窒素を混ぜることで色味を調整します。色味をつけない場合でも、遺骨に含まれている元素により色合いが変わるので、唯一無二のダイヤモンドができあがります。

レッドやオレンジは着色が必要なので、取り扱いが少ないでしょう。業者によって選べる色合いが異なるので、好みの色味が取り扱われているか事前に確認することをおすすめします。

カット方法のカスタマイズ

ダイヤモンドの形は1種類だけでなく、カット方法を変えることでさまざまな形にすることができます。「ラウンドブリリアントカット」と呼ばれる形が一般的なタイヤモンドの形として親しまれています。

シャープでモダンなデザインが好みの方には、正方形の「プリンセスカット」がおすすめです。「アッシャーカット」と呼ばれるカット方法であれば、透明感を際立たせることが可能です。

また、あえてカットせずに原石のままアクセサリーにする方法もあります。原石は形が決まっていないため個性的なデザインを楽しめるでしょう。

遺骨をダイヤモンドに加工する際にかかる費用

遺骨をダイヤモンドに加工するための費用は、ダイヤモンドの大きさやカット方法によって変動しますが、おおよそ以下の通りです。

カラット数 原石 カット
0.2カラット 約42万円 約48万円
1.0カラット 約198万円 約248万円

特注品であり特殊な技術を要することから、相場は約40万円から200万円と安価ではありません。しかしながら、お墓の購入費や維持費と比較すると安くなる場合もあります。

上記の価格は遺骨をダイヤモンドに加工するためにかかる費用です。指輪などのアクセサリーにする場合は別途費用がかかるので注意してください。

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まとめ

技術の進歩により、天然ダイヤモンドの輝きに近い合成ダイヤモンドを遺骨から生成することができます。遺骨をダイヤモンドに加工すれば、故人を身近に感じられ、美しい宝飾品として保管することが可能です。

しかし、遺骨の量が足りない場合は、希望に合ったサイズに加工できない可能性があります。また、ダイヤモンドへ加工した遺骨は元に戻すことができないため注意しましょう。

海外の工場でダイヤモンドを生成して、日本の工場でアクセサリーに加工するため、依頼した遺骨ダイヤモンドが手元に届くには数ヶ月の期間を要します。相場は加工内容によって変動しますが、約40万円から200万円程度であることが多いでしょう。
遺骨ダイヤモンドの制作が、故人の死から気持ちを切り替えるきっかけにもなるかもしれません。興味のある方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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監修
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)
信長 洋輔(小さなお葬式 コラム編集長)

株式会社ユニクエスト社員
「小さなお葬式のコラム」の編集長。
葬儀葬式・法事法要だけでなく、終活・老後資金などFP関連の知識にも精通。
葬祭ディレクター1級の資格取得に向けて学習中。
葬儀業界最大級の、合計2000記事以上を管理。
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