正月を迎えるにあたって、神棚に何か特別なことをしなければならないのでしょうか。正しい知識を身につけて、早めに準備を進めていくことが大切です。
この記事では、神棚の正月飾りとお供え物について、何をどのように用意すればよいのか詳しく解説します。飾り付けの時期や飾り方も紹介しますので、参考にしてください。
<この記事の要点>
・正月には神棚に鏡餅と新しいしめ縄を飾り、しめ縄は神棚の上部、鏡餅は三方や四方紅の上に置く
・正月には御神酒や季節の野菜や果物、新しい榊をお供えする
・正月飾りは12月13日から飾り、1月7日まで続けるのが一般的。鏡餅は鏡開きの日に下げる
こんな人におすすめ
神棚の正月飾りについて知りたい人
神棚への正月のお供え物を知りたい人
神棚の正月飾りの時期や飾り方を知りたい人
正月には神棚とその周辺の飾り付けをして、幸せをもたらしてくれる「歳神様」をお迎えするのが慣わしです。しめ縄・鏡餅のそれぞれの意味と役割について解説します。
しめ縄は神聖な場所を示すものです。しめ縄が張ってあるところには不浄のものや悪いものは入れないとされており、一種の防御壁・魔除けの役割を果たしています。
神棚のしめ縄は1年中飾っておいてもかまいませんが、正月には新しいものに交換して、山からやって来る歳神様をお迎えするのが一般的です。
神棚の上部に飾り付ける際、しめ縄の左右の太さが異なる場合は、向かって右のほうが太くなるように配置しましょう。
鏡餅は、お米の代わりに正月飾りとして神棚にお供えします。 三方(さんぽう)や四方紅(しほうべに)などの和紙の上に、シダの葉の「裏白(うらじろ)」、紙で作られた「紙垂(しで)」、常緑樹の葉の「譲り葉(ゆずりは)」などを置きましょう。
その上に鏡餅を乗せ、昆布や橙(だいだい)を飾り付けします。鏡餅は、歳神様である 「歳徳神(としとくじん)」が宿るところとされています。
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神棚には普段から、米・塩・水・榊などをお供えしますが、正月には特別なものを用意するのが一般的です。神棚への正月のお供え物として、代表的なものを3つ紹介します。
正月には神棚に「御神酒(おみき)」と呼ばれる日本酒をお供えしましょう。特別な日に御神酒をお供えすると、神様の力が宿ると考えられています。
御神酒として使われるお酒は、本来であれば「白黒醴清(しろくろれいせい)」と呼ばれるものであり、白酒・黒酒・醴酒・清酒の4種類を指します。現在では、家庭の神棚には清酒のみをお供えするのが一般的です。
正月には、普段のお供え物に加えて季節の野菜や果物をお供えするのが慣習です。豊作祈願の意味を込めて、季節のものをお供えするという意味があります。ただし、最近では季節にこだわらずに自分の好きなものをお供えしても問題ないとされています。
また、初物などの珍しいものがあれば、まず神棚にお供えしましょう。神棚から下げた後にいただくこともあります。
普段から神棚には榊をお供えして、毎月1日と15日に交換するのが一般的です。それ以外のタイミングでも枯れたらすぐに交換しましょう。特にお正月は、歳神様を迎えるために新しい榊をお供えすることをおすすめします。
神棚の正月飾りは、いつから飾り始めて、どのタイミングで片付ければよいのでしょうか。また、正月飾りをするのに適さない日がありますので、知っておくと安心です。神棚の正月飾りの時期について解説します。
12月13日は「正月事始め」と呼ばれる日であり、正月の準備をスタートさせるタイミングです。神棚の正月飾りも、12月13日以降にはじめるのがよいでしょう。
ただし最近では、12月26日以降、神棚の清掃が終わったタイミングにあわせて正月飾りを始めるのが一般的です。
12月29日と12月31日は、正月飾りをしないほうがよいと考えられています。29日は「二重苦」につながり縁起が悪いとされるためです。
また、12月31日に飾り付けをすると、一夜で新年になり、「一夜飾り」になってしまうため、歳神様に失礼にあたると考えられています。また、一夜飾りは葬儀を連想させてしまうこともありますので、31日以前に飾り付けをしましょう。
神棚の正月飾りは1月7日まで飾っておき、1月8日以降に片づけるのが一般的です。1月7日までは正月だと考える人が多いといわれていることが理由です。
ただし、鏡餅だけは「鏡開き」の日に下げましょう。関東であれば1月11日、関西であれば1月20日です。
神棚の正月飾りであるしめ縄・鏡餅それぞれの飾り方について解説します。また、お供え物を入れる神具とお供え物の並べ方も紹介するので、参考にしてください。
しめ縄は、神棚の全面上部に取り付け、正月が終わっても片付けないでおきましょう。神棚には、そのまま飾っておいても問題ありません。
鏡餅は床の間に飾るのが一般的です。また、複数飾ってもよいので、神棚にもお米の代わりに飾りましょう。向かって右側に配置します。
神棚には、お供え物を入れる神具を用意しましょう。お米や塩を入れる「皿」、水を入れる「水玉」、御神酒を入れる「徳利(とくり)」、榊を立てるための「榊立(さかきたて)」などが代表的な神具です。徳利や榊立は、左右で対になるように置くため、2つずつ必要となります。
お供え物の並べ方は、お供え物が奇数か偶数かによって異なります。奇数の場合には、まず中心にお米をお供えしましょう。
次に、酒、餅、魚、海藻、野菜、果物、菓子、塩、水という順番で、右、左とお供えしていきます。偶数の場合には、米を右、酒を左に置き、右、左と順番でお供えしていきましょう。
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正月にはしめ縄や鏡餅で神棚を飾り付けて、歳神様をお迎えしましょう。また、正月のお供え物としては、御神酒、旬の野菜や果物・初物、新しい榊などを用意しておくとよいでしょう。
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