御影石は墓石によく使われる石材です。御影石を墓石用に選ぶ際には、石材のランクなどいくつかのポイントがあります。納得のいく石材選びをするためには、正しい知識が必要です。
この記事では、御影石のランク、国内産と海外産の御影石の種類・値段について解説します。また、御影石の選び方についても説明します。ぜひお墓を建てる際の参考にしてみてください。
<この記事の要点>
・御影石は石目の細かさや色の濃さでランク付けされ、吸水率と硬度で品質が変わる
・国内産の御影石には、庵治石・大島石・万成石・天山石があり、相場は40万円~400万円
・墓石を選ぶ際は供給の安定性や原産地証明書を確認して、実際のお墓を見てみる
こんな人におすすめ
墓石選びを始めたばかりの方
御影石のランクを知りたい方
御影石の種類と値段について知りたい人
御影石にはランク付けされているものがあるため、石材選びの際のポイントとなります。ただし、ランクだけで石材の良さが決まるわけではありません。そこで、御影石の品質のチェックポイントについても解説します。
御影石は、石目の細かさや色の濃さによってランク付けがされています。石目の細かいものや色の濃いものは人気が高いため、ランクも高くなっており、高価格であることが一般的です。
同じ種類の御影石であっても、ランクがいくつもある石がありますが、ランクが高いからといって、石材としての品質が高いわけではないことに注意しましょう。
御影石の品質のチェックポイントとしては、吸水率と硬度になります。吸水率は、低いほうが高品質です。吸水率が高い石材は、水を含むことによって変色してしまう場合があり、墓石も劣化しやすいため注意が必要です。
また、硬度が高い石材のほうが耐久性も高い傾向にあるため、高品質といえます。ただし、硬度が高くても劣化しやすい石材もあるので注意しましょう。
御影石はさまざまな地域から産出しており、それぞれの産地ごとに石材名がついています。まずは国産の代表的な石の特徴や価格を紹介します。
香川県で産出される庵治石は、原石から数%しか墓石として使えるものが採れないため希少性が高く、特に細目の庵治石は、国内産御影石の中でも最高級品であるといわれています。
磨けば磨くほど輝きを増し、まだら模様の「斑(ふ)」が浮くのが特徴です。一般的なお墓の価格相場は、300万~400万円前後といわれています。
愛媛県で産出される大島石は、国内産の青御影石の中では、最も流通量が多い石材です。採石場が多いため、ランクもたくさんあることが特徴です。
青みを帯びた石目の輝きは、年月とともに深みを増していくといわれており、特に西日本のお墓において人気の高い石材です。一般的なお墓の価格相場は、100万~300万円前後といわれています。
岡山県で産出される万成石は、「桜御影」と呼ばれるピンクがかった色が特徴です。硬度がとても高く、吸水率が低いため、耐久性に優れています。
色の濃いものほど高価格になる傾向があり、一般的なお墓の価格相場は、90万~150万円前後です。
佐賀県で産出される天山石は、九州から関西地方にかけて人気の高い石材です。青御影石の中でも特に青みが強いのが特徴です。また、吸水率が低いため、輝きが長期間にわたって持続します。一般的なお墓の価格相場は、40万~80万円前後です。
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近年では海外からも御影石がたくさん輸入されるようになってきました。比較的低価格で人気があり、産地によっては高品質の石材もあります。代表的な3つの産地を紹介しますので参考にしてください。
中国の黒龍江省で産出される石材が「黒龍石」です。大島石に似た、青みや黒みを帯びたグレー系の石目であり、硬度が高く吸収率が低いので、耐久性に優れていることが特徴です。
ただし、黒龍石といっても100種類以上の石材があります。吸水率が高いものも含まれているため、注意が必要です。一般的なお墓の価格相場は、20万~40万円前後といわれています。
インド産の代表的な黒御影石「クンナム」は、硬度が高く吸水率が低いため、経年劣化による変色も少なく「永遠の黒」と呼ばれています。
白御影石「アーバングレイ」は、緑かがった独特のグレー色の石材です。吸水率がとても低いことが特徴です。
「ニューインペリアルレッド」は、とても美しい赤色に輝く石材であり、硬度が高く、吸水率は低いのが特徴です。インド産の石材を使った一般的なお墓の価格相場は、40万~70万円前後といわれています。
南アフリカ産の「インパラブラック」は、世界的に有名な黒御影石であり、茶色を帯びた黒色が特徴的な石材です。
「ベルファースト」は黒御影石ですが、ゴールド粒子が入っていることがあります。南アフリカ産の石材を使った、一般的なお墓の価格相場は、60万~100万円前後です。
お墓を建てるために御影石を選ぶ場合、どのようなポイントに気をつけて選べばよいのでしょうか。実際のお墓を見る、供給は安定しているか、原産地証明書という3つのポイントについて説明します。
墓石に使う石材を選ぶ際には、パンフレットや、現物のサンプルを参照するのが一般的です。サンプルなどで候補を絞り、最終的には、同じ石材を用いて作られた実際のお墓を見てから決めることをおすすめします。
室内で見たサンプルと、屋外の自然光の下で見た現物とでは大きく印象が変わります。また、板状の小さなサンプルと大きな実際の墓石とでは雰囲気も異なるので、実際のお墓を見た上で決めるのがよいでしょう。
お墓を建てる際に見落としがちなのが、石材の供給が安定しているかどうかです。お墓を建てるまでは問題がなくても、長い年月が経ち、修理のために墓石の一部を交換する必要が生じた際には、同じ石材が必要になります。
採石場が閉鎖されている場合には、同じ石材を手に入れられなくなってしまい、代替品を使うことになるでしょう。安定した供給体制が確立されていれば、同じ石材を入手できる可能性が高くなります。
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原産国・原石名・販売店などの石材に関する情報は「原産地証明書」に記載されています。石材を購入する前には必ず見るようにしましょう。
特に注意したほうがよいポイントは、加工場所がどこなのかという点です。国産の御影石が、中国などに運ばれて加工されているケースがあります。知らずに購入して、後から後悔することのないように、しっかりと原産地証明書を確認しておきましょう。
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御影石は、石目や色の濃さによってランク付けがされています。人気の高いものは高ランクになりますが、吸水率や硬度などの品質もチェックして石材を選びましょう。
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