お墓も新たなスタイルを取り入れることが増え、形や墓石に刻む言葉も多様化しています。従来のお墓にはなかった「名言」は、漢字一文字から四字熟語、著名人の格言などさまざまです。
墓石に言葉を入れたいと考えても、きまりや内容について悩んでいる方もいるかもしれません。この記事では、墓石に刻むのにおすすめの名言や注意点について解説します。墓石に言葉を入れたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
<この記事の要点>
・墓石に刻む言葉は、故人が大切にしていた言葉や好きだった言葉を自由に選べる
・文字入れの費用や墓地・霊園ごとのルールを事前に確認し、デザインや言葉を客観的に判断する
・漢字1文字から四字熟語、短い文章までさまざまな言葉を刻むことができる
こんな人におすすめ
墓石に刻む文字に悩んでいる人
墓石に名言を刻みたい人
墓石の正面には「◯◯家之墓」と刻まれているのが一般的でしたが、現在では故人が生前気に入っていた言葉を入れるケースが増えています。選ばれる言葉は漢字や四字熟語、格言など、多種多様なのも特徴です。
どのような名言を選ぶのかに関して厳密なきまりはなく、故人が大切にしていた言葉や好きだった言葉を選ぶことが多いでしょう。ただし、大切にしている言葉が墓石に刻む言葉としてふさわしいかどうかをよく考えてみる必要があります。印象のよくない言葉以外であれば、言語を問わず自由選んでよいでしょう。
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一般的な文言ではなく何か名言を刻みたい場合には、言葉を選ぶ前に3つのポイントを理解しておきましょう。墓石の文字の入れ直しには高額な費用がかかります。事前にポイントを押さえておくと、言葉を選びやすく失敗も少なく済みます。
墓石を購入する費用と文字入れの費用は別で、一般的な文字入れの費用相場は5万円程度です。入れる言葉が長いとさらに費用がかかり、20万円程度になることもあります。
文字入れに関しては「1面」、もしくは「1文字単位」で費用が変わります。また、文字の大きさによっても費用が異なる場合がありますので、覚えておきましょう。
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お墓を建てる墓地・霊園によってはお墓の形や文字入れに関するルールを設けている場合があります。文字の大きさや形についてある程度ルールが設けられているケースもあるので、文字入れをしたい場合は事前に確認すると安心です。
墓石のデザイン、言葉や文字のフォントなどが「派手すぎる」「お墓に刻むにはふさわしくない」ということもあるかもしれません。デザインや言葉を決めたら、完成イメージを見て客観的に判断することも重要です。
特に「人と違うお墓にしたい」と考え、オリジナリティを求めるあまり奇抜すぎるお墓になってしまうこともあります。霊園によっては景観を損ねないために奇抜なお墓は禁止されることもあるため、冷静に判断しましょう。
墓石に刻む名言の選択肢は、漢字1文字から文章まで幅広くあります。言葉を刻みたいと思ってもいろいろな言葉があるので、どういった名言にすればよいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。ここからは、おすすめの名言を文字数別に紹介します。
漢字1文字の名言で人気が高いのは、以下のものです。言葉に込められた意味とともに紹介します。
名言 | 意味 |
絆 | 人生を通して結ばれたかけがえのないもの |
心 | 心はいつでもあなたのそばにある |
和 | これからもずっと良好な関係でいる |
縁 | 離ればなれになっても消えない繋がり |
繋 | 時が流れても繋がりは絶えない |
空 | 空を見て故人を思い出すという気持ち |
想 | 心の中でずっと故人を思い続けるという気持ち |
ほかにも、愛・祈・慈・誠・魂のように、思いを表す漢字が多く選ばれます。
2文字は、漢字1文字以上に意味がわかりやすいのが特徴です。
名言 | 意味 |
永遠 | 互いを永遠に思い続けるという気持ち |
笑顔 | 故人の笑顔あふれる人生を表現 |
再会 | いつか死後の世界で再会しましょうという気持ち |
感謝 | 人生を通しての感謝の思いを表現 |
3文字以上の名言は、ひらがなや四字熟語などさまざまです。故人が生前、座右の銘としていた言葉を選んだり、家族から故人への思いを表現してもよいでしょう。
名言 | 意味 |
やすらぎ | 故人にやすらかに眠って欲しいという気持ち |
ありがとう | これまでの感謝の思いを込めて |
倶会一処(くえいっしょ) | 同じ阿弥陀仏のもと(極楽浄土)でまた会いましょう |
一期一会(いちごいちえ) | 生涯一度しかない出会いを大切にするという気持ち |
墓石には四字熟語などで簡潔に表現された名言を選ぶ方も多く、中には故人へのメッセージや故人が生前好きだった格言などを刻む場合もあります。記念碑のように長い文章よりも短い文章を刻む際のおすすめは以下の通りです。
・感謝 永遠に
・やすらかにお眠りください
・出会いに感謝
・ありがとう いつもそばに
・また会いましょう よい旅立ちを
文字数が増えても、故人にふさわしい言葉や故人への感謝、旅立ちの言葉を選ぶことが多いでしょう。
オリジナリティあふれる名言を刻む以外にも、墓石にはさまざまな情報の記載が必要です。従来のお墓に刻まれている内容には、以下のようなものがあります。
名言 | 意味 |
家名 | 「◯◯家之墓」といった姓。どの家のお墓か一目でわかる。 |
家紋 | 水鉢の正面に、その家の家紋を入れる。 |
戒名 | 故人についた死後の名前。法号・法名とも。 |
俗名 | 故人の生前の名前。 |
没年月日 | 故人の命日。和暦で入れるのが一般的。 |
享年 | 故人が亡くなった年齢。 |
建立年月日 | お墓を建てた日。 |
建立者 | お墓を建てたのは誰か。 |
題目 | 「南無阿弥陀仏」「南無妙法蓮華経」「南無大師遍照金剛」など、宗派ごとに大切にしている文言。 |
名言に加え、墓石にこうした重要な情報を刻むことも忘れないようにしましょう。
従来の墓石にはなかった「名言」を新たなお墓に刻む際には、注意したいポイントがあります。墓石は長く残るため、言葉選びや墓石選びなどを誤ると親族間のトラブルにも発展します。ポイントを押さえ、事前の相談も怠らないようにしましょう。
決まった内容以外の名言を入れる場合は、必ず親族で相談をしましょう。従来の形を大切にしている方の中には、現代的なお墓を好まない、よい印象を抱かない方もいます。
いくら故人の希望であっても周囲の許可なく勝手に進めてしまうと、思わぬトラブルに発展します。親族と話し合えたら寺院や霊園にも問い合わせ、墓石に関するルールも確認しましょう。
故人が気に入っていた言葉や伝えたい言葉が墓石や墓地に合わない場合もあります。景観を損ねてしまったり、一般的によい意味で使われない言葉だったりすると、家族以外の方に不快感を与える可能性が考えられます。
一般的な名言なら問題ないでしょう。しかし、個性的な言葉を刻む場合は本当に墓石に刻んでよいかどうかよく検討することも大切です。
長文を刻みたい場合、和型墓石といわれる縦長の墓石には入りきらないこともあります。また、横長の洋型墓石も入れられる文字数はあまり多くないため、長文の場合は文章が入りきる形の「デザイン墓石」を選びましょう。
デザイン墓石は形も大きさも柔軟に選べます。しかし、費用が高くつく、霊園によっては禁止されている、第三者が見てよい印象を抱かないなどの可能性があるので注意が必要です。
否定的な意味を持つなど、明らかに不快な言葉以外にもふさわしくない言葉はあります。たとえば「うたかた」などは儚い気持ちを表現する美しい言葉のような印象がありますが、水面に浮かぶ泡という意味で「泡のように儚く消えてしまう」というネガティブな印象を与えます。
また、歌詞やアニメなどのセリフの引用など、著作権が関係する場合には細心の注意が必要です。後々のトラブルを避けるためにも、刻む文字は慎重に選びましょう。歌詞を刻みたい場合は、著作人格権・著作財産権に関する手続きや許諾のための料金を支払う必要があります。
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お墓には故人や墓石に関する必要な情報のみを記載するのが一般的でしたが、最近は故人が遺したい名言や家族からのメッセージを刻むケースも増えています。お墓に刻むのにふさわしいかどうかを念頭に置き、親族で話し合ってベストなものを選びましょう。
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